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雪原の覇者
雪原に散る
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この野郎、俺には強欲の淵があるんだよ。そんなヘンテコ武器をいくらぶん回したところで当たらなきゃ意味がねーんだぜ?
だけどよぉ・・・その七支刀から意味不明なレーザーとか出したりするのだけは禁止な?
「勇者に聖剣とかいよいよ中二病の王道じゃあないの~。さぁさぁ盛り上がって参りました。」
「私をバカにできるのも今の内さ。君はすぐに許しを請うことになる。」
いいや、お前は相手がゴブリンだからって油断してるのが丸わかりなんだ。今まで俺はそんなヤツらを軒並み叩きのめして来たんだよ。勇者だろうが油断してると足をすくわれるってことを骨の髄まで思い知らせてやる。
「へっへっへ、どうかな?そうなるのはマサナリの方だと思うぜ。」
「ちなみにこれは聖なる剣ではなく征する剣だ。そろそろ行くけど良いかな?」
「そんなのどっちだって、うわぁっ!」
警戒してわざわざ距離をとっていたのに一瞬で距離を詰めて来やがった。やっぱ化け物じみたステータスだぜチクショー!だがそれだってしっかり計算に入ってる、強欲の淵を展開するにゃぁ十分な時間だ!
勇騎が驚きながらも冷静に将成の一撃に対処する素振りを見せたことに、将成もわずかな懸念を覚えた。
ユウキは転生者、それ故に何らかのギフトを隠しているはず。イソノカミの一撃に対抗する手段があるとでも言うのか?だが・・・勇者である私に匹敵するはずがない!
「な、何だとっ!」
将成が振り下ろしたはずのイソノカミは最後まで振り切られることなく、中途半端な位置でピタリと静止しているではないか。同時に将成は奇妙な時間の断絶を感じていた。
おかしい・・・どうやってイソノカミを止めた?いや、それよりもいま一瞬だけ世界が静止していなかったか!?何をした・・・これは絶対にギフトの正体は吐かせなければならない。
「はっ!そうだ、ゴブリンは・・・」
「ぐぅぅぅ・・・な、何で?」
将成がうめき声のする方向に目線を下げたところ、白銀の世界に似つかわしくない赤が目に飛び込んで来た。そこにはところどころ切りつけられて血を流す鎧姿がうずくまっている。
「そうだ・・・そうだとも。神の手によって導かれた私がそもそも膝を屈するなどあり得ない。正義とは常に垂直的に行使されるのだ、神の意志に刃向かう者は地に崩れ落ちる運命にある。」
将成が征剣イソノカミを天に掲げて勝利を宣言すると神兵たちから歓声がわき起こった。それもそのはず、勇者が自らのギフトを行使する奇跡のような瞬間をその目で確認できたのだ。
だがそれは冷たい雪の上でうずくまる勇騎にとって万雷の呪言に等しかった。
「ハァ、ハァ・・・チクショー」
俺の身体は今どうなってるんだ・・・あちこちから激痛が襲ってきててわけがわからねえ。一番の重症は腹部だ、スゲー痛え。アイツは剣を振り下ろしただけだったのに・・・何で?
「君があの短い時間で何かしようとしたから私もつい力が入ってしまったよ。軽く撫でるつもりが危うくユウキを殺してしまうところだった。だが結果的には君が受けるべき懲罰として丁度良かったのだろう。」
「何を・・・した」
「あぁ、コレかい?イソノカミは一度の剣撃を7倍にして行くんだ。初撃は7つの剣撃、二撃目は49の剣撃といった具合にね。どんな敵であろうと三撃目を繰り出す前に斃れてしまうよ。」
「く・・・」
「く?」
「・・・そった・・・れ」
「もう言葉もまともに話せないようだね。ガルノー読師、この者に死なない程度の回復処置を施したのち拘束しておきなさい。仮眠をとってから私がこの者を尋問します。」
***
遠くメドゥーヴィラが炎上している。数万のカルザール聖教国の軍隊が城壁内になだれ込んで今も止まない殺戮を続けているのだろう。そして都市国家を臨む聖教国軍の本陣から先ほど巨大な熱線が放出されたのをソフィアたちは確認していた。
あり得ないことが生じたとなれば、勇騎たちの身に何かあったとしか思えない。すると後方から急峻な坂道を駆け上って来たハヤテが見えた。
「見て、ハヤテよ!」
「おぉ良かった、無事だったのですね。」
しかしハヤテの背に勇騎の姿は無かった。ハヤテの周囲にホバー走行の雪煙も上がっていない。
「ユーキがいないわ!ハヤテ、ユーキはどうしたの?」
「クゥーン」
ソフィアの問いかけにハヤテも力なく耳を垂れる。言葉こそ通じないものの、ソフィアが勇騎の安否を気遣う気持ちは否応なくハヤテにも伝わった。
「やっぱりさっきの巨大な熱線で蒸発したのかもしれない・・・」
バカな・・・勇者さま本人が数日のインターバルを要するとおっしゃっていたのだ。まさか私は騙されていたというのか?そうだとしてもあの時私にウソを伝えなければならない理由など無かったはずだ。
しかし起こった出来事からして私の聞いていた話とは正反対の出来事が生じたのも事実。もしユーキさんがやられていたら・・・いや、まだそう断定するには早い。
「まだそうと決まったワケではありません、ソフィアさん。」
「でもこんなの事前に取り決めてなかったじゃない!こういうのに無駄に細かいのがユーキよ?ハヤテだけ帰って来るなんて絶対にオカシイもの!」
「落ち着いてください、ソフィアさん。ユーキさんにはデイトリッパーだってあります。」
「ねぇ、ザマル。トランセンデンタル・プロミネンスって数日は撃てないんじゃなかったの?オカシイわ・・・そんなのオカシイじゃない・・・ひどいわ。こんなのあんまりよ・・・」
ソフィアの目から涙がボロボロとこぼれ落ちる。その場に力なくへたり込んだソフィアに寄り添ったザマルだったが、炎上する都市国家と本陣とをぼんやりと見つめることしかできなかった。
だけどよぉ・・・その七支刀から意味不明なレーザーとか出したりするのだけは禁止な?
「勇者に聖剣とかいよいよ中二病の王道じゃあないの~。さぁさぁ盛り上がって参りました。」
「私をバカにできるのも今の内さ。君はすぐに許しを請うことになる。」
いいや、お前は相手がゴブリンだからって油断してるのが丸わかりなんだ。今まで俺はそんなヤツらを軒並み叩きのめして来たんだよ。勇者だろうが油断してると足をすくわれるってことを骨の髄まで思い知らせてやる。
「へっへっへ、どうかな?そうなるのはマサナリの方だと思うぜ。」
「ちなみにこれは聖なる剣ではなく征する剣だ。そろそろ行くけど良いかな?」
「そんなのどっちだって、うわぁっ!」
警戒してわざわざ距離をとっていたのに一瞬で距離を詰めて来やがった。やっぱ化け物じみたステータスだぜチクショー!だがそれだってしっかり計算に入ってる、強欲の淵を展開するにゃぁ十分な時間だ!
勇騎が驚きながらも冷静に将成の一撃に対処する素振りを見せたことに、将成もわずかな懸念を覚えた。
ユウキは転生者、それ故に何らかのギフトを隠しているはず。イソノカミの一撃に対抗する手段があるとでも言うのか?だが・・・勇者である私に匹敵するはずがない!
「な、何だとっ!」
将成が振り下ろしたはずのイソノカミは最後まで振り切られることなく、中途半端な位置でピタリと静止しているではないか。同時に将成は奇妙な時間の断絶を感じていた。
おかしい・・・どうやってイソノカミを止めた?いや、それよりもいま一瞬だけ世界が静止していなかったか!?何をした・・・これは絶対にギフトの正体は吐かせなければならない。
「はっ!そうだ、ゴブリンは・・・」
「ぐぅぅぅ・・・な、何で?」
将成がうめき声のする方向に目線を下げたところ、白銀の世界に似つかわしくない赤が目に飛び込んで来た。そこにはところどころ切りつけられて血を流す鎧姿がうずくまっている。
「そうだ・・・そうだとも。神の手によって導かれた私がそもそも膝を屈するなどあり得ない。正義とは常に垂直的に行使されるのだ、神の意志に刃向かう者は地に崩れ落ちる運命にある。」
将成が征剣イソノカミを天に掲げて勝利を宣言すると神兵たちから歓声がわき起こった。それもそのはず、勇者が自らのギフトを行使する奇跡のような瞬間をその目で確認できたのだ。
だがそれは冷たい雪の上でうずくまる勇騎にとって万雷の呪言に等しかった。
「ハァ、ハァ・・・チクショー」
俺の身体は今どうなってるんだ・・・あちこちから激痛が襲ってきててわけがわからねえ。一番の重症は腹部だ、スゲー痛え。アイツは剣を振り下ろしただけだったのに・・・何で?
「君があの短い時間で何かしようとしたから私もつい力が入ってしまったよ。軽く撫でるつもりが危うくユウキを殺してしまうところだった。だが結果的には君が受けるべき懲罰として丁度良かったのだろう。」
「何を・・・した」
「あぁ、コレかい?イソノカミは一度の剣撃を7倍にして行くんだ。初撃は7つの剣撃、二撃目は49の剣撃といった具合にね。どんな敵であろうと三撃目を繰り出す前に斃れてしまうよ。」
「く・・・」
「く?」
「・・・そった・・・れ」
「もう言葉もまともに話せないようだね。ガルノー読師、この者に死なない程度の回復処置を施したのち拘束しておきなさい。仮眠をとってから私がこの者を尋問します。」
***
遠くメドゥーヴィラが炎上している。数万のカルザール聖教国の軍隊が城壁内になだれ込んで今も止まない殺戮を続けているのだろう。そして都市国家を臨む聖教国軍の本陣から先ほど巨大な熱線が放出されたのをソフィアたちは確認していた。
あり得ないことが生じたとなれば、勇騎たちの身に何かあったとしか思えない。すると後方から急峻な坂道を駆け上って来たハヤテが見えた。
「見て、ハヤテよ!」
「おぉ良かった、無事だったのですね。」
しかしハヤテの背に勇騎の姿は無かった。ハヤテの周囲にホバー走行の雪煙も上がっていない。
「ユーキがいないわ!ハヤテ、ユーキはどうしたの?」
「クゥーン」
ソフィアの問いかけにハヤテも力なく耳を垂れる。言葉こそ通じないものの、ソフィアが勇騎の安否を気遣う気持ちは否応なくハヤテにも伝わった。
「やっぱりさっきの巨大な熱線で蒸発したのかもしれない・・・」
バカな・・・勇者さま本人が数日のインターバルを要するとおっしゃっていたのだ。まさか私は騙されていたというのか?そうだとしてもあの時私にウソを伝えなければならない理由など無かったはずだ。
しかし起こった出来事からして私の聞いていた話とは正反対の出来事が生じたのも事実。もしユーキさんがやられていたら・・・いや、まだそう断定するには早い。
「まだそうと決まったワケではありません、ソフィアさん。」
「でもこんなの事前に取り決めてなかったじゃない!こういうのに無駄に細かいのがユーキよ?ハヤテだけ帰って来るなんて絶対にオカシイもの!」
「落ち着いてください、ソフィアさん。ユーキさんにはデイトリッパーだってあります。」
「ねぇ、ザマル。トランセンデンタル・プロミネンスって数日は撃てないんじゃなかったの?オカシイわ・・・そんなのオカシイじゃない・・・ひどいわ。こんなのあんまりよ・・・」
ソフィアの目から涙がボロボロとこぼれ落ちる。その場に力なくへたり込んだソフィアに寄り添ったザマルだったが、炎上する都市国家と本陣とをぼんやりと見つめることしかできなかった。
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