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第一章 顔筋柳骨
八
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分身を吸い取られそうな締めつけを感じた瞬間、妻が背を仰け反らせて一足先に絶頂に達した。
誠二郎は激しい収縮を終えた蠱惑の沼から自身を引き抜いた。生身の屹立が、愛する女から分泌された粘液で淫靡な光沢を放っている。
ほっそりとした上品な女体に視線を這わせた。パジャマの上衣を着たままで脱力する潤が、虚ろな目をよこしながら唇を半開きにして湿った呼吸を繰り返している。
その小さな口内にこの淫棒を無理やりねじ込めば、これまで積み上げてきた信頼が崩れ落ちるだろう。こくり、と喉を鳴らし、誠二郎は穢らわしい欲望を唾液とともに飲み込む。
そのとき、ある映像が脳内で甦った――。
足元にひざまずく肉感的な女体。分身に絡みつく細長い指、濡れた舌。標準的なサイズのそれを軽々と呑み込んでいく、緋色の紅をひいた薄い唇。
「……っ」
生々しく記憶にこびりつく光景を必死に追い出し、誠二郎は潤の軽い身体を力づくでひっくり返した。
「あっ、誠二郎さん……」
突然うつ伏せにされて困惑の声をあげた彼女の腰を掴み、引き寄せる。背伸びする猫のように尻を突き出させ、その豊かな弾力を鷲掴みにして左右に広げた。
明るい灯に照らされ、白桃の割れ目がはっきりと見える。溢れた愛液は後ろの穴まで流れていた。
「可愛いお尻の穴だね」
「あっ」
「君の汁で濡れているよ」
「いやぁっ」
前に逃げようとする尻をしっかりと捕まえ、少しだけ色素が濃くなっているくぼみを親指で押す。ぬる、と指が滑る。
「やめてください、お願い……」
背をひねって振り向いた潤はその可憐な顔を悲痛に歪め、今にも泣きそうな声を出した。
誠二郎は冷笑を返した。
「挿れないよ、ここには」
そう言って安心させたあと、その下にある蜜口に顔を近づけ息を吹きかけた。
小さな悲鳴をあげた潤が脚を閉じようと抵抗する。
誠二郎はその尻肉に噛みついた。頭の向こうで、ひっ、と息を吸う音が聞こえた。柔肌に歯を食い込ませると、今度はすすり泣きのような声がした。
抵抗を諦めた彼女の脚をひらかせ、うっすらと歯型のついた肌を撫でながら、誠二郎は美しい尻の割れ目に顔を差し込んだ。
「ああっ、だめぇっ……」
潤が羞恥に狂ったように叫んだ。
たっぷりと唾液を纏わせた舌を、濃厚な女の匂いを放つ熟しきった艶肉に這わせる。そうしながら鼻先で小さな菊蕾を刺激する。きゅ、と尻の肉が締まった。
おそらく彼女にとってはこれまでにない極度の屈辱の中で、じわじわと昇ってくる快感に抗いきれないのか、その脚は少しずつ内股気味になり尻が高く突き上げられる。
誠二郎は湧き上がる興奮のまま、じゅるじゅると音を立ててぬかるみに吸いついた。
「あぁっ、んふ、んふ……」
シーツに顔をうずめる潤のひかえめな喘ぎ声が耳に届く。応えるように舌を小刻みに動かすと、その尻はびくびくと震え、柔らかな太ももがふるふると揺れる。
やがて彼女は自ら快感を求めて腰を上下に振るようになった。互いの顔が見えないことがかえって羞恥心を忘れさせたのだろう。
「ああ、潤……んん、そうだ、いいよ」
「ん、ふううん」
「可愛い、可愛いよ」
「あ、は……あぁん」
なまめかしい腰の動きとともに、潤の喘ぎ声の質が変わった。いつものように唇を噛みしめるのではなく、だらしなくひらいた口から舌先を覗かせているかもしれない。
唐突に、猛烈な支配欲が頭をもたげた。
誠二郎は濡れそぼった蜜口から唇を離す代わりに、いまだに猛々しさを失っていない分身を掴んでそこにあてがった。これから再開する奥への刺激を察知してこわばる白い双丘を掴み、隠された楽園へと自身を押し入れていく。
「はっ、ああっ……」
潤がシーツに頬をこすりつけながら悦びの声をあげた。それは彼女の中も同じようで、早く来てと言わんばかりに締めつけてくる。
誠二郎は自戒の意味を込めてあえて脱いでいなかったパジャマの上衣を脱ぎ捨てた。こもっていた熱から解放され、深い息を吐く。
そこからは思うがままに腰を振った。深く突くたびに、乾いた音とともに厚い臀部がぶるぶると振動する。
「あっ、あっ、ん、あぁっ」
「潤……俺のものだ、俺のっ……」
荒ぶる淫欲を、なにも知らない純粋な妻にぶつける。
桜色のパジャマはめくれ上がり、しなやかに反り返った白く美しい背中を露わにしている。誠二郎は妻の背に覆いかぶさるようにして身を屈めた。
膝を折りたたんで伏せる細い身体の上で、動物の交尾のように腰を打ちつける。ふだんならいくつか体勢を変えながら最終的に向き合ってするのだが、もうその余裕がない。
高くなっていく彼女の喘ぎ声、濡れた肌のぶつかり合う音が静かな和室に響く。
「ああっ、潤、このまま出すよ」
腕の中にある身体が一瞬こわばったように感じたが、考えている暇などなかった。切迫した欲望が理性を突き破り、彼女の奥へ放たれようと暴れだす。
「今度こそ、できるといいね。俺たちの……」
「……っ、あぁっ、あ、うっ、うぅ……」
小刻みに身を震わせはじめた潤の喘ぎは乱れ、最後は泣き声のようになった。
誠二郎が最深に白濁の生命液を放出し、脱力したあとも、彼女の身体の震えはしばらく収まらなかった。シーツに顔を伏せたまま、妻は本当に泣いていたのかもしれない。
誠二郎は激しい収縮を終えた蠱惑の沼から自身を引き抜いた。生身の屹立が、愛する女から分泌された粘液で淫靡な光沢を放っている。
ほっそりとした上品な女体に視線を這わせた。パジャマの上衣を着たままで脱力する潤が、虚ろな目をよこしながら唇を半開きにして湿った呼吸を繰り返している。
その小さな口内にこの淫棒を無理やりねじ込めば、これまで積み上げてきた信頼が崩れ落ちるだろう。こくり、と喉を鳴らし、誠二郎は穢らわしい欲望を唾液とともに飲み込む。
そのとき、ある映像が脳内で甦った――。
足元にひざまずく肉感的な女体。分身に絡みつく細長い指、濡れた舌。標準的なサイズのそれを軽々と呑み込んでいく、緋色の紅をひいた薄い唇。
「……っ」
生々しく記憶にこびりつく光景を必死に追い出し、誠二郎は潤の軽い身体を力づくでひっくり返した。
「あっ、誠二郎さん……」
突然うつ伏せにされて困惑の声をあげた彼女の腰を掴み、引き寄せる。背伸びする猫のように尻を突き出させ、その豊かな弾力を鷲掴みにして左右に広げた。
明るい灯に照らされ、白桃の割れ目がはっきりと見える。溢れた愛液は後ろの穴まで流れていた。
「可愛いお尻の穴だね」
「あっ」
「君の汁で濡れているよ」
「いやぁっ」
前に逃げようとする尻をしっかりと捕まえ、少しだけ色素が濃くなっているくぼみを親指で押す。ぬる、と指が滑る。
「やめてください、お願い……」
背をひねって振り向いた潤はその可憐な顔を悲痛に歪め、今にも泣きそうな声を出した。
誠二郎は冷笑を返した。
「挿れないよ、ここには」
そう言って安心させたあと、その下にある蜜口に顔を近づけ息を吹きかけた。
小さな悲鳴をあげた潤が脚を閉じようと抵抗する。
誠二郎はその尻肉に噛みついた。頭の向こうで、ひっ、と息を吸う音が聞こえた。柔肌に歯を食い込ませると、今度はすすり泣きのような声がした。
抵抗を諦めた彼女の脚をひらかせ、うっすらと歯型のついた肌を撫でながら、誠二郎は美しい尻の割れ目に顔を差し込んだ。
「ああっ、だめぇっ……」
潤が羞恥に狂ったように叫んだ。
たっぷりと唾液を纏わせた舌を、濃厚な女の匂いを放つ熟しきった艶肉に這わせる。そうしながら鼻先で小さな菊蕾を刺激する。きゅ、と尻の肉が締まった。
おそらく彼女にとってはこれまでにない極度の屈辱の中で、じわじわと昇ってくる快感に抗いきれないのか、その脚は少しずつ内股気味になり尻が高く突き上げられる。
誠二郎は湧き上がる興奮のまま、じゅるじゅると音を立ててぬかるみに吸いついた。
「あぁっ、んふ、んふ……」
シーツに顔をうずめる潤のひかえめな喘ぎ声が耳に届く。応えるように舌を小刻みに動かすと、その尻はびくびくと震え、柔らかな太ももがふるふると揺れる。
やがて彼女は自ら快感を求めて腰を上下に振るようになった。互いの顔が見えないことがかえって羞恥心を忘れさせたのだろう。
「ああ、潤……んん、そうだ、いいよ」
「ん、ふううん」
「可愛い、可愛いよ」
「あ、は……あぁん」
なまめかしい腰の動きとともに、潤の喘ぎ声の質が変わった。いつものように唇を噛みしめるのではなく、だらしなくひらいた口から舌先を覗かせているかもしれない。
唐突に、猛烈な支配欲が頭をもたげた。
誠二郎は濡れそぼった蜜口から唇を離す代わりに、いまだに猛々しさを失っていない分身を掴んでそこにあてがった。これから再開する奥への刺激を察知してこわばる白い双丘を掴み、隠された楽園へと自身を押し入れていく。
「はっ、ああっ……」
潤がシーツに頬をこすりつけながら悦びの声をあげた。それは彼女の中も同じようで、早く来てと言わんばかりに締めつけてくる。
誠二郎は自戒の意味を込めてあえて脱いでいなかったパジャマの上衣を脱ぎ捨てた。こもっていた熱から解放され、深い息を吐く。
そこからは思うがままに腰を振った。深く突くたびに、乾いた音とともに厚い臀部がぶるぶると振動する。
「あっ、あっ、ん、あぁっ」
「潤……俺のものだ、俺のっ……」
荒ぶる淫欲を、なにも知らない純粋な妻にぶつける。
桜色のパジャマはめくれ上がり、しなやかに反り返った白く美しい背中を露わにしている。誠二郎は妻の背に覆いかぶさるようにして身を屈めた。
膝を折りたたんで伏せる細い身体の上で、動物の交尾のように腰を打ちつける。ふだんならいくつか体勢を変えながら最終的に向き合ってするのだが、もうその余裕がない。
高くなっていく彼女の喘ぎ声、濡れた肌のぶつかり合う音が静かな和室に響く。
「ああっ、潤、このまま出すよ」
腕の中にある身体が一瞬こわばったように感じたが、考えている暇などなかった。切迫した欲望が理性を突き破り、彼女の奥へ放たれようと暴れだす。
「今度こそ、できるといいね。俺たちの……」
「……っ、あぁっ、あ、うっ、うぅ……」
小刻みに身を震わせはじめた潤の喘ぎは乱れ、最後は泣き声のようになった。
誠二郎が最深に白濁の生命液を放出し、脱力したあとも、彼女の身体の震えはしばらく収まらなかった。シーツに顔を伏せたまま、妻は本当に泣いていたのかもしれない。
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