50歳になって神に選ばれたので異世界で平和な生活だった夢を現代ですることになった物語。

たくやす

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21話 コムギ

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コムギが世界政府支部拠点に向かってすぐ嗅いだ事のある匂いを見つけた。

この匂いはロカとルイだな。何で2人だけで外れにいるんだ?怪しいな取り敢えず聞きに向かってみるか。

ちなみにラキとコムギは感覚を共有出来るので、前に対峙したのはラキだが今はコムギだ。

会っても名前が違うだけで見た目も同じだから判別は無理だろ。

おっ!いた!人間にしては速い速度で走ってるなカズホと同じくらいか凄いじゃないか。とコムギは走りながら思う。

もういいだろう気付かないし「止まれ!」とロカとルイに声をかける。

ロカとルイがピックっと反応しピッタと止まった。
中々優秀だな。鍛えてなければ出来ない芸当だな。

「何をしてるんだ!こんなところでヤスク様を狙うつもりか?」

「いえ!そんな事をするつもりはございません。ただ世界政府がヤスクさんの近くに軍を派遣したと聞きまして世界政府は滅ぶと思いヤスクに降ろうと…」

と言った後にロカとルイの目の前にコムギが現れた。

「まぁ確かに部下にならないかと聞いたとは思うが…今はヤスク様はおやすみ中だ行けば捕獲か殺されるぞ行くなら明日の朝にしとけ」


「え?ヤスク様って寝るのですか?人間では無いと思ってました。まさか寝るとは…」

と2人して驚いてる様子だ。

「普通ではないが人間と変わらん寝るし悩み考える。ただ怒らすな全てが無くなるぞ。その為に我らわ動いている」

と犬が話す。

「あ~それと。我の名はコムギだ。この前お前達を脅して口封じしたのがラキだ覚えておけ。ラキとは同じ力を持ち共有出来るヤスク様の下僕だ」

「ヤスク様はラキ様とコムギ様よりも強いのですか?」

「強い弱いではない。お前達は力が全てなのか?その考えは死ぬぞ気を付けろヤスク様が嫌う人間だ」

「すみません分かりました。ただの好奇心で…」

「ふっ、お前達の上司のドロイはお前達より弱いだろ。そんなところだ」

では我は行くからなヤスク様の眠りを邪魔しないよう気を付けるんだな。一応はラキにも言っとくが…

「コムギ様は、どちらに行く予定なのですか?」

「あ~世界政府のザリクスって奴を殺しにな兵達を近くに送り込みヤスク様の眠りの邪魔をしたからな近づく者は捕獲と命令されたから殺しはしてないが倒したたが命令した奴は殺さないと切がないのでな」

とコムギは走って行った。

「やはりか…だからアークスとミストとダスクには手を出すなと言ったのに…」

コムギは走りながらラキに先程の出来事をラキに報告した。ラキは予想通りだなと納得し、あいつら兄弟は人間にしては使えるので部下が増えるのは良いことだと嬉しそうだった。

そんな事を思ってるうちに世界政府支部拠点に着いた。

ここだなザリクスがいる所はスッとコムギは中に入っていった。

年寄った人を中心に20人ぐらいで何かを話し合っている。ん?見たことある奴が居るぞ。
あれはドロイか?何を話してるんだ。

「ザリクス様何故ミストとアークスとダスクに兵を中止して下さい。まだ引き上げれば間に合うかもです。言ってませんでしたが。あそこは絶対に駄目です世界政府なんて滅びます!」

あーあ言っちゃたよ。全員殺さないとな。

「もういい話し合いなんて止めろ!」

皆が驚いてコムギの方を見る。何だ子犬?ドロイだけは現実が分かり震えてる。

「誰だ!子犬を使って話をかけてる奴は!私に対しての命令は許さんぞ!」

とザリクスがイキがる。

「許さなくていいから。うるさいから黙れ!」

「何だと!ここを何処だと思ってる!お前達殺れ!」

後ろのドアから何十人もの兵達が機関銃らしき武器を持って出てくるが……

全員の首から上が無くなり倒れ血が吹き出ている。

「さてと後は、え~と。ザリクスとドロイか?」

ドロイは元から知ってるから助けてやるよ。秘密をバラした人間から死ぬ事を覚えとけ!

たまたま。こっちに来た時だから。これぐらいの死人で済んで助かったな。

ザリクスは腰を抜かして動けなくなっていた。

「ようやく黙ったか?お前だな兵達を送りヤスク様の眠りを邪魔しそうになった奴は」

「は?何のことだ助けてくれ!邪魔しそうにって事は邪魔をして無いって事だよな。そんな事で殺されるのか……」

「当たり前だろ!邪魔されてからは手遅れだろ!そんな事もわからないのか?それに秘密を知った奴は助ける分けにはいかない」

無茶苦茶だな相変わらずとドロイは思ってたが口には出さない。

「苦しんで死ね!」

次の瞬間ザリクスの身体中から血が吹き出した。
ガーとザリクスは暴れていたが、すぐに動かなくなった。

「ではなドロイ世界政府が嫌になればいつでも来いヤスク様には話をつけてやる。それと兵達をなんとしても引き下げろ無理なら、指揮官を殺してまわる」

とコムギは帰って行った。

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