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憎悪と嫉妬の武闘祭(予選)
68話 祭りをクウと・前編(二日目)
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次話は早めに書いて投稿したい……!
□ □ □ □ □
祭りで賑わう帝都の様子が、宿の窓越しにも伝わってくる。昨日と変わらず、いやそれ以上に盛り上がっている人々とは対照的に、俺の気分は沈みこんでいた。
「俺が……ロリコン……か」
悪い夢だと信じたかった。だがステータスというのは時に残酷に、その事実を突きつける。
誰にも言えない。言えるわけがない。
――俺、ロリコン予備軍らしいですよ。
普通に通報されそうである。もしかしてこの称号、ある意味[親殺し]や[同族殺し]よりも見られたら不味いんじゃないだろうか。
死ぬ、社会的に。
「いや、絶望するにはまだ早い、いい方向に考えるんだ。……予備軍、この部分を大切に守ってだな……」
そうすればただの子供好きに思われる……かも。
だが今はショックで何もする気力が起きない。出かける約束をしていたクウには悪いが、今日一日は宿でゆっくり精神を回復させるとしよう。
素晴らしき夢の世界へ旅立つため、ベッドの布団をかぶり直そうとした俺は、そこでこちらを見つめる澄んだ空色の瞳と目が合う。
疑うことを知らぬ、一心に俺を信じる邪気の無い目。
「ごしゅじんさま、いこー?」
「よし! 行くかぁー!」
元気出ました。
「ほら、クウ。口開けて」
「あー……んっ!」
雛鳥のように口を大きく開けたクウは、何とも可愛らしい。
必要ないかもしれないが、一応息を吹きかけて冷ましたたこ焼きを、クウの口に放り込んでやる。
なお、変なソースはかかっていない。
「おいしー! くーもごしゅじんさまにたべさせる!」
「お、じゃあ頼もうかな」
案の定というかなんというか、やはりクウとのデート? は食べ歩きになった。
この世界の料理も元の世界の料理も、まだ生まれて間もないクウにとっては珍しいものばかりだ。俺の手を掴み、あれが食べたいと先程から店を巡っては、色々なものを分け合いつつ楽しんでいた。
「ふー! ふー!」
一生懸命たこ焼きを冷まそうとするクウを見ている俺の顔は、だらしなく緩んでいることだろう。
クウに父性本能をくすぐられた俺は、完全にバカ親丸出しであった。
「はい! あーん」
「あーん」
何だか周囲の目がやけに暖かい気がするが……うん、気にしない。
「おいしーい?」
「ああ、美味いぞ」
俺の顔をくりくりとした目が覗き込む。笑顔を返すと、クウも満面の笑顔に変わった。
差し出された頭を撫でる、撫でる、撫でまくる。
「えへへー」
ぐはっ!
これは威力が高過ぎた。俺達の様子を見ていた者達が一斉に顔を俯かせ、頬を抑えたりしている。俺も当然、例外ではない。
天使がここにはいた。
「く、クウ、次はどれが食べたい?」
周りの人達の様子を見て、不思議そうに首を傾げたクウを誤魔化すように聞く。
クウは勿論のこと、俺もまだお腹に余裕がある。まだまだ楽しい祭りは始まったばかりだ。
「んーと……ごしゅじんさまのたべたいのでいーよ?」
ここで追い討ちとは……純粋な子供はある意味恐ろしい。
「クウの食べたい物を選んでいいぞ。金は心配しなくてもいいから好きなだけ食べたらいい」
先日のズメルイオス討伐で、かなり懐に余裕ができている。それまでに貯めたお金もあるので今日くらいは気にせず使っても大丈夫だろう。
「わかった! んー、じゃああれ!」
「おう」
クウが指差した先には――
「……マジか」
スライムゼリー、銅貨三枚。
「クウ……はあれが食べたいのか?」
「うん!」
いい笑顔で返事をする幼女姿のスライム。
「…………」
勿論、スライムゼリーはスライムのようにプルプルしているゼリーではない。だって販売している店員の後ろに、水槽に入った大量に蠢く何かが見えるんだもの。
アリか、アリなのか。
というかそもそも、スライムって食べられたのか。
まだクウは自分とあの売られているスライムが同族だと理解していないのかもしれない。
というかそもそも、いくら食べ物として売られているからと言って子供が平然と共食いをするような狂った教育は流石に……あ、そういえばリリーって父親食ってたな。
この場合どうすればいいのか頭を悩ませるも、答えは一向に出ない。
その時だった。
「そこの君。ちょっといいかね?」
「……! はい、何ですか?」
これで少しは時間が稼げる! この間にクウが他の食べ物に興味を持ってくれれば!
背後から声をかけられ、これ幸いと俺は笑顔で振り向き……固まった。
「黒づくめの格好をした怪しい男が幼子を連れ回していると通報があってね。様子を見るに問題はなさそうだが、一応話を聞きたいからちょっとすぐそこの詰所まで一緒に来てくれるかな?」
完璧に作られたと分かる笑顔で話しかけてきたのは、警備をしているであろう衛兵だった。勿論、しっかりと帯剣もしている。
「……マジか」
祭りはまだ二日目。なのに俺の精神はもう既にボロボロだ。このままだと【精神耐性】のスキルレベルが上がってもおかしくないな。
「……クウ、お金を渡すからその辺で適当に買って食べて待っててくれ……」
「? はーい」
二人の衛兵に前後を挟まれ、すぐそこの詰所へ向かう途中、ふと俺は思った。
――この装備、傍から見ると怪しかったのか。
その後すぐに誤解は解け、俺は解放された。
魔道具で【鑑定】した結果、特に怪しい点が見つからなかったことが大きいだろう。【偽装】様様である。
「時間を取らせてすまなかった。仕事上、少しでも疑いがあればこうするしかないんだ」
予想外だったのは、俺に声をかけた衛兵の人がかなり親切だったことだ。腰もかなり低い。
時間を取らせたお詫びにと、子供が喜びそうな場所なんかをいくつか教えてもらった。
途中、殺したくなって剣に手をかけそうになったのはご愛嬌。特にメリットも無いのに他人親切な人が、何を考えているのか気になってしまうのは仕方がない。当然我慢はしたが。ここで騒ぎを起こすのはまずいからな。
「いえ、こちらこそ役立つ情報を色々と教えていただき、ありがとうございました」
自分でも誰だよお前、と言いたくなるような対応で俺もお礼を言い、詰所から出てクウと合流する。
否。
「……クウ?」
合流しようと辺りを見渡すが、どこにもクウの姿が見当たらない。
サーッと、顔から血の気が引くのが分かった。
△ ▼ △▼ △ ▼ △▼ △ ▼ △▼ △ ▼ △
クウは主人が衛兵に連行されたのをじっと見つめていた。やがて建物の中へと消えたのを確認すると、手に握りしめた己の主人から与えられた幾ばくかのお金を見て小さく頷く。
「ごしゅじんさまよろこぶかな」
彼女の中に、一人で食べるという選択肢は存在しなかった。そもそも、種族柄食べなくても空気中の魔素を吸収するだけで生きていけるのだ。
ただ、大好きな主人と一緒に食べるのが楽しいというだけの理由で、彼女は食事をとる。
「ん~」
主人と二人で食べる物を探そうと、クウはキョロキョロと辺りを歩く。
探すことに夢中になった彼女は、どんどんシンと別れた場所から遠ざかっていることに気が付かない。
彼女声をかけられたのは、そんな時だった。
「お嬢さん、ご主人様を喜ばせたいのかい?」
顔をニヤつかせた、いかにも商人といった格好の男に話しかけられたクウは、その言葉に素早く反応する。
「うん! あたまをね、なでてもらうの!」
突然話しかけられても、彼女はすぐに笑顔で答える。
高位の魔物であるクウにとって、大半の生物は取るに足らない存在だ。警戒心など微塵も無い。
「では私に付いてきてください。きっと、あなたのご主人様が気に入るモノがあると思いますよ」
だからだろう。
いつの間にか人の気配がなくなった道に怪しい風体の男という、ほとんどの人間が危機感を抱く状況にあっても、クウは平常通りであった。
つまり。
「はーい!」
彼女はかなり、チョロかった。
□ □ □ □ □
祭りで賑わう帝都の様子が、宿の窓越しにも伝わってくる。昨日と変わらず、いやそれ以上に盛り上がっている人々とは対照的に、俺の気分は沈みこんでいた。
「俺が……ロリコン……か」
悪い夢だと信じたかった。だがステータスというのは時に残酷に、その事実を突きつける。
誰にも言えない。言えるわけがない。
――俺、ロリコン予備軍らしいですよ。
普通に通報されそうである。もしかしてこの称号、ある意味[親殺し]や[同族殺し]よりも見られたら不味いんじゃないだろうか。
死ぬ、社会的に。
「いや、絶望するにはまだ早い、いい方向に考えるんだ。……予備軍、この部分を大切に守ってだな……」
そうすればただの子供好きに思われる……かも。
だが今はショックで何もする気力が起きない。出かける約束をしていたクウには悪いが、今日一日は宿でゆっくり精神を回復させるとしよう。
素晴らしき夢の世界へ旅立つため、ベッドの布団をかぶり直そうとした俺は、そこでこちらを見つめる澄んだ空色の瞳と目が合う。
疑うことを知らぬ、一心に俺を信じる邪気の無い目。
「ごしゅじんさま、いこー?」
「よし! 行くかぁー!」
元気出ました。
「ほら、クウ。口開けて」
「あー……んっ!」
雛鳥のように口を大きく開けたクウは、何とも可愛らしい。
必要ないかもしれないが、一応息を吹きかけて冷ましたたこ焼きを、クウの口に放り込んでやる。
なお、変なソースはかかっていない。
「おいしー! くーもごしゅじんさまにたべさせる!」
「お、じゃあ頼もうかな」
案の定というかなんというか、やはりクウとのデート? は食べ歩きになった。
この世界の料理も元の世界の料理も、まだ生まれて間もないクウにとっては珍しいものばかりだ。俺の手を掴み、あれが食べたいと先程から店を巡っては、色々なものを分け合いつつ楽しんでいた。
「ふー! ふー!」
一生懸命たこ焼きを冷まそうとするクウを見ている俺の顔は、だらしなく緩んでいることだろう。
クウに父性本能をくすぐられた俺は、完全にバカ親丸出しであった。
「はい! あーん」
「あーん」
何だか周囲の目がやけに暖かい気がするが……うん、気にしない。
「おいしーい?」
「ああ、美味いぞ」
俺の顔をくりくりとした目が覗き込む。笑顔を返すと、クウも満面の笑顔に変わった。
差し出された頭を撫でる、撫でる、撫でまくる。
「えへへー」
ぐはっ!
これは威力が高過ぎた。俺達の様子を見ていた者達が一斉に顔を俯かせ、頬を抑えたりしている。俺も当然、例外ではない。
天使がここにはいた。
「く、クウ、次はどれが食べたい?」
周りの人達の様子を見て、不思議そうに首を傾げたクウを誤魔化すように聞く。
クウは勿論のこと、俺もまだお腹に余裕がある。まだまだ楽しい祭りは始まったばかりだ。
「んーと……ごしゅじんさまのたべたいのでいーよ?」
ここで追い討ちとは……純粋な子供はある意味恐ろしい。
「クウの食べたい物を選んでいいぞ。金は心配しなくてもいいから好きなだけ食べたらいい」
先日のズメルイオス討伐で、かなり懐に余裕ができている。それまでに貯めたお金もあるので今日くらいは気にせず使っても大丈夫だろう。
「わかった! んー、じゃああれ!」
「おう」
クウが指差した先には――
「……マジか」
スライムゼリー、銅貨三枚。
「クウ……はあれが食べたいのか?」
「うん!」
いい笑顔で返事をする幼女姿のスライム。
「…………」
勿論、スライムゼリーはスライムのようにプルプルしているゼリーではない。だって販売している店員の後ろに、水槽に入った大量に蠢く何かが見えるんだもの。
アリか、アリなのか。
というかそもそも、スライムって食べられたのか。
まだクウは自分とあの売られているスライムが同族だと理解していないのかもしれない。
というかそもそも、いくら食べ物として売られているからと言って子供が平然と共食いをするような狂った教育は流石に……あ、そういえばリリーって父親食ってたな。
この場合どうすればいいのか頭を悩ませるも、答えは一向に出ない。
その時だった。
「そこの君。ちょっといいかね?」
「……! はい、何ですか?」
これで少しは時間が稼げる! この間にクウが他の食べ物に興味を持ってくれれば!
背後から声をかけられ、これ幸いと俺は笑顔で振り向き……固まった。
「黒づくめの格好をした怪しい男が幼子を連れ回していると通報があってね。様子を見るに問題はなさそうだが、一応話を聞きたいからちょっとすぐそこの詰所まで一緒に来てくれるかな?」
完璧に作られたと分かる笑顔で話しかけてきたのは、警備をしているであろう衛兵だった。勿論、しっかりと帯剣もしている。
「……マジか」
祭りはまだ二日目。なのに俺の精神はもう既にボロボロだ。このままだと【精神耐性】のスキルレベルが上がってもおかしくないな。
「……クウ、お金を渡すからその辺で適当に買って食べて待っててくれ……」
「? はーい」
二人の衛兵に前後を挟まれ、すぐそこの詰所へ向かう途中、ふと俺は思った。
――この装備、傍から見ると怪しかったのか。
その後すぐに誤解は解け、俺は解放された。
魔道具で【鑑定】した結果、特に怪しい点が見つからなかったことが大きいだろう。【偽装】様様である。
「時間を取らせてすまなかった。仕事上、少しでも疑いがあればこうするしかないんだ」
予想外だったのは、俺に声をかけた衛兵の人がかなり親切だったことだ。腰もかなり低い。
時間を取らせたお詫びにと、子供が喜びそうな場所なんかをいくつか教えてもらった。
途中、殺したくなって剣に手をかけそうになったのはご愛嬌。特にメリットも無いのに他人親切な人が、何を考えているのか気になってしまうのは仕方がない。当然我慢はしたが。ここで騒ぎを起こすのはまずいからな。
「いえ、こちらこそ役立つ情報を色々と教えていただき、ありがとうございました」
自分でも誰だよお前、と言いたくなるような対応で俺もお礼を言い、詰所から出てクウと合流する。
否。
「……クウ?」
合流しようと辺りを見渡すが、どこにもクウの姿が見当たらない。
サーッと、顔から血の気が引くのが分かった。
△ ▼ △▼ △ ▼ △▼ △ ▼ △▼ △ ▼ △
クウは主人が衛兵に連行されたのをじっと見つめていた。やがて建物の中へと消えたのを確認すると、手に握りしめた己の主人から与えられた幾ばくかのお金を見て小さく頷く。
「ごしゅじんさまよろこぶかな」
彼女の中に、一人で食べるという選択肢は存在しなかった。そもそも、種族柄食べなくても空気中の魔素を吸収するだけで生きていけるのだ。
ただ、大好きな主人と一緒に食べるのが楽しいというだけの理由で、彼女は食事をとる。
「ん~」
主人と二人で食べる物を探そうと、クウはキョロキョロと辺りを歩く。
探すことに夢中になった彼女は、どんどんシンと別れた場所から遠ざかっていることに気が付かない。
彼女声をかけられたのは、そんな時だった。
「お嬢さん、ご主人様を喜ばせたいのかい?」
顔をニヤつかせた、いかにも商人といった格好の男に話しかけられたクウは、その言葉に素早く反応する。
「うん! あたまをね、なでてもらうの!」
突然話しかけられても、彼女はすぐに笑顔で答える。
高位の魔物であるクウにとって、大半の生物は取るに足らない存在だ。警戒心など微塵も無い。
「では私に付いてきてください。きっと、あなたのご主人様が気に入るモノがあると思いますよ」
だからだろう。
いつの間にか人の気配がなくなった道に怪しい風体の男という、ほとんどの人間が危機感を抱く状況にあっても、クウは平常通りであった。
つまり。
「はーい!」
彼女はかなり、チョロかった。
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