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サヨナラの代わりに
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「葉月」
総司は3歩ほど離れたところから、恐る恐る声をかけた。
話しかけたら消えてしまわないだろうか?とちょっとだけ不安だったのだ。
葉月も恐る恐る振り返る。
総司が本当に来てくれたのだろうか?
最後のメモを理解してくれたのだろうか?
幻ではないのだろうかと不安だったのだ。
そして、総司と目が合った。
「そうちゃん?」
信じられないといった様子で葉月は総司の名前を呼ぶ。
総司は相好を崩した。
「あんなメモでわかるかよ、苦労したんだぞ」
そう言って葉月の横に腰を下ろした。
「ごめんね、ほら、私体が無いから文字を書くだけでも苦労するんだよ」
そう言って夕日にかざした手は半透明になっていた。
その様子をみて、本当に葉月はもう肉体を無くしてしまったんだと総司は実感した。
「なぁ、なんでわざわざ回りくどい事をしたんだよ。
俺の記憶を取り戻すのが目的なら、アルバムをすぐ見せてくれたら良かったじゃないか。
柚月には見せるなって言ったんだろ?
それに、記憶を取り戻すための場所探しに時間使ったんだろ?」
葉月はフフっと笑った。
「そうちゃん何勘違いしてるの?
私は、記憶を取り戻す場所探しに時間を費やしていないよ。
場所はすぐに決まった。
そして、アルバムに写真を入れて、柚月に託したんだよ」
「え、じゃあ時間がないってのは何だったんだ?」
総司に問われて葉月は海の向こうへ指差した。
「生きている時に行きたかった所、世界各地回ってたのよ。
最後の旅行をしてたってわけ」
総司は拍子抜けした。
今まで深読みしていた自分が馬鹿らしくて笑った。
それにつられて葉月も笑う。
それはかつて夫婦として、当たり前にあった幸せな時間だった。
「でもさ、回りくどい事をしたのは理由があるんだろ?」
一笑した総司は葉月に聞いた。
葉月は、笑顔で答えた。
「うん、あるよ。
すぐに記憶を取り戻すわけには行かなかったの。
私が死んだ直後に思った事があってね。
それは、そうちゃんと柚の事だったの。
二人が心配でね、それで私は柚にそうちゃんの妻の振りをさせたの。
柚はそうちゃんの事が好きだから、そうちゃんの事は柚に任せようと思ったの。
ごめんね、そうちゃんの気持ちを無視する形になってしまって。
それで、二人がある程度夫婦としての絆が固まった時に、そうちゃんの記憶を取り戻そうと思っていたの。
記憶を取り戻した後でも柚と離れないような強い絆を作った後にね。
そして、そうちゃんには全てを受け入れた上で柚を奥さんとして迎え入れて欲しかった。
それなら私も安心して行けるからね。
私の最後のわがままだったんだ。
ごめんね、振り回しちゃって」
総司は葉月の想いを聞いて、複雑な気持だった。
自分を思って大掛かりな嘘をついてくれた事。
けれど、夫婦としてそれは勝手すぎたとも思った。
でも、結果として、俺は柚月を愛している。
柚月の気持ちだってやっと報われる形にもなった。
そう思うと葉月のやった事は最善だったのかもしれないと思えたのだ。
「正直、複雑な心境だけど、感謝してるよ」
葉月は微笑んで
「柚をお願いね」
と言った。
「そうちゃんと最後の日に、夕日にが見れてよかった。
これで私に悔いは残らないよ。
本当に幸せだった」
夕日を見つめて葉月は言った。
総司は頭を振って葉月のセリフを否定した。
「いや、まだやる事があるだろ?」
葉月は何を?という表情になった。
総司は胸ポケットから小さい箱を取り出した。
それは地震の日、葉月が総司へ贈ろうとしていたものだ。
葉月は言葉が出なかった。
本当は自分からではなく、総司からして欲しかったこと。
それはプロポーズだった。
結局プロポーズがないまま籍を入れる事になった。
それが今叶おうとしている。
でも、もう私は行かなければならない。
プロポーズは柚にやって欲しいと、葉月は思った。
「そうちゃん、それは駄目だよ。
柚月の為にしてあげてほしい。
それに、そろそろ行かないといけないし、お別れの挨拶もしたいから」
「駄目だ!サヨナラは言わせない。
これはけじめとして、葉月との夫婦としてやるべき事を済ませないと俺は先に進めないんだ。
柚月の為にもやらせてくれ。
サヨナラの代わりにプロポーズをさせてくれ」
この瞬間に葉月は総司との日々を思い出していた。
幼かった頃から、夫婦になるまでにあった出来事等全部だ。
それは幸せな思い出だらけだった。
ふと、葉月は人生の続きを想像してしまった。
もし、生きていたなら総司とどんな人生を送ったのだろうか。
そして、どんな子供を産んだのだろうか?
先の人生を見てみたかった。
でも、もう私の人生は終わったのだ。
そして柚月と総司の為にも前に進まなければいけない。
感傷に浸るのはもう十分やったのだから、最後に夫婦としてのやり残した事をやってけじめをつけなければならない。
総司の言うとおりだ。
葉月は溢れそうになる涙を抑え、頷いて立ち上がった。
総司は葉月の前に跪く。
箱を葉月の前へ差し出した。
「葉月、俺と結婚して下さい」
そう言って箱を開くと、夕日に照らされたダイヤモンドが輝きを放っていた。
すぐには返事は返って来なかった。
総司はずっと俯いて、答えを待った。
すると、すすり泣く声が聞こえてきた。
総司の見つめる、砂浜には、涙が染み込んでいく。
そして、吸い込まれた涙は海へと流れていく。
「そうちゃん、ありがとう」
やっと葉月の答えを受けた総司は顔を上げた。
そして、差し出された左薬指に、指輪を嵌めた。
ああ、私はなんて幸せなんだろうと葉月は幸せを噛みしめる。
30歳にして終えた人生は短かったけど、濃い人生だと思った。
葉月の涙を受け取った海は、どんどん引いていく。
いよいよ、津波が来ようとしていた。
「そうちゃん、急いで柚月の元へ帰って。
そして柚月をお願いね。
じゃあ、私はもう行くね、そうちゃんありがとう。
愛している」
指輪に通された指がゆっくりと色を失っていった。
「葉月、ありがとう」
総司の頬に涙が伝う。
けど、泣いている暇はない。
急がなければ。
ここから走って間に合うだろうか?
いや、間に合うわけがなかった。
けれど総司は走り出した、柚月の元へ。
たとえ間に合わなくても、全力で走らなければならないと。
自分にはその義務がある。
諦めることは柚月と葉月との約束を破る事と同じだからだ。
海の方へ視線を向けると信じられない光景が広がっていた。
海が無くなっていたのだ。
相当でかい津波が来るだろう。
ああ、これは駄目だと心が折れそうになった。
どうあがいても飲み込まれる。
けれど、総司は足を止めなかった。
さっき走った疲労もあり、かなりペースは落ちていた。
海の遠くの方から波が押し寄せるのが見え始めていた。
これは死ぬと思った総司は笑いがこみ上げてきた。
笑うしかないのだ。
不思議と成すすべがなるなると笑いがこみ上げてくる。
笑いながら走る様は異様だった。
けど、人は居ないから総司は気にしなかった。
みんな避難しているのだ。
まるで、世界に一人だけ残されたような気分だった。
とても清々しい気分だ。
津波が来なければ、世界を独り占めして、嬉しさがこみ上げ笑っているように見えただろう。
疲労が溜まっていた足は思うように動いてくれなかった。
何度も躓いては転び、立ち上がる。
絶対に柚月の元へたどり着く。
そう思い続けて走った。
しかし、ついに総司の足は止まってしまった。
そして、海を見つめた。
津波が押し寄せる景色に心が折れてしまった。
俺は頑張っただろう。
もう、十分じゃないか?
どう考えてももう間に合わないのだ。
津波に飲まれて葉月の元へ行ってしまうのも悪くないかもしれない。
柚月、ごめん。
きっと悲しむだろう。
一人残された柚月はこれから先、悲しみを背負っていかなければならない。
総司は申し訳ない気持ちになった。
本当に、ごめん。
総司はその場に座り込み、波を眺めていた。
その表情は全ての苦しみから開放されたような、清々しい表情だった。
唸るような音が近づいてくる。
ああ、もう終わりだな。
そう思った時、エンジンの音が聞こえてきた。
「そうちゃん!」
声の方へ向くと、柚月が車を走らせてこちらに向かって叫んでいた。
総司は3歩ほど離れたところから、恐る恐る声をかけた。
話しかけたら消えてしまわないだろうか?とちょっとだけ不安だったのだ。
葉月も恐る恐る振り返る。
総司が本当に来てくれたのだろうか?
最後のメモを理解してくれたのだろうか?
幻ではないのだろうかと不安だったのだ。
そして、総司と目が合った。
「そうちゃん?」
信じられないといった様子で葉月は総司の名前を呼ぶ。
総司は相好を崩した。
「あんなメモでわかるかよ、苦労したんだぞ」
そう言って葉月の横に腰を下ろした。
「ごめんね、ほら、私体が無いから文字を書くだけでも苦労するんだよ」
そう言って夕日にかざした手は半透明になっていた。
その様子をみて、本当に葉月はもう肉体を無くしてしまったんだと総司は実感した。
「なぁ、なんでわざわざ回りくどい事をしたんだよ。
俺の記憶を取り戻すのが目的なら、アルバムをすぐ見せてくれたら良かったじゃないか。
柚月には見せるなって言ったんだろ?
それに、記憶を取り戻すための場所探しに時間使ったんだろ?」
葉月はフフっと笑った。
「そうちゃん何勘違いしてるの?
私は、記憶を取り戻す場所探しに時間を費やしていないよ。
場所はすぐに決まった。
そして、アルバムに写真を入れて、柚月に託したんだよ」
「え、じゃあ時間がないってのは何だったんだ?」
総司に問われて葉月は海の向こうへ指差した。
「生きている時に行きたかった所、世界各地回ってたのよ。
最後の旅行をしてたってわけ」
総司は拍子抜けした。
今まで深読みしていた自分が馬鹿らしくて笑った。
それにつられて葉月も笑う。
それはかつて夫婦として、当たり前にあった幸せな時間だった。
「でもさ、回りくどい事をしたのは理由があるんだろ?」
一笑した総司は葉月に聞いた。
葉月は、笑顔で答えた。
「うん、あるよ。
すぐに記憶を取り戻すわけには行かなかったの。
私が死んだ直後に思った事があってね。
それは、そうちゃんと柚の事だったの。
二人が心配でね、それで私は柚にそうちゃんの妻の振りをさせたの。
柚はそうちゃんの事が好きだから、そうちゃんの事は柚に任せようと思ったの。
ごめんね、そうちゃんの気持ちを無視する形になってしまって。
それで、二人がある程度夫婦としての絆が固まった時に、そうちゃんの記憶を取り戻そうと思っていたの。
記憶を取り戻した後でも柚と離れないような強い絆を作った後にね。
そして、そうちゃんには全てを受け入れた上で柚を奥さんとして迎え入れて欲しかった。
それなら私も安心して行けるからね。
私の最後のわがままだったんだ。
ごめんね、振り回しちゃって」
総司は葉月の想いを聞いて、複雑な気持だった。
自分を思って大掛かりな嘘をついてくれた事。
けれど、夫婦としてそれは勝手すぎたとも思った。
でも、結果として、俺は柚月を愛している。
柚月の気持ちだってやっと報われる形にもなった。
そう思うと葉月のやった事は最善だったのかもしれないと思えたのだ。
「正直、複雑な心境だけど、感謝してるよ」
葉月は微笑んで
「柚をお願いね」
と言った。
「そうちゃんと最後の日に、夕日にが見れてよかった。
これで私に悔いは残らないよ。
本当に幸せだった」
夕日を見つめて葉月は言った。
総司は頭を振って葉月のセリフを否定した。
「いや、まだやる事があるだろ?」
葉月は何を?という表情になった。
総司は胸ポケットから小さい箱を取り出した。
それは地震の日、葉月が総司へ贈ろうとしていたものだ。
葉月は言葉が出なかった。
本当は自分からではなく、総司からして欲しかったこと。
それはプロポーズだった。
結局プロポーズがないまま籍を入れる事になった。
それが今叶おうとしている。
でも、もう私は行かなければならない。
プロポーズは柚にやって欲しいと、葉月は思った。
「そうちゃん、それは駄目だよ。
柚月の為にしてあげてほしい。
それに、そろそろ行かないといけないし、お別れの挨拶もしたいから」
「駄目だ!サヨナラは言わせない。
これはけじめとして、葉月との夫婦としてやるべき事を済ませないと俺は先に進めないんだ。
柚月の為にもやらせてくれ。
サヨナラの代わりにプロポーズをさせてくれ」
この瞬間に葉月は総司との日々を思い出していた。
幼かった頃から、夫婦になるまでにあった出来事等全部だ。
それは幸せな思い出だらけだった。
ふと、葉月は人生の続きを想像してしまった。
もし、生きていたなら総司とどんな人生を送ったのだろうか。
そして、どんな子供を産んだのだろうか?
先の人生を見てみたかった。
でも、もう私の人生は終わったのだ。
そして柚月と総司の為にも前に進まなければいけない。
感傷に浸るのはもう十分やったのだから、最後に夫婦としてのやり残した事をやってけじめをつけなければならない。
総司の言うとおりだ。
葉月は溢れそうになる涙を抑え、頷いて立ち上がった。
総司は葉月の前に跪く。
箱を葉月の前へ差し出した。
「葉月、俺と結婚して下さい」
そう言って箱を開くと、夕日に照らされたダイヤモンドが輝きを放っていた。
すぐには返事は返って来なかった。
総司はずっと俯いて、答えを待った。
すると、すすり泣く声が聞こえてきた。
総司の見つめる、砂浜には、涙が染み込んでいく。
そして、吸い込まれた涙は海へと流れていく。
「そうちゃん、ありがとう」
やっと葉月の答えを受けた総司は顔を上げた。
そして、差し出された左薬指に、指輪を嵌めた。
ああ、私はなんて幸せなんだろうと葉月は幸せを噛みしめる。
30歳にして終えた人生は短かったけど、濃い人生だと思った。
葉月の涙を受け取った海は、どんどん引いていく。
いよいよ、津波が来ようとしていた。
「そうちゃん、急いで柚月の元へ帰って。
そして柚月をお願いね。
じゃあ、私はもう行くね、そうちゃんありがとう。
愛している」
指輪に通された指がゆっくりと色を失っていった。
「葉月、ありがとう」
総司の頬に涙が伝う。
けど、泣いている暇はない。
急がなければ。
ここから走って間に合うだろうか?
いや、間に合うわけがなかった。
けれど総司は走り出した、柚月の元へ。
たとえ間に合わなくても、全力で走らなければならないと。
自分にはその義務がある。
諦めることは柚月と葉月との約束を破る事と同じだからだ。
海の方へ視線を向けると信じられない光景が広がっていた。
海が無くなっていたのだ。
相当でかい津波が来るだろう。
ああ、これは駄目だと心が折れそうになった。
どうあがいても飲み込まれる。
けれど、総司は足を止めなかった。
さっき走った疲労もあり、かなりペースは落ちていた。
海の遠くの方から波が押し寄せるのが見え始めていた。
これは死ぬと思った総司は笑いがこみ上げてきた。
笑うしかないのだ。
不思議と成すすべがなるなると笑いがこみ上げてくる。
笑いながら走る様は異様だった。
けど、人は居ないから総司は気にしなかった。
みんな避難しているのだ。
まるで、世界に一人だけ残されたような気分だった。
とても清々しい気分だ。
津波が来なければ、世界を独り占めして、嬉しさがこみ上げ笑っているように見えただろう。
疲労が溜まっていた足は思うように動いてくれなかった。
何度も躓いては転び、立ち上がる。
絶対に柚月の元へたどり着く。
そう思い続けて走った。
しかし、ついに総司の足は止まってしまった。
そして、海を見つめた。
津波が押し寄せる景色に心が折れてしまった。
俺は頑張っただろう。
もう、十分じゃないか?
どう考えてももう間に合わないのだ。
津波に飲まれて葉月の元へ行ってしまうのも悪くないかもしれない。
柚月、ごめん。
きっと悲しむだろう。
一人残された柚月はこれから先、悲しみを背負っていかなければならない。
総司は申し訳ない気持ちになった。
本当に、ごめん。
総司はその場に座り込み、波を眺めていた。
その表情は全ての苦しみから開放されたような、清々しい表情だった。
唸るような音が近づいてくる。
ああ、もう終わりだな。
そう思った時、エンジンの音が聞こえてきた。
「そうちゃん!」
声の方へ向くと、柚月が車を走らせてこちらに向かって叫んでいた。
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