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CⅧ 星々の合と衝編 中編(3)
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第1章。組織の再生
帝国最大の英帝と呼ばれたアバウト2世の御代に、帝国法も帝国組織も
整備されたと言われている。
不完全ながらも、すべての帝国民の権利が定められ、その代わりに
納税と緊急時の帝国民の応兵の義務が、法律に明示された。
それにより、貴族・大商人・王帝親族の横暴が抑えられ、商・工業が発展、
王国連合との戦いも一蹴し、帝国は最盛期を迎える。
しかし、今まで利権を享受した者達は、2世の在位時から水面下で工作を始め
2世の死後、彼を支えていた賢臣の最後のひとり、ラップ元宰相が鬼籍に入って
わずか2年で、支配権益を取り戻し、2世即位以前よりも、
利権が得られる状態をつくり上げた。
だが、帝国最大の悪夢6世の治世により、ファン・ウィウス侯爵一族に
少しでも反抗する、貴族・大商人たちは、投獄・追放・財産の没収が
徹底的に行われ、帝国本領の貴族・大商人9割以上は没落していった。
そして、〖暁の改新〗により、ファン・ウィウス侯爵一族とそれに連なった
貴族・大商人・帝国官吏・6世親族の大半は、処分され、財産・領地などは、
没収された。
今、現在、他の大公国へ亡命した、旧貴族・旧大商人は、帝国本領から大公国へ
分割された地に定住する事になり、帝国本領自体に、旧貴族・旧大商人は、
全く存在しない。
☆☆☆☆☆☆☆☆
皇都に帰還したアマトたちだが、新しい働きが要求されていた。
特にイルムは、皇帝即位までの間、執政官に推挙され、
『民法典の編纂のための研究生活が遠のく・・・・・・・・。』
と、天を仰ぐ結果になっていた。
クリル・ミカルの両大公国も、来るべき王国連合との戦いに、
少しでも兵力を必要としたための、仕方ない妥協の策ではあったろうが、
テムス大公国の同意も取り付けた、正式の政策である。
(また、皇国の仮称を廃止し、新帝国の名称に、統一させられている。)
そして定例の密会の結果、旧帝国の政策省・外交省・地方省・治安省・税務省・
軍事省の6省体制から、治安省から裁判庁を、軍事省から情報庁を独立させ、
治安省を皇都省、軍事省を新帝国軍に名変し、6省2庁体制に変更する事とした。
今までのつなぎの組織は、各大公国の命令で解散させられている。
(旧貴族・旧大商人、そしてファン・ウィウス侯爵一族一派のための
法律・通達類は、帝都陥落後に、先に破棄されている。)
セプティとエリースは、そのままアバウト学院に通う事となった。
それに合わせて、エルナは、セプティの警護役として、
そのまま学院にとどまったが、
姉のアストリアは、イルムの側近として新帝国外交省へ、
フレイアは、近衛隊創設のため、新帝国軍に入隊した。
しかし、テムスのファウス妃が指摘した通り、人材の圧倒的不足は明かであり、
テムス大公国からも、数年間の予定で、官吏を借りている。
そういう状態なので、ルリ將を中心に創派のハンニ老、同じくスキ二將、
アバウト学院からバレン老が参加し、新帝国面接官として、採用を急いだ。
この緊急事態に、アバウト学院からは、戦略学のノープス・統計学のツルス・
帝国史学のタレラ・比較統治学ウルス・帝国法学ルックスの講師達が、
新帝国の5省2庁に、それぞれに入省(庁)し、
ジンバラ老・魔力槍のカザン・魔力矛のナザン・魔力障壁学ケルナー・
魔力結界学ラトリ・魔力移動学ランイ・魔力探知学アプラの各講師は、
新帝国軍の教育官とアバウト学院の講師の兼務を希望、
彼らの要望に答えている。
そしてしばらくの間は、執政官を補助するため、全省・庁の上に
執政官議会を創設し、
そのために、元創派の將キョウショウ、元教国軍の將リントのように、
議会官と新帝国軍人や6省2庁官吏の兼務をする者もいる。
第2章。簒奪の噂
アマトが、かってのオフトレのような情報工作を双月教(国)から
仕掛けられるのを避けるため、比較的早い時期から、この教皇の捕囚の作戦は、
アマトの発案によるものという事実が公表され、モクシ教皇の口からも
その救出の全容が語られた。
しかし、二つの黒い山岳を消滅させた暗黒の妖精の
圧倒的な魔力の現実とあわせて、
いつしか、暗黒の妖精の契約者が、皇帝位と新帝国の簒奪を行うという噂が
自然発生的に、皇都に流布している。
無論、セプティをはじめアマトを知る人々は、その噂の火消しを行ったが、
【暗黒の妖精の妖精の契約者が、簒奪などしない。】という悪魔の証明を
することはできず、また否定すること自体が、すでに暗黒の妖精の精神支配に
陥っていると、危惧する者さえ現れた。
当然、簒奪の先が専制君主による善政という未来もあるはずだが、
噂はどれも、6世以上の暴君による圧制という予想図に帰結している。
新帝国を支える武官・文官からも、実名で、その可能性を
執政官議会宛に指摘する文章を送る者も少なくなく、アマトの扱いは
新帝国官吏の耳目を集めるものにさえなった。
アマトは、自ら過去の超上級妖精の契約者のように、厳重な監視のもとにおかれる
なかば終身刑を受けた犯罪者と同じ扱いを、公式に申し出たが、
イルム執政官に一蹴される。
そのアマトの行為でさえ、いったん疑いの目を持った人間からは、
白々しいお芝居だと揶揄されている。
☆☆☆☆☆☆☆☆
「イルム、義兄ィを拘束しろって、文官・武官共が騒いでいるって本当なの?」
緊急の密会で、エリースがイルムに詰め寄っている。
「アマト君が、自分から軟禁を申し出るほどにね。」
「あの、バカ義兄ィが!なんなら、そいつらの思うように、恐怖の帝王として
皇都に君臨させてあげようか。」
静かに語るエリースの口調が、かえって怒りの深さを写している。
後ろでは、超上級妖精のリーエが、⦅いつでも行けますぜ旦那!⦆の新ポーズを
涼やかに決めている。
「エリース、まあ落ち着け。」
キョウショウが、さすがに慌ててエリースをなだめにはいる。
「すまない、この件は旧双月教軍の出身者からの直言状が多い。
都度、話合いはしているんだけど。」
と、リントが本当に面目ないと思っているのか、エリースに頭を下げる。
「軍だけではなく、旧双月教国からの合流者からも多いわ。
ただ彼らとは、接点が持ちづらいし。」
「木版印刷や活版印刷をうまく利用して抑えるにも、もう少し時間がいるわね。」
そういう言うカシノの顔色も当然明るくない。
「確かに、旧創派・皇都以外の出身者に、そういう意見を述べる者は多い。
組織に対し愚かな忖度をしない人間を選んだつもりだが、
それが裏目にでているわ。
だけど、実名での直言状だと、新帝国の建国の理念上、
出すなとは言えないからね。」
ルリも、言いにくそうに現状を披露する。
「ルリ、テムスから借りた官吏の人たちからは?」
キョウショウがルリに尋ねる。
「それはない。その件に関しては中立ね。きたるべき戦に、ラティスさん、
そしてラファイアさんが味方するかどうかで、テムスの運命も影響されるから。」
「救いは、皇都とその周辺の地域の住民の間にその話が出ていない事。
これは、ラティスさんの昼間の闊歩と、リーエさん・ラファイアさんの
夜のお散歩によるものよね。治安は、英帝の時代というより、帝国史の中で
最高の状態になっているからね。」
「ラティスさんを、帝国の栄誉を取り戻してくれた女王陛下と畏敬している、
お年寄りも多いし。」
そこで改めて、イルムがエリースに向かい、自分の思いを、言の葉にのせる。
「エリース、わたし、いえわたしたちが、アマト君をどうこうすることは、
絶対にないわ。」
「それは、アマト君が暗黒の妖精、そして白光の妖精という、強大な魔力を持つ
妖精の契約者だからではないわ。死線を乗り越えた仲間だからよ。」
キョウショウが、イルムの言葉のあとに、その場の雰囲気を変えようと、
自分の本音を皆に話す。
「確かに、それに比べたら新帝国の建国なんて、ゴミのごときものね。」
他の3人の戦士も、微かな微笑を浮かべ、力強く頷く。
話はなおも続いたが、媒介石の落ち着いた優しい灯りが、
エリースと超上級妖精のリーエ、そして5人の誇り高い人間の姿を
静かに照らし続けていた。
帝国最大の英帝と呼ばれたアバウト2世の御代に、帝国法も帝国組織も
整備されたと言われている。
不完全ながらも、すべての帝国民の権利が定められ、その代わりに
納税と緊急時の帝国民の応兵の義務が、法律に明示された。
それにより、貴族・大商人・王帝親族の横暴が抑えられ、商・工業が発展、
王国連合との戦いも一蹴し、帝国は最盛期を迎える。
しかし、今まで利権を享受した者達は、2世の在位時から水面下で工作を始め
2世の死後、彼を支えていた賢臣の最後のひとり、ラップ元宰相が鬼籍に入って
わずか2年で、支配権益を取り戻し、2世即位以前よりも、
利権が得られる状態をつくり上げた。
だが、帝国最大の悪夢6世の治世により、ファン・ウィウス侯爵一族に
少しでも反抗する、貴族・大商人たちは、投獄・追放・財産の没収が
徹底的に行われ、帝国本領の貴族・大商人9割以上は没落していった。
そして、〖暁の改新〗により、ファン・ウィウス侯爵一族とそれに連なった
貴族・大商人・帝国官吏・6世親族の大半は、処分され、財産・領地などは、
没収された。
今、現在、他の大公国へ亡命した、旧貴族・旧大商人は、帝国本領から大公国へ
分割された地に定住する事になり、帝国本領自体に、旧貴族・旧大商人は、
全く存在しない。
☆☆☆☆☆☆☆☆
皇都に帰還したアマトたちだが、新しい働きが要求されていた。
特にイルムは、皇帝即位までの間、執政官に推挙され、
『民法典の編纂のための研究生活が遠のく・・・・・・・・。』
と、天を仰ぐ結果になっていた。
クリル・ミカルの両大公国も、来るべき王国連合との戦いに、
少しでも兵力を必要としたための、仕方ない妥協の策ではあったろうが、
テムス大公国の同意も取り付けた、正式の政策である。
(また、皇国の仮称を廃止し、新帝国の名称に、統一させられている。)
そして定例の密会の結果、旧帝国の政策省・外交省・地方省・治安省・税務省・
軍事省の6省体制から、治安省から裁判庁を、軍事省から情報庁を独立させ、
治安省を皇都省、軍事省を新帝国軍に名変し、6省2庁体制に変更する事とした。
今までのつなぎの組織は、各大公国の命令で解散させられている。
(旧貴族・旧大商人、そしてファン・ウィウス侯爵一族一派のための
法律・通達類は、帝都陥落後に、先に破棄されている。)
セプティとエリースは、そのままアバウト学院に通う事となった。
それに合わせて、エルナは、セプティの警護役として、
そのまま学院にとどまったが、
姉のアストリアは、イルムの側近として新帝国外交省へ、
フレイアは、近衛隊創設のため、新帝国軍に入隊した。
しかし、テムスのファウス妃が指摘した通り、人材の圧倒的不足は明かであり、
テムス大公国からも、数年間の予定で、官吏を借りている。
そういう状態なので、ルリ將を中心に創派のハンニ老、同じくスキ二將、
アバウト学院からバレン老が参加し、新帝国面接官として、採用を急いだ。
この緊急事態に、アバウト学院からは、戦略学のノープス・統計学のツルス・
帝国史学のタレラ・比較統治学ウルス・帝国法学ルックスの講師達が、
新帝国の5省2庁に、それぞれに入省(庁)し、
ジンバラ老・魔力槍のカザン・魔力矛のナザン・魔力障壁学ケルナー・
魔力結界学ラトリ・魔力移動学ランイ・魔力探知学アプラの各講師は、
新帝国軍の教育官とアバウト学院の講師の兼務を希望、
彼らの要望に答えている。
そしてしばらくの間は、執政官を補助するため、全省・庁の上に
執政官議会を創設し、
そのために、元創派の將キョウショウ、元教国軍の將リントのように、
議会官と新帝国軍人や6省2庁官吏の兼務をする者もいる。
第2章。簒奪の噂
アマトが、かってのオフトレのような情報工作を双月教(国)から
仕掛けられるのを避けるため、比較的早い時期から、この教皇の捕囚の作戦は、
アマトの発案によるものという事実が公表され、モクシ教皇の口からも
その救出の全容が語られた。
しかし、二つの黒い山岳を消滅させた暗黒の妖精の
圧倒的な魔力の現実とあわせて、
いつしか、暗黒の妖精の契約者が、皇帝位と新帝国の簒奪を行うという噂が
自然発生的に、皇都に流布している。
無論、セプティをはじめアマトを知る人々は、その噂の火消しを行ったが、
【暗黒の妖精の妖精の契約者が、簒奪などしない。】という悪魔の証明を
することはできず、また否定すること自体が、すでに暗黒の妖精の精神支配に
陥っていると、危惧する者さえ現れた。
当然、簒奪の先が専制君主による善政という未来もあるはずだが、
噂はどれも、6世以上の暴君による圧制という予想図に帰結している。
新帝国を支える武官・文官からも、実名で、その可能性を
執政官議会宛に指摘する文章を送る者も少なくなく、アマトの扱いは
新帝国官吏の耳目を集めるものにさえなった。
アマトは、自ら過去の超上級妖精の契約者のように、厳重な監視のもとにおかれる
なかば終身刑を受けた犯罪者と同じ扱いを、公式に申し出たが、
イルム執政官に一蹴される。
そのアマトの行為でさえ、いったん疑いの目を持った人間からは、
白々しいお芝居だと揶揄されている。
☆☆☆☆☆☆☆☆
「イルム、義兄ィを拘束しろって、文官・武官共が騒いでいるって本当なの?」
緊急の密会で、エリースがイルムに詰め寄っている。
「アマト君が、自分から軟禁を申し出るほどにね。」
「あの、バカ義兄ィが!なんなら、そいつらの思うように、恐怖の帝王として
皇都に君臨させてあげようか。」
静かに語るエリースの口調が、かえって怒りの深さを写している。
後ろでは、超上級妖精のリーエが、⦅いつでも行けますぜ旦那!⦆の新ポーズを
涼やかに決めている。
「エリース、まあ落ち着け。」
キョウショウが、さすがに慌ててエリースをなだめにはいる。
「すまない、この件は旧双月教軍の出身者からの直言状が多い。
都度、話合いはしているんだけど。」
と、リントが本当に面目ないと思っているのか、エリースに頭を下げる。
「軍だけではなく、旧双月教国からの合流者からも多いわ。
ただ彼らとは、接点が持ちづらいし。」
「木版印刷や活版印刷をうまく利用して抑えるにも、もう少し時間がいるわね。」
そういう言うカシノの顔色も当然明るくない。
「確かに、旧創派・皇都以外の出身者に、そういう意見を述べる者は多い。
組織に対し愚かな忖度をしない人間を選んだつもりだが、
それが裏目にでているわ。
だけど、実名での直言状だと、新帝国の建国の理念上、
出すなとは言えないからね。」
ルリも、言いにくそうに現状を披露する。
「ルリ、テムスから借りた官吏の人たちからは?」
キョウショウがルリに尋ねる。
「それはない。その件に関しては中立ね。きたるべき戦に、ラティスさん、
そしてラファイアさんが味方するかどうかで、テムスの運命も影響されるから。」
「救いは、皇都とその周辺の地域の住民の間にその話が出ていない事。
これは、ラティスさんの昼間の闊歩と、リーエさん・ラファイアさんの
夜のお散歩によるものよね。治安は、英帝の時代というより、帝国史の中で
最高の状態になっているからね。」
「ラティスさんを、帝国の栄誉を取り戻してくれた女王陛下と畏敬している、
お年寄りも多いし。」
そこで改めて、イルムがエリースに向かい、自分の思いを、言の葉にのせる。
「エリース、わたし、いえわたしたちが、アマト君をどうこうすることは、
絶対にないわ。」
「それは、アマト君が暗黒の妖精、そして白光の妖精という、強大な魔力を持つ
妖精の契約者だからではないわ。死線を乗り越えた仲間だからよ。」
キョウショウが、イルムの言葉のあとに、その場の雰囲気を変えようと、
自分の本音を皆に話す。
「確かに、それに比べたら新帝国の建国なんて、ゴミのごときものね。」
他の3人の戦士も、微かな微笑を浮かべ、力強く頷く。
話はなおも続いたが、媒介石の落ち着いた優しい灯りが、
エリースと超上級妖精のリーエ、そして5人の誇り高い人間の姿を
静かに照らし続けていた。
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