三分で読める一話完結型ショートホラー小説

都合のいい豚

今日はお母さんがおやつを作ってくれた。でっかいチョコボールが2個！！、私は甘いものが大好きだからとっても嬉しかった。

今日もお母さんがおやつを作ってくれた。揚げたチョコスティック！サクサクしてて甘くてとっても美味しかった！明日も食べたいなぁ。

昨日食べたチョコスティックがお皿いっぱいにでてきた！、しかも晩御飯はステーキ！、お母さんはお魚を食べてたからお母さんは食べないの？って聞いたら「あなたのためにとっても高いお肉を買ったのよ、お母さんの分までは買えなかったわ」だって、なんて優しいお母さんなんだろう、お母さんの為にも、残さず食べないと！

ココ最近毎日ステーキだ！しかもおやつもいっぱいもらえるの！前まではおやつなんかねだっても食べすぎだって言ってくれなかったのに、どうしたんだろう？きっと厳しくしすぎたと思っていっぱいくれるようになったんだよね！やっぱりお母さんは優しいなぁ、それに比べてお父さん、ココ最近全然帰ってきてくれないなぁ、私とっても寂しい、お父さんとお母さん、みんなでステーキをたべたいな！。


1週間前旦那を殺した。よくある夫婦喧嘩の最中にカッとなって包丁で刺してしまったのだ。後悔しても遅い、私は捕まりたくなどない、死体をどうしようか考えていると、ふと手に握ってある包丁が目に入った、私には娘がいる、成長期で豚みたいに飯を食う大飯ぐらいの娘だ。そうだ、あの豚に食わせよう、ただでさえ飯代がかかっていたのだ、死体処理できて飯代も浮いて丁度いい。
試しにおやつに目玉を出してやった、チョコで周りをコーティングし、砂糖を死ぬほどまぶしてやった。
お母さんありがとうと言い、豚のように平らげてしまった、死体を食べるとは恐ろしいやつだ、私は笑いを堪えながら、豚の頭を撫でてやった。
今日は指を切り落とし、揚げてからチョコでコーティングして食べさせた、やはり嬉しそうに平らげた。
それからは毎日死体を食べさせた、娘は更に豚のように太っていった、死体で太る豚とはなんと恐ろしい。
しかし前までは食費がかかる面倒な豚だと思っていたが、今は死体を処理してくれる非常に都合のいい豚だ、豚も使いようだな。