69 / 88
side 竜の涙
しおりを挟む※オース視点
俺の名前はオース。エルドアナの街を拠点に竜の涙というパーティーのリーダーとして冒険者活動をしている。
最近個人でCランクに昇格し、パーティーでもCランクに昇格した。
自分で言うのも何だが、割と早いスピードでランクアップしていると思う。
少し前まではみんなにもてはやされてちょっと調子に乗っていた。だが、自分よりも年下で自分よりも遥かに強いやつと出会い、俺は変わった。俺だけじゃなくパーティーの全員が変わったところだと思う。
それから俺たちはより一層努力をするようになり、ようやくCランクに上がれたところだった。
「Bランク依頼は難しいから何人以上っていう制限かけられているのが多いな。ギルドマスターが許可すればそれ以下でも行けるらしいけど」
「俺たちじゃまだ許可は出ないよ」
「この依頼受けたいけど、一人人数足りない。Cランク以上で誘えそうな人いる?」
「タイチは?たしか最近Bランクに昇格したって聞いたけど」
「タイチなら信用もできるし、いいんじゃないか?」
「受けてくれるかはタイチに委ねるとして、とりあえず受付で合同依頼の指名しておこう。」
俺たちは受付でタイチに合同依頼の指名をした。
それから数日が経った。
今日は朝からダンジョンに行く予定だった。だが、寝坊してしまい急いで待ち合わせの場所に向かっていた。
冒険者ギルドの前を通りかかったとき、冒険者ギルドの中から出てくるタイチと偶然鉢合わせた。
「タイチか、おはよう。合同依頼の件は聞いたか?」
「はい、さっき受けてきました。三日後よろしくお願いします」
「おう、よろしくな」
俺は、合同依頼の件だけ聞いて、急いで待ち合わせの場所に向かった。
「遅いですよ」
「悪い、寝坊した」
「じゃあ行くよ」
ダンジョンに向かう道中、先ほどタイチと話した内容をみんなに報告した。
「ここに来るとき、タイチとギルドの前で鉢合わせして少し話したけど、合同依頼受けてくれたらしい」
「それはよかった」
「じゃあ五人で頑張りましょう」
安心して、俺たちは初めてのダンジョンに向かった。
応援ありがとうございます!
12
お気に入りに追加
408
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる