三分で読める一話完結型ショートホラー小説

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川跳び女

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友人と一緒に昼飯を食べに外をぶらついていた。今流行りの女優の中で付き合えるなら誰がいいか、という実にくだらない話をしてながら歩いていると、奇妙な女を見かけた、川の岸をピョンっピョンっと行ったり来たりしているのだ。体重や重力を感じさせない軽快なジャンプだ。友人と「凄ェ!」とはしゃぎながらみていたのだか、しばらく経ってもやめる気配がないので、なんだか不気味に感じてそそくさと立ち去ってしまった。家に帰ってからあれはなんだったのだろう?と考えながら何となくテレビをつけ、ビールを飲みながらぼ~っとニュースを見ていると、なにやら
近所で死体が見つかったらしい、物騒だなと思いながらニュースを流し見していると、見覚えのある場所がテレビに映し出された。
あの女が跳んでいた川だ、丁度ジャンプしていた岸と岸の間の辺りに死体が浮かんでいたらしい。ゾッとした。あのジャンプは自分の死体を見つけて欲しくてアピールしていたのだろうか?
あの時、死体を見つけてやれなかったことを何となく後悔した。
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