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ローグパラディズム・イン・ザ・ダークact10
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離れた場所にいる重騎士をマイクが挑発するもまったく動く気配はないようだ。腕を組んで高みの見物を決め込んでいる。
「ちょこまかとこざかしいだけの割に口だけは達者なものだな。」
この程度じゃ動かないって?大物ぶるじゃないの、あんにゃろめ
だが、マイクの思惑とは裏腹に、頭越しに会話される屈辱を受けた目の前の重騎士の怒りを買ってしまったようだ。ものすごい剣幕でマイクを怒鳴りつける。
「貴様の相手はこの俺だ、よそ見なぞしおって!」
「ちっ!」
大剣がかすめるとマイクの頬から一筋の血が流れ落ちる。大剣の取り回しが悪いといえどもさすがは騎士。少しずつ マイクをとらえつつあるようだ。
「我らに手向かったのだ、手足の一本は覚悟せよ」
血を拭う間もなく打ち込みを続ける重騎士を相手にマイクも必死で攻撃を回避し続ける。
「攻撃を避けもせず馬鹿のひとつ覚えみたいに突っ込んで来やがって。お前らいい加減にしやがれってんだ。」
すると後方で見物をしている重騎士が笑いながら野次を入れた。
「そよ風ほどの感触もない貴様の攻撃などどこに恐れる必要がある?」
勝利を疑わないという心情が手に取るようにわかる。傲慢な抜け作は足元をすくわれるってのが昔話の定番だぜ。今度こそ引きずり出してやる
「要は考えるだけの頭も無いってんだろ。見苦しい言い訳なんざ男らしくねえぞ。それとも後ろで仲間の影から吠えるのがテメエの騎士道ってヤツなのか?」
「ぐぬぬ・・・言わせておけば増長も甚だしい!よかろう、直々に相手をしてやる。」
「お待ち下さい、こいつは私が」
喰いついた!
「つべこべ言わず下がれ、エドマンド。十騎長殿には悪いが小僧、貴様だけはぶち殺してくれる。」
後ろを振り向いて抗議するエドマンドを一喝した上長が前に出ると、観念したエドマンドがスゴスゴと引き下がった。どうやらエドマンドはお役御免で交代らしい。
ティナご指名の重騎士がマイクの前に立ちはだかると、それ見たマイクがニヤリと笑う。
「かかって来いや腰抜け騎士!」
まんまと引きずり出された重騎士はすっかり怒髪天のようだ。猛り狂う雄牛の如くまっすぐマイクへと突進をはじめた。
「せやあーっ!」
振りかぶった大剣を思い切り石畳へと叩きつける。恐ろしいことに石畳などものともせず叩き割ったではないか。
しかし様子がおかしい。
「どうした・・・お、おいっ!?」
マイクが飛び退いたその場を重騎士が踏みしめてわずか数秒、何と自らの身体を支えることができず崩れ落ちたではないか。
「うぐぅっ・・・」
苦悶のうめき声とともにその場から動けずにいる姿に衝撃が走る。攻撃が通るはずのない魔鎧に一体何をしたのだろうか?
「な、何をした貴様っ!」
「マジで通っちまったのか・・・ウソだろ?」
その結果に驚愕したのは他ならぬマイク本人だ。その光景を目にしてもまだ信じられないといった面持ちだ。
「やっぱりなんだよ~」
「くそ!何で弱点が」
「よくよく見てみるとそのブーツ、とっても普通な靴底なんだよ~。」
何がどうなっているのか、まるで手品のように重騎士の片足が短剣に貫かれている。どうにもこの男だけブーツは烏金の魔鎧と関係ない代物らしい。しかしながら、よくもまあこんな些細な事に気が付いたものだ。
「そう言われるとこいつだけ何か靴底が違うの履いてるなあ?言われるまで気がつかなかった。」
「敵の足元を見るのはシーフの美徳なんだよ~。」
***
騒然とする戦場を横目にワイルドがうめく。リーファも思わずそちらに目を奪われたのだった。
「キブルが負傷したのか?後方支援を命じたであろうに・・・まったく未熟者め。」
「イッシッシ、その何たらまがいも完全無欠ってわけじゃないんだね?」
さあ、今度はこちらがドッキリさせる番だ!ちょっとはうろたえてもらうよ~
だがリーファの期待を裏切るかのように、何事もなかったといった具合でワイルドが笑う。
「その通りだリーファ。この世に完全無欠なモノなどあろうか、この魔鎧とて同じよ。」
「へえ、すんなり認めるもんだね。」
「虚言は好かぬ。そも虚言を弄さずとも我らが優位は覆らぬよ。」
ちぇっ!負けず嫌いさんめ。真っ直ぐなのはわかるけどさあ、もうちょい悔しがってよ
「優位なんてその場その場で移り変わるもんさ。ウチの冒険者をナメてたら怪我するよ?」
へっへー、言われっぱなしだったから言ってやった。
「むう、たしかに油断はあったやもしれぬな・・・」
はい、悔しいいただきました~。あざーす。
さっすがマイクだね~、あの防御一辺倒のなかで相手の弱点を見抜いたってスゴイ。
「足を押さえてのたうっているのを見ると、アレは雪山でジェゼーモフさまを貫いたトリックショットなのでしょうか、リーファさま?」
たぶんそうなんだろうね、バトラー。でもって~・・・ワイルドのブーツは爪先から踵まで金ピカだ。あの手は通じないかな~
「残念なことにトリックショットも今回で打ち止めでしょう。今の攻撃でマイクさまは呪符を使い果たしたはずです。」
そうだね~、こっちも早いとこワイルドの弱点を探さないと。そのためにも時間を稼がなきゃ
「本当に一人で終わるの?このまま全員動けなくなっちゃうかもよ~。」
「はっはっはっ、そうだといいのだがね。キブルを負傷させたことは高くつくぞリーファ?」
むむっ、ハッタリなんてワイルドが言うわけがない。こりゃ何か仕掛けて来ると見た。
警戒するリーファをあざ笑うかのように、向こうでは何かが始まったようだ。
「密集隊形!」
「あ、何だ?」
「今さらひとまとまりになったからって何だってんだ?」
「忘れてもらっては困る。我らは軍隊なのだ。今さらではなく、これからなのだよ。」
3人横並びで後ろに1人という奇妙な隊形だ。向こうでは一体何が始まるんだろう?
「ちょうど歯ごたえがほしいと思っていたところさ。」
「おい、スアレス」
スアレスが敵の攻め手の変化を小細工としか思っていないようだ。いぶかるマイクの制止も構わず、一人ズンズンと重騎士のフォーメーションに歩みを進めて行く。
「生意気なヤツめ、来い!」
「見せてやる、クアッドファンタム!」
重騎士の猛攻を封じ込めて来たスアレスが更に本気の攻撃を繰り出す。
「ぐあっ、小賢しい」
「死ね」
横並びの重騎士のわずかな隙間から大剣の刺突がスアレス目がけて繰り出された。
「うおっ!」
これにはスアレスもたまらずひっくり返りそうになりながら間一髪回避する。
「手数だけはほめてやる。だが一人の力なぞ組織的戦闘の前には屈するほかないのだ。」
それまで各個バラバラに戦っていた時とは異なり、一糸乱れぬ統率の取れた動きにスアレスも舌を巻く。
「ファランクスか!」
堅い防御とリーチの長い大剣での刺突、一見地味にも映るが着実に敵を鏖殺する古の戦闘術だ。小規模に過ぎてスアレスには思いもよらなかった。下手をすれば心臓を一突きにされていたところだ。
「認めてやる、貴様は我らが敵に相応しい。」
あれ?ロードチャンセラーは?
「ちょこまかとこざかしいだけの割に口だけは達者なものだな。」
この程度じゃ動かないって?大物ぶるじゃないの、あんにゃろめ
だが、マイクの思惑とは裏腹に、頭越しに会話される屈辱を受けた目の前の重騎士の怒りを買ってしまったようだ。ものすごい剣幕でマイクを怒鳴りつける。
「貴様の相手はこの俺だ、よそ見なぞしおって!」
「ちっ!」
大剣がかすめるとマイクの頬から一筋の血が流れ落ちる。大剣の取り回しが悪いといえどもさすがは騎士。少しずつ マイクをとらえつつあるようだ。
「我らに手向かったのだ、手足の一本は覚悟せよ」
血を拭う間もなく打ち込みを続ける重騎士を相手にマイクも必死で攻撃を回避し続ける。
「攻撃を避けもせず馬鹿のひとつ覚えみたいに突っ込んで来やがって。お前らいい加減にしやがれってんだ。」
すると後方で見物をしている重騎士が笑いながら野次を入れた。
「そよ風ほどの感触もない貴様の攻撃などどこに恐れる必要がある?」
勝利を疑わないという心情が手に取るようにわかる。傲慢な抜け作は足元をすくわれるってのが昔話の定番だぜ。今度こそ引きずり出してやる
「要は考えるだけの頭も無いってんだろ。見苦しい言い訳なんざ男らしくねえぞ。それとも後ろで仲間の影から吠えるのがテメエの騎士道ってヤツなのか?」
「ぐぬぬ・・・言わせておけば増長も甚だしい!よかろう、直々に相手をしてやる。」
「お待ち下さい、こいつは私が」
喰いついた!
「つべこべ言わず下がれ、エドマンド。十騎長殿には悪いが小僧、貴様だけはぶち殺してくれる。」
後ろを振り向いて抗議するエドマンドを一喝した上長が前に出ると、観念したエドマンドがスゴスゴと引き下がった。どうやらエドマンドはお役御免で交代らしい。
ティナご指名の重騎士がマイクの前に立ちはだかると、それ見たマイクがニヤリと笑う。
「かかって来いや腰抜け騎士!」
まんまと引きずり出された重騎士はすっかり怒髪天のようだ。猛り狂う雄牛の如くまっすぐマイクへと突進をはじめた。
「せやあーっ!」
振りかぶった大剣を思い切り石畳へと叩きつける。恐ろしいことに石畳などものともせず叩き割ったではないか。
しかし様子がおかしい。
「どうした・・・お、おいっ!?」
マイクが飛び退いたその場を重騎士が踏みしめてわずか数秒、何と自らの身体を支えることができず崩れ落ちたではないか。
「うぐぅっ・・・」
苦悶のうめき声とともにその場から動けずにいる姿に衝撃が走る。攻撃が通るはずのない魔鎧に一体何をしたのだろうか?
「な、何をした貴様っ!」
「マジで通っちまったのか・・・ウソだろ?」
その結果に驚愕したのは他ならぬマイク本人だ。その光景を目にしてもまだ信じられないといった面持ちだ。
「やっぱりなんだよ~」
「くそ!何で弱点が」
「よくよく見てみるとそのブーツ、とっても普通な靴底なんだよ~。」
何がどうなっているのか、まるで手品のように重騎士の片足が短剣に貫かれている。どうにもこの男だけブーツは烏金の魔鎧と関係ない代物らしい。しかしながら、よくもまあこんな些細な事に気が付いたものだ。
「そう言われるとこいつだけ何か靴底が違うの履いてるなあ?言われるまで気がつかなかった。」
「敵の足元を見るのはシーフの美徳なんだよ~。」
***
騒然とする戦場を横目にワイルドがうめく。リーファも思わずそちらに目を奪われたのだった。
「キブルが負傷したのか?後方支援を命じたであろうに・・・まったく未熟者め。」
「イッシッシ、その何たらまがいも完全無欠ってわけじゃないんだね?」
さあ、今度はこちらがドッキリさせる番だ!ちょっとはうろたえてもらうよ~
だがリーファの期待を裏切るかのように、何事もなかったといった具合でワイルドが笑う。
「その通りだリーファ。この世に完全無欠なモノなどあろうか、この魔鎧とて同じよ。」
「へえ、すんなり認めるもんだね。」
「虚言は好かぬ。そも虚言を弄さずとも我らが優位は覆らぬよ。」
ちぇっ!負けず嫌いさんめ。真っ直ぐなのはわかるけどさあ、もうちょい悔しがってよ
「優位なんてその場その場で移り変わるもんさ。ウチの冒険者をナメてたら怪我するよ?」
へっへー、言われっぱなしだったから言ってやった。
「むう、たしかに油断はあったやもしれぬな・・・」
はい、悔しいいただきました~。あざーす。
さっすがマイクだね~、あの防御一辺倒のなかで相手の弱点を見抜いたってスゴイ。
「足を押さえてのたうっているのを見ると、アレは雪山でジェゼーモフさまを貫いたトリックショットなのでしょうか、リーファさま?」
たぶんそうなんだろうね、バトラー。でもって~・・・ワイルドのブーツは爪先から踵まで金ピカだ。あの手は通じないかな~
「残念なことにトリックショットも今回で打ち止めでしょう。今の攻撃でマイクさまは呪符を使い果たしたはずです。」
そうだね~、こっちも早いとこワイルドの弱点を探さないと。そのためにも時間を稼がなきゃ
「本当に一人で終わるの?このまま全員動けなくなっちゃうかもよ~。」
「はっはっはっ、そうだといいのだがね。キブルを負傷させたことは高くつくぞリーファ?」
むむっ、ハッタリなんてワイルドが言うわけがない。こりゃ何か仕掛けて来ると見た。
警戒するリーファをあざ笑うかのように、向こうでは何かが始まったようだ。
「密集隊形!」
「あ、何だ?」
「今さらひとまとまりになったからって何だってんだ?」
「忘れてもらっては困る。我らは軍隊なのだ。今さらではなく、これからなのだよ。」
3人横並びで後ろに1人という奇妙な隊形だ。向こうでは一体何が始まるんだろう?
「ちょうど歯ごたえがほしいと思っていたところさ。」
「おい、スアレス」
スアレスが敵の攻め手の変化を小細工としか思っていないようだ。いぶかるマイクの制止も構わず、一人ズンズンと重騎士のフォーメーションに歩みを進めて行く。
「生意気なヤツめ、来い!」
「見せてやる、クアッドファンタム!」
重騎士の猛攻を封じ込めて来たスアレスが更に本気の攻撃を繰り出す。
「ぐあっ、小賢しい」
「死ね」
横並びの重騎士のわずかな隙間から大剣の刺突がスアレス目がけて繰り出された。
「うおっ!」
これにはスアレスもたまらずひっくり返りそうになりながら間一髪回避する。
「手数だけはほめてやる。だが一人の力なぞ組織的戦闘の前には屈するほかないのだ。」
それまで各個バラバラに戦っていた時とは異なり、一糸乱れぬ統率の取れた動きにスアレスも舌を巻く。
「ファランクスか!」
堅い防御とリーチの長い大剣での刺突、一見地味にも映るが着実に敵を鏖殺する古の戦闘術だ。小規模に過ぎてスアレスには思いもよらなかった。下手をすれば心臓を一突きにされていたところだ。
「認めてやる、貴様は我らが敵に相応しい。」
あれ?ロードチャンセラーは?
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