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混沌の死兵
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<ズボッ>
「うわぁー、地面から手が!」
「まさか地面を潜って入って来たのか?」
どうやら西方審問騎士団は生き埋めを逆手に取り、土魔術によって地下を抜け道へと改変したようだ。地上に待機している部隊の声を聞いたリアンが驚愕の声を上げる。
「聖教会は土魔術を卑しいものとしているはず・・・禁忌だとも聞いているのに。西方審問騎士団に土魔術を使う者がいたのか!」
「え、そうなのかリアン?」
「聖教会の教義では光属性を頂点とし、火風水土闇の順で魔術に序列階層が存在する。火風は天の秩序に属する一方で水土は下界の秩序に属するのだが、低きを流れる水は許容されるものの土は水を侵して穢れへと転ずるとされる。土の力は純真な心に忍び込む悪を示唆しており、聖教会にとって土魔術は悪魔と関連する魔術であるはずなのだ。」
「うげっ!アイツらって聖教徒なんだろ?こりゃどういうこった?」
「シンディー、残念ながら私にもわからない。だがセオリー無視の純粋な殺戮組織と言うことなのだろう。どうやら私も西方審問騎士団の本質を見誤っていたようだ。」
城壁の内側では、ガウス率いる冒険者部隊が地下から這いずり出て来る敵兵を目の当たりにして浮き足立つ。
「どうなってんスか、ガウスさん!」
「おい、城壁の上のヤツら何やってたんだ?今まで寝てたのか!」
文句の一つも言いたくなるのは無理もない、侵入を食い止めてもらわねば対人戦闘で職業軍人には敵わないのだから。城壁など各種防御施設のアドバンテージも無く立ち向かうには無謀とも言える相手だ。敵兵のみならず奇策を破られた精神的ショックも容赦無く同時に襲いかかって来た。
すると城門監視台から状況を瞬時に推察したリアンの声が飛んで来る。
「ガウス、幸い敵の土魔術は稚拙だ!出口が地上にも届かないこの段階で叩いてくれ!」
土魔術だと!?くっ・・・さすがにこの事態は想定外だぜ。だがここでイモ引いたら総崩れになっちまう。そうなっちゃあお終いよ。
城門監視台のリアンに呼応したガウスは怯む冒険者たちを立て直す檄を飛ばした。
「とにかくここで食い止める、気張れ野郎ども!」
ガウスの号令一下、冒険者たちは地上に出る瞬間のスキを狙って西方審問騎士団の兵士に襲いかかる。だが・・・
<ズドン!>
「ぐあぁぁっ!」
「自爆攻撃だぁ!」
地面に這い出した最初の敵兵が迫り来る冒険者たちを確認するや、彼らに一直線に突っ込んだ。そして敵の無謀な突撃を一蹴しようと冒険者が剣を交えた瞬間に敵兵が爆発したのだ。目の前で起こった出来事が今も信じられないとばかりに冒険者がつぶやく。
「死ぬことに躊躇がねえ・・・何てヤツらだ、クソったれ!」
「マズい、地面の穴からどんどんあふれ出て来やがったぞ。怯むな、かかれ!」
果敢に冒険者が攻め寄せていることもあり、まだまだ西方審問騎士団は十分な戦力を地上に送り込めていない。このまま押して出口を制圧してしまえば、さすがの西方審問騎士団と言えど手詰まりだろう。
監視台から城壁の内部を見渡すシンディーが戦況を見積もる。
「おい見ろよ、アタシの第六感が告げる大チャンスだ。ぶちかませ、ロードチャンセラー!」
「無理なの、あんな大混乱に飛び込んだらグラムスの冒険者も巻き込んで同士討ちが多発しちゃうの!」
たしかに敵味方がともに密集し、互いに入り乱れているこの状況ではさもありなん。蜂たちが何故か敵兵にしっかり捕捉されているとなれば、対策も取られてしまう。
むしろ蜂の姿をとらえることのできない冒険者たちが知らずホーネットストライクに飛び込んで来る危険性が高い。
<ズドン!>
「畜生、また自爆だ!」
敵兵が飛び出して来る前に出口を抑え込もうと殺到する冒険者をあざ笑うかのように敵兵が自爆を敢行する。先ほども同じ手で陣地を確保されてしまった。味方の巻き添えなどお構いなく、死をものともしない反撃が多発する。
「よし、今の魔術暴走で間隔が開いた。出口を死守しろ!何人犠牲になろうと構うな、人間堡塁を作れ!」
「神の敵を蹂躙せよ。」
「今こそ神の教えに殉ずる時。御下へといざ参らん!」
「こいつら止まらねーぞ。死ぬのが怖くねーのか?う、うわぁー!」
「クソったれ!完全に地下通路の出口を確保されちまった。」
市内別働隊の制圧やラファリアン広場から撤退した敗残兵の対処に当たっていたトーラスの分隊が本隊へ合流しようとしていたところ、遠く城門の異変に気づいた。
「ありゃマズいな、トーラス。門は閉じてるのに、敵が侵入してるぜ。トラップで敵兵を減殺したら開門、そこから一気に迎え討つって段取りじゃねーのかよ?」
「マキアス、何を悠長なことを言っているんだ。俺たちも直ちに支援に行かねば、急げ。」
「もー、ロードチャンセラーもついてるってのに。やっぱりシンディーはダメダメなんだよ。リーファってば、だからロードチャンセラーは私に預けるべきだって言ったのにー。」
ティナの取るに足らないボヤキは殺伐とした市内に溶けて消えた。
***
「マズいなぁ、何であっちもこっちもピンチになってんだ?」
こんなはずじゃなかったじゃんと言いたげなリーファがつぶやく。セバルではロミアとマリンがどこかに連れて行かれるし、城壁は突破されかけてるし。何じゃこりゃ?
馬上の騎手に聞こえない程度の単なる独り言だったが、律儀にもバトラーが応答する。
「ロードチャンセラーもイレギュラーに困惑しております。たしかに西方審問騎士団相手ではリーファさまの幻術をいただかねば手詰まりでしょう。ロードチャンセラーもダンジョンコアの力を流用できれば良いのですが。」
「そうだよねぇ・・・ハニービー=ミラージュも姿を消すこと以外は私の能力前提みたいだからなぁ。変身するには私が現地に行かないことにはどうにもならない使い勝手の悪さなんだ。妖精になってる数匹の特別なハニービーが私の代わりに能力を行使できれば良いのに。」
「リーファ=クルーン、間もなく城門に到着いたします。ご準備を。」
「ありがとう、助かるよ。」
リーファの感謝の言葉に、手綱を握る衛兵の腕が震えた。何かマズかったか疑問に思ったリーファだが、苦渋ににじむ衛兵の声が続く。
「任務ですのでお気遣いなく。むしろ感謝しているのは我々の方です。正規の衛兵が少ないばかりにこのような体たらく・・・申し訳ないかぎりです。」
今までは中心街への一般人立ち入りを阻む人って印象しかなかったけど、この人たちはこの人たちで思うところはあるみたいだ。特権階級への奉仕をしたいってことではない人もいるんだろうね。
「あんたたちの思いは何となく伝わったよ。この街を守りたいって気持ちは一緒さ、きっとお互いできることを精一杯やることに価値があるんだ。」
再び衛兵の腕が震える。
「そう言ってもらえると我々も救われる。グラムスを守るため城門では私も生命を賭して戦います。」
「うわぁー、地面から手が!」
「まさか地面を潜って入って来たのか?」
どうやら西方審問騎士団は生き埋めを逆手に取り、土魔術によって地下を抜け道へと改変したようだ。地上に待機している部隊の声を聞いたリアンが驚愕の声を上げる。
「聖教会は土魔術を卑しいものとしているはず・・・禁忌だとも聞いているのに。西方審問騎士団に土魔術を使う者がいたのか!」
「え、そうなのかリアン?」
「聖教会の教義では光属性を頂点とし、火風水土闇の順で魔術に序列階層が存在する。火風は天の秩序に属する一方で水土は下界の秩序に属するのだが、低きを流れる水は許容されるものの土は水を侵して穢れへと転ずるとされる。土の力は純真な心に忍び込む悪を示唆しており、聖教会にとって土魔術は悪魔と関連する魔術であるはずなのだ。」
「うげっ!アイツらって聖教徒なんだろ?こりゃどういうこった?」
「シンディー、残念ながら私にもわからない。だがセオリー無視の純粋な殺戮組織と言うことなのだろう。どうやら私も西方審問騎士団の本質を見誤っていたようだ。」
城壁の内側では、ガウス率いる冒険者部隊が地下から這いずり出て来る敵兵を目の当たりにして浮き足立つ。
「どうなってんスか、ガウスさん!」
「おい、城壁の上のヤツら何やってたんだ?今まで寝てたのか!」
文句の一つも言いたくなるのは無理もない、侵入を食い止めてもらわねば対人戦闘で職業軍人には敵わないのだから。城壁など各種防御施設のアドバンテージも無く立ち向かうには無謀とも言える相手だ。敵兵のみならず奇策を破られた精神的ショックも容赦無く同時に襲いかかって来た。
すると城門監視台から状況を瞬時に推察したリアンの声が飛んで来る。
「ガウス、幸い敵の土魔術は稚拙だ!出口が地上にも届かないこの段階で叩いてくれ!」
土魔術だと!?くっ・・・さすがにこの事態は想定外だぜ。だがここでイモ引いたら総崩れになっちまう。そうなっちゃあお終いよ。
城門監視台のリアンに呼応したガウスは怯む冒険者たちを立て直す檄を飛ばした。
「とにかくここで食い止める、気張れ野郎ども!」
ガウスの号令一下、冒険者たちは地上に出る瞬間のスキを狙って西方審問騎士団の兵士に襲いかかる。だが・・・
<ズドン!>
「ぐあぁぁっ!」
「自爆攻撃だぁ!」
地面に這い出した最初の敵兵が迫り来る冒険者たちを確認するや、彼らに一直線に突っ込んだ。そして敵の無謀な突撃を一蹴しようと冒険者が剣を交えた瞬間に敵兵が爆発したのだ。目の前で起こった出来事が今も信じられないとばかりに冒険者がつぶやく。
「死ぬことに躊躇がねえ・・・何てヤツらだ、クソったれ!」
「マズい、地面の穴からどんどんあふれ出て来やがったぞ。怯むな、かかれ!」
果敢に冒険者が攻め寄せていることもあり、まだまだ西方審問騎士団は十分な戦力を地上に送り込めていない。このまま押して出口を制圧してしまえば、さすがの西方審問騎士団と言えど手詰まりだろう。
監視台から城壁の内部を見渡すシンディーが戦況を見積もる。
「おい見ろよ、アタシの第六感が告げる大チャンスだ。ぶちかませ、ロードチャンセラー!」
「無理なの、あんな大混乱に飛び込んだらグラムスの冒険者も巻き込んで同士討ちが多発しちゃうの!」
たしかに敵味方がともに密集し、互いに入り乱れているこの状況ではさもありなん。蜂たちが何故か敵兵にしっかり捕捉されているとなれば、対策も取られてしまう。
むしろ蜂の姿をとらえることのできない冒険者たちが知らずホーネットストライクに飛び込んで来る危険性が高い。
<ズドン!>
「畜生、また自爆だ!」
敵兵が飛び出して来る前に出口を抑え込もうと殺到する冒険者をあざ笑うかのように敵兵が自爆を敢行する。先ほども同じ手で陣地を確保されてしまった。味方の巻き添えなどお構いなく、死をものともしない反撃が多発する。
「よし、今の魔術暴走で間隔が開いた。出口を死守しろ!何人犠牲になろうと構うな、人間堡塁を作れ!」
「神の敵を蹂躙せよ。」
「今こそ神の教えに殉ずる時。御下へといざ参らん!」
「こいつら止まらねーぞ。死ぬのが怖くねーのか?う、うわぁー!」
「クソったれ!完全に地下通路の出口を確保されちまった。」
市内別働隊の制圧やラファリアン広場から撤退した敗残兵の対処に当たっていたトーラスの分隊が本隊へ合流しようとしていたところ、遠く城門の異変に気づいた。
「ありゃマズいな、トーラス。門は閉じてるのに、敵が侵入してるぜ。トラップで敵兵を減殺したら開門、そこから一気に迎え討つって段取りじゃねーのかよ?」
「マキアス、何を悠長なことを言っているんだ。俺たちも直ちに支援に行かねば、急げ。」
「もー、ロードチャンセラーもついてるってのに。やっぱりシンディーはダメダメなんだよ。リーファってば、だからロードチャンセラーは私に預けるべきだって言ったのにー。」
ティナの取るに足らないボヤキは殺伐とした市内に溶けて消えた。
***
「マズいなぁ、何であっちもこっちもピンチになってんだ?」
こんなはずじゃなかったじゃんと言いたげなリーファがつぶやく。セバルではロミアとマリンがどこかに連れて行かれるし、城壁は突破されかけてるし。何じゃこりゃ?
馬上の騎手に聞こえない程度の単なる独り言だったが、律儀にもバトラーが応答する。
「ロードチャンセラーもイレギュラーに困惑しております。たしかに西方審問騎士団相手ではリーファさまの幻術をいただかねば手詰まりでしょう。ロードチャンセラーもダンジョンコアの力を流用できれば良いのですが。」
「そうだよねぇ・・・ハニービー=ミラージュも姿を消すこと以外は私の能力前提みたいだからなぁ。変身するには私が現地に行かないことにはどうにもならない使い勝手の悪さなんだ。妖精になってる数匹の特別なハニービーが私の代わりに能力を行使できれば良いのに。」
「リーファ=クルーン、間もなく城門に到着いたします。ご準備を。」
「ありがとう、助かるよ。」
リーファの感謝の言葉に、手綱を握る衛兵の腕が震えた。何かマズかったか疑問に思ったリーファだが、苦渋ににじむ衛兵の声が続く。
「任務ですのでお気遣いなく。むしろ感謝しているのは我々の方です。正規の衛兵が少ないばかりにこのような体たらく・・・申し訳ないかぎりです。」
今までは中心街への一般人立ち入りを阻む人って印象しかなかったけど、この人たちはこの人たちで思うところはあるみたいだ。特権階級への奉仕をしたいってことではない人もいるんだろうね。
「あんたたちの思いは何となく伝わったよ。この街を守りたいって気持ちは一緒さ、きっとお互いできることを精一杯やることに価値があるんだ。」
再び衛兵の腕が震える。
「そう言ってもらえると我々も救われる。グラムスを守るため城門では私も生命を賭して戦います。」
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