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苦悩

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更新が遅れて申し訳ありません(o_ _)o
ストックが尽きたので更新頻度が週に2.3回になります…

~~ * ~~ * ~~ * ~~ * ~~






「ご飯ありがとね」

七時をすぎていたため食事をしようということになり、廉と夕飯を食べる。
廉から食べさせようかと提案されたものの箸を持てることをアピールし、なんとか廉を説得して自分で食べた。


「風呂沸かしたから一緒に入ろうな」

「え…」

「傷に水が入ると痛いだろ?」

「そうだけど最初に痛みに慣れておけば案外平気だったり………やっぱりお願いします」


廉が笑顔でこちらを見てくる。
これ以上言うのは危険だと本能で感じ、すぐに意見を変えた。


「じゃあ入ろうな」


そのまま脱衣所に向かいドアを閉められる。
廉が近寄ってくるのに合わせて後ろに下がった。


「私、自分で脱げます!」

「そっか、それなら脱いで?」

「脱ぐけど見ないでください…」

「…後ろ向いてるから」

「ありがとうございます!」


廉が後ろを向いたのを確認して自分で服を脱ぐ。
ブラのホックを外す時に多少傷が痛んだものの、特に問題なく脱ぐことができた。
バスタオルで身体を隠してから廉に声をかける。


「脱いだよ」

「……なんで隠してんの?」

 
廉は振り返ってこちらを見ると、バスタオルを凝視しながら尋ねてきた。


「その…恥ずかしいので」

「………とりあえず包帯外そうな」


廉に片手を伸ばし、もう片方の手でバスタオルを抑える。
痛みに慣れてきたためか、昨日よりすんなりと包帯をとることができた。
そのまま反対も廉に頼んだ。


「これでいい?」

「ありがとね」

「俺も脱ぐから待ってて」


そう言って廉がベルトに手をかける。


凄い…廉が脱ぐってだけでエロいな……。


ついじっと見ていると廉と目が合った。
廉がくすっと笑って口を開こうとする。


「っあ、私先に入ってるね!」

慌てて風呂に入ろうと浴室の扉に手を伸ばすと、盛大に傷に当たってしまった。


「いっ…!!」


あまりの痛みにその場にしゃがみ込む。


「大丈夫か?」


背中側から廉の声が聞こえてくる。


「うん…なんとか」

「俺が脱ぐまでそこで待ってて」


後ろでカチャカチャと音がした後、衣服の擦れる音が聞こえた。


音だけ聞こえてくるってなんの拷問だよ…!
私ただの変態じゃん…。
ていうか、それで余計に怪我して心配されるのアホとしか言えない…。


「じゃあ入ろうか」

「…はい」


それからバスタオルを取られ、昨日と同じように椅子に座って髪と顔を洗ってもらう。


「次は身体な」

「……ねえ」

「どうした?」

「やっぱり全ては慣れだと思うんだよ。
 だから私が洗い「却下」……」

「そもそも昨日の風呂で、ある程度治るまでは俺が洗うって言ったら雪も了承してたよな?」

「え…してたっけ?」

「ああ。そういうことだから洗うよ」


そのまま廉に洗われていく。
所々というかほとんどの時間擽ったさで声が出そうになったが、ひたすら耐えて我慢した。


「じゃあ次は下半身やるから立って」


昨日と同じで上半身を洗われ、休憩している間に廉も自身を洗った。
そしてその場で立ち上がる。


「ねえやっぱり自分で…ぁっ…や、やりたい!」


上から順番に洗われて足の付け根に手を伸ばされた時、我慢できずに声が漏れてしまった。


「………」

「れ、廉…?」


廉からの返事はなく、そのまま洗われる。
擽ったさやら何やらに耐えきり、背後にいる廉に全身の泡をシャワーで流してもらった。


「雪は湯船に浸かってていいよ」

「廉は入らないの?」

「……ああ」

後ろを振り向こうとすると、顔を固定された。


「どうしたの?」

「……こっち見なくていいから」


そのまま促されて湯船に両足を入れる。
すると、足を滑らせてバランスを崩し、バシャン!という水しぶきと共に手を浴槽の中に入れてしまった。


「…っ………!!」


「雪!」


廉に両腕を掴まれて起こされる。
浴槽の縁に腰掛け、タオルで手をさっと拭いてもらった。


「いっっ…た……!」


ズキズキとした痛みが無くなるのを待っていると、廉に声をかけられる。


「ごめんな、ちゃんと見ておけばよかった…」

「今のは私が完全に悪いと……え…」


廉の方を向こうとすると、廉の下半身に目がいった。


「あ…」


しまったと思ったのか、廉が声を漏らした。
しかし傷についた水滴を拭いてもらっているため、廉によって視界が遮られることはなく、廉の下半身を凝視してしまう。


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