7 / 21
まち針で刺しまくる
しおりを挟む
「ふむ、久しぶりに裁縫をしてみたが、案外楽しいものだな」
「おお!裁縫とは博士、もしや彼氏でもできましたねぇ?」
「いや、これはお前のためのマフラーだが、何だ?付き合って欲しいのか?」
「ぼ、僕の!?ええ!?いやぁ、照れますなぁ」
「いつも頑張ってくれてるからな、これはささやかなお礼だ」
博士は優しく助手にマフラーを巻いた。
「ほら、良く似合う」
「わぁ!、僕にぴったりの水色のマフラーですね!大事に使います!ありがとうございます!」
「ふふ、人に手作りのプレゼントを上げるというのは、こんなにもいい気分なのだな」
「それはさておき、今日の実験について説明しよう」
「わぁ、さすが博士、切り替えがはやーい」
「今回使用するのはこのまち針だ」
「あぁ、よく裁縫の授業とかで指に指したものですよ。これが地味に痛いし布にも血がついちゃうんですよねー」
「まぁ私は刺したことはないんだがな」
「急な自慢ですね」
「それで、今回はこのまち針で全身を滅多刺しにしようと思う」
「うわぁ、前回の紙と一緒で死にたくても死ねないパターンのやつじゃないですか」
「あぁ、そして今回の実験体は紙のときの実験体だ」
「うわぁ、可哀想ー」
「実験体に情けは無用だ、さっ、早速取り掛かろう」
ガチャ
「な、何ですか?またあなた達ですか...。またあの地獄を味わわせるのですか?あなた達に人間の心という物はないんですか?」
「実験のためだ、仕方がない。君も実験のために死ねて名誉だと思たまえ」
「悪魔だ...あなた達は悪魔だ!」
「うるさっ」
「どうとでも言え、始めるぞ」
「了解でーす」
「くそっ、なんなんだよ!なんなんだよお前らは!僕は...僕は必死に生きてきた!治らないと言われた病気を克服し、やっと普通に生活できると思ったのに...。どうしてこんなことをするんだ!楽しいか!?人をいたぶって楽しいのか!?気が狂ってる!あんた達は頭がおかしいんだよ!」
「うわ、すごい喋る。博士、どうしますか?」
「どうもこうもない、続けるぞ」
「くそっ、くそぉぉぉぉ!!!」
ガリッ
男子高校生は自分の舌を噛みきった、どうせいたぶられて殺されるなら、自分で死んだ方がいい、そう思ったのだろう。
かつては生にしがみつき、必死に生きようとしていた。
手術も何度も受け、毎日リハビリに励んだ。
努力が実り、彼の病状は回復していった、もう病気だった頃の面影もないほどに。
「もう病気で悩むことも無い、これからは楽しく生きていこう、友達を沢山作って彼女も作ろう。あぁ、楽しみだなぁ」
「うわぁぁ、こいつ舌を噛み切りましたよ!!」
「これはまずい!!このままだと出血死してしまう!急いで医者を呼べ!」
医者の努力も虚しく、男子高校生は死んだ。
その顔は目が引き攣り、強く恨みを孕んだ顔をしていた。
「あーあ、死んじゃった、実験体を用意するのも楽じゃないのになぁ」
「これは不覚だった、まさか舌を噛み切るとは、おそらく短期間でストレスを与えすぎたのだろう。申し訳ない、私のミスだ...」
「ちょっと!そんなに落ち込まないで下さいよ!そうなることを予測しなかった僕のミスでもあります。僕こそ謝らないと。それに、舌を噛み切るときの痛みのデータも取れました、元気だしてください」
「ふふ、優しいんだな...」
博士は助手を抱きしめた
「は、博士!な、何をするんですか!?」
「可愛い反応をするな、ほんとにお前はいい助手だ」
「博士...」
「さてと、こうなると新しい実験体が必要だな、調達をお願いしてもいいか?」
「わぁーお、切り替えはやーい」
「おお!裁縫とは博士、もしや彼氏でもできましたねぇ?」
「いや、これはお前のためのマフラーだが、何だ?付き合って欲しいのか?」
「ぼ、僕の!?ええ!?いやぁ、照れますなぁ」
「いつも頑張ってくれてるからな、これはささやかなお礼だ」
博士は優しく助手にマフラーを巻いた。
「ほら、良く似合う」
「わぁ!、僕にぴったりの水色のマフラーですね!大事に使います!ありがとうございます!」
「ふふ、人に手作りのプレゼントを上げるというのは、こんなにもいい気分なのだな」
「それはさておき、今日の実験について説明しよう」
「わぁ、さすが博士、切り替えがはやーい」
「今回使用するのはこのまち針だ」
「あぁ、よく裁縫の授業とかで指に指したものですよ。これが地味に痛いし布にも血がついちゃうんですよねー」
「まぁ私は刺したことはないんだがな」
「急な自慢ですね」
「それで、今回はこのまち針で全身を滅多刺しにしようと思う」
「うわぁ、前回の紙と一緒で死にたくても死ねないパターンのやつじゃないですか」
「あぁ、そして今回の実験体は紙のときの実験体だ」
「うわぁ、可哀想ー」
「実験体に情けは無用だ、さっ、早速取り掛かろう」
ガチャ
「な、何ですか?またあなた達ですか...。またあの地獄を味わわせるのですか?あなた達に人間の心という物はないんですか?」
「実験のためだ、仕方がない。君も実験のために死ねて名誉だと思たまえ」
「悪魔だ...あなた達は悪魔だ!」
「うるさっ」
「どうとでも言え、始めるぞ」
「了解でーす」
「くそっ、なんなんだよ!なんなんだよお前らは!僕は...僕は必死に生きてきた!治らないと言われた病気を克服し、やっと普通に生活できると思ったのに...。どうしてこんなことをするんだ!楽しいか!?人をいたぶって楽しいのか!?気が狂ってる!あんた達は頭がおかしいんだよ!」
「うわ、すごい喋る。博士、どうしますか?」
「どうもこうもない、続けるぞ」
「くそっ、くそぉぉぉぉ!!!」
ガリッ
男子高校生は自分の舌を噛みきった、どうせいたぶられて殺されるなら、自分で死んだ方がいい、そう思ったのだろう。
かつては生にしがみつき、必死に生きようとしていた。
手術も何度も受け、毎日リハビリに励んだ。
努力が実り、彼の病状は回復していった、もう病気だった頃の面影もないほどに。
「もう病気で悩むことも無い、これからは楽しく生きていこう、友達を沢山作って彼女も作ろう。あぁ、楽しみだなぁ」
「うわぁぁ、こいつ舌を噛み切りましたよ!!」
「これはまずい!!このままだと出血死してしまう!急いで医者を呼べ!」
医者の努力も虚しく、男子高校生は死んだ。
その顔は目が引き攣り、強く恨みを孕んだ顔をしていた。
「あーあ、死んじゃった、実験体を用意するのも楽じゃないのになぁ」
「これは不覚だった、まさか舌を噛み切るとは、おそらく短期間でストレスを与えすぎたのだろう。申し訳ない、私のミスだ...」
「ちょっと!そんなに落ち込まないで下さいよ!そうなることを予測しなかった僕のミスでもあります。僕こそ謝らないと。それに、舌を噛み切るときの痛みのデータも取れました、元気だしてください」
「ふふ、優しいんだな...」
博士は助手を抱きしめた
「は、博士!な、何をするんですか!?」
「可愛い反応をするな、ほんとにお前はいい助手だ」
「博士...」
「さてと、こうなると新しい実験体が必要だな、調達をお願いしてもいいか?」
「わぁーお、切り替えはやーい」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
FLY ME TO THE MOON
如月 睦月
ホラー
いつもの日常は突然のゾンビ大量発生で壊された!ゾンビオタクの格闘系自称最強女子高生が、生き残りをかけて全力疾走!おかしくも壮絶なサバイバル物語!
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる