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王族
しおりを挟む王都に着いて三日目。今日は冒険者ギルドへ行って依頼を受けようと思う。
昨日と同じように朝食を食べ終えると宿を出て冒険者ギルドへ向かった。
「エルドアナでは出来ない依頼とかないかな?」
冒険者ギルドの中に入り依頼書が貼ってあるボードを見るとエルドアナの街の冒険者ギルドには無いような依頼が多かった。
その中で一番気になった依頼内容の依頼書を剥がし受付に持って行った。
「おはようございます」
「おはようございます。この依頼お願いします」
俺は手に持っていた依頼書を受付嬢に渡した。
内容:王立騎士学園の一日実技講師
報酬:15000s
その他:面接あり
「この依頼を受けるには学園の面接を突破しなければなりませんので、今日は中に学園へ行くことは可能ですか?」
「大丈夫です」
受付嬢から学園の場所を教えてもらうと冒険者ギルドを出て王立騎士学園へ向かった。
教えもらった道を歩いて行くと大きな建物が見えてきた。
その建物の前まで行くと、そこには大きな門があった
門の前には門番のような人が立っていたので、その人に話しかけた。
「すいません。冒険者ギルドで依頼を受けるための面接に来た冒険者のタイチと言いますが、」
「伺ってますよ。学園長室へ向かってください」
「ありがとうございます」
門の中へ入れてもらい、学園長室へと向かった。
校舎の中へ入って最上階まで上って行くと扉があり、そこには学園長室と書かれている。
俺はさっそく扉をノックした。すると、中からどうぞと声が聞こえたので扉を開けて中へ入った。
「失礼します。冒険者ギルドで依頼を受けるための面接に来た冒険者のタイチです。よろしくお願いします」
「私はこの王立騎士学園の学園長をしているマレドリアン・ロックウェルだ。よろしく。そこに掛けてくれ」
俺は学園長に言われた通り目の前にあるソファーに腰掛けた。
学園長からの質問や依頼の説明を受けること一時間。
「以上だ。君からの質問はあるかな?」
「依頼とは関係ない質問なんですけどいいですか?」
「なんだ?」
「ロックウェルということは学園長はこの国の王族の方と関係がありますか?」
「そうだ。兄が、このロックウェル王国の国王をしている。私自身はこの学園の学園長以外にも公爵という位を賜っている」
「そうなのですね。ありがとうございます」
「他に質問がなければ、面接は終わりにする。明日は朝一でここに来てくれ」
「わかりました。失礼致します」
面接は合格したらしい。依頼を受けられるようになったので冒険者ギルドへ戻って報告をしてから宿へ戻った。
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