溺愛系男子との甘い同居生活 (旧題:親友と好きな人が両思いらしいのでここは大人しく諦めて応援しようと思います)

受容

(23)

「雪の手のひらに爪のくい込んだ痕が残ってるけど…なんでせめて俺の背中とかにしなかったの？」

廉が辛そうな表情を浮かべる。

「だって…た…廉に傷ついて欲しいわけじゃないし…」

「それでも雪が痛い思いをする方が俺にとっては嫌なんだ」

真剣な顔で言われて少し戸惑う。

せめてベッドのシーツを握るとかにしとけば良かったかな…。

そう思っていると廉が口を開いた。

「それに雪の初めてを貰ったんだから、爪痕でも俺の思い出になるかなって…」

照れながら言う廉にキュンとしてしまう。

なんかめっちゃ可愛い生き物がいるんだが…？

起き上がろうとすると廉が背中を支えてくれた。

自分の身体を見ると、ちらほら赤い花が咲いている。

「！？！？」

慌てて体操座りの姿勢になって身体を丸めた。

「雪、身体は平気？」

「あ、うん！
 なんか…まだ、その…入ってる感じがするけど一応平気」

「………」

ていうか私もだけど滝本も裸なんだよね…。

つい滝本のそれをちらっと見てしまう。

あんなのが入ってたとか自分でも信じられない…。
長さも太さも絶対普通じゃないでしょ…！

一人で悶々と考えていると、滝本に腕を取られ、再び押し倒された。

「え、ちょ、滝本！？」

「もう俺のこと…廉って呼んでくれないの？」

「あ、う……廉」

「うん」

廉が嬉しそうに笑いながら、雪の太ももを掴んだ。

「んっ…！」

思わずビクッと反応してしまう。


「…ずっと思ってたけど雪ってくすぐりに弱い？」

「…めちゃくちゃ弱い…。
 手と腕は辛うじて耐えるけど、他は触れられるだけできつい…」

「へえ…そうなんだ」

廉が何か思いついたような顔をする。

「え、あの、ほんとにくすぐるのは駄目だからね…？」

「分かった、くすぐりはしないよ」

にこにこしている廉を見て、何となく嫌な予感がした。

すると太ももの裏を指先で撫でられ、身体がビクッと反応する。

「ここまで弱いんだ…」

「…そういうことなので…なるべくそっとしてもらえるとありがたいです…！」

ていうか裸なの恥ずかしいからあんま見ないで欲しいし…！

「分かった。じゃあ優しくする」

そう言うや否や足を開かされた。

「………え？」

太ももの内側に廉の顔が近づけられ、何度も口付けられる。
その度に身体が反応し、静まったはずの疼きが再び顔を出した。
太ももはところどころ赤くなっており、廉の顔が少しずつ秘部の方に近づいてくる。

「…！？ ちょ、それはだめ…！」

フリーズしていた脳が動き出して慌てて手で隠すが、極度の疲労で力が入っていないために直ぐに取り外されてしまった。

「ね、廉…！ 何でもするからそれは…！」

ぴたっと廉の動きが止まった。

「…言ったな？」

「い、言った…」

「…分かった」

そう言って廉がそこから顔を遠ざけた。
身体は正直に切なさを訴えたが、それに気付かないふりをする。
廉に向き直ると目が熱を帯びていた。
そのままゆっくりと近づかれ、何度も唇が重なり合う。

「あの……んっ……れ、ん…」

「なに？」

廉の手が秘部に伸びてきて、そこが十分に濡れているのを見せつけるかのように指が行き来する。

「…っ…さっきシた、じゃん…？」

「ああ」

指がナカに入ってきて動き回る。

「ぁっ………んぁあっ！」

「でも足りない」

廉の指で達した後、先程よりも抵抗なく廉のものが入ってきた。

そのまま再び何度も絶頂を迎え、身体が限界を迎えて意識が無くなった頃には空が白み始めていた。