たまたまアルケミスト

門雪半蔵

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028◇工房での日々(4)

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 パン工房の主人スウさんと「お風呂でドッキリ」的なラッキースケベ・イベントでもないかと思っていたけど、スウさんもミーヨも近所の公衆浴場に通っている。

 『冶金の丘』の地下には、超古代文明の遺物とか言う「金属精錬施設」があるそうで、そこの廃熱を利用した温水が豊富に供給されてるそうな。なので、あちこちに浴場があって、内風呂を持つ家がほとんどないらしい。

 そう言えば、スウさんと一緒に浴場に行ったミーヨから「腹筋割れてた! 背中の筋肉とか男の人かと思った!」という報告を受け、思わずドン引きしてしまった。やはり、彼女は肉体派だったのだ。

 俺は女性らしい丸みを帯びた体形が好きなので、やっぱりスウさんとは一定の距離をおいて付き合おうと決意した。

 俺も行く事は行くけど、全裸の筋肉自慢みたいなおっさんや兄ちゃんたちに色々話しかけられるのがウザいので、そういう連中があんまり来ない「お昼休み」の時間帯に利用してる。俺は風呂はゆっくり浸かりたいタイプなのだ。温泉とかより内風呂派だ。

 工房にも「洗い場」はあった。
 ひんやりとした真っ白い一室で、湿った水垢のような匂いがした。
 けど、それは食器や釜やら調理器具や洗濯物を洗うためのもので、人間が体を洗うようなところではないらしい。

 ただ、ここは俺が『液体錬成』をする実験場としてぴったりだったので、こっそりと利用させてもらっているのはスウさんには秘密だ。

 あと、ここには井戸みたいな「縦穴たてあな」があって、水が湧いてる。
 飲料水らしい。どこからどう供給されてるのか不明だ。覗き込んでも青くて底の方は見えない。

「ジンくん。ちょっと退いててね」
 ミーヨだ。なんだろう?

「祈願! ★水玉っ☆」

 『魔法』を発動した時に見える虹色のキラキラ星が飛んで来て、水面にダイヴする。

 そしてバレーボールくらいの丸い水の球体になって、ふわりと空中に浮かぶ。
 キラキラ星と水のプリズムで、白い壁に虹色の光が揺れて、綺麗だ。

 宙に浮かんだそれが、ふわーっと空を飛ぶ。
 結構な風を感じるので、ヘリみたいな原理で空中浮遊してるっぽい。

 『地球』じゃ「水汲み」って大変な労働らしいのに、ここじゃ『魔法』で楽勝だ。

「……」

 ミーヨが指先を指揮者のタクトみたいにして、「水の玉」を操ってる。
 しゃべると集中出来ないのか、無言だ。

 なんとなく二人で、その「水の玉」を追いかけながら歩く。

「あ、そうだ! 『この世界アアス』ってね。ちょうどこの水の玉みたいなんだって」

 不意にミーヨがそんな事を言い出した。

 どういう意味だ? 

 『地球』だって7割が海の「水の惑星」だから……そういう意味かな?

 もっと詳しく訊こうとしたら――

「ああっ! スウさん危ないっっ!!」


    ぱっしゃ――ん!!


 ミーヨの叫びと、水入りの風船が割れるみたいな音だ。

      ◇

 また、ある日のこと。

「スウさん、『黄金のおち○ちん』ってナニか知りませんか? あ、断っておきますが、別にいやらしい事じゃないですから」
 俺は思い切ってスウさんに訊ねてみた。

「……『黄金のおち○ちん』?」

 俺のあまりにも唐突な質問に、スウさんはあきらかに困惑していた。
 そして、彼女が握りしめている太い竿の先端からは、一筋の糸が垂れていた。

 あれ? なんかいやらしいな(笑)。

 一筋の糸って釣り糸だよ?

 スウさんは工房のとなりの『ほり』の縁に腰かけ、釣りをしているのだ。
 スウさんは、やっぱり釣り好きだったのだ。

 水面までは建物2階分くらいの落差があるので、長――い竿と長――い釣り糸だ。
 エサは、「湿らせて丸めたパン」だった……パン工房だけに、なるほどだ。

 『この世界』にも「魚」はいた。

 元々の「在来種」と『地球』からの「外来種」だ。泳いでる感じは、見分けがつかないくらいそっくりだ。元は別々な生物なハズなのに、水中で棲息するための進化を続けてると、自然に似てくるものらしい。ただ、在来種にはウロコが無い。

 そして『半魚獣はんぎょじゅう』とか言う人類の天敵『ケモノ』もいるらしい。
 雨で増水した時に、ここと繋がってる川からやって来るらしい。人類の天敵って言ってもサカナを食い荒らすだけらしいので、ただの「害獣」だ。そしてその正体は『地球』由来の「小型のワニ」っぽい。間違ってもそんなのは釣りあげないで欲しい。

「ねえ、ジン君。私はちょっとお茶目なパン屋さんなのよ? そんな事知ってるワケがないでしょう?」
 スウさんは色々と残念な女性ひとで、パン関連の知識以外は、あまり持ち合わせていないようだった。

「……そうですか」

 前にミーヨが、俺の錬成した「黄金ウ○コ」の事を間違えて、『黄金のおち○ちん』と呼んだけど、それはどうやら『この世界』に実在するモノらしいのだ。言った本人はそれがナニか覚えていないらしく、俺が代わって質問してみたけど、やっぱりスウさんは知らなかったみたいだ。ま、予想通りだったから、別にいいけど。

 前に、俺たちの最終目的地の『伝説のデカい樹』について質問してみた時には、
「さあ? そこらへんにえてるんじゃないの?」
 と雑に言われて、それっきりだった。

 ――ところで濠の縁の転落防止の石積みから、何かが道に這い上がろうとしている。

 白くて丸い殻を背負った大き目のカタツムリみたいなヤツだった。

 本体(?)は微妙なピンク色で、生き物の舌みたいなのがうねってる。キモい。
 ここは異世界だし、ホントにカタツムリではないだろうけど……なんだろう? これ?

「スウさん、これって何なんスか?」
 知らないので、訊いてみた。

「なに? うっ……ぎゃあああああああ!」
「な、なんスか?」

 いきなり大きな悲鳴を上げられたよ。

「ヌメヌメスベスベじゃないっ! 私、そいつ大嫌いなのよっ!」

 スウさんは叫んで、立ち上がる。

 このカタツムリみたいなの「ヌメヌメスベスベ」って名前なのか……?

「……グぼッ」

 奇怪な音がした。
 よほど慌ててたのか、魚籠につまずいて無様に転んでいるスウさんがいた。

「…………」

 スカートが捲れあがって、引き締まったお尻が丸見えになっていた。

 スウさんはノーパンだった。

「……パン屋なのに」

 思わず、そう呟いてしまった。

 パン・ツー・丸・見え――とかハンドシグナル出したかったのに。一人じゃ淋しいけど。

 パン○Peace! とかキメたかったのに……怒られるか。

「スウさん、大丈夫ですか?」
 放置も出来ないので、俺は近寄ってよく見た……じゃなかった、手を貸した。

「ううう」

 スウさんは寝そべったまま、呻いてる。
 てか、早くスカート直そうよ。

 ちょうどそこに、工房に遊びに来ているドロレスちゃんが、ガラゴロと車輪の音を響かせながらやって来た。
 最近の彼女のマイブームはパン配達用台車を使ったスケボーごっこだった。壊れるから、やめれ。

「お兄さん……してるの?」
「『何』が抜けてるよ、ドロレスちゃん」

 ドロレスちゃんはスウさんの惨状を見て、何か誤解しているようだ。

「スウさん、そいつ嫌いらしくて、転んじゃったんだよ」

 俺はデカいカタツムリを指差す。
 よくよく見ると、どこかで見覚えがある気がする。どこで見たんだったかな?

「あ、ヌメヌメスベスベ。えいっ!」

 ドロレスちゃんはそいつを見つけると、すぐに濠に蹴り飛ばした。
 凄い雑な扱いだけど、死なないのか? そんで水の中から、切り立った断崖みたいな石垣を、壁面に張り付いたまま垂直に登って来たのか?

「ほら、スウさん」
「あ、ありがと」

 俺が手を貸すと、ようやくスウさんは起き上がった。

 そして、
「ジン君には、ひとつ貸しね」
 そう言うとスウさんは、釣り道具をまとめて工房に戻っていった。

 ――何を借りたんだ、俺は? 手を貸したのは俺の方なのに。

 そんで、せっかくのラッキースケベ・イベントだったのに、「パン屋なのにノーパン」と言うまさかの意外性に驚いて、撮影するのを忘れてた。……ま、いいか。筋肉質の、男みたいなお尻だったし……。

 俺はいろいろな雑念を振り払って、
「ところで、あのヌメヌメスベスベって何?」
 ドロレスちゃんに訊いてみた。

「水のあるトコなら、どこにでもいるよ。アレが這い回った後はヌメヌメしてて、その跡が白くてスベスベになるの。そんな生き物」
「……そうなんだ」

 まあ、異世界だしな。変な生き物もいるよな。

 言われてみれば、この『濠』や街の外の『水路』って、やたらと白くて綺麗だったので、不思議に思ってはいたのだ。

 あいつらが這いずり回って白く塗り固めてたのか……。白すぎて、水が真っ青に見えるくらいなのだ。人工的なプールみたいに。
 それだけじゃなくて、街の中の、他の「水回り」も、上下水道や排水溝やらも全部不自然なくらいに真っ白くてスベスベなのは、あいつらのおかげ(?)だったらしい。

 そう言えばスウさんの工房の『洗い場』も、こんな風に真っ白だもんな。

 ぜんぜん知らずに使ってたよ。

 でも、それ以外のどこかで――

「あ、そっか! 『永遠の道』で見た事があるんだった」
 思い出した。

 この惑星をぐるっと一周しているとか言う『永遠の道』で見たんだった。
 昼の間は白くて丸い殻に閉じこもったままで、ぜんぜん動かなかった。
 遠目には、ソフトボールがバラまかれてるみたいに見えたっけ。

 ただ、そいつらは別な名前で呼ばれていた。
 そしてミーヨもなんか、嫌ってた。

「ドロレスちゃん、『陸棲型』って知ってる?」
 俺は訊いてみた。

「『道』のヤツでしょ? おんなじ生き物だよ。水の中に棲んでるのがある程度の大きさに成ると、『道』の上に出て、夜中にウロチョロして繁殖相手を探して、交尾するんだよ。赤ちゃん作るためにね」

 どうでもいいけど、まだ12歳のはずなのに、繁殖とか交尾とか、大胆な言い回しだ。

「へー、そーだったんだ」

 滑走路みたいにだだっ広くて、まっ平らな『永遠の道』の真ん中へんにいっぱいいた『陸棲型』の正体ってコレだったのか。
 それが夜中に這い回ってるせいで、『永遠の道』が白くて綺麗な舗装道路として、「永遠」なんて呼ばれるほど永く維持されてるのか?

 サンゴと珊瑚礁みたいな関係なのかな?

「アレって海にはいるの?」
 俺が訊ねると、
「うーん、分かんない。あたし、美南海みなみに行った事がないから」
 ドロレスちゃんは綺麗な顔を曇らせて言った。

 何故か、この辺に住んでる人たちって「南」と「海」が同義の、ごっちゃになってるような言い回しをするんだよな。なんでだろ?

「でも美南海みなみにはヌメヌメスベスベの殻で出来てる島があるって話を聞いた事あるから……いると思うよ」
「へー、そーなんだ」

 『地球』でも「絶海の孤島」って言ったら「珊瑚の島」か「火山島」だしな……似たようなもんか。でも、前にミーヨからこの大陸の地面を掘ると、アレの殻がいっぱい出てくるって話を聞いたな。めっちゃ昔から『この世界』にいるんだろうな。

「いつか、お兄さんがあたしを美南海みなみに連れて行ってくれるんですよね?」
 何故か確信を込めて、ドロレスちゃんにそう言われた。

「……機会があればね」

 ないと思うけどね。

「ところで、スウお姉さま、なんでスベスベのお尻丸出しだったの?」
「……イヤ、だから、あのヌメヌメスベスベを見て、驚いて転んだんだってば。はずみで服の裾がめくれちゃったんだよ」

 元々がノーパンだったから、お尻丸出しだったんだけどね。
 それにスベスベはスベスベだけど、男みたいだったよ。なんで女の人なのに、お尻に「えくぼ」があるかな。

「……ふうん」
 納得してない表情だ。

「ところでさ」

 いい機会(?)なので、ドロレスちゃんにも質問タイムだ……つっても流石に『黄金のおち○ちん』については訊けないから、別のことにしようっと。

「ドロレスちゃん、『伝説のデカい樹』ってどこにあるか知ってる?」
「お兄さんのえっち」

 大人っぽい上目使いで言われた。
 といっても、この子の青い瞳は今のところ、あんまりセクシーな感じがしない。まだ12歳だし。

「なんでそうなるの?」

 スウさんの欲求不満オーラに何らかの影響を受けたのか?
 さっきも繁殖とか交尾とか言ってたし。

「だって、アレでしょ? 『伝説のデカい樹の枝にある木の上の家で愛の契りを交わした二人は永久に不滅になれる』っていう、つまり、えっちなことする場所でしょ? したいの? するの?」

 ナニソレ?
 いろいろ混じってて突っ込みどころ満載だ。
 てか、いい加減にしとかないと怒られるよ?

 ひょっとしたら神様が住んでいる……かもしれない場所を、ラブホ扱いとか。

「俺がミーヨから聞いてるのは、『伝説のデカい樹の下で祈った願いは必ず叶う』って話なんだけど?」

「……ああ」

 俺が言うと、ドロレスちゃんは何かに思い当たったようだった。

 でも――

「あたしの口からは言えないよ。秘密」
 ニカッと笑われた。

「それでも、どうしても知りたいのなら、あたしにゴーモンでもする?」
 からかうように言われた。

「……俺、ミーヨのとこ行くから。じゃあね!」

 俺は微妙な恐怖に駆られて、その場を立ち去った。
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