三分で読める一話完結型ショートホラー小説

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囁き声

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今日は嵐だ。
外は風が強く吹いており、雨が窓にぶつかり音も激しい。
外に出るもの等一人もいない、いつもは人が行き交う交差点も、今は薄暗いなか雨が降っているだけだ。
俺はこんな日が大嫌いだ、別に外で遊べないから嫌だとか、そんなじゃりん子みたいな理由ではない。
こういう日は雨音に交じって囁き声が聞こえてくる。
「死ね...死ね...死ね...死ね...」
あぁ、聞こえたきた、全くうんざりする。
「うざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざい」
こういう日はみんな家の中でじっとしている、きっと日頃溜まってるストレスや鬱憤が爆発するのだろう。
その心の声は知らず知らずのうちに体から漏れだしてしまう。
「僕なんかダメだ生きていても仕方がないダメなんだダメなんだダメなんだダメなんだ」
ネガティブな声に心が共鳴してしまう。
気分は落ち込み、生きるのが辛くなってくる。
あぁ、最悪の気分だ、だからこんな日は嫌いなんだ。
そんなことを考えて塞ぎ込んでいる俺の声も、きっと誰かに盛れだしてしまうのだろう。
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