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土地を買う
しおりを挟むエルドアナの街に着いて今日でちょうど三ヶ月が経った。
冒険者ランクもDランクに上がったのをキッカケにお風呂の付いている家を自分で作ることにした。
この一ヶ月間は建築スキルの習得とスキルレベルを上げることに費やし、ついに建築スキルがLv.5になった。
なので、このタイミングで土地を買い自分で家を作る決意をした。
俺はさっそく商業ギルドに向かった。
いつものように番号札を取り、今日は右側のベンチに座って待った。しばらくすると、番号を呼ばれたので窓口に向かった。
「ようこそ商業ギルドへ。今日はどのようなご用件でしょうか?」
「土地を購入したいのですが‥‥」
「承知致しました。部屋を用意致しますので少々お待ちください」
しばらく待つと男の人がやって来た。
「お待たせ致しました。私は商業ギルド不動産担当のハルトンと申します、よろしくお願い致します。」
「タイチです。よろしくお願いします」
ハルトンに連れられ商業ギルドの中に入っていき、部屋に入った。
「本日は土地の購入ということですが、どのような場所にどのくらいの大きさの土地を購入と考えていますか?」
「なるべく大きい土地がいいのですが、場所はあまりこだわりがありません」
「分かりました。では、なるべく大きな土地を見つけてまいりますので、少々お待ちください」
ハルトンが部屋を出て少し待つと、紙を数枚持って戻って来た。
「お待たせ致しました。3つほどオススメの土地を見繕ってきました」
「ありがとうございます。これって直接土地は見れますか?」
「勿論です。今から行きますか?」
「はい、お願いします」
俺とハルトンは商業ギルドを出て、直接土地へ向かった。
「ここが一つ目の土地です。街の中心からは少し離れていますが、その分値段は安いですしとても広いです。それに街の中心から離れていると言っても他の場所よりはというだけでそんなに遠くもありません。」
「いくらですか?」
「20,000,000sになります」
「この広さでその値段は安いですね」
「広すぎてなかなか売れないので、最近少しやすくなったんですよ」
そのあと、二つ目、三つ目の土地を見たが結局最初の土地を購入することにした。
「それでは、土地の売買契約書を書いて購入完了となります」
「わかりました」
「お支払いはギルドカードか現金のどちらになさいますか?」
「現金で」
俺は金貨二十枚をテーブルに置き、売買契約書の控えを貰った。
これでこの土地は俺の物になった。
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