僕の話 まさかあれが…

みらく

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最後の食べ物

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 「いらしゃいませー」
 「いつものお願いします」
 ここのカツ丼はおいしいんだよな
 「カツ丼でいいですか?トキクさん」
 「はい、お願いします!」
 「すぐ作りますね ふふっいつもありがとうございます」
 「そんなっ とんでもない!おいしいから来ているのです」
 「それはそれは、もっとありがとうございます ですね でしたら いつも来てくださるお礼に次の定休日にうちの厨房の見学を許可します!どうですか?」
 カツ丼作ってるところ見れるかな?
 「いいんですか?見せてしまって」
 「大丈夫ですよーカツ丼も作るとこ見せますね」
 よっしゃー!踊り出したいくらい嬉しい
 「楽しみにしています」





 定休日
 カツ丼カツ丼ふふふふふーん
 「こんにちは」
 「こんにちはー」
 「さて、中へどうぞー まずはお米を炊きます」
 「次は、お肉です ちょっとこっちに来てください」
 ズダアアアアアアアン
 「は?」
 腹が裂けている
 「このために高カロリーなカツ丼を沢山売ったのです 次はあなたが食材です!」
 そう言ってらんらんとした目でこちらを見ている 随分と生き生きとしている
 「あなたが食べていたのもこの肉です」
 ぁあ
 「死にたくないあぁあぁあああああ」
 「あなたたちの世界を滅ぼしてやります 私を呼び出し、私の幸せを壊したこの世界を」

 これが僕が最後に聞いた言葉だった
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