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死んでいい人間
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グラグラ歪む視界、街ゆく人の目線。
ジロジロ見るんじゃねぇよぶち殺すぞ。
一升瓶を咥え一気飲みをする。
医者はアルコール中毒だと言っていたが、そんなはずは無い、俺はどれだけ飲んでも酔わねぇんだ。
今だって意識がハッキリしている、本当だ。
ドンッ
「きゃっ!うわっ、きも~い」
「うわ、ほんとだ、しかも酒くさーい、早く行こっ」
なんだあのクソ女、ぶつかってきたのはそっちだろ?
ごめんなさいお詫びに私を好きにして~。
こう言うのが礼儀ってもんだろちきしょうが。
あぁ、ヤリてぇ。
俺は自分で言うのもなんだが結構イケメンだ、今だって女からの視線を痛いほど浴びている、きっと俺を見て股間を濡らしているに違いない。
へっ、仕方ない、俺から声をかけてやるとするか。
「なぁ、お前、俺とヤリてぇんだろ?」
「え?な、なんなんですか急に、やめてください!!」
「正直になれよ、なぁ?俺の事ずっと見てたじゃねぇかよ」
「ほんとにやめてください!警察を呼びますよ!!」
は?何言ってんだよこの女?
「あ?せっかく俺から声掛けてやってんだよ!!お前は黙って俺に犯されときゃいいんだよ!!」
この女は話が通じない、無理やりにでもホテルに連れ込んでやる。
「痛い!離して!誰か助けて!!」
「おい!!何してんだよ!!」
あ?なんだこいつ?彼氏か?
「こいつが俺とヤリたがってるからヤろうとしてんだけだよ、ブスは引っ込んでろ!」
ガンッ!
俺は顔面にパンチを受け気絶した。
「うぅ、なんで俺がこんな目に、全くクソみたいな人間しかいないな」
くそ、酒が全部こぼれてやがる、新しいのを買わないと。
フラフラと酒屋に向かう。
「おい、この店で一番高い酒を出せ」
店主がだるそうに奥から一升瓶を出してきた。
「2万6000円になりまーーす」
むかつく店員だな、外であったら殴りかかってるぞ。
だが酒が手に入らなくなるのは困る、渋々財布を出す。
「あ?札がねぇ...」
「は?それじぁ買えないじゃないっすか?帰って貰えます?」
クソ店員が、思わず殴りそうになったが、店で暴行を行うのはまずい。
店から何を買わずに外に出る。
「あの店員、店以外で見つけたら絶対殺してやる、絶対だ」
だが酒屋に来た意味はあった、店を出る瞬間に入口置いてあったアルコール消毒を盗んできたのである。
「へへ、アルコールって名前に書いてあるんだ、飲めないことはないさ」
蓋を外し口にする。
味は最悪で喉が焼けるに熱い、だがこれはアルコール度数が高い証拠だ、かえって飲みがいがあるってもんだ。
「ウグッ」
ごぼごぼごぼごぼ
むせた事によりこぼしてしまった。
全身びしょびしょになり、ツンっと鋭い匂いが辺りに漂う。
「うわっ、なんか臭くない?」
「ほんとだ、なんの匂いだろ?」
「あっ、あのホームレスのおっさんじゃない?めっちゃ不潔そうだし」
「あはは!絶対そうじゃん、ウケるぅ」
ふぅ、アルコールを摂取したことで気持ちが落ち着いてくる。
「酒を飲まんとイライラしてかなんな、どれ、一服するか」
ゴミ捨て場で拾ったジッポライターでシケモクに火をつける、これまた自分で言うのもなんだが、俺はタバコが似合う男だ、事実タバコ吸い始めると通り過ぎる人が全員見てくる。
「こんなとこでタバコ吸うなよな、マジで迷惑だぜ」
「あぁ、それに見てみろよ、シケモク吸ってんぜ?」
「うわほんとだ、服もボロボロで汚いし最悪だな」
ぼーっとタバコを吸っているとつい時間を忘れてしまう、タバコを吸うだけで一日潰したことまであるくらいだ。
ジリジリジリ
タバコの火が手元まで迫る。
ジリジリジリ
「熱!!」
タバコが手元を放れ落下していく、タバコはポケットの中に落下し、アルコールに点火する。
「ああ!!熱い!!熱い熱い!!」
火は一瞬で燃え上がり全身火だるまになる。
「あああああ!!ああ!!ああああああ!!」
「ねぇ?知ってる?あそこの公園に住み着いてたホームレス死んだらしいよ?」
「まじで?やっと死んだの?やったじゃん、これで平和に暮らせる」
「まじでそうだよね、あいついつも酔っ払ってここら辺ウロウロしてさ、常にブツブツなんか言ってるし、変に人に絡むこともあるらしいよ」
「あっ!うちの友達あいつに絡まれたことあるって言ってた!なんかホテルに無理やりつれてかれそうになったらしいよ」
「まじで!?犯罪じゃん!あんな不潔でくそブサイクとヤるなんて死んでも嫌だわ」
「まぁいいじゃん、あいつ死んだんだし」
「ほんと、死んでくれてよかったわ」
ジロジロ見るんじゃねぇよぶち殺すぞ。
一升瓶を咥え一気飲みをする。
医者はアルコール中毒だと言っていたが、そんなはずは無い、俺はどれだけ飲んでも酔わねぇんだ。
今だって意識がハッキリしている、本当だ。
ドンッ
「きゃっ!うわっ、きも~い」
「うわ、ほんとだ、しかも酒くさーい、早く行こっ」
なんだあのクソ女、ぶつかってきたのはそっちだろ?
ごめんなさいお詫びに私を好きにして~。
こう言うのが礼儀ってもんだろちきしょうが。
あぁ、ヤリてぇ。
俺は自分で言うのもなんだが結構イケメンだ、今だって女からの視線を痛いほど浴びている、きっと俺を見て股間を濡らしているに違いない。
へっ、仕方ない、俺から声をかけてやるとするか。
「なぁ、お前、俺とヤリてぇんだろ?」
「え?な、なんなんですか急に、やめてください!!」
「正直になれよ、なぁ?俺の事ずっと見てたじゃねぇかよ」
「ほんとにやめてください!警察を呼びますよ!!」
は?何言ってんだよこの女?
「あ?せっかく俺から声掛けてやってんだよ!!お前は黙って俺に犯されときゃいいんだよ!!」
この女は話が通じない、無理やりにでもホテルに連れ込んでやる。
「痛い!離して!誰か助けて!!」
「おい!!何してんだよ!!」
あ?なんだこいつ?彼氏か?
「こいつが俺とヤリたがってるからヤろうとしてんだけだよ、ブスは引っ込んでろ!」
ガンッ!
俺は顔面にパンチを受け気絶した。
「うぅ、なんで俺がこんな目に、全くクソみたいな人間しかいないな」
くそ、酒が全部こぼれてやがる、新しいのを買わないと。
フラフラと酒屋に向かう。
「おい、この店で一番高い酒を出せ」
店主がだるそうに奥から一升瓶を出してきた。
「2万6000円になりまーーす」
むかつく店員だな、外であったら殴りかかってるぞ。
だが酒が手に入らなくなるのは困る、渋々財布を出す。
「あ?札がねぇ...」
「は?それじぁ買えないじゃないっすか?帰って貰えます?」
クソ店員が、思わず殴りそうになったが、店で暴行を行うのはまずい。
店から何を買わずに外に出る。
「あの店員、店以外で見つけたら絶対殺してやる、絶対だ」
だが酒屋に来た意味はあった、店を出る瞬間に入口置いてあったアルコール消毒を盗んできたのである。
「へへ、アルコールって名前に書いてあるんだ、飲めないことはないさ」
蓋を外し口にする。
味は最悪で喉が焼けるに熱い、だがこれはアルコール度数が高い証拠だ、かえって飲みがいがあるってもんだ。
「ウグッ」
ごぼごぼごぼごぼ
むせた事によりこぼしてしまった。
全身びしょびしょになり、ツンっと鋭い匂いが辺りに漂う。
「うわっ、なんか臭くない?」
「ほんとだ、なんの匂いだろ?」
「あっ、あのホームレスのおっさんじゃない?めっちゃ不潔そうだし」
「あはは!絶対そうじゃん、ウケるぅ」
ふぅ、アルコールを摂取したことで気持ちが落ち着いてくる。
「酒を飲まんとイライラしてかなんな、どれ、一服するか」
ゴミ捨て場で拾ったジッポライターでシケモクに火をつける、これまた自分で言うのもなんだが、俺はタバコが似合う男だ、事実タバコ吸い始めると通り過ぎる人が全員見てくる。
「こんなとこでタバコ吸うなよな、マジで迷惑だぜ」
「あぁ、それに見てみろよ、シケモク吸ってんぜ?」
「うわほんとだ、服もボロボロで汚いし最悪だな」
ぼーっとタバコを吸っているとつい時間を忘れてしまう、タバコを吸うだけで一日潰したことまであるくらいだ。
ジリジリジリ
タバコの火が手元まで迫る。
ジリジリジリ
「熱!!」
タバコが手元を放れ落下していく、タバコはポケットの中に落下し、アルコールに点火する。
「ああ!!熱い!!熱い熱い!!」
火は一瞬で燃え上がり全身火だるまになる。
「あああああ!!ああ!!ああああああ!!」
「ねぇ?知ってる?あそこの公園に住み着いてたホームレス死んだらしいよ?」
「まじで?やっと死んだの?やったじゃん、これで平和に暮らせる」
「まじでそうだよね、あいついつも酔っ払ってここら辺ウロウロしてさ、常にブツブツなんか言ってるし、変に人に絡むこともあるらしいよ」
「あっ!うちの友達あいつに絡まれたことあるって言ってた!なんかホテルに無理やりつれてかれそうになったらしいよ」
「まじで!?犯罪じゃん!あんな不潔でくそブサイクとヤるなんて死んでも嫌だわ」
「まぁいいじゃん、あいつ死んだんだし」
「ほんと、死んでくれてよかったわ」
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