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海の世界で呪い解き

05

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「アマテ。あれはちょっと残酷じゃ?」
「なにが?ああ、さっきのことか」

 アマテは先程、神々しいオーラを数倍に増し、それで威圧してイヴァンらからOKをもらったのだ。

「このままじゃやりにくいから後で謝っとこう。」
「そうだね。ほんのちょっとだけ悪いことをしたと思うよ。」
「ほんのちょっとかよ!」
「素直に悪かったというのは少し悔しいからね」
「プライド高いな!?」

 なんていうアホみたいな会話をしている場所は、かなり遠くまで広がるいかだの上だった。
 向こうの方に見えるイヴァンとユリが何やら討論しているようだ。
 おそらく俺たちのことについての討論だろう。
 俺たちは二人のところに向かう。
 あの二人とは協力関係を築いておきたい。
 
 二人にかなり近づいてきたところで討論の内容がうっすら聞こえてくる。

「あの人達絶対悪い人だよ!関わらないほうがいいよ!」
「怖がりすぎよ!私達が作った地面でしょ?どれだけ苦労したことか!それに女の子も男の子も顔整ってるじゃない!イケメン美女に危険な人は居ないのよ!」
「暴論すぎだろ!」

 多少話しかけにくかったが、勇気を振り絞り、聞く。

「あの。すいません。」
 
 二人がビクッとして振り向く。
 俺は続けて言葉を発しようとした。

 刹那、アマテが俺の言葉を遮り、二人に語りかけ始めた。

「え、えと、この度パワハラに近い態度行動を行ってしまったことについて、えと。非礼を謝させてください、それで、えっと……この運命の遭蓬に感謝し、あなた方二人とより良好な関係を築けることを心か―――」

 アマテが何やら使いこなせていなそうな難しい言葉を使いながら謝罪の意を示し仲直りをしようとしている。
 と、その時。転瞬の間にユリがアマテに走りより、抱きついた。

「かわいー!!だいじょーぶよ!おねーさん怒ってないから。照れてるの?顔が真っ赤よ?」

 その突然の行動にアマテは戸惑いつつも言葉を探しているようだ。

「え、えと。その。」

 そんな頬を赤らめているアマテの姿にユリは獣のような顔をのぞかせ、興奮しているようだった。
 この人もしかして。

「そう、その通りさ。」と俺にイヴァンが言う。

「やっぱりそうですよね。彼女ってやっぱり。」
「ああ、名前の通り百合で変態で野獣なんだ。年下でシャイな子なんてドンピシャだね。」
「ん?でもアマテは神様だから見た目以上に歳が上だと思いますが。」
「見た目さえ幼ければ対象内だよあいつは」
「すごいですね」
「ああ、あいつはむか―――」

 何か言おうとしたイヴァンの言葉を遮り、アマテが俺に助けを求める。

「テンリ。たすけてぇ。」
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