61 / 95
銀雷は罪過に狂う
49話 神狼
しおりを挟む「それにしても、カワイコちゃん先生LIME送り過ぎ。」
スマホから未読の通知を開く。
『こんばんは。今何してる?』
『今日は英語の授業当てられても出来てたね♡』
『返事くれないと泣いちゃうよ?』
『おーい』
『LIMEは5分以内に返信するのがマナーだよ?』
『もしかして寝ちゃった?』
そんなマナー聞いた事ねぇよ!
最初のメッセージは30分前。その後、5分に一通のペースで送られてきていた。
むしろ返事がないのに追加で送って来る方がマナー違反だと思う。
『先生は送り過ぎです。普通に返事を待ってからメッセージを送って下さい。』
これで良し……
『もう! 遅いよ! すぐに返事くれないと女の子は拗ねるんだからね?』
早ぇよ!
一瞬で返事するなっ! 怖いわっ!!
「もうこれは電話した方が良くないか……? いちいちメッセージを返すのも面倒だ。」
俺はLIMEの通話ボタンをタップした。
「もしもし?」
『もしもーし。こんばんは。電話くれるなんて嬉しいなぁ。』
電話の向こうからカワイコちゃん先生の明るい声が聞こえてくる。
「先生、送り過ぎです。」
『そんな事はないと思うんだけど……。』
そんな事あるんだよ。
「ちゃんと俺が送ってから返事を下さいよ。」
『えぇ?』
「言う事聞かないとフロリダしますよ?」
『それはやめて! 脅しなんて酷いじゃない。』
おい。どの口が言ってやがる。
「先生に言われたくないんですけど?」
『何で?』
自分の言動を振り返ってみて欲しい。まさか、脅迫したという自覚がないのだろうか?
「先生も脅してきたじゃないですか。」
『そんな事してないけど。』
「英語の成績下げるって言ってたじゃん。」
『それは仕方ないよ。ああでもしなきゃ、恋梨君は治療を受け入れないでしょ?』
俺が病気みたいに言うなよ。
『ねぇねぇ。今みたいにタメ口で話して欲しいな。学校の時間じゃないんだからそっちの方が良いよ。』
やべっ。つい心の中のツッコミがそのまま出てしまった。
「すみません。」
『良いって。むしろそうして貰わないと、先生と生徒って感じで気疲れしちゃう。』
そっか。
先生にしてみれば、プライベートの時間まで仕事してるように思ってしまうのかもしれないな。
だが、教師による恋愛指導というお題目は果たしてどこへ行ってしまったのか。
『ついでにミイコって呼び捨てして欲しいなぁ。』
それはハードル高過ぎだろ。
「先生、それは……」
『ミ・イ・コ!』
「……ミイコさん。」
年上を呼び捨てにするのはどうにも気が咎める。このくらいで勘弁して欲しい。
『ま、今はそれで良いよ。』
「えっと、はい。」
『ところで、急に電話なんてどうしたの? 私の声が聞きたくなっちゃったとか?』
「ミイコさんがLIMEを連続で送って来るからです。返信するより電話した方が早いと思いまして。」
『もう! また敬語!』
敬語使えなくて怒られるならともかく、敬語使って怒られるってのもなかなか無い気がする。
まぁ、言いたい事は分かるんだけどさ。
「すみま……ごめん。年上の人にタメ口って慣れなくて。」
『恋人だと思って接して貰わないと困るよ?』
いつの間に恋人に昇格したんだ。この人本当に教師として大丈夫か?
「恋人って話じゃなかったと思うんだけど……。」
『恋人だと思って接してもらう事で、よりドキドキ感が出てくると思ったの。だから素直に受け入れて。』
強引過ぎる。その情熱が一体どこからやってくるのか皆目見当がつかない。
「ミイコさんから好かれているのは取り敢えず分かったけど、どうしてそこまで……」
『それはね。あなたの担任になったからよ。』
どういう事? 全然意味が分からん。
『担任って事はそれなりに個人情報も知る機会があるわけ。自分を助けてくれた人の情報を知っていくうち、どんどんのめり込んじゃってね。』
先生、それはストーカーの思考です。
『今はかなり恋梨君の事知ってると思うよ? 身長、体重、血液型に生年月日、家族構成や性格。好きな食べ物に交友関係。勿論SNSも特定してフォローしてるよ?』
SNSの特定はガチっぽいからやめろ。
「どうやってそんな事調べたの?」
『クラスの生徒にちょっと聞き取り調査をね。』
やめて。
「……それはいくらなんでも怪しまれない?」
『全然だよ。だってカモフラージュで恋梨君以外の生徒の事も聞いたからね。皆熱心な先生だとしか思ってないんじゃない?』
カモフラージュって言うな。聞かれた他の生徒が不憫だろ。
まるでアイドルにハマって何から何まで調べ出たがるアイドルオタクみたいな人だな。
「ミイコさんはハマり易いタイプなんだね。」
精一杯頑張ってオブラートに包んだ結果、この表現に落ち着いた。
『何で分かるの? 恋梨君って意外と私に興味ある?』
違げぇよ! ポジティブに考え過ぎだろ!
『あっ……でも、性癖は知らないんだよね。どんなプレイが好き?』
教師が生徒にプレイ言うな。
「あの、それは流石に……」
『あんなセクハラみたいな発言しといて今更恥ずかしがられてもねぇ。』
確かに指導室でムラムラするとか言っちゃったけどさ。
「やっぱセクハラは良くないかな……と。」
『大丈夫、私の方から聞いたんだし。それで?』
「特にはない……と思う。そもそも経験がないのでなんとも。」
『そう……なら今度家庭訪問してあげる。どんなエロ本持ってるか見せてね?』
「嫌だ。」
『もしかして本じゃなくて動画派?』
どうしようこの人。
「そろそろ寝よう。」
『え? まだ五分ちょっとしか話してないよ?』
「ミイコさんがセクハラするので寝たくなってきた。」
『やだやだやだっ! やぁだー!』
こ、こどもかよ……。
『恋人は電話で3時間くらいお話するのが普通だもぉぉん!』
長過ぎだろ! 絶対におかしい。
でも……それが普通のカップルだったりするのか? 待て待て、だとしてもそんなに長電話してられるかよ!
「ダメ。」
『わーかーりぃーまーしーたぁー。2時間で我慢しますぅぅ。』
物凄く不満そうに無茶な要求をする先生。
「勉強もしなきゃいけないし30分で。」
『勉強? そんなもの社会に出たって何の役にも立たないよ。』
教師がそれを言ったらオシマイでしょ!?
「一応、受験生だし。」
『今の成績なら志望校合格は間違いなし! なんだったら私が教えるから。』
「それは結構です。」
この人に個人受業されると脱線ばかりになりそうだ。
『もしかして遠慮してるの? 私は先生なんだし気にしなくて良いのよ?』
何でそうポジティブなんだ?
遠慮じゃなくて拒否のつもりで言ったんだけど。
『分かった分かった。ちゃんと成績が下がらないように教えてあげるから。毎週日曜日は家に来てね。』
「はい?」
『毎週日曜日は私の家に来る事。』
何言ってんだこの人。
「家に行くのはダメでしょ。」
『女教師と男子生徒、二人きりの個人受業を人目につく所でやる方がダメしょ。』
何でそんなエロい言い方にするんだよ。
「ミイコさんは一体何をするつもり?」
『や、やだなぁ。ちゃんと勉強を教えるよ? ちょっと恋愛の勉強もするだけで……。』
何故焦る?
『兎に角! これは決定事項。恋梨君の受験が失敗したら私も悲しいし、ちゃんと勉強は見てあげます!』
何て強引な。
まぁ、考えようによっては無料の家庭教師がついたと思えなくもない……のか?
「そこまで言うなら……お願いします。」
『任せて! こっちは教えるプロ。安心して任せてくれて良いからね。』
不安だ、とても不安だ。変な事になったらどうしよう……。
こちとら性欲だけはあるんだ。迫られたら我慢出来なくなる恐れだってある。流石に体だけの関係は申し訳ないから自制したいところだ。
恋愛出来ないから責任取れないし…………
『どうして黙ってるの?』
考え事に没頭していたようだ。
「ごめん。ちょっと考え事を。」
『もしかしてドキドキしてくれてるとか?』
どちらかと言えばハラハラの方だな。
「えーっと……。」
『ちょっとでもそう感じてくれたら嬉しいな。』
先生の声からは喜びの感情が伝わって来る。
わざわざ否定してそれを台無しにするのも何か違うという気がするな。
「まぁ、その……ちょっとだけ。」
『ふふっ。恋梨君の治療も順調ね。卒業までには間に合いそうだわ。……ぐふふ。』
ぐふふ?
「今、変な笑い方した?」
『え? してないけど。テレビじゃない?』
テレビという割にはハッキリ聞こえたぞ。でも、本当にそんな事してないって感じで言ってるし……俺の聞き違いか?
『ところでさ、恋梨君は女性のどんな服装が好み?』
随分唐突だな。
「制服かなぁ……。」
『制服って、学校の?』
「そう。」
『なにか理由があるの?』
「身近な女子と言えば学校の女子達ってのがある。だからなんとなくそう思ってさ。」
『あぁ……てっきり変な趣味があるのかと思っちゃったよ。』
変な趣味ではないだろ。第一、俺自身が高校生なんだから女子の制服が好きでもそれ程変じゃないはず……だよな?
スマホから未読の通知を開く。
『こんばんは。今何してる?』
『今日は英語の授業当てられても出来てたね♡』
『返事くれないと泣いちゃうよ?』
『おーい』
『LIMEは5分以内に返信するのがマナーだよ?』
『もしかして寝ちゃった?』
そんなマナー聞いた事ねぇよ!
最初のメッセージは30分前。その後、5分に一通のペースで送られてきていた。
むしろ返事がないのに追加で送って来る方がマナー違反だと思う。
『先生は送り過ぎです。普通に返事を待ってからメッセージを送って下さい。』
これで良し……
『もう! 遅いよ! すぐに返事くれないと女の子は拗ねるんだからね?』
早ぇよ!
一瞬で返事するなっ! 怖いわっ!!
「もうこれは電話した方が良くないか……? いちいちメッセージを返すのも面倒だ。」
俺はLIMEの通話ボタンをタップした。
「もしもし?」
『もしもーし。こんばんは。電話くれるなんて嬉しいなぁ。』
電話の向こうからカワイコちゃん先生の明るい声が聞こえてくる。
「先生、送り過ぎです。」
『そんな事はないと思うんだけど……。』
そんな事あるんだよ。
「ちゃんと俺が送ってから返事を下さいよ。」
『えぇ?』
「言う事聞かないとフロリダしますよ?」
『それはやめて! 脅しなんて酷いじゃない。』
おい。どの口が言ってやがる。
「先生に言われたくないんですけど?」
『何で?』
自分の言動を振り返ってみて欲しい。まさか、脅迫したという自覚がないのだろうか?
「先生も脅してきたじゃないですか。」
『そんな事してないけど。』
「英語の成績下げるって言ってたじゃん。」
『それは仕方ないよ。ああでもしなきゃ、恋梨君は治療を受け入れないでしょ?』
俺が病気みたいに言うなよ。
『ねぇねぇ。今みたいにタメ口で話して欲しいな。学校の時間じゃないんだからそっちの方が良いよ。』
やべっ。つい心の中のツッコミがそのまま出てしまった。
「すみません。」
『良いって。むしろそうして貰わないと、先生と生徒って感じで気疲れしちゃう。』
そっか。
先生にしてみれば、プライベートの時間まで仕事してるように思ってしまうのかもしれないな。
だが、教師による恋愛指導というお題目は果たしてどこへ行ってしまったのか。
『ついでにミイコって呼び捨てして欲しいなぁ。』
それはハードル高過ぎだろ。
「先生、それは……」
『ミ・イ・コ!』
「……ミイコさん。」
年上を呼び捨てにするのはどうにも気が咎める。このくらいで勘弁して欲しい。
『ま、今はそれで良いよ。』
「えっと、はい。」
『ところで、急に電話なんてどうしたの? 私の声が聞きたくなっちゃったとか?』
「ミイコさんがLIMEを連続で送って来るからです。返信するより電話した方が早いと思いまして。」
『もう! また敬語!』
敬語使えなくて怒られるならともかく、敬語使って怒られるってのもなかなか無い気がする。
まぁ、言いたい事は分かるんだけどさ。
「すみま……ごめん。年上の人にタメ口って慣れなくて。」
『恋人だと思って接して貰わないと困るよ?』
いつの間に恋人に昇格したんだ。この人本当に教師として大丈夫か?
「恋人って話じゃなかったと思うんだけど……。」
『恋人だと思って接してもらう事で、よりドキドキ感が出てくると思ったの。だから素直に受け入れて。』
強引過ぎる。その情熱が一体どこからやってくるのか皆目見当がつかない。
「ミイコさんから好かれているのは取り敢えず分かったけど、どうしてそこまで……」
『それはね。あなたの担任になったからよ。』
どういう事? 全然意味が分からん。
『担任って事はそれなりに個人情報も知る機会があるわけ。自分を助けてくれた人の情報を知っていくうち、どんどんのめり込んじゃってね。』
先生、それはストーカーの思考です。
『今はかなり恋梨君の事知ってると思うよ? 身長、体重、血液型に生年月日、家族構成や性格。好きな食べ物に交友関係。勿論SNSも特定してフォローしてるよ?』
SNSの特定はガチっぽいからやめろ。
「どうやってそんな事調べたの?」
『クラスの生徒にちょっと聞き取り調査をね。』
やめて。
「……それはいくらなんでも怪しまれない?」
『全然だよ。だってカモフラージュで恋梨君以外の生徒の事も聞いたからね。皆熱心な先生だとしか思ってないんじゃない?』
カモフラージュって言うな。聞かれた他の生徒が不憫だろ。
まるでアイドルにハマって何から何まで調べ出たがるアイドルオタクみたいな人だな。
「ミイコさんはハマり易いタイプなんだね。」
精一杯頑張ってオブラートに包んだ結果、この表現に落ち着いた。
『何で分かるの? 恋梨君って意外と私に興味ある?』
違げぇよ! ポジティブに考え過ぎだろ!
『あっ……でも、性癖は知らないんだよね。どんなプレイが好き?』
教師が生徒にプレイ言うな。
「あの、それは流石に……」
『あんなセクハラみたいな発言しといて今更恥ずかしがられてもねぇ。』
確かに指導室でムラムラするとか言っちゃったけどさ。
「やっぱセクハラは良くないかな……と。」
『大丈夫、私の方から聞いたんだし。それで?』
「特にはない……と思う。そもそも経験がないのでなんとも。」
『そう……なら今度家庭訪問してあげる。どんなエロ本持ってるか見せてね?』
「嫌だ。」
『もしかして本じゃなくて動画派?』
どうしようこの人。
「そろそろ寝よう。」
『え? まだ五分ちょっとしか話してないよ?』
「ミイコさんがセクハラするので寝たくなってきた。」
『やだやだやだっ! やぁだー!』
こ、こどもかよ……。
『恋人は電話で3時間くらいお話するのが普通だもぉぉん!』
長過ぎだろ! 絶対におかしい。
でも……それが普通のカップルだったりするのか? 待て待て、だとしてもそんなに長電話してられるかよ!
「ダメ。」
『わーかーりぃーまーしーたぁー。2時間で我慢しますぅぅ。』
物凄く不満そうに無茶な要求をする先生。
「勉強もしなきゃいけないし30分で。」
『勉強? そんなもの社会に出たって何の役にも立たないよ。』
教師がそれを言ったらオシマイでしょ!?
「一応、受験生だし。」
『今の成績なら志望校合格は間違いなし! なんだったら私が教えるから。』
「それは結構です。」
この人に個人受業されると脱線ばかりになりそうだ。
『もしかして遠慮してるの? 私は先生なんだし気にしなくて良いのよ?』
何でそうポジティブなんだ?
遠慮じゃなくて拒否のつもりで言ったんだけど。
『分かった分かった。ちゃんと成績が下がらないように教えてあげるから。毎週日曜日は家に来てね。』
「はい?」
『毎週日曜日は私の家に来る事。』
何言ってんだこの人。
「家に行くのはダメでしょ。」
『女教師と男子生徒、二人きりの個人受業を人目につく所でやる方がダメしょ。』
何でそんなエロい言い方にするんだよ。
「ミイコさんは一体何をするつもり?」
『や、やだなぁ。ちゃんと勉強を教えるよ? ちょっと恋愛の勉強もするだけで……。』
何故焦る?
『兎に角! これは決定事項。恋梨君の受験が失敗したら私も悲しいし、ちゃんと勉強は見てあげます!』
何て強引な。
まぁ、考えようによっては無料の家庭教師がついたと思えなくもない……のか?
「そこまで言うなら……お願いします。」
『任せて! こっちは教えるプロ。安心して任せてくれて良いからね。』
不安だ、とても不安だ。変な事になったらどうしよう……。
こちとら性欲だけはあるんだ。迫られたら我慢出来なくなる恐れだってある。流石に体だけの関係は申し訳ないから自制したいところだ。
恋愛出来ないから責任取れないし…………
『どうして黙ってるの?』
考え事に没頭していたようだ。
「ごめん。ちょっと考え事を。」
『もしかしてドキドキしてくれてるとか?』
どちらかと言えばハラハラの方だな。
「えーっと……。」
『ちょっとでもそう感じてくれたら嬉しいな。』
先生の声からは喜びの感情が伝わって来る。
わざわざ否定してそれを台無しにするのも何か違うという気がするな。
「まぁ、その……ちょっとだけ。」
『ふふっ。恋梨君の治療も順調ね。卒業までには間に合いそうだわ。……ぐふふ。』
ぐふふ?
「今、変な笑い方した?」
『え? してないけど。テレビじゃない?』
テレビという割にはハッキリ聞こえたぞ。でも、本当にそんな事してないって感じで言ってるし……俺の聞き違いか?
『ところでさ、恋梨君は女性のどんな服装が好み?』
随分唐突だな。
「制服かなぁ……。」
『制服って、学校の?』
「そう。」
『なにか理由があるの?』
「身近な女子と言えば学校の女子達ってのがある。だからなんとなくそう思ってさ。」
『あぁ……てっきり変な趣味があるのかと思っちゃったよ。』
変な趣味ではないだろ。第一、俺自身が高校生なんだから女子の制服が好きでもそれ程変じゃないはず……だよな?
1
お気に入りに追加
1,356
あなたにおすすめの小説

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?

女神様の使い、5歳からやってます
めのめむし
ファンタジー
小桜美羽は5歳の幼女。辛い境遇の中でも、最愛の母親と妹と共に明るく生きていたが、ある日母を事故で失い、父親に放置されてしまう。絶望の淵で餓死寸前だった美羽は、異世界の女神レスフィーナに救われる。
「あなたには私の世界で生きる力を身につけやすくするから、それを使って楽しく生きなさい。それで……私のお友達になってちょうだい」
女神から神気の力を授かった美羽は、女神と同じ色の桜色の髪と瞳を手に入れ、魔法生物のきんちゃんと共に新たな世界での冒険に旅立つ。しかし、転移先で男性が襲われているのを目の当たりにし、街がゴブリンの集団に襲われていることに気づく。「大人の男……怖い」と呟きながらも、ゴブリンと戦うか、逃げるか——。いきなり厳しい世界に送られた美羽の運命はいかに?
優しさと試練が待ち受ける、幼い少女の異世界ファンタジー、開幕!
基本、ほのぼの系ですので進行は遅いですが、着実に進んでいきます。
戦闘描写ばかり望む方はご注意ください。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

BLゲームの悪役サイドとか普通に無理
どくりんご
恋愛
リリス・レティシオンはあることがきっかけでこの世界がBLゲーム[檻で囲んだその愛情]通称[檻愛]の世界であることに気づく。
しかも自分は敵…悪役(勿論男)に利用され、敵キャラと一緒に破滅してしまう悪役サイドの人間ということに気づく。
しかも敵キャラのルートに入っても自分だけが破滅してしまう未来も。
婚約者に利用されて破滅なんて可哀想だなと哀れんでも今更遅かった。いやいや、普通に無理だから!!
登場キャラ(ヤンデレ)怖いし関わらない方針で!
3/2 HOT15位 ありがとうございます(*´ω`*)

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。


貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる