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合同依頼②
しおりを挟む今日は竜の涙との合同依頼の日なので、朝一で冒険者ギルドへ向かった。
ギルドの中に入ると、竜の涙の皆さんはすでに来ていた。
「おはようございます」
「おはようタイチ。今日はありがとな」
俺たちは挨拶を早々に切り上げると、さっそく依頼のオークの群れの討伐に向かった。
「俺が聞いた話だと、オークが20体くらいの群れになっていて、その中にオークキングやオークロードなどはいないということであってますか?」
「合っていると思う。俺たちもそう聞いているが、20体もいる群れで普通のオークだけなんて事あるのか?」
「それはわからないですね、でもギルドが調べた情報なんですから信用性はありますよね」
「そうだな」
俺と竜の涙の五人はそこから一言も喋らずに目的地に到着した。
目的地に到着したので、俺は魔力感知のスキルを使いオークの群れを探した。
「【魔力感知】」
すると、ここから1キロ離れたところに百体以上の魔物の魔力を感知した。
詳しく探ってみると、それが俺たちが探していたオークの群れだとわかった。
「オースさん、ここから1キロ先に百体以上のオークの群れがいます」
「なに?それは本当か?」
「はい、オークロードが率いているようです。オークキングが2体います」
「まじかよオークロードはSランク指定だろ!帰ったらギルドに文句言わないとな」
「どうしますか?」
「どうするも何も撤退するしかない。俺たちじゃAランク指定のオークキング一体にも勝てない」
(レイと二人だったら勝てる気がするな)
俺は少し考えて、竜の涙にこう言った。
「お願いがあるのですが」
「なんだ?」
「竜の涙のみなさんはこのことをギルドに伝えに言ってもらって良いですか?」
「それはいいがタイチはどうするんだ?」
「俺は契約魔獣とオークを殲滅します」
「は?百体のオークにオークロードとオークキングだぞ?勝てるのか?」
「勝てないと思ったら撤退しますよ」
「わかった。勝てないと思ったらすぐに撤退しろ」
「はい、ではお願いします」
竜の涙はギルドに報告に、俺はオークを殲滅するためにここで別れた。
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