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苦悩
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「…じゃあその分、今日はいっぱいしないとね?」
「ひっ…!」
笑顔で言われて背筋が凍った。
ベッドの上を這い、少しでも廉から離れようとしたところ、腰を掴まれ動きを封じられる。
「雪ちゃん、どこに行くのかな?」
恐ろしくて振り向けない…。
「えっ…や、その…ほら、明日学校だしそろそろ寝ようかなって…」
「まだ九時なのに?」
「やっぱ早寝早起きって大事だなって……っ廉!?」
腰を掴んでいる手が移動し、そのまま下着ごとショートパンツを脱がされた。
「!?!?」
ベッドにうつ伏せで横になっているせいであまり自由に身動きが取れない。
とにかく下半身を隠さなくてはと思い、慌てて後ろ手でシャツを下に引っ張った。
すると廉の手が今度は雪の背中に移動し、服の上からブラのホックを外される。
「え、ちょ、まっ…!」
「どうしたの?」
廉が跨ってきた。
ゆっくりと振り向いて廉を見るとにこにこと笑っている。
「昨日の夜シたよね…?」
「だな」
「朝もシたよね…?」
「ああ」
「…明日学校だよね…?」
「手加減する」
「…朝も一回だけって言ってずっとシてたよね…?」
「約束通り一回だっただろ?」
「………」
長いんだよ……!!!
「身体はもう平気?」
「まあ…ある程度は」
廉に尋ねられ、何も考えずに答えてしまう。
「じゃあいいよな?」
あ、嘘でも平気じゃないって言っておけばよかった…!
「やっぱり…平気じゃないかも…?」
「そっか…」
分かってくれた…?
希望が見えてつい笑顔になる。
「それなら尚更早く慣れないとな」
「え…」
反応が面白かったのか、廉がくすっと笑った。
「じゃあ…じっくり二回するか、普通に五回するか選んで?」
「え"……明日学校だよ…?」
「うん、だから選んで?」
「しないっていう「それはない」………」
恐る恐る廉の様子を窺うと、楽しそうな顔をしている。
「別に雪がいいならじっくり五回でも六回でもいいけど?」
「……二回で、お願いします……」
「ああ、学校には行けるようにするから」
そう言って廉の腕が服の中に入ってきた。
廉の手が背中を這い、身体がビクッと反応する。
「…こうして見ると、雪の今の服装って誘ってるようにしか思えないよな」
下は何も履いておらず、上はブラのホックを外されている。
「…っ…廉が脱がしたんじゃん」
「たしかに」
笑いながらそう言われ、首にキスをされた。
「…あっ…」
「雪は本当に感じやすいよな…昨日まで処女だったとは思えないくらい」
「っ…!」
廉の指がいきなり秘部をなぞる。
「ぁあっ…やぁ…」
「ほら、もう濡れてる」
「なっ…ちがっ…ぁ…」
身をよじって逃げようとするも、廉に跨られているために動けない。
「なに逃げようとしてるの?」
秘芽を強く刺激され、それと同時に指がナカに入り込んできた。
「…っ…!?」
頭が真っ白になり背中を反らす。
身体には力が入らず、先程の快楽の余韻を感じるばかりだ。
「もうイッちゃった?」
「……?」
頭が働かず困惑していると、 廉の指がナカを動き回る。
「んあぁ…ぁっ…」
身体の奥が切なげに疼き、廉の指をぎゅうぎゅうと締め付ける。
それに気づいた廉が後ろに移動した。
ナカで指を掻き回しつつ、背中、腰、尻と順番に口付けいく。
「まだ後ろからは早いか…」
廉はボソッとそう呟き、ナカから指を抜いた。
雪のナカが寂しそうにヒクつく。
「はっ………ぁ……れ、ん…?」
仰向けにさせられ、服を完全に脱がされる。
廉自身も服を脱ぎ、ゴムを自分のものにつけている。
ぼんやりとそれを見つめていると、廉が近づいてきて唇が重なった。
そのまま覆い被さられ、口内を蹂躙される。
「ん…ふっ…ぁ……」
廉の背中に遠慮がちに腕を回す。
胸を繰り返し揉みしだかれ、先端がますます尖って上を向く。
目ざとく見つけた廉の指がそれを弾き、軽く達してしまった。
「ひぅ……っ!」
休む間もなく廉のものが秘部にあたり、何度も行き来する。
「あっ…はっ…」
そのたびに秘芽が擦られて身体の奥から蜜が溢れた。
たまに入口に先端が入りそうになるが、決して入ることはなく、もどかしさで気が狂いそうになる。
少しして達しそうになると廉の動きが遅くなった。
それをしつこいくらいに何度も繰り返される。
「……れ、んっ……ぁっ…」
「…どうした?」
「廉のが…ほしい、よぉ…っ…」
繰り返されるうちに理性の糸が切れ、ただ欲望のままに廉を欲した。
「………っ!」
廉の顔が赤くなり、一気に貫かれる。
「あぁぁっ!!」
瞼の裏で火花が散り、視界が閃光のように弾けた。
待ち望んでいたものが入ってきたことで、ナカが喜んで締め付ける。
「…雪っ…そんなに締め付けん、な…」
廉が抽挿を繰り返し、奥にゴツゴツと当たるのが分かる。
「それ…おかしくなっちゃ…っ…やぁっ」
快楽の波にのまれそうになって廉の腰に足を回した。
抽挿が早くなり、身体が高まっていく。
「ね…っ…またきちゃっ………んぁぁっ!」
ナカがビクビクと痙攣して身体から力が抜けた。
しかし、廉のものは動き続けている。
「まっ……私いま、イッて…!」
廉を見上げると余裕のなさそうな表情をしていた。
目が合うと頬を撫でられ、微笑みかけられる。
その表情に雪のナカがきゅんと締まる。
「…っゆ、き…好きだよ」
「れんっ…すきぃ」
廉の言葉にナカも返事をして、まるで搾り取るかのように蠢いた。
「んああぁっ!!」
「っ……!」
廉のものがビクビクと動いているのが分かる。
圧迫感は変わらないものの、昨日や朝と比べて痛みが少なかったため、身体がより快楽を受け入れるようになった。
「ん………はっ…」
少しして廉のものが抜かれ、僅かに寂しさを覚える。
廉の手が頬をなぞり、唇が重なり合った。
「…雪、大丈夫だった?」
「…え…?」
「今更だけど昨日から無理させただろうし…」
心配そうに覗き込んでくる廉を見て心が温まる。
「…うん……ていうか、そもそも付き合ってからこうなるペース自体早すぎる気が…」
「たしかにな」
お互いに見つめ合って苦笑した。
「……なんていうかその…」
「どうした?」
「…まあ、ちゃんと気持ちよかったから…その…ありがとっていうか…」
恥ずかしさから手で顔を隠す。
「………雪」
「な、なに?」
廉に手を取られ、キスをされた。
「あと一回やるんだったよな?」
「っ…もう十分では…?」
「約束しただろ?」
「それは、その…」
廉の手が胸の方に伸びてきて不埒な動きをし始める。
慌てて顔を見ると、完全にスイッチが入っていた。
「………どうかお手柔らかに…お願いします……」
「ああ」
廉が嬉しそうに笑い、再び唇を重ねた。
「ひっ…!」
笑顔で言われて背筋が凍った。
ベッドの上を這い、少しでも廉から離れようとしたところ、腰を掴まれ動きを封じられる。
「雪ちゃん、どこに行くのかな?」
恐ろしくて振り向けない…。
「えっ…や、その…ほら、明日学校だしそろそろ寝ようかなって…」
「まだ九時なのに?」
「やっぱ早寝早起きって大事だなって……っ廉!?」
腰を掴んでいる手が移動し、そのまま下着ごとショートパンツを脱がされた。
「!?!?」
ベッドにうつ伏せで横になっているせいであまり自由に身動きが取れない。
とにかく下半身を隠さなくてはと思い、慌てて後ろ手でシャツを下に引っ張った。
すると廉の手が今度は雪の背中に移動し、服の上からブラのホックを外される。
「え、ちょ、まっ…!」
「どうしたの?」
廉が跨ってきた。
ゆっくりと振り向いて廉を見るとにこにこと笑っている。
「昨日の夜シたよね…?」
「だな」
「朝もシたよね…?」
「ああ」
「…明日学校だよね…?」
「手加減する」
「…朝も一回だけって言ってずっとシてたよね…?」
「約束通り一回だっただろ?」
「………」
長いんだよ……!!!
「身体はもう平気?」
「まあ…ある程度は」
廉に尋ねられ、何も考えずに答えてしまう。
「じゃあいいよな?」
あ、嘘でも平気じゃないって言っておけばよかった…!
「やっぱり…平気じゃないかも…?」
「そっか…」
分かってくれた…?
希望が見えてつい笑顔になる。
「それなら尚更早く慣れないとな」
「え…」
反応が面白かったのか、廉がくすっと笑った。
「じゃあ…じっくり二回するか、普通に五回するか選んで?」
「え"……明日学校だよ…?」
「うん、だから選んで?」
「しないっていう「それはない」………」
恐る恐る廉の様子を窺うと、楽しそうな顔をしている。
「別に雪がいいならじっくり五回でも六回でもいいけど?」
「……二回で、お願いします……」
「ああ、学校には行けるようにするから」
そう言って廉の腕が服の中に入ってきた。
廉の手が背中を這い、身体がビクッと反応する。
「…こうして見ると、雪の今の服装って誘ってるようにしか思えないよな」
下は何も履いておらず、上はブラのホックを外されている。
「…っ…廉が脱がしたんじゃん」
「たしかに」
笑いながらそう言われ、首にキスをされた。
「…あっ…」
「雪は本当に感じやすいよな…昨日まで処女だったとは思えないくらい」
「っ…!」
廉の指がいきなり秘部をなぞる。
「ぁあっ…やぁ…」
「ほら、もう濡れてる」
「なっ…ちがっ…ぁ…」
身をよじって逃げようとするも、廉に跨られているために動けない。
「なに逃げようとしてるの?」
秘芽を強く刺激され、それと同時に指がナカに入り込んできた。
「…っ…!?」
頭が真っ白になり背中を反らす。
身体には力が入らず、先程の快楽の余韻を感じるばかりだ。
「もうイッちゃった?」
「……?」
頭が働かず困惑していると、 廉の指がナカを動き回る。
「んあぁ…ぁっ…」
身体の奥が切なげに疼き、廉の指をぎゅうぎゅうと締め付ける。
それに気づいた廉が後ろに移動した。
ナカで指を掻き回しつつ、背中、腰、尻と順番に口付けいく。
「まだ後ろからは早いか…」
廉はボソッとそう呟き、ナカから指を抜いた。
雪のナカが寂しそうにヒクつく。
「はっ………ぁ……れ、ん…?」
仰向けにさせられ、服を完全に脱がされる。
廉自身も服を脱ぎ、ゴムを自分のものにつけている。
ぼんやりとそれを見つめていると、廉が近づいてきて唇が重なった。
そのまま覆い被さられ、口内を蹂躙される。
「ん…ふっ…ぁ……」
廉の背中に遠慮がちに腕を回す。
胸を繰り返し揉みしだかれ、先端がますます尖って上を向く。
目ざとく見つけた廉の指がそれを弾き、軽く達してしまった。
「ひぅ……っ!」
休む間もなく廉のものが秘部にあたり、何度も行き来する。
「あっ…はっ…」
そのたびに秘芽が擦られて身体の奥から蜜が溢れた。
たまに入口に先端が入りそうになるが、決して入ることはなく、もどかしさで気が狂いそうになる。
少しして達しそうになると廉の動きが遅くなった。
それをしつこいくらいに何度も繰り返される。
「……れ、んっ……ぁっ…」
「…どうした?」
「廉のが…ほしい、よぉ…っ…」
繰り返されるうちに理性の糸が切れ、ただ欲望のままに廉を欲した。
「………っ!」
廉の顔が赤くなり、一気に貫かれる。
「あぁぁっ!!」
瞼の裏で火花が散り、視界が閃光のように弾けた。
待ち望んでいたものが入ってきたことで、ナカが喜んで締め付ける。
「…雪っ…そんなに締め付けん、な…」
廉が抽挿を繰り返し、奥にゴツゴツと当たるのが分かる。
「それ…おかしくなっちゃ…っ…やぁっ」
快楽の波にのまれそうになって廉の腰に足を回した。
抽挿が早くなり、身体が高まっていく。
「ね…っ…またきちゃっ………んぁぁっ!」
ナカがビクビクと痙攣して身体から力が抜けた。
しかし、廉のものは動き続けている。
「まっ……私いま、イッて…!」
廉を見上げると余裕のなさそうな表情をしていた。
目が合うと頬を撫でられ、微笑みかけられる。
その表情に雪のナカがきゅんと締まる。
「…っゆ、き…好きだよ」
「れんっ…すきぃ」
廉の言葉にナカも返事をして、まるで搾り取るかのように蠢いた。
「んああぁっ!!」
「っ……!」
廉のものがビクビクと動いているのが分かる。
圧迫感は変わらないものの、昨日や朝と比べて痛みが少なかったため、身体がより快楽を受け入れるようになった。
「ん………はっ…」
少しして廉のものが抜かれ、僅かに寂しさを覚える。
廉の手が頬をなぞり、唇が重なり合った。
「…雪、大丈夫だった?」
「…え…?」
「今更だけど昨日から無理させただろうし…」
心配そうに覗き込んでくる廉を見て心が温まる。
「…うん……ていうか、そもそも付き合ってからこうなるペース自体早すぎる気が…」
「たしかにな」
お互いに見つめ合って苦笑した。
「……なんていうかその…」
「どうした?」
「…まあ、ちゃんと気持ちよかったから…その…ありがとっていうか…」
恥ずかしさから手で顔を隠す。
「………雪」
「な、なに?」
廉に手を取られ、キスをされた。
「あと一回やるんだったよな?」
「っ…もう十分では…?」
「約束しただろ?」
「それは、その…」
廉の手が胸の方に伸びてきて不埒な動きをし始める。
慌てて顔を見ると、完全にスイッチが入っていた。
「………どうかお手柔らかに…お願いします……」
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