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SugarCat 5

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「んゃ……、うー………」
「ふふっ」


甘く擽るように施される愛撫に、敬吾はなんとか不服そうな声を出した。
それでも逸の耳には耽美に聞こえるので結局愛おしそうに覗き込まれてしまう。

肩を縮めて腕で顔を隠そうとする様子はまるで本当に猫だ、が。

「敬吾さん、ほんとに──」

逸はそこでやめておいた。

「……?」
「……指入れますね」
「…………っ!」

長い愛撫の間すっかり焦らされたそこはもう待ちわびたように熱くなってしまっていて、少しずつ、伺うように踏み入る指を絡め取るように受け入れた。
逸は嬉しげに笑い、敬吾は完全に赤くなる。
恥じ入ったように震えて閉じる内腿を、それまでの優しさなどかなぐり捨てたような粗雑な顔をした逸が肘で押しやった。

「あーーー……可愛いな敬吾さん、指めちゃくちゃ気持ちいいです。……敬吾さんもこのまま一度いく?」

荒い呼吸を滲ませた声で聞かれるが、喉が震えて返事も出来ない。
しかし熱は昂りきっているし指だけでもう切羽詰まってしまっている。
敬吾が必死で頷くと、逸は醜悪に微笑みその通りにしてやった。

「あ……………っ!」

従順に昇り詰めた体が熱を吐き出し、蕩けるように弛緩する。
流れるように投げ出された四肢を撫で、鳩尾をなぞって逸は敬吾の精液を舐めた。

「……………っばか、」

口ではそう言うが埋めたままになっている指がまた締め付けられ、逸が笑う。



ものも言わずに指を増やし、動かして、逸はそこに迎えさせる準備を続けていた。



「敬吾さん」
「ん………、」

逸の腕が背中に周り、敬吾は素直に体を起こす。
弛い庵座の逸の膝を跨ぎ抱きつくと、また差し込まれた指が激しく蠢き、何を荒ぶっているのか逸の足が背後で枕を蹴った。

逸の頭を抱きその快感に急き立てられて、敬吾はそこにもっと強い感触を待ってしまう。
ねだってしまいそうだった。
いつもの逸なら察してくれるのに、何を考えているのか逸はとっくに膨張しているそれを勃ちっぱなしにさせている。
逸と自分の僅かな隙間から切なくそれを見下ろして、敬吾は意を決して口を開く。が。


「敬吾さん……、ごめんなさい」
「……………へ?」


ぽかんと不思議そうな顔をした敬吾の膝の裏を、ふわりとなにか柔らかいものが掠めていった。

逸が何を謝ったのか。

それを考える間もなく、差し込まれた指が大きく開かれたことで敬吾の思考回路は破断した。
敏感な粘膜が外気に震える。

「っな、なに!?……………っ!!」
「………………」

今までにこんなことをされたことはないが、逸が入って来る為であることは間違いない。
ひどく恥ずかしいがそれならば……と飲み込むことにして、敬吾は逸の首に回した腕に額をつける。

そうして疾るような気持ちで待つうちに、一時忘れていた膝の裏の感触がするりと動いた。

肌触りは良いが覚えのない感触に敬吾が少し現実に戻ると──
それを察したか急いた逸の指がまた動く。

「んんっ!」

敬吾が弾かれたように背を反らすと、合わさった逸の胸が激しく打っていた。
──興奮しているのは当然だから何も不思議はないのだが、何かが違う気がする。
昂揚と言うよりは、焦燥のような──少し後ろめたいような──


「…………ん……………っ!?」


訝しんでいるうち逸の指を押しのけるようにして入ってきたものに、敬吾は背を強張らせ、愕然と目を見開いていた。










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