80 / 95
憎悪と嫉妬の武闘祭(予選)
66話 祭りをリリーと・前編(一日目)
しおりを挟む
「今日だけは、邪魔が入ることはないでしょう……」
リリーは目をゆっくりと見開くと、口角を釣り上げる。
その姿にいつもの子供らしさは見当たらず、どこか淫靡でさえもあった。
「今こそ、私の魅力でシン様を篭絡し、手中に収める時!」
彼女は誰もいない部屋で一人、グッ、と拳を握り気合を入れる。
「――楽しい祭りの、始まりですっ!」
「おぉ……!」
帝国祭一日目、朝早く宿を出た俺は、帝都全体を包む熱気に、思わず息を漏らした。
この都市に来た時も活気の良さに驚いたが、今はそれ以上だ。
どこもかしこも人で溢れ、賑わいを見せていた。
宿の人から聞いた話によると、大陸中から人々が集まるこの祭りには、他の地域の特産品や、冒険者の持ち込むダンジョン産の珍品なんかも売り買いされているとのこと。見て回るだけでも十分に楽しめそうだ。
「さて……」
俺は歩き出す。今日は祭り初日、そう、リリーとデート? の日である。
なぜこうなったのかは今でもよく分からないが、まあここは素直に祭りを楽しむことにしよう。
よって今は一人。クウを真白に任せ、二人には自由行動を言い渡している。
リリーとの待ち合わせ場所に向かう。
宿が一緒のはずのリリーとわざわざ待ち合わせるのは、リリーがそうしたいと言い出したからだ。
まあ……背伸びしたい年頃なんだろう。
指定していた噴水の近くにいるリリーを遠目に確認、どうやら誰かと話しているようだ。
近づいていくと、話が耳に入ってきた。
「だから、私は迷子なんかじゃないです!」
「はいはい、分かったからね。……じゃ、あっちに行って親御さんを待ちましょうねー」
「だから……」
そこでリリーは歩いてきた俺に気付く。
彼女が何かを言おうとする前に、俺は極めて自然な笑顔で彼女の肩に手を置き、目の前の衛兵らしき女に言った。
「どうも、迷子の保護者です……ぷっ」
最初からどうにも締まらない。
「う、うううう……」
こみ上げる笑いを堪える俺と、悔しそうに唇を噛んで呻くリリー。
……十歳にも満たない少女がこんな人の多い中で一人だったら、どう見ても迷子にしか見えないから仕方がない。
それから衛兵の人にお礼を言って別れ、俺はリリーと二人並んで祭りの中を歩く。
喧騒に掻き消えそうな声で、リリーがポツリと呟いた。
「私、大きくなるです」
「……頑張れよ」
なったら殺すけどな。
それから俺達は、大通りをゆっくり歩きながら構えられた出店を見ていく。
よく元の世界でも見た、見覚えのある出し物から、それらを魔法や魔道具をアレンジして使った、異世界仕様になっているものまであって面白そうだ。
「リリー、どこか行きたい場所はあるか?」
隣を歩くリリーなそう問いかけると、彼女はどこからか取り出したパンフレットのようなものを広げた。
用意がいい。
「えっと……ここに行きたいです!」
「分かった、じゃあ行くか」
指差された場所はここから少し歩いた場所にあるようだ。
……なるほど、これは興味あるな。
「あっ……し、シン様っ」
早速、パンフレットに従いそこへ向かおうとした俺を、リリーが呼び止めた。
「どうした?」
リリーはほんのりと頬を赤らめながら、小さな手を差し出す。
「あの……手を……繋いで欲しい、です」
恥ずかしそうに俯くリリーだったが、差し出した手だけはしっかりと俺へと伸びていた。
「……いいぞ」
そう短く返して、リリーの手を握った。
柔らかくて温もりのある手は、決して離すまいと握り返してくる。
……別に俺はロリコンではない。だが、成長すれば間違いなく美人になると確信できるくらいに容姿端麗な彼女にドキッとさせられたのは、仕方のないことだ。
それだけの威力が、今の彼女にはあった。
だからうん、今のは仕方がない。
心の動揺を隠すように、繋がれた手をしっかりと握って歩き始める。
「行くぞ」
「はいですっ!」
着いた場所は、他の場所とは少し違った盛り上がりを見せていた。
威勢のいい太い声とは違った、幼さを感じる高い声がそこら中から聞こえてくる。
「いらっしゃいませぇー、全部私達の手作りです。お一ついかがですかー!?」
「「「いかがですかぁー?」」」
姉のような少女の声の後、その少女よりも幼い何人もの子供達が客引きをしている。
「おらおらー! 来いよ客ども! 安くするぜぇー!」
「コラ! ちゃんと丁寧に!」
やんちゃそうな少年が叫び、隣にいた少女が注意したことで周囲からは笑いが起こる。
「ここは帝都の孤児院が出店しているエリアです。子供が多いここなら、シン様も楽しめると思うのです」
そう説明したリリーが、どうですかと少し胸を張って期待の目で俺を見る。
子供好き、というよりは大人が嫌いな俺に配慮してここに連れてきてくれたようだ。この気遣いは、素直に嬉しいものだ。
……だが、俺はその光景を見て思わず顔を引き攣らせていた。
別に店に問題がある訳ではない。
子供は勿論好きだし、これが身寄りのない子供達がこれから先、生きていくための勉強になるし、稼いだ金は孤児院の経営資金になるのだろう。一石二鳥で素晴らしいアイデアと思うのだ……が。
問題は、客の方にあった。
「ハァ……ハァ、生意気なショタも……イイッ!」
「デュフッ……夢にまで見た幼女の楽園が目の前に……」
息を荒げて涎を垂らすいい年した女性に、怪しい目つきで笑う肥満体型の男。……そんないかにもヤバそうな者達がこの場所には何人もうろついていた。
そこら中から、寒気のするような不気味な笑いや荒い息遣いなんかが聞こえてくる。
なんだこの変態の巣窟は。
「……楽しめる気がしないんだが」
「あっ、この前のお姉さんです! シン様、ちょっとポーチのお礼を言ってくるので待っててです!」
俺の視線を無視して、リリーはわざとらしく駆け出そうとする。
だが甘い。手は俺がしっかりと――って力強っ!
「すぐに戻ってくるですー」
手を繋ぎたがったのはリリーなんだが……あっさり振りほどきやがって。というか、こんなところで獣人の力を発揮しないでほしい。地味にプライドが傷つくのだ。
リリーが向かった先には、確かに一人の女性がいた。話に聞いていた通り、シスター服を着た優しそうな人だ。まあ、内心はどんな性格か分かったもんじゃないが。
「さて……」
少し、寂しくなった手を感じながら、俺は何か店でも見ようと辺りを見渡した。極力、変態共は視界に入らないようにする。
「そこの男よ」
次から次へと……無視だ無視。俺は純粋に祭りを楽しみたいんだ。
だから知らない。やけに派手派手しい服を着た不審者なんて見ていないし関係ない。たとえ、目の前に立たれてまっすぐ見つめられていようとも。
「そこのケモミミロリっ娘という恋人を持ちながら他の幼子を物色し始めている最低のペド野郎よ」
「人聞き悪すぎるだろ!」
今の言葉を聞きつけた周囲の人間の視線が俺に集中した。思わず殺気をぶつけて視線を散らす。どこからか「いいなぁ」なんて聞こえたのは気のせいだと思いたい。全部デタラメだぞ。
ため息を吐きたくなる気持ちを堪えて原因となった男を睨む。
「おお~、怖いねぇ。これだから変態は」
「いや、どう見ても変態はお前だから」
色とりどりの布切れが何枚も体を覆い尽くし、それが服なのかも判別がつかない。そして顔には上半分を隠す銀のマスク。これで変態でなかったらなんなのかという風貌の男は、俺の言葉を聞いて愉快そうに笑った。
「……で、何の用だ?」
「一応世話になってるから用心棒としての仕事は果たさないといけなくてね。ただ注意しに来ただけだよ~。ここの子供達に変な気を起こさないように、ってね」
「いや、起こさないから」
失礼すぎるだろ。というか、こいつは客じゃなくて用心棒だったのか。
俺の返答にまたしても笑った。何がそんなに可笑しいのか。
「ならいいさ。いやぁ、他の客ならともかく、君の相手は骨が折れそうだからねぇ~。僕、戦闘は苦手なんだよ」
別にその言葉に驚きはしない。予想はついていた。
ある程度力を持った者は、他の者の実力をスキルに頼らずともある程度把握が可能だ。近くにいたのが真白とクウだけだったので、あまりの実力差にそれが分かるのに時間がかかってしまったが最近、ようやくそれが分かってきた。
感覚によると、目の前のこいつもかなりの強者だと分かる。かといって、特にトラブルを起こすつもりもないのだが。
「じゃ、お祭り楽しんでねぇ~。あー、あと……ガンバッテ」
「あ、ああ」
手を振って変なポーズをしながら男は去って行った。どこかその様子はピエロのようだ。
最後に言い残した言葉に違和感を感じたのが気に掛かるが――
「シン様これもらってきたですよ! 一緒に食べるですー! 今なら私特製の美味しくなるソース付きです!」
帰ってきたリリーを見て、すぐにその理由が分かってしまったのだった。
これ、どう考えてもテンプレ展開じゃねえか!
リリーは目をゆっくりと見開くと、口角を釣り上げる。
その姿にいつもの子供らしさは見当たらず、どこか淫靡でさえもあった。
「今こそ、私の魅力でシン様を篭絡し、手中に収める時!」
彼女は誰もいない部屋で一人、グッ、と拳を握り気合を入れる。
「――楽しい祭りの、始まりですっ!」
「おぉ……!」
帝国祭一日目、朝早く宿を出た俺は、帝都全体を包む熱気に、思わず息を漏らした。
この都市に来た時も活気の良さに驚いたが、今はそれ以上だ。
どこもかしこも人で溢れ、賑わいを見せていた。
宿の人から聞いた話によると、大陸中から人々が集まるこの祭りには、他の地域の特産品や、冒険者の持ち込むダンジョン産の珍品なんかも売り買いされているとのこと。見て回るだけでも十分に楽しめそうだ。
「さて……」
俺は歩き出す。今日は祭り初日、そう、リリーとデート? の日である。
なぜこうなったのかは今でもよく分からないが、まあここは素直に祭りを楽しむことにしよう。
よって今は一人。クウを真白に任せ、二人には自由行動を言い渡している。
リリーとの待ち合わせ場所に向かう。
宿が一緒のはずのリリーとわざわざ待ち合わせるのは、リリーがそうしたいと言い出したからだ。
まあ……背伸びしたい年頃なんだろう。
指定していた噴水の近くにいるリリーを遠目に確認、どうやら誰かと話しているようだ。
近づいていくと、話が耳に入ってきた。
「だから、私は迷子なんかじゃないです!」
「はいはい、分かったからね。……じゃ、あっちに行って親御さんを待ちましょうねー」
「だから……」
そこでリリーは歩いてきた俺に気付く。
彼女が何かを言おうとする前に、俺は極めて自然な笑顔で彼女の肩に手を置き、目の前の衛兵らしき女に言った。
「どうも、迷子の保護者です……ぷっ」
最初からどうにも締まらない。
「う、うううう……」
こみ上げる笑いを堪える俺と、悔しそうに唇を噛んで呻くリリー。
……十歳にも満たない少女がこんな人の多い中で一人だったら、どう見ても迷子にしか見えないから仕方がない。
それから衛兵の人にお礼を言って別れ、俺はリリーと二人並んで祭りの中を歩く。
喧騒に掻き消えそうな声で、リリーがポツリと呟いた。
「私、大きくなるです」
「……頑張れよ」
なったら殺すけどな。
それから俺達は、大通りをゆっくり歩きながら構えられた出店を見ていく。
よく元の世界でも見た、見覚えのある出し物から、それらを魔法や魔道具をアレンジして使った、異世界仕様になっているものまであって面白そうだ。
「リリー、どこか行きたい場所はあるか?」
隣を歩くリリーなそう問いかけると、彼女はどこからか取り出したパンフレットのようなものを広げた。
用意がいい。
「えっと……ここに行きたいです!」
「分かった、じゃあ行くか」
指差された場所はここから少し歩いた場所にあるようだ。
……なるほど、これは興味あるな。
「あっ……し、シン様っ」
早速、パンフレットに従いそこへ向かおうとした俺を、リリーが呼び止めた。
「どうした?」
リリーはほんのりと頬を赤らめながら、小さな手を差し出す。
「あの……手を……繋いで欲しい、です」
恥ずかしそうに俯くリリーだったが、差し出した手だけはしっかりと俺へと伸びていた。
「……いいぞ」
そう短く返して、リリーの手を握った。
柔らかくて温もりのある手は、決して離すまいと握り返してくる。
……別に俺はロリコンではない。だが、成長すれば間違いなく美人になると確信できるくらいに容姿端麗な彼女にドキッとさせられたのは、仕方のないことだ。
それだけの威力が、今の彼女にはあった。
だからうん、今のは仕方がない。
心の動揺を隠すように、繋がれた手をしっかりと握って歩き始める。
「行くぞ」
「はいですっ!」
着いた場所は、他の場所とは少し違った盛り上がりを見せていた。
威勢のいい太い声とは違った、幼さを感じる高い声がそこら中から聞こえてくる。
「いらっしゃいませぇー、全部私達の手作りです。お一ついかがですかー!?」
「「「いかがですかぁー?」」」
姉のような少女の声の後、その少女よりも幼い何人もの子供達が客引きをしている。
「おらおらー! 来いよ客ども! 安くするぜぇー!」
「コラ! ちゃんと丁寧に!」
やんちゃそうな少年が叫び、隣にいた少女が注意したことで周囲からは笑いが起こる。
「ここは帝都の孤児院が出店しているエリアです。子供が多いここなら、シン様も楽しめると思うのです」
そう説明したリリーが、どうですかと少し胸を張って期待の目で俺を見る。
子供好き、というよりは大人が嫌いな俺に配慮してここに連れてきてくれたようだ。この気遣いは、素直に嬉しいものだ。
……だが、俺はその光景を見て思わず顔を引き攣らせていた。
別に店に問題がある訳ではない。
子供は勿論好きだし、これが身寄りのない子供達がこれから先、生きていくための勉強になるし、稼いだ金は孤児院の経営資金になるのだろう。一石二鳥で素晴らしいアイデアと思うのだ……が。
問題は、客の方にあった。
「ハァ……ハァ、生意気なショタも……イイッ!」
「デュフッ……夢にまで見た幼女の楽園が目の前に……」
息を荒げて涎を垂らすいい年した女性に、怪しい目つきで笑う肥満体型の男。……そんないかにもヤバそうな者達がこの場所には何人もうろついていた。
そこら中から、寒気のするような不気味な笑いや荒い息遣いなんかが聞こえてくる。
なんだこの変態の巣窟は。
「……楽しめる気がしないんだが」
「あっ、この前のお姉さんです! シン様、ちょっとポーチのお礼を言ってくるので待っててです!」
俺の視線を無視して、リリーはわざとらしく駆け出そうとする。
だが甘い。手は俺がしっかりと――って力強っ!
「すぐに戻ってくるですー」
手を繋ぎたがったのはリリーなんだが……あっさり振りほどきやがって。というか、こんなところで獣人の力を発揮しないでほしい。地味にプライドが傷つくのだ。
リリーが向かった先には、確かに一人の女性がいた。話に聞いていた通り、シスター服を着た優しそうな人だ。まあ、内心はどんな性格か分かったもんじゃないが。
「さて……」
少し、寂しくなった手を感じながら、俺は何か店でも見ようと辺りを見渡した。極力、変態共は視界に入らないようにする。
「そこの男よ」
次から次へと……無視だ無視。俺は純粋に祭りを楽しみたいんだ。
だから知らない。やけに派手派手しい服を着た不審者なんて見ていないし関係ない。たとえ、目の前に立たれてまっすぐ見つめられていようとも。
「そこのケモミミロリっ娘という恋人を持ちながら他の幼子を物色し始めている最低のペド野郎よ」
「人聞き悪すぎるだろ!」
今の言葉を聞きつけた周囲の人間の視線が俺に集中した。思わず殺気をぶつけて視線を散らす。どこからか「いいなぁ」なんて聞こえたのは気のせいだと思いたい。全部デタラメだぞ。
ため息を吐きたくなる気持ちを堪えて原因となった男を睨む。
「おお~、怖いねぇ。これだから変態は」
「いや、どう見ても変態はお前だから」
色とりどりの布切れが何枚も体を覆い尽くし、それが服なのかも判別がつかない。そして顔には上半分を隠す銀のマスク。これで変態でなかったらなんなのかという風貌の男は、俺の言葉を聞いて愉快そうに笑った。
「……で、何の用だ?」
「一応世話になってるから用心棒としての仕事は果たさないといけなくてね。ただ注意しに来ただけだよ~。ここの子供達に変な気を起こさないように、ってね」
「いや、起こさないから」
失礼すぎるだろ。というか、こいつは客じゃなくて用心棒だったのか。
俺の返答にまたしても笑った。何がそんなに可笑しいのか。
「ならいいさ。いやぁ、他の客ならともかく、君の相手は骨が折れそうだからねぇ~。僕、戦闘は苦手なんだよ」
別にその言葉に驚きはしない。予想はついていた。
ある程度力を持った者は、他の者の実力をスキルに頼らずともある程度把握が可能だ。近くにいたのが真白とクウだけだったので、あまりの実力差にそれが分かるのに時間がかかってしまったが最近、ようやくそれが分かってきた。
感覚によると、目の前のこいつもかなりの強者だと分かる。かといって、特にトラブルを起こすつもりもないのだが。
「じゃ、お祭り楽しんでねぇ~。あー、あと……ガンバッテ」
「あ、ああ」
手を振って変なポーズをしながら男は去って行った。どこかその様子はピエロのようだ。
最後に言い残した言葉に違和感を感じたのが気に掛かるが――
「シン様これもらってきたですよ! 一緒に食べるですー! 今なら私特製の美味しくなるソース付きです!」
帰ってきたリリーを見て、すぐにその理由が分かってしまったのだった。
これ、どう考えてもテンプレ展開じゃねえか!
0
お気に入りに追加
1,356
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜
夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。
不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。
その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。
彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。
異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!?
*小説家になろうでも公開しております。

俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。
目覚めると彼は真っ白な空間にいた。
動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼の前に現れたのは「神」を名乗る怪しげな存在。彼はいままさにこのクラス全員が異世界へと送り込まれていると告げる。
神は異世界で生き抜く力を身に付けるため、自分に合った能力を自らの手で選び取れと告げる。クラスメイトが興奮と恐怖の狭間で動き出す中、自分の能力欄に違和感を覚えた晴人は手が進むままに動かすと他の者にはない力が自分の能力獲得欄にある事に気がついた。
龍神、邪神、魔神、妖精神、鍛治神、盗神。
六つの神の称号を手に入れ有頂天になる晴人だったが、クラスメイト達が続々と異世界に向かう中ただ一人取り残される。
神と二人っきりでなんとも言えない感覚を味わっていると、突如として鳴り響いた警告音と共に異世界に転生するという不穏な言葉を耳にする。
気が付けばクラスメイト達が転移してくる10年前の世界に転生した彼は、名前をエルピスに変え異世界で生きていくことになる──これは、夢見る少年が家族と運命の為に戦う物語。

クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる