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072◇代官屋敷(1)
しおりを挟む青白く冴えた『水灯』が、円形広場のあちこちで点り始めた。
――もう、夜だ。
円形広場には、色々な屋台と露店があるけれども、いまの時間帯は「お食事系」が多いようだった。
イヤ、主婦らしき御婦人たちも、大量に買ってくから「お惣菜系」かも。
「はい。伸びる。伸びるよ。びろろ――ん!」
「「「「「……おおおおっ!」」」」」
「はいっ、ぐるぐるぐるぐるぅ」
「「「「「……ぐるぐるぐるぐるぅ」」」」」
お店と言うか「屋台」のおっちゃんは「パフォーマー」だった。
デッカい焼き肉の塊から、ナイフでお肉を薄――く、細長――く切り出して、それを串にグルグル巻きするのを、大道芸的に魅せてるのだった。
なんか「竹とんぼ」を飛ばすみたいな手の動きで、串にお肉を素早く巻き取る技は凄かった。
こーゆーのって「芸」も込みだから、値引きしてくんねーだろうな。「まけろ」っていう方が野暮だよ。
で、結局は釣銭を出す気のないセット価格で、特大の『肉巻き串』6本を売りつけられた。『月面銀貨』1枚だった。1本約千円なので、それなりのボリュームだ。
俺たち三人は、特大『肉巻き串』二刀流になって、ドロレスちゃんの住む『代官屋敷』の目指して歩き出した。
「うー……無理。ドロレスちゃん、もう一本食べれる?」
ミーヨが1本目の途中で音を上げた。
「あ、喜んで」
ドロレスちゃんは笑顔で、特大『肉巻き串』を受け取った。
「お願い」
ミーヨは、好き嫌いなく何でも食べるけど、肉だけを立て続けには辛いらしい。
……なんだかんだで、俺とミーヨの所持金は『明星金貨』1。『月面銀貨』6。あとは大小の銅貨。
日本円換算で、ついに10万円を割り込んでるよ。はふー。
でも、実はさっきの屋台で「あるもの」を手に入れた。
未来への布石だ。
次回の『固体錬成』が楽しみだぜ。
……ふっふっふ。
◇
『代官屋敷』沿いの道を歩いてる。
敷地が広いので、正門になかなか着かない。
黒く錆止めの施された草花模様の鉄柵が、敷地内の『水灯』に照らされ、影絵のようなシルエットになって、俺たちの歩く道に続いている。
樹木の向こうに見える建物は、どっしりとしたとても大きなもので、裏手には別館のような建物もあった。
「「「……」」」
なんとなく無言になる。
「あ、猫」
ミーヨだ。
見ると、道をさっと横切った猫が、黒い鉄柵の隙間を抜けて、そのまま向こう側に抜けていった。
――『代官屋敷』の中へと。
猫に人間の道徳も倫理も関係なく、正門から出入りする必要もないから、好き勝手にあっちこっちから入り込んでいるらしい。
ここが『猫屋敷』になるわけだ。
「――ところで、お爺さん、ご在宅ですかね?」
恐る恐る訊いてみる。
孫のドロレスちゃんから伝え聞くところによると、ドラネコみたいに自由な不良老人らしいんだよな。
なるべくなら、会いたくはなかったけど、俺とミーヨには今日の出来事の事情を話して、ドロレスちゃんの『王都』行きの了承を取り付ける役目があるのだ。
どう考えても、俺には向いてない役目だけれども。
「どうでしょう? お酒飲みに出掛けてるかもしれません」
ドロレスちゃんは最後の特大『肉巻き串』(4本目。俺も一本で十分でした)を、大事そうに食べてる。
「ところで……お二人は今夜どこに泊まるんですか?」
「ああ、考えてなかった。でも、また『神殿』の宿泊房はなあ」
シンシアさんに頼めば泊まれるだろうけど、必ず「性交禁止令」が出るのであった。
俺の思考を読んだかのように、ドロレスちゃんが言う。
「そうですよね、あそこって、えっち出来ませんもんね」
「うん、そうなんだよ」
ついうっかり、ってヤツだ。
「部屋はたくさん空いてますから、泊っていきますか?」
「でも、お爺さんが……」
いないと泊るのか? と言われれば泊るけど(笑)。
「いないと泊りますか?」
「ハイ」
本当にそう訊かれるとは思ってなかったので、またまた、ついうっかり返事をしてしまう。
「そうですか」
ドロレスちゃんは納得したように深く頷いた。ま、いいか。
◇
正門の前に人影があった。
「お帰りなさいませ」
メイド風の女性が、丁寧にお辞儀した。
ただし、ぜんぜん若くはない。お婆ちゃんメイドだ。
昼は養老院だったし……。『扉の守り人』もお婆ちゃんだったし……。またまた?
「お爺様にお客様です。お爺様は屋敷には?」
「旦那様は、お出掛けになっておりますです」
ドロレスちゃんが訊ねると、お婆ちゃんメイドは腰を曲げたまま返答した。
まさか……姿勢が元に戻らないとかじゃないよね?
「それでは、お二人を『鏡の間』にお通ししてください」
ドロレスちゃんは留守を予想していたようだ。
そう言って、一人で庭園の奥の方にスタスタと歩き去った。
ところで『鏡の間』って、あの「宝箱部屋」みたいに、床までの全面ミラールームなんだろうか?
またまたラッキースケベ・イベントの予感が……あんまりしないな。目の前のお婆ちゃんメイドを見てると。
「ご案内いたします。こちらへ」
お婆ちゃんメイドが、杖をついて、かがんだまま歩き出した。
「……お世話になります」
無言なのも、ぞんざいな気がしたので、そう声をかけてみる。
でも、返事は無い。聴こえていないような反応だ。
正門ではなく、脇の扉から敷地に入った。正門は、馬車専用らしい。
振り向くと、空には惑星『この世界』を取り囲む環が、白い弧状に浮かんでいた。
このあたりは北半球なので、南を指す指針として『南の弓』と呼ばれている。『みなみのわっか』でも通じるけど。
にゃぁぁぁああおおぉぉぅぅ――
敷地には、あちこちに猫がいるようだった。
屋敷へ続く小道は、白い石畳だった。
炭酸カルシウムの塊らしい『永遠の道』の端っこを削ってきたやつだろう。あちこちで見かける。
小道には、ところどころに鉄柱が立っていて、白くて大きなシェード(傘)付きの『水灯』がついていた。でもまだ光ってはいない。
そして、このシェード……プリムローズさんが前に言ってた通り、ヌメヌメスベスベの「殻」かもしれない。そんな大きさとカタチだった。
「祈願。★励光☆」
お婆ちゃんメイドが、達者な感じで『魔法』を使う。
暗いので、『魔法』を発動させると見えるキラキラした虹色の星がよく見えた。
イヤ、この星って『守護の星』という、ちゃんとした名前があったっけ。
とにかく、キラキラ星が飛んで行って、『水灯』が、ぽわん、と光り出す。
『魔法』は、術者次第で結果に差が出る。
このお婆ちゃんメイドのは、『地球』の春の満月みたいな光だ。
柔らかみがある。ギラギラしてない。
そんで『水灯』は、誰が点けても二打点(『時告げの鐘』を鳴らす回数。約3時間)は光り続けるそうだ。
特別なものではなく、お店でフツーに買える。『俺の馬車』の車内にも付いてたはずだな。
ただ、もともとあまり『魔法』が得意ではないと言うミーヨが、さっきの『★励光☆』を発動出来なかったので、使えないなら買ってもしょうがないという事で、購入しなかった記憶がある。
なんか、ライトスタンドみたいな卓上式のやつを欲しがってたっけ。
そんで『水灯』の正体は、『魔法』の刺激で発光する謎の液体を封入してあるガラス球らしい。
何か「生物由来の液体」が入ってるそうだけど……中身についてはミーヨからは「美南海で採れるんだよ」としか聞いてない。
ガラス球そのものも「ガラスガイ」という名の生き物の、硝子で出来た貝殻を、ちょっとだけ加工したものらしい。
ゴムタイヤっぽい「ゴロゴロダンゴムシ」なんて生き物もいるし、その他にも色々な便利な生物素材を利用して、『この世界』の人たちは意外なほど豊かに暮らしてるらしい。
玄関に近づくと、
「いらっしゃいませ」
年配の男女に挨拶された。屋敷の使用人の人たちらしい。
「こちらにどうぞ」
「お世話になります」
また、そう言ってみた。
「わたくし共には、お気遣いなく」
恐縮された。そう言うもんなのか。
本当に「お客様」あつかいされて、馬車寄せのある正面玄関から中に入る事になった。
どうでもいいけど、猫が数匹。俺たちについて来て、扉が開くのを行儀よく待ってる。
一緒に館の中に入る気か?
大きな扉が開くと、正面に大きな階段があって、『地球』のそれと似たようなシャンデリアが、ホールを明るく照らしていた。
そこに、サプライズが待っていた。
「「……おおっ!」」
俺とミーヨは素直に驚いた。
銀色のドレスに着替えたドロレスちゃんが、階段の踊り場に立っていたのだ。
「いらっしゃいませ。代官屋敷へようこそ」
それもどーなんだ? って挨拶だ。
猫屋敷でしょ、ここ?
でも、しっかりと「ご令嬢」と言うか「貴婦人」だな。
サマになってる。「本職」みたい。
イヤ、ドロレスちゃんは本物の貴族令嬢で、しかも、元・王女様だった。
にしても、いつの間に?
このために、裏から先回りしたのか?
……ん? なんだ、あの茶色いの。
ガリガリガリガリガリガリ――
突然、一匹の猫が階段の手すりで「爪とぎ」を始めた。
「あ! ダメっ!」
制止を聞かず、まるでドロレスちゃんの邪魔をするかのように、図体のデカい茶トラのオス猫らしいのが、手すり子(縦棒)に前脚で寄りかかって、本気でガリガリやってる。
自分が、ドロレスちゃんよりも注目を浴びて目立ちたかったのかもしれない。
デカいし、自己顕示欲が強そうな猫だ。
「と、とりあえず、お二人はこちらへ」
ドロレスちゃんが珍しく、ちょっと慌ててる。
「はい。ちょっと失礼」
そこに現れた年配の男女が、慣れた感じでホウキとチリトリで木くずを片付け始めた。
チリトリは四角い箱状で、何かに似ていた。
なんだっけ? ラーメンの「出前」とかに使うヤツだ。
「「……し、失礼しまあす」」
階段にも、猫がいっぱい居た。
尻尾を踏まないように気をつけながら、俺とミーヨは階段を登った。
登りきった二階に、さっきのデカい茶トラ猫がいた。
猫の世界では、序列の高いヤツが高い場所に陣取るハズだから、こいつがこの屋敷でいちばんエライという事になるのかもしれない。
人間なんて、●(気体)とも思っていないような、ふてぶてしさだった。
そしてコイツ、見覚えがある気がして仕方ない。
どこで会ったかな?
わりとフツーに、街中にいるしな、猫。
広い廊下を歩きながら、ドロレスちゃんから訊ねられる。
「どうですか? 猫屋敷のままでは、姫殿下をお泊めする事が出来ないので、みんなで掃除したんですけど」
そう言われても……汚れの元になってると思われる猫ちゃんたちが、まだまだいっぱい居るけど――いいの?
「イヤ、元を知らないから……って、ラウラ姫もここに泊まるの?」
「はい、明日。姫殿下をお招きして、ささやかな夜会がありまして……その後」
「……ふうん」
そんな予定になっていたとは聞いてないけど。
まあ、お偉いさんの夜会なんて、俺には関係ないか。
◇
『鏡の間』は、名前の通り、鏡がいっぱいある広間だった。
『鏡の間』って、ベルサイユ宮殿にもあったんじゃなかったけ?
ただ、そういうのとは、完全に趣が違うようだ。
天井が「鏡張り」になっていて、真上を見上げると異空間気分を味わえる――という謎な仕様だったのだ。
よく判らないセンスだ。
どっちにしろ、誰かの性的な嗜好を満たすためのものではないようだった。
他人の頭頂部の「つむじ」見て興奮する人もいないだろうし。がっかりだ。
で、そこは食堂だった。
30人掛けくらいの大きな長い食卓がどーんと置いてある。
もしかすると……出席者に気付かれないように、天井に反射した様子をチェックされ、何かに利用されてるのかも。
毒物混入の阻止とか?
でもまあ、ここは異世界で、俺の推理や推測って、ハズレる事の方が多いんだよな……。
「……これって、アレじゃないの?」
一緒になって、天井を見上げていたミーヨが言った。
「はい、アレです。『宝探し』の時の『床』と同じ物です」
ドロレスちゃんがさくっと言う。
『冶金の丘』での宝探しの時の「鏡のような床」と同じ、魔法合金『ミスロリ(※正体はステンレス鋼)』らしい。だったら、「鏡」ちゃうやん! ……別にいいけど。
(……ジンくん。さっきの猫)
可愛い声で耳元で囁かれて、ひゃううう、と思いながら、見ると、食卓の上には、やっぱりさっきのデカい茶トラの猫がいて、俺とミーヨを偉そうに観察していた。
「お二人は、お爺様への事情説明と、説得にいらしたんですよね?」
ドロレスちゃんに、改めて、そう確認された。
「「……(こくん)」」
俺たちは無言で首肯した。
「実はあたしも、プリマ・ハンナさんから頼まれている事がありまして」
そう言って、ドロレスちゃんは食卓の上にあった金色のハンドベルを持ち上げて、かるく振った。
チリンチリン。
30代後半くらいのメイドさんが二人現れた。
そして、彼女たちは俺とミーヨの背後に一人ずつ、付き添うように立った。
「「……」」
無言で一礼して、指示待ちの状態に入った――らしい。
「……?」
何かが始まるのか分からない。ミーヨがきょとんとしてる。
こういう時、この子は本当に無防備な表情になる。
「お二人が『王都』や王宮で困らないように、基本的な礼儀作法や所作を教えるように頼まれました。――と言っても、教師役はあたしじゃなくて、そちらの二人ですが。――では、始めてください」
「王宮には10年ほど侍女として勤めておりました」
「同じく」
ドロレスちゃんが指示で、二人のメイドさんが動き出した。
「む?」
思わず、ラウラ姫みたいな声が出たよ。
◇
で、「特訓」は二打点以上におよんだ。
『地球』風に言うと、約3時間以上だ。
ミーヨは意外な事に、すんなりと出来ていた。
地味で素朴な「おでこ全開三つ編み少女」のくせに、没落してるとはいえ流石は貴族令嬢ということか?
「だって、ジンくんのお母さんに習ってたもん」
あっさりと、そう言われた。
俺の『この世界』での母親は、ミーヨの父親の「女王さま」(笑)だけじゃなく、その娘の「家庭教師」もやってたらしい。
俺の方は……めっちゃ、こってりと絞られた。
ラウラ姫との初対面の時の、俺の態度が悪かった、とプリムローズさんが判断したんだろうな。
王族や貴族への、敬意の表し方やへりくだった対応を叩きこまれた。
ドロレスちゃんも、なんだかんだで最後まで「特訓」に付き合ってくれた。
銀ペカのドレスを着た彼女は、見たまんま貴婦人の「役どころ」だったのだ。
でも実は、ホントに『女王国』の王女様だもんな。
見事なレディーっぷりで、正直びっくりしたよ。
4つ年下の子相手に、上位者への挨拶させられたり、エスコート的な事させられたり……あんまり一度にたくさんの事を詰め込まれると、俺は物覚えが悪いから、段取りやら何やらなんて、すぐ忘れてしまうんだけれどもな。
――てか、俺は「21世紀の日本から来た男」だし、そんなもの知ったこっちゃない。
いざとなったら、いつものように全裸になれば大丈夫だろう。
そして、俺様の俺様をグルグル振り回す「プロペラ・ダンス」で、場を和ませてやればいい。
そしたら、みんな笑顔になれるに違いない。
……てか、21世紀の日本で「そんなこと」やったら、確実に捕まるけどな。
◆
こうぜんわいせつだ。
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