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扉にウサ耳あり
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「ねぇマルティナ」
「なぁに、アミル?」
「お客さんだよ・・・隅に置けないねぇマルちゃん?」
何やら声をかけてきた瞬間からそわそわしている羊っ娘のアミルに、作業中のマルティナも思わず視線を向けた。普段は大人しくて無口なアミルにしては珍しい。
「え?」
「ミハイルさんだって。」
「んなっ!」
「むふふ。ねぇ、あれ誰なの?もしかして恋人だったり?」
「違うわ。ただの幼なじみよ。」
「ふーん。」
アミルってこんなにグイグイ来る子だったかしら?ミハイルが訪ねて来たことなんかよりも、よっぽどこちらの方が事件だわ。
マルティナは作業を狼っ娘のフィニオラ引き継いで、ミハイルの待つ応接室へと入った。すると何やらゾロゾロと人が集まりだした。
「ねぇ誰なの?マルティナの男?」
「カッコいいかも。私もああいう人に言い寄られたいなぁ。」
「はぁ?アンタ容姿は良くても性格ブサイクだから無理すんなし。」
「よーしっイーリス、表ぇ出ろ・・・フルボッコだっ!!」
「シエナもイーリスもさっさと表へ行ってよ、私はじっくり見たいんだから。」
「私にも見せろ。」
後ろで好き勝手言っているのが何となくわかる。訪問客の前でみっともないからやめろとマルティナが心の中で毒づいた。もちろん表情には出さないが・・・。
「驚いたよ、こんなキレイで大きなお店を任されているんだね。」
「そうねミハイル、私も誇りに思うわ。でもいきなり来るなんて、今日はどうしたの?」
ミハイルからマルティナの住所について聞かれたということはリーファから聞いていた。いつかこの店にやって来るのではないかと予期していたマルティナだが、まさかミハイルが翌日にやって来るとは思いもしなかった。
いつになく緊張した面持ちだが何か重要な話でもあるのだろうか?
「君も自分の仕事に充実感を持って生きているんだね。でも僕は・・・」
「ミハイル?」
ミハイルは一息入れると覚悟を決めたかの様に真剣な顔をマルティナに向ける。どうしたのかしらとマルティナも首をかしげた。
「マルティナ、僕と一緒になってくれないか?」
「キャァー、愛の告白よ!しかとこの耳で聞いたわ!」
「マジか、イーリス?」
「ハッキリ言って・・・うらやましかとです!くぅ~っ、私もボヤボヤしてらんねー。」
「リアジュウバクハツリアジュウバクサツリアジュウサクレツ・・・」
誰だ?世にも恐ろしい声で何やら呪い殺そうとしているヤツがいる。巻き添えで滅ぼされそうだからやめろ!
「マルティナは何て?」
「しぃっ!聞こえなくなる。」
一同は息を飲んでマルティナの声に耳を澄ました。
「ミハイル・・・あなたの気持ちは嬉しいけれど」
扉の裏での喧騒とは逆にマルティナは冷淡なようだ。だがミハイルも覚悟に違えず引き下がるなど頭に無かった。
「セントクーンズに劇場を持つんだ。やっと僕も腰を落ち着けて自分の芸術に専念できる身分になった。その隣には君がいてほしい。心配は要らないよ、君に不自由なんてさせない!」
「あなたは私がどうなったのか・・・知ってるんでしょ?」
「あぁ、もちろん知っているとも。ランセルおじさんが亡くなって、君がだまし討ちに会ったことだね。とうに返済の終わった借金を持ち出して来られた挙句、訴訟に負けてしまったんだろ。」
「勝てるわけないわ、父さんは証文を取り返してなかったんだもの。店も家財も全て奪われるだけで終わらなかった。私はそのままキシレムに連行されたのよ、奴隷に身を落としてね。」
「それが何だって言うんだい?君は君じゃないか、何も変わっていない。」
自嘲気味なマルティナをミハイルは励まそうとしたに過ぎない。だが、安易な同情は時に人を激しく傷つけるものだ。
年若いミハイルにそのような心の機微を気遣うことのできる人生経験など備わっていなかった。不幸にも互いの言葉はかみ合わない。
「私は絶望のどん底で悲しみに暮れていたわ。その時、あなたは私に寄り添ってくれたの?なのに都合良くここで私を見つけたに過ぎないあなたは寄り添えだなんて、一体どの口がそんなことを言うのかしら?」
「すまない、また僕は君の気持ちを・・・」
「良いのよ・・・あなたの成功をグラムスから祈っているわ。」
扉にピッタリとウサ耳をつけているイーリスが扉の向こうで生じた波乱をキャッチした。
「おい、プロポーズ失敗みたいだぞ?」
「呪言発現・・・喝ーっ!!」
「いや、明らかに遅えし!お前の呪い関係ねーから。さも効果を発揮したかのように決めてんじゃねぇよ。」
「てへっ!」
「下馬評じゃあイケメンの幼なじみで何かが起こるって話だったじゃねぇか。どうなってんだ?」
野次馬のざわめきを余所に男女の駆け引きは終わらない。断崖絶壁が起死回生の舞台になることもあるのが恋愛というものだ。
「僕は君のいない日々を生きることは無いだろう。最期の瞬間まで僕は諦めない。」
「どういうことなの?ねぇ、ミハイル?」
「近いうちにまた来るよ。」
意味深な言葉を残してミハイルは席を立つ。応接室の扉を開けると・・・。
「うわぁっ!」
絶叫とともにウサ耳が倒れこむ。その背後では蜘蛛の子を散らしたかのように野次馬たちが走り去った。
床に転がったイーリスに対してミハイルはにこやかに会釈して見せる。
「お騒がせしました。僕はこれで失礼します。」
「あ、あはは・・・またのお越しを。」
まぁこうなることは予想できたが、それでもマルティナは頭を抱える。イーリスは苦笑いしながら脱兎のごとく走り去った。
それはともかくとして、マルティナには一つ気がかりなことがある。一瞬に過ぎないが、ミハイルはまるで別人かと思えるほど恐ろしい目を見せる瞬間があるのを見逃さなかった。
「決して気のせいではないわ・・・。何があなたを変えてしまったの、ミーシャ?」
「なぁに、アミル?」
「お客さんだよ・・・隅に置けないねぇマルちゃん?」
何やら声をかけてきた瞬間からそわそわしている羊っ娘のアミルに、作業中のマルティナも思わず視線を向けた。普段は大人しくて無口なアミルにしては珍しい。
「え?」
「ミハイルさんだって。」
「んなっ!」
「むふふ。ねぇ、あれ誰なの?もしかして恋人だったり?」
「違うわ。ただの幼なじみよ。」
「ふーん。」
アミルってこんなにグイグイ来る子だったかしら?ミハイルが訪ねて来たことなんかよりも、よっぽどこちらの方が事件だわ。
マルティナは作業を狼っ娘のフィニオラ引き継いで、ミハイルの待つ応接室へと入った。すると何やらゾロゾロと人が集まりだした。
「ねぇ誰なの?マルティナの男?」
「カッコいいかも。私もああいう人に言い寄られたいなぁ。」
「はぁ?アンタ容姿は良くても性格ブサイクだから無理すんなし。」
「よーしっイーリス、表ぇ出ろ・・・フルボッコだっ!!」
「シエナもイーリスもさっさと表へ行ってよ、私はじっくり見たいんだから。」
「私にも見せろ。」
後ろで好き勝手言っているのが何となくわかる。訪問客の前でみっともないからやめろとマルティナが心の中で毒づいた。もちろん表情には出さないが・・・。
「驚いたよ、こんなキレイで大きなお店を任されているんだね。」
「そうねミハイル、私も誇りに思うわ。でもいきなり来るなんて、今日はどうしたの?」
ミハイルからマルティナの住所について聞かれたということはリーファから聞いていた。いつかこの店にやって来るのではないかと予期していたマルティナだが、まさかミハイルが翌日にやって来るとは思いもしなかった。
いつになく緊張した面持ちだが何か重要な話でもあるのだろうか?
「君も自分の仕事に充実感を持って生きているんだね。でも僕は・・・」
「ミハイル?」
ミハイルは一息入れると覚悟を決めたかの様に真剣な顔をマルティナに向ける。どうしたのかしらとマルティナも首をかしげた。
「マルティナ、僕と一緒になってくれないか?」
「キャァー、愛の告白よ!しかとこの耳で聞いたわ!」
「マジか、イーリス?」
「ハッキリ言って・・・うらやましかとです!くぅ~っ、私もボヤボヤしてらんねー。」
「リアジュウバクハツリアジュウバクサツリアジュウサクレツ・・・」
誰だ?世にも恐ろしい声で何やら呪い殺そうとしているヤツがいる。巻き添えで滅ぼされそうだからやめろ!
「マルティナは何て?」
「しぃっ!聞こえなくなる。」
一同は息を飲んでマルティナの声に耳を澄ました。
「ミハイル・・・あなたの気持ちは嬉しいけれど」
扉の裏での喧騒とは逆にマルティナは冷淡なようだ。だがミハイルも覚悟に違えず引き下がるなど頭に無かった。
「セントクーンズに劇場を持つんだ。やっと僕も腰を落ち着けて自分の芸術に専念できる身分になった。その隣には君がいてほしい。心配は要らないよ、君に不自由なんてさせない!」
「あなたは私がどうなったのか・・・知ってるんでしょ?」
「あぁ、もちろん知っているとも。ランセルおじさんが亡くなって、君がだまし討ちに会ったことだね。とうに返済の終わった借金を持ち出して来られた挙句、訴訟に負けてしまったんだろ。」
「勝てるわけないわ、父さんは証文を取り返してなかったんだもの。店も家財も全て奪われるだけで終わらなかった。私はそのままキシレムに連行されたのよ、奴隷に身を落としてね。」
「それが何だって言うんだい?君は君じゃないか、何も変わっていない。」
自嘲気味なマルティナをミハイルは励まそうとしたに過ぎない。だが、安易な同情は時に人を激しく傷つけるものだ。
年若いミハイルにそのような心の機微を気遣うことのできる人生経験など備わっていなかった。不幸にも互いの言葉はかみ合わない。
「私は絶望のどん底で悲しみに暮れていたわ。その時、あなたは私に寄り添ってくれたの?なのに都合良くここで私を見つけたに過ぎないあなたは寄り添えだなんて、一体どの口がそんなことを言うのかしら?」
「すまない、また僕は君の気持ちを・・・」
「良いのよ・・・あなたの成功をグラムスから祈っているわ。」
扉にピッタリとウサ耳をつけているイーリスが扉の向こうで生じた波乱をキャッチした。
「おい、プロポーズ失敗みたいだぞ?」
「呪言発現・・・喝ーっ!!」
「いや、明らかに遅えし!お前の呪い関係ねーから。さも効果を発揮したかのように決めてんじゃねぇよ。」
「てへっ!」
「下馬評じゃあイケメンの幼なじみで何かが起こるって話だったじゃねぇか。どうなってんだ?」
野次馬のざわめきを余所に男女の駆け引きは終わらない。断崖絶壁が起死回生の舞台になることもあるのが恋愛というものだ。
「僕は君のいない日々を生きることは無いだろう。最期の瞬間まで僕は諦めない。」
「どういうことなの?ねぇ、ミハイル?」
「近いうちにまた来るよ。」
意味深な言葉を残してミハイルは席を立つ。応接室の扉を開けると・・・。
「うわぁっ!」
絶叫とともにウサ耳が倒れこむ。その背後では蜘蛛の子を散らしたかのように野次馬たちが走り去った。
床に転がったイーリスに対してミハイルはにこやかに会釈して見せる。
「お騒がせしました。僕はこれで失礼します。」
「あ、あはは・・・またのお越しを。」
まぁこうなることは予想できたが、それでもマルティナは頭を抱える。イーリスは苦笑いしながら脱兎のごとく走り去った。
それはともかくとして、マルティナには一つ気がかりなことがある。一瞬に過ぎないが、ミハイルはまるで別人かと思えるほど恐ろしい目を見せる瞬間があるのを見逃さなかった。
「決して気のせいではないわ・・・。何があなたを変えてしまったの、ミーシャ?」
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