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ⅩⅩⅪ 海嘯編 前編(2)
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第2章。隠された真実(2)
ハイヤーン老の講義が急遽中止され、自習になったので、セプティを無理やり
付き合わせて、エリースは、電撃訓練場へ来ている。
途中、リーエが我慢できなくなったのか顕現し『私も。私も。』ポーズで
うるさいので、周りに人の目がないのを確認し、
2人?で上級妖精(契約者)レベルに手加減して、
電撃をぶっ放し続けている。
セプティは友の怒りが収まるまで、静かに待っていることにした。
『なんで義兄ィは、ああ、あるの。ヘタレすぎるのも甚だしい。』
『今回のことも、あの元上級帝国民の精神が爛れきった奴の、存在自体が
引き起こした事。何を悩んでいるの?あいつらの精神に、スープン半分の
人としての誇りがあれば、いつでも引き返せたはず。』
『豚野郎どもが!豚野郎どもが!豚野郎どもが!
なぜ神々は豚に意思を与えた!!』
『奴らの一族が、私や、セプティや、義姉ェや、義兄ィに手を出してくるのなら、
永久に悩みのない世界に送ってあげる。お前たちの血筋の一滴でも
残しはしない。』
最後に、信じられないくらいの連射を続けたあと、
「ふう~。」
一息をつき、セプティを振り向くエリース。その顔の表情から鬼気が消えている。
一方リーエも、満足げな顔で姿を消していく。
「ありがとうセプティ、付き合ってくれて。」
「このくらいの事、私が今回しでかしたことを思えば・・・・。」
エリースは両手でがっしり肩を掴み、セプティの言葉を遮る。
「いい、セプティ、あなたは悪くない、むしろ被害者。胸をはって、
顔を上げて!」
「この世界に、超上級妖精を超える魔力を持つものなど、まずいないわ。」
「あいつらが、殺戮の妖精アピスを連れてきたとしても、私が倒す。」
「だから、迷惑をかけたなんて、思わないで!」
「エリース・・・。」
友の迫力に頷くセプティ。彼女の瞳にも消えていた光が灯る。
何かを感じたようで、フッと遠くをみるエリース。
「セプティ、休憩所でアマト義兄ィが話たがっている、行こうか?」
「あ、これは風の索敵魔力ではないわ。女の勘よ。」
・・・・・・・・
エリースの勘が示したように、アマトが休憩室で、2人を待っていた。
校舎の方から2人が出てこなかった事に、少し驚いた表情をしている。
「自習になったからね。で、義兄ィ、どうだったの?」
「エリース、まず音響障壁をはってくれないか。それから話すよ。」
エリースの全身が一瞬淡い緑色の光に包まれる。
アマトは、ゆっくりと、提案された事を2人に話しだした。
話を聞き終えた後、エリースがアマトに尋ねる。
「私としては、全く納得がいかないけど、義兄ィはそれでいいの?」
「アマトさん、私のために、無理はしていませんよね?」
セプティも、不安そうな顔で、アマトに質問を重ねる。
アマトは、少し考え、言葉を選んで話し出す。
「おそらく、3人の御老体が真剣に考えてくれたんだと思う、
いい落としどころじゃないかな。」
「本心から思っている?」
「もちろん。僕らは、帝都で生きる事を選択したんだ。
これ以上の案はないと思う。」
「義兄ィが、強制退学の不名誉を受けても後悔しないというんであれば、
これ以上の事は言わない。ただ、あいつらが何か手を出して来たら、
私は、情け容赦なく、キレるからね!それは覚えといて。」
セプティは複雑な表情で、それでも一言一言を聞き逃さないように、
2人の話を聞いていた。
・・・・・・
ほんのしばらくして、フレイア・アストリア・エルナがこちらの方に
急いで来るのが見えた。
エリースが気付いて、音響障壁を解除する。
「アマト君、大丈夫なのか?もう外へ出てもかまわないのか?」
と、フレイアが声をかけてくる。アストリアも、
「【ラファイスの禁呪】は、引き換えとして、アマト君の寿命が
削られるようなものではないの?」
と心配し、エルナも肯いている。
『確かに、【アルケロンの息吹】という使用したら、莫大な魔力の代わりに、
術者は一気に老化するという魔呪を、聞いた事があるな。』
と思いながら、アマトが、
「ご心配をかけました。ほんとうに、とくに不都合なことは起こってないです。」
と、答えると、3人の顔に安堵の色が浮かんだ。
少しの沈黙。フレイアが意を決して
「どころで、聞きにくいんだが・・・・。」
言いにくそうに、声をかけてくる。
「わかっています。退学の件ですよね・・・。」
「エリース、もう一度音響障壁をお願いできるかな。」
その後、おもむろに、オフトレとアピスのくだりを除いて、
話をするアマトだった。
3人は、途中アマトを恐怖の眼差しで見たが、話し終わるころには、
いつものように戻っていた。
「退学は覆わされないの?」
フレイアは残念そうに話す。
「やはり、なんらかの罰をうけた形にしないと、元上流帝国民の一族は、
収まりをつけれないと、いうことでしょう。」
「ラティスさんは 自分が思うがままに 行動します。ただ 契約者が
傷つけられるのを 看過しないのは 暗黒の妖精も 他の妖精と
変わりは ありません。」
アマトは、俯いてポツポツと話す。
「確かに、暗黒の妖精契約者というのは、重いわね。ごめん、話を聞いてる途中、
アマト君が怖くなった。」
とめずらしく、エルナが自分から話しをする。
「ごめん、わたしも。アマト君の人間性は知っているはずなのに、
それにラティスさんが、帝都で何をしたというわけでもないのにね。」
アストリアも妹の意見に同意する。
「それなら私もだ、あやまるわ。アマト君ごめん。」
フレイアも素直に頭を下げる。
『やはり、そうなんだよな。普通の人にとって、暗黒の妖精の実在は
悪夢なんだ。』
ラティスとラファイアの、日頃のやりとりを見せつけられているアマトには、
実感がわかない。
「それは気にしてませんから。」
『この機会だ、聞いとかなくては、ラティスさん悪名を借りるよ、ゴメン。』
「フレイアさん、アストリアさん、エルナさん。この機会に
聞いておきたいことがあるんです。なぜ、セプティを監視してるんですか?
ラティスさんも不審がっている。」
「義兄ィ、何をいっているの?」
とエリースが、椅子から立ち上がり、アマトを咎める。
「嘘でしょう。私をですか、アマトさんじゃなくて!」
とセプティが、アマトと友人たちに大きな声で尋ねる。
・・・・・・・・
しばらく沈黙の時間が流れる。
アマトは、3人から真実を聞き出そうとして、独り言のように語り始める。
「初めは、僕が暗黒の妖精の契約者だという事で、帝国本庁が
フレイヤさん、アストリアさん、エルナさんを監視につけたのだと、
考えていました。」
「けど、その内に僕が、席を離れてもあなた方は、僕を目で追う事も
しませんでしたが、セプティが席を外したら、3人のうちの1人が
なんらかの理由で席を立っていましたよね?」
「そして今日、フレイアさん達のとった態度は、どう見ても、
僕が暗黒の妖精の契約者だと初めて知った人の態度としか
思えません。」
「「「・・・・・・・・」」」
・・・・・・・・
「フレイア、私は本当の事を、アマト君達に話した方がいいと思う。」
と、アストリアが沈黙を破る。
「フレイア姉さま、私もこれ以上、友人としてアマト君達に隠しておくことは、
気が引けますわ。」
と、エルナも真剣な顔で、フレイヤに迫った。
フレイアは、深々と頭を下げ、おもむろに話し出す。
「セプティさん、そしてアマト君・エリースさん、本当に悪かった。
ただ、アストリアもエルナも私を手伝ってくれただけなの。」
「もし許せないというのであれば、私だけを軽蔑して。」
机の前に出してた拳を握りしめながら、フレイアは話を続ける。
「前に、私が聴講生として入学したのは、お金がないから、というような
事を言ったことがあるよね。」
「実際に、期日までに入学金も用意が出来なかった。だから入学を断りに
この学院を訪問したわ。」
「それを受付のキノリさんに言っていたとき、偶然居合わせた副理事長に、
『ちょっと、話がある』と言われ理事長室に連れていかれた。」
「そこには理事長と、見知らぬ男が、座っていた。」
「その男は言ったわ、『女か、考えれば、男よりいいかもしれん。』とね。」
「理事長は、常にその男に低姿勢だったわ。」
「そして言ったわ。『きみの魔力剣の成績は群を抜いていたと聞く、
ひとつその力で、人助けをしてみないかね。無論ただとは言わない。』」
「その仕事というのが、聴講生として入学する、セプティという娘を
3年間、学院の中だけでもいいので、それとなくガードしてくれれば、
入学金をこちらで持つという事だった。」
「うさんくさい話とはおもったが、予備隊にいたとき、そういう裏の仕事もあると
聞いていたので、その話を受けたんだ。」
「それって、何なんですか?」
セプティが声を荒げて、フレイアに詰問する。
「セプティさんゴメン。理事長から『わかっているとは思うけど
詮索はしないように』と釘をさされ理由は知らない。」
「ただその男から、『きみとは2度と会うまい、もう一つ頼まれて欲しい。
この娘が無事卒業できたら、渡してくれ。』と言われ、
預かっているものがある。」
「それを、セプティさんのところに持参する。それで何かわかるかもしれない。」
『監視じゃなくて、ガード!?』思わぬ言葉にアマトは考えを反復してみる。
嘘じゃないだろう、フレイアさんは、そんな腹芸のできる人ではない。
「セプティ!それでどうするの。」
急にエリースが親友に尋ねる。
「フレイアさん、アストリアさん、エルナさんを許す事ができるの?」
「わからない。わからないよ。エリース!」
オープンテラスの6人を、風が吹き抜けていった。
ハイヤーン老の講義が急遽中止され、自習になったので、セプティを無理やり
付き合わせて、エリースは、電撃訓練場へ来ている。
途中、リーエが我慢できなくなったのか顕現し『私も。私も。』ポーズで
うるさいので、周りに人の目がないのを確認し、
2人?で上級妖精(契約者)レベルに手加減して、
電撃をぶっ放し続けている。
セプティは友の怒りが収まるまで、静かに待っていることにした。
『なんで義兄ィは、ああ、あるの。ヘタレすぎるのも甚だしい。』
『今回のことも、あの元上級帝国民の精神が爛れきった奴の、存在自体が
引き起こした事。何を悩んでいるの?あいつらの精神に、スープン半分の
人としての誇りがあれば、いつでも引き返せたはず。』
『豚野郎どもが!豚野郎どもが!豚野郎どもが!
なぜ神々は豚に意思を与えた!!』
『奴らの一族が、私や、セプティや、義姉ェや、義兄ィに手を出してくるのなら、
永久に悩みのない世界に送ってあげる。お前たちの血筋の一滴でも
残しはしない。』
最後に、信じられないくらいの連射を続けたあと、
「ふう~。」
一息をつき、セプティを振り向くエリース。その顔の表情から鬼気が消えている。
一方リーエも、満足げな顔で姿を消していく。
「ありがとうセプティ、付き合ってくれて。」
「このくらいの事、私が今回しでかしたことを思えば・・・・。」
エリースは両手でがっしり肩を掴み、セプティの言葉を遮る。
「いい、セプティ、あなたは悪くない、むしろ被害者。胸をはって、
顔を上げて!」
「この世界に、超上級妖精を超える魔力を持つものなど、まずいないわ。」
「あいつらが、殺戮の妖精アピスを連れてきたとしても、私が倒す。」
「だから、迷惑をかけたなんて、思わないで!」
「エリース・・・。」
友の迫力に頷くセプティ。彼女の瞳にも消えていた光が灯る。
何かを感じたようで、フッと遠くをみるエリース。
「セプティ、休憩所でアマト義兄ィが話たがっている、行こうか?」
「あ、これは風の索敵魔力ではないわ。女の勘よ。」
・・・・・・・・
エリースの勘が示したように、アマトが休憩室で、2人を待っていた。
校舎の方から2人が出てこなかった事に、少し驚いた表情をしている。
「自習になったからね。で、義兄ィ、どうだったの?」
「エリース、まず音響障壁をはってくれないか。それから話すよ。」
エリースの全身が一瞬淡い緑色の光に包まれる。
アマトは、ゆっくりと、提案された事を2人に話しだした。
話を聞き終えた後、エリースがアマトに尋ねる。
「私としては、全く納得がいかないけど、義兄ィはそれでいいの?」
「アマトさん、私のために、無理はしていませんよね?」
セプティも、不安そうな顔で、アマトに質問を重ねる。
アマトは、少し考え、言葉を選んで話し出す。
「おそらく、3人の御老体が真剣に考えてくれたんだと思う、
いい落としどころじゃないかな。」
「本心から思っている?」
「もちろん。僕らは、帝都で生きる事を選択したんだ。
これ以上の案はないと思う。」
「義兄ィが、強制退学の不名誉を受けても後悔しないというんであれば、
これ以上の事は言わない。ただ、あいつらが何か手を出して来たら、
私は、情け容赦なく、キレるからね!それは覚えといて。」
セプティは複雑な表情で、それでも一言一言を聞き逃さないように、
2人の話を聞いていた。
・・・・・・
ほんのしばらくして、フレイア・アストリア・エルナがこちらの方に
急いで来るのが見えた。
エリースが気付いて、音響障壁を解除する。
「アマト君、大丈夫なのか?もう外へ出てもかまわないのか?」
と、フレイアが声をかけてくる。アストリアも、
「【ラファイスの禁呪】は、引き換えとして、アマト君の寿命が
削られるようなものではないの?」
と心配し、エルナも肯いている。
『確かに、【アルケロンの息吹】という使用したら、莫大な魔力の代わりに、
術者は一気に老化するという魔呪を、聞いた事があるな。』
と思いながら、アマトが、
「ご心配をかけました。ほんとうに、とくに不都合なことは起こってないです。」
と、答えると、3人の顔に安堵の色が浮かんだ。
少しの沈黙。フレイアが意を決して
「どころで、聞きにくいんだが・・・・。」
言いにくそうに、声をかけてくる。
「わかっています。退学の件ですよね・・・。」
「エリース、もう一度音響障壁をお願いできるかな。」
その後、おもむろに、オフトレとアピスのくだりを除いて、
話をするアマトだった。
3人は、途中アマトを恐怖の眼差しで見たが、話し終わるころには、
いつものように戻っていた。
「退学は覆わされないの?」
フレイアは残念そうに話す。
「やはり、なんらかの罰をうけた形にしないと、元上流帝国民の一族は、
収まりをつけれないと、いうことでしょう。」
「ラティスさんは 自分が思うがままに 行動します。ただ 契約者が
傷つけられるのを 看過しないのは 暗黒の妖精も 他の妖精と
変わりは ありません。」
アマトは、俯いてポツポツと話す。
「確かに、暗黒の妖精契約者というのは、重いわね。ごめん、話を聞いてる途中、
アマト君が怖くなった。」
とめずらしく、エルナが自分から話しをする。
「ごめん、わたしも。アマト君の人間性は知っているはずなのに、
それにラティスさんが、帝都で何をしたというわけでもないのにね。」
アストリアも妹の意見に同意する。
「それなら私もだ、あやまるわ。アマト君ごめん。」
フレイアも素直に頭を下げる。
『やはり、そうなんだよな。普通の人にとって、暗黒の妖精の実在は
悪夢なんだ。』
ラティスとラファイアの、日頃のやりとりを見せつけられているアマトには、
実感がわかない。
「それは気にしてませんから。」
『この機会だ、聞いとかなくては、ラティスさん悪名を借りるよ、ゴメン。』
「フレイアさん、アストリアさん、エルナさん。この機会に
聞いておきたいことがあるんです。なぜ、セプティを監視してるんですか?
ラティスさんも不審がっている。」
「義兄ィ、何をいっているの?」
とエリースが、椅子から立ち上がり、アマトを咎める。
「嘘でしょう。私をですか、アマトさんじゃなくて!」
とセプティが、アマトと友人たちに大きな声で尋ねる。
・・・・・・・・
しばらく沈黙の時間が流れる。
アマトは、3人から真実を聞き出そうとして、独り言のように語り始める。
「初めは、僕が暗黒の妖精の契約者だという事で、帝国本庁が
フレイヤさん、アストリアさん、エルナさんを監視につけたのだと、
考えていました。」
「けど、その内に僕が、席を離れてもあなた方は、僕を目で追う事も
しませんでしたが、セプティが席を外したら、3人のうちの1人が
なんらかの理由で席を立っていましたよね?」
「そして今日、フレイアさん達のとった態度は、どう見ても、
僕が暗黒の妖精の契約者だと初めて知った人の態度としか
思えません。」
「「「・・・・・・・・」」」
・・・・・・・・
「フレイア、私は本当の事を、アマト君達に話した方がいいと思う。」
と、アストリアが沈黙を破る。
「フレイア姉さま、私もこれ以上、友人としてアマト君達に隠しておくことは、
気が引けますわ。」
と、エルナも真剣な顔で、フレイヤに迫った。
フレイアは、深々と頭を下げ、おもむろに話し出す。
「セプティさん、そしてアマト君・エリースさん、本当に悪かった。
ただ、アストリアもエルナも私を手伝ってくれただけなの。」
「もし許せないというのであれば、私だけを軽蔑して。」
机の前に出してた拳を握りしめながら、フレイアは話を続ける。
「前に、私が聴講生として入学したのは、お金がないから、というような
事を言ったことがあるよね。」
「実際に、期日までに入学金も用意が出来なかった。だから入学を断りに
この学院を訪問したわ。」
「それを受付のキノリさんに言っていたとき、偶然居合わせた副理事長に、
『ちょっと、話がある』と言われ理事長室に連れていかれた。」
「そこには理事長と、見知らぬ男が、座っていた。」
「その男は言ったわ、『女か、考えれば、男よりいいかもしれん。』とね。」
「理事長は、常にその男に低姿勢だったわ。」
「そして言ったわ。『きみの魔力剣の成績は群を抜いていたと聞く、
ひとつその力で、人助けをしてみないかね。無論ただとは言わない。』」
「その仕事というのが、聴講生として入学する、セプティという娘を
3年間、学院の中だけでもいいので、それとなくガードしてくれれば、
入学金をこちらで持つという事だった。」
「うさんくさい話とはおもったが、予備隊にいたとき、そういう裏の仕事もあると
聞いていたので、その話を受けたんだ。」
「それって、何なんですか?」
セプティが声を荒げて、フレイアに詰問する。
「セプティさんゴメン。理事長から『わかっているとは思うけど
詮索はしないように』と釘をさされ理由は知らない。」
「ただその男から、『きみとは2度と会うまい、もう一つ頼まれて欲しい。
この娘が無事卒業できたら、渡してくれ。』と言われ、
預かっているものがある。」
「それを、セプティさんのところに持参する。それで何かわかるかもしれない。」
『監視じゃなくて、ガード!?』思わぬ言葉にアマトは考えを反復してみる。
嘘じゃないだろう、フレイアさんは、そんな腹芸のできる人ではない。
「セプティ!それでどうするの。」
急にエリースが親友に尋ねる。
「フレイアさん、アストリアさん、エルナさんを許す事ができるの?」
「わからない。わからないよ。エリース!」
オープンテラスの6人を、風が吹き抜けていった。
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