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彼岸ならぬ奈落
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「何だと?武器を預けろと言うのか!」
「はい、城内は安全ですのでそもそも武装する必要などございません。」
鉄面皮の役人がこともなげに言い放つ。
それが気に入らぬとばかりに剣に手をかけた取り巻きの兵士たちを同胞団の頭目らしき男が片手を上げて制する。目のすわった兵士たちは殺気そのままに剣の柄から手を放した。
頭目の男は不敵な笑みを浮かべた。
小賢しいマネを。だが入ってしまえばこっちのもの、後で奪えば問題は無い。このまま城内に閉じこもられても面白くないからな。
「よかろう。では入城させてもらう。」
「お待ちください。」
「まだ何かあるのか?」
「750名ということですが何ぶん辺境の地ゆえ、その人数を受け容れるだけの余剰が無いのです。100名に制限させていただきます。」
そこいらの寒村ではないのだぞ?この広大な市域にとどまらず地方一帯の商圏を抱えておいて不足も何もあるものか!涼しい顔で見え透いた嘘を吐きおって。
だがいくら小細工を弄そうと守衛ごとき内部から制圧すれば開門など容易い。有って無いような制約よ、その気になれば一挙になだれ込める。
「わかった、それで良い。」
「バルトロメオさま、よろしいのですか?あの程度ねじ伏せてしまえば」
市街に入城するも不満の残る副官が遠征部隊の頭目バルトロメオに問いかけた。あの場で役人もろとも守衛を切り伏せてなだれ込むのがいつものやり口だ、副官の疑問も無理は無い。
「ロスマー、いやしくもここは司教座なのだぞ?なれば大義名分を掲げる前から無体をはたらくのは慎まねばならぬというのがわからぬお前でもあるまい。」
「ですが」
「ふふふ、この件については後々不当な処遇としてたっぷり譴責してやろうではないか。我らは同胞団、自由都市ごときにナメられては終わりよ。」
「なるほど。」
「まずは報告にあったリーファという女を探し出す。後はいつもの流れだ。」
***
「どうしたの、こんなところに呼び出して?」
「いやぁ、君の店だと騒ぎになってしまうからね。今日はこうして場所を変えさせてもらったんだ。」
数日前に訪問した際はマルティナの同僚が集まって立ち聞きしていた。ミハイルは少し元気の無いマルティナの反応を見ようと冗談っぽく笑って見せた。しかしマルティナはやはりいつもとは違うようだ。
「ミハイル、私あれからずっと気になっていたの・・・。」
「気になる?もしかしてそれはプロポーズのことかな?」
「いいえ、そのことではないの。」
「はぁ・・・それは残念だよ。では何のことなんだい?」
「今見せた目よ。」
「目だって?・・・ごめんね、僕には君の言わんとすることがよくわからなかったよ。」
「あなたは時折、私の背筋が凍りつくほどの恐ろしい目を見せるようになった。」
「ごめんよ、何やら君を怖がらせていたようだね。いやぁ、僕としたことが何ということを。ははは、これからは気をつけるよ。ほら見てごらんマルティナ。」
ミハイルは自分の顔を引っ張っておどけて見せる。なかなかにチャーミングではあったがマルティナを笑わせることはできなかった。
見つめ合う二人の間で心から笑いあった思い出の日々が急速に色を失っていく。
「私ね、本当はあなたが見せてくれる優しい目が大好きだったの。でも、再開したあなたからはその優しさが消えてしまっていたわ。」
「マルティナ・・・」
「本当は私だってあなたとの再開は嬉しかったはずなのに、久しぶりにあなたを目にしたその時に凍りついてしまった。最初は何故かわからなかった・・・私の大好きなミーシャが消えてしまったかのようで、とても悲しかったの。まるで子供ね・・・あなたにあたり散らすなんて。」
マルティナも自分の感情を整理しきれていなかった。違和感の正体がわからないまま何をミハイルに伝えれば良いのかすらもわからない。なのに伝えなければ何かが永遠に失われてしまうような焦燥感に駆られていた。
だがミハイルは彼女の言わんとする内容が痛いほど理解できた。それは何よりも嬉しいことであると同時に、何よりも残酷な断罪としてミハイルの心を容赦なくえぐった。
「君は僕のことを誰よりも見てくれていたんだね・・・」
「何があなたを変えてしまったの?」
「あっはっはっは・・・やっぱり君に隠し事はできないなぁ。昔っからそうだった。」
ミハイルが心の奥底に沈めて来た暗い何かが首をもたげる。互いに家族のように過ごして来た幼なじみを前にしてはどれだけ着飾ろうとも薄汚れた己を隠すことなどできなかった。
「隠し事?」
「この街に奈落の住人たちを呼びつけた。じきにここも戦場となるだろう。」
「ミハイル、どういうことなの?」
「僕も奈落の住人の一人というワケさ。分もわきまえず君と言う光を求めてこんなところまで這いつくばって来たんだ。笑えるだろ?」
「ミハイル、あなたに何があったの?ねぇお願い、教えて?」
ミハイルはかぶりを振る。何かに怯えるような表情をしているのを見るに言いたくとも言えないのだろう。震える両手で顔を押さえている。
「僕は君の心に残る思い出のミーシャのまま、ここを去るべきだったんだ。君といれば自分自身を・・・幸せなミーシャを取り戻せるなんて、僕は何て浅はかで傲慢な男なんだろう。」
僕の背中に刻み込まれた五つの劫罰証は今回の手柄で最後の一つが消えるはずだった。それにより晴れて僕は忌々しい同胞団から解放されるはずだったんだ。
だが僕はそのために各地で多くの不幸をバラまいて来た。僕一人が上がれるなんてそんな虫のいい話などあるまい。
神などいないと思っていた。聖教の連中が奉じる自分たちにのみ都合の良い「神」のことではない。
僕は幼なじみに後ろめたさを暴かれたんだ、よりにもよってこの世で最も大切だと思っている愛しのマルティナにだ。彼女にだけは知られてはならない・・・彼女は背負ってしまうだろう。
これこそまさに神の下した天罰じゃないか。
「ミハイル・・・」
「僕なんかのために泣かないでおくれマルティナ。これは君への最後のお願いだ、今すぐここから逃げて君だけはどこかで幸せになってくれないか。もうそれほど時間は残されていない。」
「やめてよ・・・あなたは私をここから連れ出すつもりだったんでしょ?」
「あぁ・・・だが僕はもう」
「嫌よ!あなたまで私を独りにするつもりなの?・・・そんなの許さない。絶対に許さないんだからっ!!」
「はい、城内は安全ですのでそもそも武装する必要などございません。」
鉄面皮の役人がこともなげに言い放つ。
それが気に入らぬとばかりに剣に手をかけた取り巻きの兵士たちを同胞団の頭目らしき男が片手を上げて制する。目のすわった兵士たちは殺気そのままに剣の柄から手を放した。
頭目の男は不敵な笑みを浮かべた。
小賢しいマネを。だが入ってしまえばこっちのもの、後で奪えば問題は無い。このまま城内に閉じこもられても面白くないからな。
「よかろう。では入城させてもらう。」
「お待ちください。」
「まだ何かあるのか?」
「750名ということですが何ぶん辺境の地ゆえ、その人数を受け容れるだけの余剰が無いのです。100名に制限させていただきます。」
そこいらの寒村ではないのだぞ?この広大な市域にとどまらず地方一帯の商圏を抱えておいて不足も何もあるものか!涼しい顔で見え透いた嘘を吐きおって。
だがいくら小細工を弄そうと守衛ごとき内部から制圧すれば開門など容易い。有って無いような制約よ、その気になれば一挙になだれ込める。
「わかった、それで良い。」
「バルトロメオさま、よろしいのですか?あの程度ねじ伏せてしまえば」
市街に入城するも不満の残る副官が遠征部隊の頭目バルトロメオに問いかけた。あの場で役人もろとも守衛を切り伏せてなだれ込むのがいつものやり口だ、副官の疑問も無理は無い。
「ロスマー、いやしくもここは司教座なのだぞ?なれば大義名分を掲げる前から無体をはたらくのは慎まねばならぬというのがわからぬお前でもあるまい。」
「ですが」
「ふふふ、この件については後々不当な処遇としてたっぷり譴責してやろうではないか。我らは同胞団、自由都市ごときにナメられては終わりよ。」
「なるほど。」
「まずは報告にあったリーファという女を探し出す。後はいつもの流れだ。」
***
「どうしたの、こんなところに呼び出して?」
「いやぁ、君の店だと騒ぎになってしまうからね。今日はこうして場所を変えさせてもらったんだ。」
数日前に訪問した際はマルティナの同僚が集まって立ち聞きしていた。ミハイルは少し元気の無いマルティナの反応を見ようと冗談っぽく笑って見せた。しかしマルティナはやはりいつもとは違うようだ。
「ミハイル、私あれからずっと気になっていたの・・・。」
「気になる?もしかしてそれはプロポーズのことかな?」
「いいえ、そのことではないの。」
「はぁ・・・それは残念だよ。では何のことなんだい?」
「今見せた目よ。」
「目だって?・・・ごめんね、僕には君の言わんとすることがよくわからなかったよ。」
「あなたは時折、私の背筋が凍りつくほどの恐ろしい目を見せるようになった。」
「ごめんよ、何やら君を怖がらせていたようだね。いやぁ、僕としたことが何ということを。ははは、これからは気をつけるよ。ほら見てごらんマルティナ。」
ミハイルは自分の顔を引っ張っておどけて見せる。なかなかにチャーミングではあったがマルティナを笑わせることはできなかった。
見つめ合う二人の間で心から笑いあった思い出の日々が急速に色を失っていく。
「私ね、本当はあなたが見せてくれる優しい目が大好きだったの。でも、再開したあなたからはその優しさが消えてしまっていたわ。」
「マルティナ・・・」
「本当は私だってあなたとの再開は嬉しかったはずなのに、久しぶりにあなたを目にしたその時に凍りついてしまった。最初は何故かわからなかった・・・私の大好きなミーシャが消えてしまったかのようで、とても悲しかったの。まるで子供ね・・・あなたにあたり散らすなんて。」
マルティナも自分の感情を整理しきれていなかった。違和感の正体がわからないまま何をミハイルに伝えれば良いのかすらもわからない。なのに伝えなければ何かが永遠に失われてしまうような焦燥感に駆られていた。
だがミハイルは彼女の言わんとする内容が痛いほど理解できた。それは何よりも嬉しいことであると同時に、何よりも残酷な断罪としてミハイルの心を容赦なくえぐった。
「君は僕のことを誰よりも見てくれていたんだね・・・」
「何があなたを変えてしまったの?」
「あっはっはっは・・・やっぱり君に隠し事はできないなぁ。昔っからそうだった。」
ミハイルが心の奥底に沈めて来た暗い何かが首をもたげる。互いに家族のように過ごして来た幼なじみを前にしてはどれだけ着飾ろうとも薄汚れた己を隠すことなどできなかった。
「隠し事?」
「この街に奈落の住人たちを呼びつけた。じきにここも戦場となるだろう。」
「ミハイル、どういうことなの?」
「僕も奈落の住人の一人というワケさ。分もわきまえず君と言う光を求めてこんなところまで這いつくばって来たんだ。笑えるだろ?」
「ミハイル、あなたに何があったの?ねぇお願い、教えて?」
ミハイルはかぶりを振る。何かに怯えるような表情をしているのを見るに言いたくとも言えないのだろう。震える両手で顔を押さえている。
「僕は君の心に残る思い出のミーシャのまま、ここを去るべきだったんだ。君といれば自分自身を・・・幸せなミーシャを取り戻せるなんて、僕は何て浅はかで傲慢な男なんだろう。」
僕の背中に刻み込まれた五つの劫罰証は今回の手柄で最後の一つが消えるはずだった。それにより晴れて僕は忌々しい同胞団から解放されるはずだったんだ。
だが僕はそのために各地で多くの不幸をバラまいて来た。僕一人が上がれるなんてそんな虫のいい話などあるまい。
神などいないと思っていた。聖教の連中が奉じる自分たちにのみ都合の良い「神」のことではない。
僕は幼なじみに後ろめたさを暴かれたんだ、よりにもよってこの世で最も大切だと思っている愛しのマルティナにだ。彼女にだけは知られてはならない・・・彼女は背負ってしまうだろう。
これこそまさに神の下した天罰じゃないか。
「ミハイル・・・」
「僕なんかのために泣かないでおくれマルティナ。これは君への最後のお願いだ、今すぐここから逃げて君だけはどこかで幸せになってくれないか。もうそれほど時間は残されていない。」
「やめてよ・・・あなたは私をここから連れ出すつもりだったんでしょ?」
「あぁ・・・だが僕はもう」
「嫌よ!あなたまで私を独りにするつもりなの?・・・そんなの許さない。絶対に許さないんだからっ!!」
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