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なんぼのもんじゃ
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「は、はは・・・なんぼ何でも冗談キツいわ。何かと思えばそんな荒唐無稽な」
何でそんなこと知ってんねん?ウチらの素性を知っとるんはせいぜい奴隷商ぐらいのもんや。でもアルバーン商会の奴隷商はあの時ひとり残らず・・・
「そうですか・・・確かにこんなこと簡単に認めるわけにはいかないでしょうねぇ。ではこんな話はいかがでしょう?」
「・・・なんやっちゅうねん。」
「マリン=ラクーナリア、マッカラム村にて金貨2枚。・・・前年は凶作でしたからねぇ、さぞやご苦労なさったのでしょう。」
マジか!何で王さんがそんなことまで知ってんねん!?
「何の話ですのん?ウチわからんなぁ。」
「私の部下があなたの出身地を突き止めましてね。これはあなたの親族が奴隷商と取り交わした書面です。」
「うそっ?どうやってそんなこと・・・」
内心は大荒れだが、微笑みマスクに対抗してポーカーフェイスで臨んでいたマリンもさすがに目をむいて驚いた表情を見せる。
そんなん反則や!この王さん性格悪すぎやで。ウチにさんざん言い逃れさせといて、最後に証拠を突きつけて来るんやから。
「それはもう大変でしたよ?身売りの可能性がある地域にアタリをつけたとはいえ、様々な場所に調査員を派遣しましたから。失礼ながらマリンさんのことは全て調べさせていただきました。」
「ちっ!」
「奴隷商は金銭のやり取りがあれば書面として残すものです。もちろんマリンさんだけではなく、他に複数の身元も突き止めているんですよ。あなた方は奴隷としてキシレムのアルバーン商会に買われたのですよね?違いますか?」
「もうしらばっくれても無駄やな・・・あぁ、そうやで。でも、せやからって何やっちゅーの?ウチらが奴隷やったのは事実やとしても、ウチらが帝国貴族を殺害したなんて、論理の飛躍もエエとこですやん?」
「逃亡奴隷は理由を問わず捕縛して良いことになっています。もちろん懸賞金も出るので、賞金稼ぎは血眼になって探しますね。では捕まった後、奴隷はどうなりますか?」
「いきなり何の話ですん?そんなん・・・所有者に引き渡されるだけやろ。」
「所有者が生存していればそうなりますね。ただ・・・所有者が亡くなっていた場合は反証の無い限り、その奴隷が所有者を殺害したものとみなされることになっています。」
「だから、それが何ですの?」
「あなた方は売買を理由なく免れた逃亡奴隷です。つまりアルバーン商会で虐殺があった以上、そこから逃亡した奴隷は自動的に虐殺の犯人として扱われるのですよ。マリンさんは円満な所有権移転と自らの奴隷身分解放を順序立てて説明できませんよね?」
そろそろ良い頃合いだ。言い逃れようと思えばまだ逃げ道はあるから、存分に足掻くと言うのならそれでも構わないよ?
だがその全てを叩き潰させてもらう。何事も最初が肝心だからね、弁が立ちそうなあなたは特にそうだ。ここで完全に心をへし折っておく。
「そんなもん・・・そんな・・・おぉ、どうしてんロミア?」
口八丁で逃げ切れる相手ではないと悟ったロミアはマリンの肩に手を置き、アルフォンスとのやり取りに水を差した。こういったやり取りは自らの領分と思っていたマリンに疑問符が浮かぶ。
「確かに私たちはオークションをひっくり返して逃げましたよ。」
「何でそんなこと自分から言う必要があるんよ?」
「あのねマリン、あの時みんなで脱出しようってリーファが必死に呼びかけてたの覚えてる?」
「な、何やのいきなり?まぁ・・・覚えてるで。」
「シエナが言ってたよね。」
「え?あのポンコツイタチ・・・何か言うてたっけ?」
「一人前の人間として生きて行きたければ覚悟を決めろって。」
そういやあの時、人生の全てを諦めとったっけ・・・ウチの人生なんざ所詮こんなもんやて。自分の幸せを追い求めることすらウチには手の届かん贅沢やったんや。
でもそないなクソまみれの鉄鎖を引きちぎるんは、テメェの人間への執着なんやて思い知らされたんや。人間らしく生きることを否定するんが世界なら、ウチがその世界をまるごと否定したろて心に決めたんやったなぁ。コイツらとならできるって思ったわ。
癪やけどエエこと言うやんけ、あのポンコツイタチ。はした金で終わってまう人生なんざクソ喰らえや。帝国貴族虐殺?なんぼのもんじゃ!
「・・・そ、そうやな!さっきっから聞いとりゃあ上等やで王さん。もう後ろめたい気持ちで生きるなんざ御免や!ガツン言うたるから、耳かっぽじってよぅ聞きや。ウチらがド腐れ貴族どもをすり潰したんじゃ、何ぞ文句あるんかぁ!おぅ?」
「アルフォンスさん、あなたが私たちを脅迫して思い通りにしようとするならそれでも構いません。でもこれだけは言っておきます、私たちは決してあなたの脅迫に屈することは無いでしょう。世界の全てを敵に回しても死の瞬間まで足掻いてみせます。」
リーファやロミアの驚くべき攻撃力を直接目にしているロダールはロミアの言葉に不穏な響きを感じ取った。
「出あえ出あえぃっ!」
「待ちなさい、ロダール。お前たちも下がるがよい。下がれっ!」
室内に抜き身の剣を構えた兵士たちが一斉になだれ込んで来る。アルフォンスにとってはまだ焦るような段階では無かったにも関わらず、どうもロダールにとってそうではなかったらしい。表情には出さないものの、許容できる一線に関して齟齬があったことにアルフォンスは歯噛みする。
「カーネル、待って!」
「だがロミア、ヤツらが先に剣を抜いたのだぞ!私はヤツらが許せない・・・」
「カーネル・・・お願い。」
「ふん、ほんとにロミアは甘いんだから。」
剣を抜くとは・・・浅はかにも程があるが、家臣の粗相は私の負うべき咎と言うほかあるまい。下らぬ横槍さえ無くばまだまだやりようはあったのだろうが、ここらが潮時と心得るのが吉よ。
「これよりこの建物内に私の命なく兵が立ち入ることまかりならん!ロダール、あなたが責任を持って全ての兵を直ちに退けなさい。」
「御意に!」
湧き上がる怒りの感情を押し殺し、努めて冷静にロダールに命令を下したアルフォンスはふと身体の異変に気づいた。余計な感情を表に出さないよう訓練を積んできたにも関わらず、アルフォンスの手が微かに震えていたのだ。アルフォンスは軽くため息をつくと、改めて入念にマインドセットし直す。
・・・あぁそうか、この場で殺されなかっただけでも儲けものだ。なるほど・・・肝が冷えるとはこういうことだったのだな。
「ふぅー・・・すみませんでした。」
「ほんまやで、すまんじゃ済まんわ。これ一体どないしてくれますの?」
この王さんも家臣の失態で立場なくしとるみたいやし、ここらで盛大にドツキ返しとかんとあかんわ。せやないと、この王さんまたウチらを丸め込もうとしてくるやろし。こういうのウチは逃さんでぇ。
「エンプレス・メリッサがあの男との話を全てロミアに任せたいっておっしゃってる。ニコもメガロポリスのエルマたちも同意見だ。ロミアの決断を私たちの総意として受け入れる。」
「わかった。」
「それでこそ私の・・・いや、何でもない。」
何かカーネルが言いかけたが、ロミアと目があった瞬間に言うのをやめた。思わずロミアが首をかしげる。だが、マリンがアルフォンスをド詰めしようと張り切っているのでそちらに意識を向けた。
「そうですねぇ・・・マリンさんたちにご要望があれば、我が家名にかけて応えましょう。」
「二言は無いやろなぁ?」
「無論。」
少し立場を悪くしたもののアルフォンスが即座にそれを埋め合わせる提案をサラリと出してきた。相変わらず鉄壁の微笑みマスクを見るにつけ、どこかに綻びは無いものかと呆れさせられる。おかげで逆に何が最善なのか考えるのに追われたようだ。別に焦る必要は無いのに、焦ったマリンが取り繕うようにロミアに話をふった。
「王さんあぁ言うとるけど、どうする~ロミア~?」
仲間からの期待を一身に背負うロミアが静かに話し始めた。
何でそんなこと知ってんねん?ウチらの素性を知っとるんはせいぜい奴隷商ぐらいのもんや。でもアルバーン商会の奴隷商はあの時ひとり残らず・・・
「そうですか・・・確かにこんなこと簡単に認めるわけにはいかないでしょうねぇ。ではこんな話はいかがでしょう?」
「・・・なんやっちゅうねん。」
「マリン=ラクーナリア、マッカラム村にて金貨2枚。・・・前年は凶作でしたからねぇ、さぞやご苦労なさったのでしょう。」
マジか!何で王さんがそんなことまで知ってんねん!?
「何の話ですのん?ウチわからんなぁ。」
「私の部下があなたの出身地を突き止めましてね。これはあなたの親族が奴隷商と取り交わした書面です。」
「うそっ?どうやってそんなこと・・・」
内心は大荒れだが、微笑みマスクに対抗してポーカーフェイスで臨んでいたマリンもさすがに目をむいて驚いた表情を見せる。
そんなん反則や!この王さん性格悪すぎやで。ウチにさんざん言い逃れさせといて、最後に証拠を突きつけて来るんやから。
「それはもう大変でしたよ?身売りの可能性がある地域にアタリをつけたとはいえ、様々な場所に調査員を派遣しましたから。失礼ながらマリンさんのことは全て調べさせていただきました。」
「ちっ!」
「奴隷商は金銭のやり取りがあれば書面として残すものです。もちろんマリンさんだけではなく、他に複数の身元も突き止めているんですよ。あなた方は奴隷としてキシレムのアルバーン商会に買われたのですよね?違いますか?」
「もうしらばっくれても無駄やな・・・あぁ、そうやで。でも、せやからって何やっちゅーの?ウチらが奴隷やったのは事実やとしても、ウチらが帝国貴族を殺害したなんて、論理の飛躍もエエとこですやん?」
「逃亡奴隷は理由を問わず捕縛して良いことになっています。もちろん懸賞金も出るので、賞金稼ぎは血眼になって探しますね。では捕まった後、奴隷はどうなりますか?」
「いきなり何の話ですん?そんなん・・・所有者に引き渡されるだけやろ。」
「所有者が生存していればそうなりますね。ただ・・・所有者が亡くなっていた場合は反証の無い限り、その奴隷が所有者を殺害したものとみなされることになっています。」
「だから、それが何ですの?」
「あなた方は売買を理由なく免れた逃亡奴隷です。つまりアルバーン商会で虐殺があった以上、そこから逃亡した奴隷は自動的に虐殺の犯人として扱われるのですよ。マリンさんは円満な所有権移転と自らの奴隷身分解放を順序立てて説明できませんよね?」
そろそろ良い頃合いだ。言い逃れようと思えばまだ逃げ道はあるから、存分に足掻くと言うのならそれでも構わないよ?
だがその全てを叩き潰させてもらう。何事も最初が肝心だからね、弁が立ちそうなあなたは特にそうだ。ここで完全に心をへし折っておく。
「そんなもん・・・そんな・・・おぉ、どうしてんロミア?」
口八丁で逃げ切れる相手ではないと悟ったロミアはマリンの肩に手を置き、アルフォンスとのやり取りに水を差した。こういったやり取りは自らの領分と思っていたマリンに疑問符が浮かぶ。
「確かに私たちはオークションをひっくり返して逃げましたよ。」
「何でそんなこと自分から言う必要があるんよ?」
「あのねマリン、あの時みんなで脱出しようってリーファが必死に呼びかけてたの覚えてる?」
「な、何やのいきなり?まぁ・・・覚えてるで。」
「シエナが言ってたよね。」
「え?あのポンコツイタチ・・・何か言うてたっけ?」
「一人前の人間として生きて行きたければ覚悟を決めろって。」
そういやあの時、人生の全てを諦めとったっけ・・・ウチの人生なんざ所詮こんなもんやて。自分の幸せを追い求めることすらウチには手の届かん贅沢やったんや。
でもそないなクソまみれの鉄鎖を引きちぎるんは、テメェの人間への執着なんやて思い知らされたんや。人間らしく生きることを否定するんが世界なら、ウチがその世界をまるごと否定したろて心に決めたんやったなぁ。コイツらとならできるって思ったわ。
癪やけどエエこと言うやんけ、あのポンコツイタチ。はした金で終わってまう人生なんざクソ喰らえや。帝国貴族虐殺?なんぼのもんじゃ!
「・・・そ、そうやな!さっきっから聞いとりゃあ上等やで王さん。もう後ろめたい気持ちで生きるなんざ御免や!ガツン言うたるから、耳かっぽじってよぅ聞きや。ウチらがド腐れ貴族どもをすり潰したんじゃ、何ぞ文句あるんかぁ!おぅ?」
「アルフォンスさん、あなたが私たちを脅迫して思い通りにしようとするならそれでも構いません。でもこれだけは言っておきます、私たちは決してあなたの脅迫に屈することは無いでしょう。世界の全てを敵に回しても死の瞬間まで足掻いてみせます。」
リーファやロミアの驚くべき攻撃力を直接目にしているロダールはロミアの言葉に不穏な響きを感じ取った。
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「待ちなさい、ロダール。お前たちも下がるがよい。下がれっ!」
室内に抜き身の剣を構えた兵士たちが一斉になだれ込んで来る。アルフォンスにとってはまだ焦るような段階では無かったにも関わらず、どうもロダールにとってそうではなかったらしい。表情には出さないものの、許容できる一線に関して齟齬があったことにアルフォンスは歯噛みする。
「カーネル、待って!」
「だがロミア、ヤツらが先に剣を抜いたのだぞ!私はヤツらが許せない・・・」
「カーネル・・・お願い。」
「ふん、ほんとにロミアは甘いんだから。」
剣を抜くとは・・・浅はかにも程があるが、家臣の粗相は私の負うべき咎と言うほかあるまい。下らぬ横槍さえ無くばまだまだやりようはあったのだろうが、ここらが潮時と心得るのが吉よ。
「これよりこの建物内に私の命なく兵が立ち入ることまかりならん!ロダール、あなたが責任を持って全ての兵を直ちに退けなさい。」
「御意に!」
湧き上がる怒りの感情を押し殺し、努めて冷静にロダールに命令を下したアルフォンスはふと身体の異変に気づいた。余計な感情を表に出さないよう訓練を積んできたにも関わらず、アルフォンスの手が微かに震えていたのだ。アルフォンスは軽くため息をつくと、改めて入念にマインドセットし直す。
・・・あぁそうか、この場で殺されなかっただけでも儲けものだ。なるほど・・・肝が冷えるとはこういうことだったのだな。
「ふぅー・・・すみませんでした。」
「ほんまやで、すまんじゃ済まんわ。これ一体どないしてくれますの?」
この王さんも家臣の失態で立場なくしとるみたいやし、ここらで盛大にドツキ返しとかんとあかんわ。せやないと、この王さんまたウチらを丸め込もうとしてくるやろし。こういうのウチは逃さんでぇ。
「エンプレス・メリッサがあの男との話を全てロミアに任せたいっておっしゃってる。ニコもメガロポリスのエルマたちも同意見だ。ロミアの決断を私たちの総意として受け入れる。」
「わかった。」
「それでこそ私の・・・いや、何でもない。」
何かカーネルが言いかけたが、ロミアと目があった瞬間に言うのをやめた。思わずロミアが首をかしげる。だが、マリンがアルフォンスをド詰めしようと張り切っているのでそちらに意識を向けた。
「そうですねぇ・・・マリンさんたちにご要望があれば、我が家名にかけて応えましょう。」
「二言は無いやろなぁ?」
「無論。」
少し立場を悪くしたもののアルフォンスが即座にそれを埋め合わせる提案をサラリと出してきた。相変わらず鉄壁の微笑みマスクを見るにつけ、どこかに綻びは無いものかと呆れさせられる。おかげで逆に何が最善なのか考えるのに追われたようだ。別に焦る必要は無いのに、焦ったマリンが取り繕うようにロミアに話をふった。
「王さんあぁ言うとるけど、どうする~ロミア~?」
仲間からの期待を一身に背負うロミアが静かに話し始めた。
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