異世界に来た俺は運命感じます

旅立ちの異邦人

3章 対面

   少女を見た俺はすぐさまクレアにこう言った。
「おいババァ!!   なんだこの超絶金髪美少女は!!」
   部屋の中がシーンと静まり返る。
   ケイラは顔をかぁーっと赤くし、クレアはハァーとため息をつく。
「勇磨さん。確かに私なんかというか神様全員裸足で逃げ出しそうなくらい可愛くて綺麗なのはわかりますが初対面でそれはどうかと思いますよ?   それにこのケイラさんそういう耐性皆無ですのでほら、既にこんなに顔が朱に染まっちゃってるじゃないですか」
「うるさい、黙れ。長々と喋りやがってこれがラノベならきっと読者『そんなどうでもいい説明しなくていいから歳食ったババァは黙ってろ』って思うはずだぞ」
「んなっ!?」
   うそ、私そんなにしゃべったかな?   いやむしろ勇磨さん方が読者にメタ発言乙って叩かれるはずだきっとそうだetc…とクレアが地面に沈み込んでブツブツ言ってるのを軽くスルーし、俺は今だに顔を真っ赤にして照れまくっている美少女に話す対象を切り替える。
「 えっと、ケイラさんだっけか?   いつまで照れてる？」
「へっ!?   あっその嬉しくてですねその……嬉しかったですはい」
   まだ照れてる。うん、可愛い。もの凄く、バツグンに。よしこのままあの女神邪魔者が復帰しないうちにどっか移動しよう。うん、そうしよう。
「ケイラさん。今すぐ俺と何処かあのどアホな女神いないところでお茶しませんか?   その方が話が進むと思うというか俺の自己紹介もまだだし」
「えっと、そうですね。行きましょうか」
「おk。何処のカフェがいい?」
「そうですね……。中央広場のカフェのお茶がとっても美味しいです!!」
「じゃあ、そこにしよっか」
   俺たちは女神を置いて和気あいあいと中央広場のカフェに行くことにした。アホな女神を置いて。