裏社会の令嬢

第３章

【漆黒の狐団】③

前回のララ視点の続きです。



ｶﾞﾁｬ.........ｷｨｰ............ﾊﾞﾀﾝ...


この屋敷の騎士の二人が入ってきた。


「あれぇ、可笑しいななんか物音したと思ったんだけどなぁ...」


「お前の聞き間違えじゃねぇのか？お前めっちゃ耳いいけど。」


「そうかなぁ...」


「そうそう！ほら、見回りいくぞ。」


「分かった、今行く。」



ｶﾞﾁｬ.........ｷｨｰ............ﾊﾞﾀﾝ...



「ふぅ...助かったぁ～...」


まさかちょっと足をぶつけただけなのに気づくとかヤバイんだけど...




...さっさと資料集めてとんずらしよう。



そのあと私は膨大な量の資料をアリス様特製マジックバッグに入れて帰ったのだった。



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※ナナ視点


私は今ガベレージ侯爵家の執事を監視してるんだ。執事はガベレージ侯爵の部屋から出たあと他の従者がいる部屋へと向かったの。



「貴方は例の暗殺者の手配を、そして貴女は.........」


......ふむふむ、よくわかんない☆

そうナナはバカなのだ。...バカなのだ(大事な事なので二回言いました)



...お姉様が集め終わったし、つまんないから私も帰ろ！


そして私は、お姉様と合流して幼馴染のニーナちゃんのところに戻ってきた。




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「お疲れ様、ララ、ナナ。」


「お疲れ様です。ニーナ様」


「お疲れ！ニーナちゃん！」


「ちょっとナナ！！」


「ララ、いいんだよ。子供はそんなもんさ。」


「あんたも子供でしょ！」


「そうだけどさぁ」


あははははと皆で笑って帰ってきた。



～黒狐の館・執務室にて～


「マリア様ただいま戻りました。」


「そう、ご苦労様」


「有り難きお言葉」


その後情報を出しあった私達。ナナ以外はちゃんと目当ての情報を集めてきていたがナナは何も、いや、暗殺者の手配をするというところだけは聞いていたらしい。



...こういうところが無ければほんとに完璧なんだけどなぁ、まだ子供ってことか。


「貴女も、子供でしょ！」


とララからつっこまれた。...言葉に出してたっけ？



「流れ的に分かるでしょ」






.....................うーん、分からんわ。