22 / 88
オークション①
しおりを挟むナガルの街に着いて二日目。朝からお風呂に入りのんびりしてから商業ギルドに向かった。
商業ギルドの中に入ると、いつも以上に賑わっている。原因を考えていると、後ろから声をかけられた。
「タイチさん、何やってるんですか?」
後ろを振り返り、声の主を確認すると、護衛依頼の依頼主であるラオトだった。
「ラオトさん、こんにちは。何で今日はこんなに賑わってるんですか?」
「知らないんですか?今日と明日はオークションが行われるんですよ!」
そう言い、壁に向かって指を指した。そこにはオークション開催のポスターが貼られている。
「ラオトさんも参加するんですか?」
「もちろん、そのためにナガルの街に来ましたからね。私の参加は明日ですけど」
「そーだったんですね。どーやったら参加できるんですか?」
オークションに興味が出てきたので、参加出来たらしてみよう。
「商業ギルドのランクB以上になれば参加出来ますよ」
「そーなんですね、じゃあ今回は参加出来ないですね」
「付き添いを二人までなら連れて行けるらしいので、タイチさんが良ければ一緒に参加しますか?」
「いいんですか?是非お願いします」
少し残念な表情を浮かべていると、ラオトが一緒にどうかと誘ってくれた。
「オークションの支払いはギルドカードからしか出来ないのである程度は入金しておいた方がいいですよ」
「わかりました、そーさせてもらいます」
ラオトと明日の待ち合わせ場所と時間を確認し別れた俺は、さっそく資金調達と入金をすることにした。
いつものように番号札を取り待っていると、自分の番号が呼ばれたので窓口に向かう。
「ポーションの買取とギルドカードへの入金をお願いします」
俺は、合計二百本のポーションとギルドカード、そして白貨を十枚カウンターの上に置いた。
「かしこまりました。しばらくお待ちください」
しばらくして受付嬢が戻ってきた。
「おめでとうございます。ギルドランクがEランクに昇格です。それと買取ですが、
B級回復ポーションが百本で1000000s
B級 MPポーションが六十本で600000s
B級解毒ポーションが四十本で400000s
合計2000000sになります」
明細とギルドカードを受け取り、ギルドカードを見てみる。
《商人カード》
名前:タイチ
種族:人族
年齢:15
ランク:E
残高:1,005,630,000
応援ありがとうございます!
21
お気に入りに追加
410
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる