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したいこと?
しおりを挟む──玄関に入り、そこにある靴を見て敬吾はひやりとした後諦めたようなため息をついた。
たった10分足らず留守にしただけで、どうしてこうなってしまうんだ……
泥に埋まったような重さのドアを開くと、リビングの中は予想を遥かに超えた深刻な状況だった。
ソファの上で見つめ合っている二人は、片や目の下まで毛布を被って横たわり片やそれに伸し掛かっている。
ドアの音に気づいた二人はぎしぎしと首だけで敬吾の方を見る。
敬吾は、重く重く長い溜め息をついた。
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