64 / 167
立ちのぼる煙
しおりを挟む
「コーエンの野郎、ムルグに頭下げてガウスの下で下働きすることになったらしいぜ?」
「あれから顔見せやがらねぇと思やぁ、こっそり足抜けってか?ナメやがって。」
「どうするゲランド?」
「ガウスの預かりになっちまえば、こちとら手も足も出ねえよ。」
「くそっ!ムカつくぜ。ナメられたら終わりだっつーのによぉ。周りに示しがつかねぇが・・・さすがに諦めるしかねぇか。」
コーエンをボコボコにするのは容易いが、ガウスの面目をつぶす真似をしでかして無事でいられるわけがない。手出しできないイラだちにバルシスが顔を歪める一方で、カマルはニヤついていた。
「まぁ・・・今はな。」
「今は?何かあるのか、カマル?」
「どうせあの根性なしはすぐに音を上げてガウスの下から逃げ出すはずだ。そん時ゃあキッチリ落とし前つけてやる。」
「なるほどな、楽しみだぜ。」
ハナから根性があればいつまでもEランクでくすぶっているわけはない。ムルグみたいな例外はあるにせよ、コーエンがその例外になれるとは誰も信じてはいなかった。
「じゃあ、あのガキどもはどうする?」
「コーエンがガウスへの手土産に強奪の目論見をチンコロしてるかもしれねぇ。今回は見送りだ。」
「ちっ!」
「まぁ胸クソわりーけどよぉ、スカッとする話も仕入れて来たんだ。」
「何だ?聞かせろよバルシス。」
「クソ野郎ぞろいのゴメスパーティーの死体がヒバート大森林で見つかったらしいぜ。道に迷った旅人が偶然見つけたんだとよ。」
「大金強奪してどっかに豪遊しに行っただの、追捕命令が下って逃亡しただの憶測が飛び交ってたからなぁ。アイツらに金巻き上げられて来たが、くたばってやがったとなりゃあ喜ばしい限りだぜ。」
「そう言やぁよぉ、ゴメスが失踪する直前にリーファってガキをしめてたっけか?」
「あぁ、俺も見たぜ。あいつからも上納金ふんだくろうとしてたんだろ?まぁソロのガキなんざ格好のカモだからな。」
「はっはっは、あの外道どもと考えるこたぁ一緒だな!どうしたゲランド、何か気になるのか?」
「ゴメスの野郎・・・ヒバート大森林?」
「あ?何かおかしいのかよ?」
「おかしい・・・どう考えてもおかしい。考えても見ろ、あいつらが森林に何の用がある?」
「え?そりゃあ・・・薬草でも採りに行ったとか?」
ゲランドは今聞いた話に何かがひっかかっていた。あと一息でつながりそうなのに、何かがわからず気持ちが悪い。
「あのクソ袋どもが?本気で薬草なんぞ真面目に採取するとでも思ってんのか?」
「あり得ねーな。」
「そういやぁギルドの把握している薬草の自生地は刈り尽くされて全く生えてないって聞いたことがあらあな。北方の戦争激化で買い占めも起こったからなぁ。」
「そんなの知らねーヤツなんざグラムスにいねーはずだ。じゃあ尚更あいつらそんなところに何の用があるってんだ?」
何だ?森の奥に行った、そしてくたばった。理由も無くそんなマネするか?ピクニックじゃあるめーし、何かをしに行ったんだ。
「たしかにそうだ。」
「そういやリーファってガキも薬草採取してなかったか?」
「!?」
「そうだなぁ・・・しかもあいつ必ず依頼の量を採取してたべ?どこで採取してたんだ?」
「馬鹿、そこじゃねーだろバルシス。」
「はぁ?そこじゃねーって、じゃあどこなんだよゲランド?」
俺としたことがとんだ勘違いをしてたぜ。森の奥に用事があったのはあのリーファってガキの方だ。そう考えれば合点が行く。
だとしたらこうだ。何かトラブって逆上したゴメスパーティーはガキを追いかけた。結果を見れば同じ森に分け入ってゴメスたちはくたばり、ガキだけ戻ってきた。原因と結果をつなぐ因果関係は・・・事故もしくは事故に見せかけた罠?
「ひょっとするとあのガキ・・・ゴメスたちをハメたんじゃねーのか?」
「まさか。たった独りであのボケナスどもをまとめてぶっ殺したってか?考えすぎだぜゲランド。」
「いや、弱みをつかめりゃ金を脅し取れるかもしれねぇ。調べてみる価値は」
ゲランドの推測を受けてカマルが身を乗り出す。すると言葉の途中で後ろのテーブルで飲んでいた男が近づいて声をかけた。
「実に興味深い話じゃないか、兄ちゃんたち。」
「あぁ?なに盗み聞きしてやがんだこの野郎。ちょいと表ぇ出ろや。」
話を立ち聞きされて逆上したゲランドが椅子から立ち上がった。しかし話題に飛び入りした男はゲランドたちと同じテーブルに腰かけてにこやかに続ける。
「まぁまぁ、ここの支払いは俺がもつよ。あんたらリーファって冒険者が気に入らねぇんだろ?」
「何だ、オメー少しは話がわかるじゃねーか。何者だ?」
「いやぁ、恥ずかしながら少し前にヤツに煮え湯を飲まされてね。個人的に恨みがあるんだ。もしも本当に弱みがあるなら是非とも集めたい。」
金になりそうだと踏んだカマルがニヤつく。
「ま・・・タダとは行かねえよなぁ。」
「そうかい。俺たちの手足となって働いてくれるんなら報酬も出そうじゃないか。」
***
「というわけで、今日はバッチリ弱みをつかんじゃうことにします。」
「何がというわけなのティナ?」
どういうわけか朝早くにティナに叩き起こされたリーファはワケもわからず急かされるまま着替えを済ませていた。これから一体何が始まるというのか?
「うふふー、それはねぇ・・・ヌイユ・エトランゼにお菓子部門を創ろうっていう私のナイスな提案を黙殺したマルテに快く承諾をもらうためなんだよぉ。」
「それって、快くって言うのかなぁ?」
「何言ってるのかこってりわからないんだよリーファ?」
「私もぽっくりわからないんだけど・・・。」
「今日はマルテが休みの日だから、おめかししてどこかに行くはずなんだよ。」
「そう言えば、ダンジョンでそんな話してたね。」
すっかり忘れていた。一緒にマルテの恋人(予想)を見てみようって約束していたんだ。でも言い出しっぺのティナも今の今まで忘れていたんじゃなかろうか。
「もうリーファってば忘れてたんだね?そう、マルテの秘密を暴くついでに交渉を有利に進めようってリリカルな作戦なんだよ。」
「悪意に満ち満ちてるね。」
「私に対する仕打ちの数々を聞けばこの程度のこと何てこと無いんだよ。聞いてリーファ、ひどいんだよみんな。」
「あれから顔見せやがらねぇと思やぁ、こっそり足抜けってか?ナメやがって。」
「どうするゲランド?」
「ガウスの預かりになっちまえば、こちとら手も足も出ねえよ。」
「くそっ!ムカつくぜ。ナメられたら終わりだっつーのによぉ。周りに示しがつかねぇが・・・さすがに諦めるしかねぇか。」
コーエンをボコボコにするのは容易いが、ガウスの面目をつぶす真似をしでかして無事でいられるわけがない。手出しできないイラだちにバルシスが顔を歪める一方で、カマルはニヤついていた。
「まぁ・・・今はな。」
「今は?何かあるのか、カマル?」
「どうせあの根性なしはすぐに音を上げてガウスの下から逃げ出すはずだ。そん時ゃあキッチリ落とし前つけてやる。」
「なるほどな、楽しみだぜ。」
ハナから根性があればいつまでもEランクでくすぶっているわけはない。ムルグみたいな例外はあるにせよ、コーエンがその例外になれるとは誰も信じてはいなかった。
「じゃあ、あのガキどもはどうする?」
「コーエンがガウスへの手土産に強奪の目論見をチンコロしてるかもしれねぇ。今回は見送りだ。」
「ちっ!」
「まぁ胸クソわりーけどよぉ、スカッとする話も仕入れて来たんだ。」
「何だ?聞かせろよバルシス。」
「クソ野郎ぞろいのゴメスパーティーの死体がヒバート大森林で見つかったらしいぜ。道に迷った旅人が偶然見つけたんだとよ。」
「大金強奪してどっかに豪遊しに行っただの、追捕命令が下って逃亡しただの憶測が飛び交ってたからなぁ。アイツらに金巻き上げられて来たが、くたばってやがったとなりゃあ喜ばしい限りだぜ。」
「そう言やぁよぉ、ゴメスが失踪する直前にリーファってガキをしめてたっけか?」
「あぁ、俺も見たぜ。あいつからも上納金ふんだくろうとしてたんだろ?まぁソロのガキなんざ格好のカモだからな。」
「はっはっは、あの外道どもと考えるこたぁ一緒だな!どうしたゲランド、何か気になるのか?」
「ゴメスの野郎・・・ヒバート大森林?」
「あ?何かおかしいのかよ?」
「おかしい・・・どう考えてもおかしい。考えても見ろ、あいつらが森林に何の用がある?」
「え?そりゃあ・・・薬草でも採りに行ったとか?」
ゲランドは今聞いた話に何かがひっかかっていた。あと一息でつながりそうなのに、何かがわからず気持ちが悪い。
「あのクソ袋どもが?本気で薬草なんぞ真面目に採取するとでも思ってんのか?」
「あり得ねーな。」
「そういやぁギルドの把握している薬草の自生地は刈り尽くされて全く生えてないって聞いたことがあらあな。北方の戦争激化で買い占めも起こったからなぁ。」
「そんなの知らねーヤツなんざグラムスにいねーはずだ。じゃあ尚更あいつらそんなところに何の用があるってんだ?」
何だ?森の奥に行った、そしてくたばった。理由も無くそんなマネするか?ピクニックじゃあるめーし、何かをしに行ったんだ。
「たしかにそうだ。」
「そういやリーファってガキも薬草採取してなかったか?」
「!?」
「そうだなぁ・・・しかもあいつ必ず依頼の量を採取してたべ?どこで採取してたんだ?」
「馬鹿、そこじゃねーだろバルシス。」
「はぁ?そこじゃねーって、じゃあどこなんだよゲランド?」
俺としたことがとんだ勘違いをしてたぜ。森の奥に用事があったのはあのリーファってガキの方だ。そう考えれば合点が行く。
だとしたらこうだ。何かトラブって逆上したゴメスパーティーはガキを追いかけた。結果を見れば同じ森に分け入ってゴメスたちはくたばり、ガキだけ戻ってきた。原因と結果をつなぐ因果関係は・・・事故もしくは事故に見せかけた罠?
「ひょっとするとあのガキ・・・ゴメスたちをハメたんじゃねーのか?」
「まさか。たった独りであのボケナスどもをまとめてぶっ殺したってか?考えすぎだぜゲランド。」
「いや、弱みをつかめりゃ金を脅し取れるかもしれねぇ。調べてみる価値は」
ゲランドの推測を受けてカマルが身を乗り出す。すると言葉の途中で後ろのテーブルで飲んでいた男が近づいて声をかけた。
「実に興味深い話じゃないか、兄ちゃんたち。」
「あぁ?なに盗み聞きしてやがんだこの野郎。ちょいと表ぇ出ろや。」
話を立ち聞きされて逆上したゲランドが椅子から立ち上がった。しかし話題に飛び入りした男はゲランドたちと同じテーブルに腰かけてにこやかに続ける。
「まぁまぁ、ここの支払いは俺がもつよ。あんたらリーファって冒険者が気に入らねぇんだろ?」
「何だ、オメー少しは話がわかるじゃねーか。何者だ?」
「いやぁ、恥ずかしながら少し前にヤツに煮え湯を飲まされてね。個人的に恨みがあるんだ。もしも本当に弱みがあるなら是非とも集めたい。」
金になりそうだと踏んだカマルがニヤつく。
「ま・・・タダとは行かねえよなぁ。」
「そうかい。俺たちの手足となって働いてくれるんなら報酬も出そうじゃないか。」
***
「というわけで、今日はバッチリ弱みをつかんじゃうことにします。」
「何がというわけなのティナ?」
どういうわけか朝早くにティナに叩き起こされたリーファはワケもわからず急かされるまま着替えを済ませていた。これから一体何が始まるというのか?
「うふふー、それはねぇ・・・ヌイユ・エトランゼにお菓子部門を創ろうっていう私のナイスな提案を黙殺したマルテに快く承諾をもらうためなんだよぉ。」
「それって、快くって言うのかなぁ?」
「何言ってるのかこってりわからないんだよリーファ?」
「私もぽっくりわからないんだけど・・・。」
「今日はマルテが休みの日だから、おめかししてどこかに行くはずなんだよ。」
「そう言えば、ダンジョンでそんな話してたね。」
すっかり忘れていた。一緒にマルテの恋人(予想)を見てみようって約束していたんだ。でも言い出しっぺのティナも今の今まで忘れていたんじゃなかろうか。
「もうリーファってば忘れてたんだね?そう、マルテの秘密を暴くついでに交渉を有利に進めようってリリカルな作戦なんだよ。」
「悪意に満ち満ちてるね。」
「私に対する仕打ちの数々を聞けばこの程度のこと何てこと無いんだよ。聞いてリーファ、ひどいんだよみんな。」
0
お気に入りに追加
82
あなたにおすすめの小説

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?

外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

黄金蒐覇のグリード 〜力と財貨を欲しても、理性と対価は忘れずに〜
黒城白爵
ファンタジー
とある異世界を救い、元の世界へと帰還した玄鐘理音は、その後の人生を平凡に送った末に病でこの世を去った。
死後、不可思議な空間にいた謎の神性存在から、異世界を救った報酬として全盛期の肉体と変質したかつての力である〈強欲〉を受け取り、以前とは別の異世界にて第二の人生をはじめる。
自由気儘に人を救い、スキルやアイテムを集め、敵を滅する日々は、リオンの空虚だった心を満たしていく。
黄金と力を蒐集し目指すは世界最高ランクの冒険者。
使命も宿命も無き救世の勇者は、今日も欲望と理性を秤にかけて我が道を往く。
※ 更新予定日は【月曜日】と【金曜日】です。
※第301話から更新時間を朝5時からに変更します。

ペット(老猫)と異世界転生
童貞騎士
ファンタジー
老いた飼猫と暮らす独りの会社員が神の手違いで…なんて事はなく災害に巻き込まれてこの世を去る。そして天界で神様と会い、世知辛い神様事情を聞かされて、なんとなく飼猫と共に異世界転生。使命もなく、ノルマの無い異世界転生に平凡を望む彼はほのぼののんびりと異世界を飼猫と共に楽しんでいく。なお、ペットの猫が龍とタメ張れる程のバケモノになっていることは知らない模様。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる