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第一話
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「うっわあぁぁーーっ! 」
一人の少年が暗い暗い森の中を叫びながら必死の形相で走っている。
無理もない。彼の後方を見れば、小山のように大きな体躯を持つ狼が追ってきているのだ。仮に屈強な冒険者であったとて迷わず同じ行動をとるだろう。
黒銀の体毛をした狼の全長は十メートルを超える。それほどの巨躯を持つ狼が人間の、それも僅か五歳ほどにしか見えぬ幼子の足に追い付けぬはずはない。巨狼は弄んでいるのだ。久々に見つけた矮小な玩具をからかって……。
対して追われる少年には、一切の余裕はない。
巨狼が気まぐれに当てぬよう振り下ろした前足が彼の隣の大木を叩き潰す。それがほんの少し擦っただけでも彼には瀕死の致命傷となり得るのだ。嬉々とした様子の巨狼と違い、こちらは命懸けである。
「あぐっ!」
そんな命懸けの追いかけっこは唐突に終わりを迎えた。少年が木の根に足を取られて転んでしまったのだ。小さな小さな足、それでここまでよく走ったものだが、それも最早限界。
だが、立ち上がることさえ出来ぬ体を引き摺りながら、それでも少年は生に縋るようにして這うのを止めない。
一方で、そのあまりに動きの鈍くなった獲物の姿を見て巨狼は少年に対する玩具としての興味を失ってしまったようだ。その瞳はすでに彼をただの餌としか認識していないであろう。
「グルゥゥーー! 」
低い唸り声と共に放たれた僅かな威圧。
前へと懸命に伸ばされた少年の手がぱたりと地面に落ちる。憐れ、少年はその威にあてられ、意識を失ってしまったのだろう。
一度舌舐めずりをした巨狼はその大きな顎を開いて少年に迫る。小さな子供の体なぞひと飲みにされてしまうに違いない。
だが、そうはならなかった……。
「グゥ、グワッ……」
開いたままの大きな口は少年に触れる直前で不自然に止まっていた。
否、巨狼が止めたのではない。何か見えざる力によって止められたのだ。それは巨狼が発する戸惑うような唸り声からも明らかである。
次の瞬間、巨狼は更なる驚愕に見舞われる。
なんと、完全に意識を失っているはずの少年がスッと立ち上がったのだ。その虚ろな瞳には眼前の巨狼さえ映ってはいない様子。本人の意識は未だ戻ってはいないのだろう。
ただひとつ先ほどまでと大きく異なるのは、立ち上がった彼の右目が妖しげな光を発しているということか……。
『不遜。不遜なり! ただデカいだけの獣如きが我が主に牙を剥こうとは不遜の極み! 分を弁えよ!』
少年の見た目にはあまりに不釣り合いな重厚で力強い声が響く。
そこに込められた覇気は先ほどの巨狼の威圧とは比べるべくもなく、もはや次元が違うとさえ言えた。木々の葉は空気とともにビリビリと震え、近隣のあちこちで鳥や小動物、虫などがポトポトと降るように落下する。眼前の巨狼が辛うじて意識を保っていられるのは、この獣がここ一帯の魔物たちを支配下に置くほどの強大な魔獣であったからに他ならない。動けぬながらも、全身の毛を逆立てながら牙を剥き威嚇の意思を示せたのは流石というべきか。
『ふん。我が威を受けて尚牙を剥くとは、ただの犬っころではないと言うことか……ふむ、これは丁度よいかもしれぬ……』
再び響く、少年ならざる高圧的な声。すると、少年の右目が発する輝きがより一層強くなっていく。
『我、魔眼に宿りし傲慢が命じる。獣よ、我が主の下僕となるがいい! 』
その言葉と同時に右目の光が一筋の光線となって巨狼の額に吸い込まれる。それが五秒ほど続くと巨狼は威嚇を止めその巨体を地に伏せた。
『……ふむ。今の主にはこれが限界か。獣よ、名は後日主に賜るがいい。今は……主をま……もっ……てく…………』
そんな巨狼の姿を見届けると右目の光は徐々に失われ、完全にそれが消えた時、少年もまた糸が切れた人形のようにぱたりとその場に倒れてしまった。
◆◆
十分ほど後……。
巨狼の姿は周囲の木々より一際大きな、とある大木の樹下にあった。
「これは珍しい来客があったものだ。なあ、西の王よ」
突然響いたのは凛とした女性の声。それはまるで、眼前の大木から発せられたように聞こえる。
「おや? それは……」
声の主も巨狼のいつもとは違う雰囲気に気付いたのだろう。言葉が終わらぬうちに、巨狼の目の前には腰に一本の剣を帯剣した一人の女性が、樹上よりふわりと音もなく降り立った。その視線は巨狼の背中に向けられている。
「子供……まさか、それは人の子かい?」
そう、巨狼の背には件の不思議な少年が乗せられていた。
衰弱した少年をあのままにしておくのは危険だと判断した巨狼は、この森の住人の中で唯一生きた人族に近い存在である彼女を頼ったのだ。
彼女が近付いていくと、巨狼は身をゆっくりと伏せ背の長い体毛を滑らせるようにしながらそっと少年を降ろした。
「なんと、西の王がこれほど人の子を労るとは……いやはや長生きはしてみるものだね」
巨狼は冷酷で残忍な天性のハンターだ。その狩りの対象になった者には無慈悲な死そのものとも言える存在。そんな巨狼がわざわざ餌である人の子を助けようなどとは考えるはずがない。ましてや我が子にするように大切に扱うなどあり得ないことだ。
彼女は只々目の前の光景が信じられず感心していたが、見つめる巨狼の瞳に強い意志の光を感じとり茶化すのを止めてすぐに少年の状態を確認することにした。
「……これは、深刻な魔力枯渇だね。あとは小さな打撲や裂傷、空腹と疲労からかなり衰弱しているようだ。でも大丈夫、キミの大事な人は助けてみせるさ。ここに連れてきたのはいい判断だ、かなり危険な状態だからね」
そう言いながら彼女は、少年の小さな身体を抱き上げる。
「この少年は必ず助けてみせよう。ウルの森エルワ・ベ・ウルの娘ルナス・ラ・ウルの名に誓って!」
力強くそう言い残すと彼女は、とても子供を抱いているとは思えないほど軽やかに飛び上がり、幾つかの枝を足場に大樹の繁った葉の中に姿を消した。
それを見送った巨狼は主の無事を祈るようにその場に残り、巨体を横たえて静かに目を閉じる。
今はまだこの森最弱であろう少年。
彼がいずれこの広大な森を震撼させる存在になろうと誰が予想出来ようか。
だが、沈む夕陽に照らされて赤く染まりゆく森は、いつもより確かにざわついているようだった……。
一人の少年が暗い暗い森の中を叫びながら必死の形相で走っている。
無理もない。彼の後方を見れば、小山のように大きな体躯を持つ狼が追ってきているのだ。仮に屈強な冒険者であったとて迷わず同じ行動をとるだろう。
黒銀の体毛をした狼の全長は十メートルを超える。それほどの巨躯を持つ狼が人間の、それも僅か五歳ほどにしか見えぬ幼子の足に追い付けぬはずはない。巨狼は弄んでいるのだ。久々に見つけた矮小な玩具をからかって……。
対して追われる少年には、一切の余裕はない。
巨狼が気まぐれに当てぬよう振り下ろした前足が彼の隣の大木を叩き潰す。それがほんの少し擦っただけでも彼には瀕死の致命傷となり得るのだ。嬉々とした様子の巨狼と違い、こちらは命懸けである。
「あぐっ!」
そんな命懸けの追いかけっこは唐突に終わりを迎えた。少年が木の根に足を取られて転んでしまったのだ。小さな小さな足、それでここまでよく走ったものだが、それも最早限界。
だが、立ち上がることさえ出来ぬ体を引き摺りながら、それでも少年は生に縋るようにして這うのを止めない。
一方で、そのあまりに動きの鈍くなった獲物の姿を見て巨狼は少年に対する玩具としての興味を失ってしまったようだ。その瞳はすでに彼をただの餌としか認識していないであろう。
「グルゥゥーー! 」
低い唸り声と共に放たれた僅かな威圧。
前へと懸命に伸ばされた少年の手がぱたりと地面に落ちる。憐れ、少年はその威にあてられ、意識を失ってしまったのだろう。
一度舌舐めずりをした巨狼はその大きな顎を開いて少年に迫る。小さな子供の体なぞひと飲みにされてしまうに違いない。
だが、そうはならなかった……。
「グゥ、グワッ……」
開いたままの大きな口は少年に触れる直前で不自然に止まっていた。
否、巨狼が止めたのではない。何か見えざる力によって止められたのだ。それは巨狼が発する戸惑うような唸り声からも明らかである。
次の瞬間、巨狼は更なる驚愕に見舞われる。
なんと、完全に意識を失っているはずの少年がスッと立ち上がったのだ。その虚ろな瞳には眼前の巨狼さえ映ってはいない様子。本人の意識は未だ戻ってはいないのだろう。
ただひとつ先ほどまでと大きく異なるのは、立ち上がった彼の右目が妖しげな光を発しているということか……。
『不遜。不遜なり! ただデカいだけの獣如きが我が主に牙を剥こうとは不遜の極み! 分を弁えよ!』
少年の見た目にはあまりに不釣り合いな重厚で力強い声が響く。
そこに込められた覇気は先ほどの巨狼の威圧とは比べるべくもなく、もはや次元が違うとさえ言えた。木々の葉は空気とともにビリビリと震え、近隣のあちこちで鳥や小動物、虫などがポトポトと降るように落下する。眼前の巨狼が辛うじて意識を保っていられるのは、この獣がここ一帯の魔物たちを支配下に置くほどの強大な魔獣であったからに他ならない。動けぬながらも、全身の毛を逆立てながら牙を剥き威嚇の意思を示せたのは流石というべきか。
『ふん。我が威を受けて尚牙を剥くとは、ただの犬っころではないと言うことか……ふむ、これは丁度よいかもしれぬ……』
再び響く、少年ならざる高圧的な声。すると、少年の右目が発する輝きがより一層強くなっていく。
『我、魔眼に宿りし傲慢が命じる。獣よ、我が主の下僕となるがいい! 』
その言葉と同時に右目の光が一筋の光線となって巨狼の額に吸い込まれる。それが五秒ほど続くと巨狼は威嚇を止めその巨体を地に伏せた。
『……ふむ。今の主にはこれが限界か。獣よ、名は後日主に賜るがいい。今は……主をま……もっ……てく…………』
そんな巨狼の姿を見届けると右目の光は徐々に失われ、完全にそれが消えた時、少年もまた糸が切れた人形のようにぱたりとその場に倒れてしまった。
◆◆
十分ほど後……。
巨狼の姿は周囲の木々より一際大きな、とある大木の樹下にあった。
「これは珍しい来客があったものだ。なあ、西の王よ」
突然響いたのは凛とした女性の声。それはまるで、眼前の大木から発せられたように聞こえる。
「おや? それは……」
声の主も巨狼のいつもとは違う雰囲気に気付いたのだろう。言葉が終わらぬうちに、巨狼の目の前には腰に一本の剣を帯剣した一人の女性が、樹上よりふわりと音もなく降り立った。その視線は巨狼の背中に向けられている。
「子供……まさか、それは人の子かい?」
そう、巨狼の背には件の不思議な少年が乗せられていた。
衰弱した少年をあのままにしておくのは危険だと判断した巨狼は、この森の住人の中で唯一生きた人族に近い存在である彼女を頼ったのだ。
彼女が近付いていくと、巨狼は身をゆっくりと伏せ背の長い体毛を滑らせるようにしながらそっと少年を降ろした。
「なんと、西の王がこれほど人の子を労るとは……いやはや長生きはしてみるものだね」
巨狼は冷酷で残忍な天性のハンターだ。その狩りの対象になった者には無慈悲な死そのものとも言える存在。そんな巨狼がわざわざ餌である人の子を助けようなどとは考えるはずがない。ましてや我が子にするように大切に扱うなどあり得ないことだ。
彼女は只々目の前の光景が信じられず感心していたが、見つめる巨狼の瞳に強い意志の光を感じとり茶化すのを止めてすぐに少年の状態を確認することにした。
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そう言いながら彼女は、少年の小さな身体を抱き上げる。
「この少年は必ず助けてみせよう。ウルの森エルワ・ベ・ウルの娘ルナス・ラ・ウルの名に誓って!」
力強くそう言い残すと彼女は、とても子供を抱いているとは思えないほど軽やかに飛び上がり、幾つかの枝を足場に大樹の繁った葉の中に姿を消した。
それを見送った巨狼は主の無事を祈るようにその場に残り、巨体を横たえて静かに目を閉じる。
今はまだこの森最弱であろう少年。
彼がいずれこの広大な森を震撼させる存在になろうと誰が予想出来ようか。
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