裏社会の令嬢

つっちー

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第4章

魔法の勉強ですか?...もう習得済みですわ!

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瞬間移動で部屋に戻った瞬間、ドアがノックされた。.........毎回思うけどギリギリ過ぎない?




失礼しますって言って入って来たのはマリー。入ってきて早々にマリーが言った。曰くお父様が呼んでいるとのこと。




...早く行かねば。






~ファーロスト公爵家、執務室にて~



トントン...ガチャ



「失礼します。お父様。」


入ると入り口から一番遠い、奥の執務机に座っているイケオジなお父様がいた。今は昼下がりなので執務室全体は明るいが逆光が眩しい。



「おぉ!よく来たなアリス!待っておったぞ!」


「それで私に用件とはなんですか?」


「まぁ、とりあえずそこに座れ。」


「分かりましたわ。」



執務机の前にある机を挟む一対のソファに座れと言われたのでソファのちょい端あたりにちょこんと座る。


私が座ると同時に紅茶を出してくれたお父様。...流石!できる大人は違うねぇ...!



「改めて用件とはどのようなものですの?」


「アリス、君は半年後に7歳になるだろう。」


「?...はい。」


「私達はアリスが7歳になったら魔法の勉強をさせることにしてたんだ。」


「...そうでしたわね。」


そ、そうだっけ...?覚えてないや☆



「...話合った結果ちょっと早いが魔法の勉強をさせることにした。」


「それはまた何故です?」


「それはだなぁ、アリスはこの国一番の魔法使いは知っておるよな?」


「あぁ、はい。マーリン様、でございますわね?」


「そうだ。その方は家庭教師として貴族に人気でなぁ、とても忙しいのだよ。」


「だが、最近は仕事が少なくなって暇だと言っていたのだ。だからアリスの家庭教師として呼ぶことにした。...あの方は人気だからな!」


「...そうですか。ありがとうございます。」



私は精一杯笑顔を作りながらそういった。...だって魔法全部使えるもん!


「そうか!それは良かった!」


...ふぅ、バレてないようだ.........。



「それとな!マーリン殿を今日呼んだんだ!」


「え...?」



トントン


「入れ」


「失礼します。マーリン様がご到着なされました。」


「そうか!直ぐに行く。」


「はい。失礼しました。」


パタン


「アリスはついてくるかい?」


「いえ。お気になさらず。」


「そうか...」


な、なんかがっかりしてない!?...ワンコみたいだな......。






しばらくして、お父様と一緒に入ってきた人物に目を向ける。あれがマーリン様か。



「お初にお目にかかります。ファーロスト公爵家長女、アリス・ファーロストと申します。以後お見知りおきを。」


とマーリン様に向かってカーテシーをする。



「ランドルク殿のところの娘さんはとても礼儀正しいですね。」


「ははは!自慢の娘ですよ!」


「ちょっ!お、お父様ぁ!」


流石に恥ずかしいですわぁ...///





マーリン様は黒髪赤目、爽やかな顔立ちのイケメンで、それでも歳は33歳とお父様と同い年だ。









...お父様と違ったかっこよさがあっていいかも...





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