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Aランク昇格試験

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 俺はオークキングを倒した功績で、Aランク昇格試験を受けられることになった。

 今日はその試験の当日だ。

 いつものように冒険者ギルドへ向かい、受け付けで名前を告げると訓練場に案内された。

「おはようございます」

「来たか、おはよう。タイチの戦闘力は契約魔獣の力込みだから、今回の試験は契約魔獣と一緒にやっていい」

「わかりました。サモン、レイ」

「主人、今日は何用か?」

「今からAランク昇格試験があるんだけど、レイも一緒に戦って欲しいんだけど、いいかな?」

「承知した。誰を倒せばいいのだ?」

「それはまだわからない。ギルドマスター、誰と戦えばいいですか?」

「今回の試験官はAランクパーティの神の斧だ。もう少ししたら来ると思うからそれまでに準備しといて」

「わかりました。それまで端の方で準備しときます」

 それからしばらく端の方でレイと共に準備運動をしていると、訓練場の入り口から声がしてきた。

「お前たち遅いぞ」

「遅れてすいません」

「お前たち以外は準備できてるぞ、早く準備してこい」

「はい」

 少し待つと準備が出来たようで、神の斧の三人がやってきた。

 なので、一旦レイを戻し、入り口の方に向かった。

「タイチ、紹介する。左から魔法使いのリセ、弓使いのダン、剣士のオーセックだ。」

「神の斧のリーダーのオーセックだ、よろしくな」

「タイチです。よろしくお願いします」

「ギルマス、今日はどういう試験内容ですか?」

「お前たち三人はタイチと戦ってもらう」

「俺たち三人対一人ですか?」

「いや、タイチには契約魔獣が一体いる」

「わかりました。では始めましょう」

 俺たちは訓練場の真ん中へ向かい、レイを呼び出した。

「え?グリフォン?」

「レイ、始まるよ。始めてください」

「では、はじめ!」

 はじまってすぐにレイが魔法使いのリセを蹴飛ばした。レイがリセに近づいたことを誰も気づかなかったようだ。

 ダンとオーセックが動揺してる隙に、俺は気配を消して近づいてオーセックとダンを木剣で切りつけた。

「そこまで!合格だ」

「ありがとうございました」

 「受け付けで新しいギルドカード貰ってから帰っていいぞ」

 俺は今日で、Aランクに昇格した。
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