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海の世界で呪い解き
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「それでさ!テンリくんはアマちゃんとアルテさんとどっちが本命なわけ?!」
「いやどっちもそういう目で見てませんよ?」
「またまたぁ!わかってるのよ?私は人の心の情報を見逃さないんだから!脳に耳あり心に目ありよ!」
「カオスすぎません!?」
「そんなこと言って!私怒ったわよ!怒った私は耳に金棒なんだから!」
「わからないなら使わないほうがいいですよ!?ことわざ!!」
「意味が伝わればいいのよ。すごい正論でしょ?」
「そうですか!?」
そんなやり取りをしていると、イヴァンに声をかけられた。
「何してるんだい君たちは。同じところをぐるぐると。」
「うわ!イヴァン!」
「うわってなんだよ!」
イヴァンはやれやれといった様子で家の完成を告げる。
「家創り終わったよ。」
「一日で?早いですね。」
「イヴァン、あんた手を抜いたわね?」
「抜いてないよ?」
手は抜いていないようだが、どうしてこんなにも早く出来上がったのか。不思議に思う。
「手を抜いたか確かめに行くわ。ついてきなさい。アマちゃん、テンリくん」
というユリに連れられ、俺たちは家に向かう。
「……すご。」
思わずそう言ってしまうような出来の家は、貴族の家か?と言ってしまうほどに大きく、しかし、材料は目に優しい木材だ。
「よくこんなのを一日で作りましたね。一体どうやって。」
「僕の能力かな、昔ニルゼンっていう神様にもらったんだ。」
俺とアルテは少し表情が引き締まり、ユリは相変わらずのほほんとしている。
「もらった力は資材が無限に手に入る力、それと、設計図を書いたら、それをそのまま現実で作り出せる。多少時間はかかるけど、人の手でやったら数ヶ月かかるものを一日で作れてしまうんだ。」
「その能力って無限に使えたりとかは?」
「残念だけどそれはできないよ。一ヶ月に3回ぐらいが限界だね。村とかお店とか、そういうのは自分の手で作りたいかな、建築好きだしね、僕。」
「そういうことね、そうしたらもう中に入りましょうか?」
「私も中に入りたい。肌寒くなってきた。」
とのことで、早速中を見させてもらう。
中に入るとまず正面に二手に別れ、楕円を描いて二階で合流する階段。楕円の中心には。
―――ん?
「えーと、あれって。」
「僕の石像さ!」
「なんてものおいてるのよ!夕方しか眠れないわ!」
「睡眠時間足りる?それ!!」
その階段を登ると、正面に一つ扉があり、左右には更に上に登る階段があ―――
―――ん?
「えっと、この扉についている肖像画って……」
「僕の肖像画だよ!」
「なんてことしてるのよ!昼しか寝れないわ!」
「それはもう生活習慣の問題!!」
上にはさらなるスペースがあるらしいが、俺たちの部屋はこの扉の先にあるらしい。
扉を開けるとかなり大きいスペースが有り、ソファーや机がおいてある。
キッチンもあるときたらこれはもうこれだけで生活スペースになっている。
そのスペースには扉が三つあり3人分の個室は一応あるようだ。
「玄関入ってすぐのところに私達の部屋があるのね。」
「安心感が薄いかな。まぁ僕の部屋は最上階だけど」
「なんてことしてるのよ!逆立ちしないと寝られないじゃない!」
「意地でも足を向けて寝ようとするな!」
イヴァンが俺たちの生活スペースを出ていったあと、俺たちは話し合い、生活スペースにイヴァンを入れないことにした。
「いやどっちもそういう目で見てませんよ?」
「またまたぁ!わかってるのよ?私は人の心の情報を見逃さないんだから!脳に耳あり心に目ありよ!」
「カオスすぎません!?」
「そんなこと言って!私怒ったわよ!怒った私は耳に金棒なんだから!」
「わからないなら使わないほうがいいですよ!?ことわざ!!」
「意味が伝わればいいのよ。すごい正論でしょ?」
「そうですか!?」
そんなやり取りをしていると、イヴァンに声をかけられた。
「何してるんだい君たちは。同じところをぐるぐると。」
「うわ!イヴァン!」
「うわってなんだよ!」
イヴァンはやれやれといった様子で家の完成を告げる。
「家創り終わったよ。」
「一日で?早いですね。」
「イヴァン、あんた手を抜いたわね?」
「抜いてないよ?」
手は抜いていないようだが、どうしてこんなにも早く出来上がったのか。不思議に思う。
「手を抜いたか確かめに行くわ。ついてきなさい。アマちゃん、テンリくん」
というユリに連れられ、俺たちは家に向かう。
「……すご。」
思わずそう言ってしまうような出来の家は、貴族の家か?と言ってしまうほどに大きく、しかし、材料は目に優しい木材だ。
「よくこんなのを一日で作りましたね。一体どうやって。」
「僕の能力かな、昔ニルゼンっていう神様にもらったんだ。」
俺とアルテは少し表情が引き締まり、ユリは相変わらずのほほんとしている。
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「その能力って無限に使えたりとかは?」
「残念だけどそれはできないよ。一ヶ月に3回ぐらいが限界だね。村とかお店とか、そういうのは自分の手で作りたいかな、建築好きだしね、僕。」
「そういうことね、そうしたらもう中に入りましょうか?」
「私も中に入りたい。肌寒くなってきた。」
とのことで、早速中を見させてもらう。
中に入るとまず正面に二手に別れ、楕円を描いて二階で合流する階段。楕円の中心には。
―――ん?
「えーと、あれって。」
「僕の石像さ!」
「なんてものおいてるのよ!夕方しか眠れないわ!」
「睡眠時間足りる?それ!!」
その階段を登ると、正面に一つ扉があり、左右には更に上に登る階段があ―――
―――ん?
「えっと、この扉についている肖像画って……」
「僕の肖像画だよ!」
「なんてことしてるのよ!昼しか寝れないわ!」
「それはもう生活習慣の問題!!」
上にはさらなるスペースがあるらしいが、俺たちの部屋はこの扉の先にあるらしい。
扉を開けるとかなり大きいスペースが有り、ソファーや机がおいてある。
キッチンもあるときたらこれはもうこれだけで生活スペースになっている。
そのスペースには扉が三つあり3人分の個室は一応あるようだ。
「玄関入ってすぐのところに私達の部屋があるのね。」
「安心感が薄いかな。まぁ僕の部屋は最上階だけど」
「なんてことしてるのよ!逆立ちしないと寝られないじゃない!」
「意地でも足を向けて寝ようとするな!」
イヴァンが俺たちの生活スペースを出ていったあと、俺たちは話し合い、生活スペースにイヴァンを入れないことにした。
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