裏社会の令嬢

つっちー

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第3章

私が主でしたか。そうでしたか。...え?

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見えてきたのは大きな黒い館、私は知っている、ここが昔一家惨殺された曰く付きの館だと言うことを.........





「えっ...?ここって...」


と私は不安になりながら口篭ると


「大丈夫でございます。は既に聖光魔法を持っている者に浄化させました。」



マリアってこんなにも有能だったっけ...?




...私が気付かなかっただけ?......そうですか。




そんなことを話している内に私達が乗っている馬車はその館の中へ入っていくが、私はガクブル震えていた。大丈夫だと知っていても怖いものは怖いのだ。



着きました。と声が掛かって私はマリアに手を引かれながら馬車を降りた。



「...ねぇ、今更だけどなんでここに連れてきたの?」


「...まずは付いてきてもらってもいいですか?」


「...分かったわ。」


ここでは言いにくいことなのかな?





~黒い館、執務室?にて~

執務室らしき場所に入ると私よりも背の高い美少女達が八人、左右に立っていた。



「「「「お待ちしておりましたアリス様!!」」」」


な に こ れ 。しかも一人だけひときわでかい声で挨拶するじゃん。


「う、うん...」


「......ねぇ、マリアそろそろ話してよ。」

八人の挨拶に反応出来ない私はマリアに向き直り問いただした。


「...分かりました。」


「単刀直入に言いますが、アリス様、貴女は【漆黒の狐団JET BLACK・FOX・TEAM】のNo.1且つ主でございます。」


「は...?ど、どういうこと!?単刀直入に言い過ぎじゃない!?」


「ですので、貴女は...」


「そこはいいわ。」


「はい。」



..................どうしてこうなった...。



道理で私がやってない事まで噂になる訳だ...


「...で、なんで今それを言ったの?」


まだ動揺は隠せないが、聞きたいことは聞いておこう。



「今、私達【漆黒の狐団JET BLACK・FOX・TEAM】はNo.1、つまりアリス様が居ないことで最初は良かったのですがまとまりがつかなくなってきています。そのためとそろそろ頃合いかと思いまして。...いずれ隠せなくなってきますからね。」


「そ、そう...」


「でも、私に何をしろっていうの?」


「いえ、居てさえくださればそれでまとまると思います。」


「な、なんで私が居るだけでまとまるの?」


「それは、私が団の皆にアリス様の素晴しさを教えた刷り込ませた結果でしょう。」



なんか、不穏なこと言ってた気がする...



「なので団員は皆、アリス様のファンとなっているのです。」



なにその宗教みたいなの!?大丈夫!?



「そ、そうなのね、よく分かったわ...」




...よくわかんないけど裏ボス的な存在になったようだ。......頑張りますか...。(何を?)
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