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初依頼
しおりを挟む「さっそく依頼を受けたいと思うのですが」
「タイチさんはFランクなのでFランクとEランクの依頼が受けられます。Fランクの依頼は依頼書を取らなくて大丈夫ですので、依頼内容を言い採取した薬草を提出してください」
「分かりました」
俺は冒険者ギルドを出て、門に向かって歩いていく。街の外に出るときは身分証の提示は必要ないようだ。ついでに身分証を作ったことを伝え、入るときに払った通行料を返してもらった。
街の外に出てすぐのところにある森の中に入っていき、鑑定をかけ次々と薬草を採取し収納していく。
癒し草五十本、魔力草五十本、毒消し草五十本を採取したところで、少し日が沈んできたので、採取をやめて街に戻ることにした。
門で身分証を見せ、街の中に入る。少し暗くなってきたので、急いで冒険者ギルドに向かった。
暗くなってきているこの時間でも街は活気に溢れている。昼間は見れなかった屋台や街の人を観察しながら歩いてると、ギルドに到着した。
初めての依頼報告をする。Fランクは依頼書は必要ないので、そのまま窓口に続く列に並んだ。
1時間待ってようやく俺の番が来た。
「Fランクの依頼の報告に来ました。」
「はい、納品する薬草とギルドカードを出してください」
カウンターの上に癒し草十本、魔力草十本、毒消し草十本を乗せ、ギルドカードを受付嬢に手渡す。
「これでお願いします」
「確認しますので、少々お待ちください」
受付嬢は薬草とギルドカードを持って奥に入っていった。少し待っていると、銅貨数枚とギルドカードを持って戻ってきた。
「確認終わりました。こちらが報酬の1000sです」
受付嬢から銅貨十枚とギルドカードを受け取る。
ギルドカードを見ると、表示が少し変わっていた。
《冒険者カード》
名前:タイチ
種族:人族
年齢:15
ランク:F
依頼達成率:100%[三件]
「Fランクは十件依頼をこなすとEランクに昇格できるので、あと七件になります」
「ありがとうございました。ところで、この近くで良い宿はありませんか?」
「ギルドを出てまっすぐ行って一つ目の角を右に曲がってすぐのところにスクレの宿というところがありますよ」
「ありがとうございます、行ってみます」
受付嬢に再びお礼を言いギルドを出て宿に向かう。
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