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完全犯罪は異世界転移で
9話 襲撃翌日
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目を開けると、最近になって見慣れた天井が映った。気だるい体をベッドから起こして辺りを見回す。
部屋には誰もいなかった。いや、俺の枕元にクウが溶けたようにダランと眠っているが、とても静かだ。日の高さから見るに、時間としては昼を過ぎたところだろうか。
そこで、意識を失う前の事を思い出す。
「そうだ。確かエル……なんとかに襲われて……、ここまで運ばれたのか」
名前は思い出せないが、今でもあの時のことははっきりと思い出せる。キスをされて、血を吸われた。
倒れたのは貧血だったのだろう。まさかあんな形でファーストキスを奪われるとは思わなかったが、不思議と嫌悪感は無かった。
もちろん、相手が美少女だったこともあるが、それだけではない。
あのキスと同時流れ込んできた……心、なんだろうか。全力で俺の事が好きだと伝わってきた。
……なんか自分で言って恥ずかしくなってくる。正直、初めて会った相手にそこまでの好意を持たれるとは思えない。
俺の顔は客観的に見ても一目惚れされるほどいいとはいえない。悪くは無いと思いたいが、いいと言われたことはない。
だとすれば、からかわれたのだろうか。
だけど、それを伝わってきた気持ちが否定する。あの時、確かに思いは本物だった。
そこでふと、人間不信の俺がここまで他人を信じている事に驚く。きっとまだ混乱しているのかもしれない。
そろそろ移動するか。きっと話も幾つか聞けるだろう。
俺はまだ寝ているクウを鞄にそっと入れ、部屋の外へと向かった――。
ドアの前に待機していたメイドに軽く会釈した後、廊下を歩いていると前から見知った顔三人が歩いてきた。
チラリと見やった後、普通に通り過ぎようとすると何故か止められた。
「ちょっと! 何普通に通り過ぎようとしてんの!」
聖花の友人でクラスメイトの志麻が睨むように前に立ち塞がる。
残る二人の樫尾と春原も、俺を取り囲むように左右に陣取った。何これカツアゲ?
「違うわよ。少し羽吹くんに聞きたいことがあったの」
声に出ていたようだ。春原が俺を止めた理由を説明する。
俺が倒れたあの後、どうやら聖花が安全な所まで運んでくれたようだ。最後に見えたのは幻覚じゃなかったか。
その時の聖花は大分顔が青ざめていたようで、落ち着かせるのが大変だったらしい。
「それからなのよ。城に戻った途端、部屋に閉じこもっちゃって」
どうやらその原因が俺なんじゃないかと疑っているらしい。
本人に聞いてもだんまりで、今も部屋から追い出されたと愚痴る。
「で、どうなの? ただ怖かっただけでああなるとは思えないし、森で何か見たんじゃないかと私達は思っているんだけど」
樫尾が腰に差した剣に手を添えながら聞いてくる。今お金は持ってませんよ?
それにしても森か……。何か見たと言っても俺と……名前なんだっけ? まあ、そのナントカちゃんとのキスしか見るようなものは無かったと思うけど……。
「うん、知らないな」
もしあれを見られていたらと思うと軽く死ねる。それにあれを見たところで聖花がショックを受けて寝込むほどだろうか?
確かに聖花からの好意は感じているが、それほどのものなのだろうか。
それに、好意を感じている俺自身の感覚も俺は信じていない。
人間なんて、上っ面で騙して内面では何を考えているのか分からない生き物なのだ。
上っ面で作られた印象なんて宛にはならないし、信じることも絶対に無いだろう。
だから、彼女の心なんて知る由もないのだ。
俺が何も知らない事に、三人は訝しむ様な顔をしたが、そこでこの話は打ち切る。説明してくれる人を探していたので丁度よかった。
「それで、アレから他の皆はどうなったんだ? というかあの襲ってきたやつは何者だ?」
俺が知っているのは、襲ってきた少女がとんでもなく強いということだけだ。名前は聞いたが長すぎて覚えてないし、俺が奴に遭遇する前まで響いていた悲鳴が気になる。
俺が尋ねると、辛いことを思い出したように志麻が泣き出した。それを宥める二人も、よく見ると目に涙が滲んでいた。
なんとか話を聞き出すと、今回襲ってきたのは魔国ロスーアの第二王女、エルヴィーラ・エーベルト。
十五歳という若さではあるが、目に映る者全てをその大鎌で刈り取ることから、巷では<殺戮姫>という二つ名で呼ばれ、恐れられているらしい。
その実力は、完全実力主義のロスーアでもトップクラスであり、普段は城に引きこもっているが、度々戦争に出てきては敵味方関係なく殺戮を繰り返している。
シオン王国の人々にとっては、魔王よりも身近な彼女の方が恐れられている場合も多いのだとか。
そして今回襲われた俺達だったが、被害は甚大だった。死者は生徒が九名に護衛の騎士が四名。
他にも何人か重症者が出たようだ。
俺が眠っている間、彼女達も含めて生き残った生徒達は、亡くなった生徒を弔おうとしたのだが、首が飛ばされている遺体がまだマシなほど酷い有様だったらしく、これ以上は精神的に不味いと王国側が判断したため、弔う事が出来なかったと涙ながらに教えてくれた。
三人にお礼を告げて部屋へと戻る。聖花を訪ねようかと迷ったが、考えれば特に行く必要も無いので放置だ。
とはいえこれは、早々に脱出計画を練らなくてはならない。エルヴィーラ・エーベルト……長いのでルヴィと呼ぶが、彼女に目を付けられた可能性が高い。
別れ際、また会いに来ると言っていたのを思い出す。
正直彼女の事は嫌いではない。不思議なくらい警戒心が湧かないのだ。だが、<殺戮姫>なんて物騒な呼ばれ方をしていると聞いたならば話は別だ。
次に会う時、いきなり襲われるかもしれない。
俺は他人を信じない。だが同時に、自分も信じていないのだ。
自分がどう感じようと、それが騙されている可能性を考える。当然答えは出ず、自分で自分が分からなくなってしまう。だから俺は、本能を中心に生きるある意味純粋とも言える動物や子供が好きだった。
部屋に戻った俺は、ベッドに仰向けになって考える。目を覚ましたクウが鞄から這い出て、俺の胸に乗ってきたので優しく撫でると、嬉しそうに体を震わせる。
「抜け出す時はお前も一緒だからな」
もちろんだよ! とでも言いたげに今度は頬に体を擦り付けてくる。
とはいえ、肝心の方法がまだ思いつかない。本来はもう少し強くなってから考える予定だったのだ。後回しにするべきでは無かったと少し後悔する。
「どうするかなあ……」
いい案が出ず悩んでいると、不意にドアがノックされ、返事も待たずに樫尾が飛び込んでくる。
「――大変だ! 茅野が、五條が投げた転移石でどこかに飛ばされた!」
「――それだっ!」
どうやら俺にも運が向いてきたらしい。
部屋には誰もいなかった。いや、俺の枕元にクウが溶けたようにダランと眠っているが、とても静かだ。日の高さから見るに、時間としては昼を過ぎたところだろうか。
そこで、意識を失う前の事を思い出す。
「そうだ。確かエル……なんとかに襲われて……、ここまで運ばれたのか」
名前は思い出せないが、今でもあの時のことははっきりと思い出せる。キスをされて、血を吸われた。
倒れたのは貧血だったのだろう。まさかあんな形でファーストキスを奪われるとは思わなかったが、不思議と嫌悪感は無かった。
もちろん、相手が美少女だったこともあるが、それだけではない。
あのキスと同時流れ込んできた……心、なんだろうか。全力で俺の事が好きだと伝わってきた。
……なんか自分で言って恥ずかしくなってくる。正直、初めて会った相手にそこまでの好意を持たれるとは思えない。
俺の顔は客観的に見ても一目惚れされるほどいいとはいえない。悪くは無いと思いたいが、いいと言われたことはない。
だとすれば、からかわれたのだろうか。
だけど、それを伝わってきた気持ちが否定する。あの時、確かに思いは本物だった。
そこでふと、人間不信の俺がここまで他人を信じている事に驚く。きっとまだ混乱しているのかもしれない。
そろそろ移動するか。きっと話も幾つか聞けるだろう。
俺はまだ寝ているクウを鞄にそっと入れ、部屋の外へと向かった――。
ドアの前に待機していたメイドに軽く会釈した後、廊下を歩いていると前から見知った顔三人が歩いてきた。
チラリと見やった後、普通に通り過ぎようとすると何故か止められた。
「ちょっと! 何普通に通り過ぎようとしてんの!」
聖花の友人でクラスメイトの志麻が睨むように前に立ち塞がる。
残る二人の樫尾と春原も、俺を取り囲むように左右に陣取った。何これカツアゲ?
「違うわよ。少し羽吹くんに聞きたいことがあったの」
声に出ていたようだ。春原が俺を止めた理由を説明する。
俺が倒れたあの後、どうやら聖花が安全な所まで運んでくれたようだ。最後に見えたのは幻覚じゃなかったか。
その時の聖花は大分顔が青ざめていたようで、落ち着かせるのが大変だったらしい。
「それからなのよ。城に戻った途端、部屋に閉じこもっちゃって」
どうやらその原因が俺なんじゃないかと疑っているらしい。
本人に聞いてもだんまりで、今も部屋から追い出されたと愚痴る。
「で、どうなの? ただ怖かっただけでああなるとは思えないし、森で何か見たんじゃないかと私達は思っているんだけど」
樫尾が腰に差した剣に手を添えながら聞いてくる。今お金は持ってませんよ?
それにしても森か……。何か見たと言っても俺と……名前なんだっけ? まあ、そのナントカちゃんとのキスしか見るようなものは無かったと思うけど……。
「うん、知らないな」
もしあれを見られていたらと思うと軽く死ねる。それにあれを見たところで聖花がショックを受けて寝込むほどだろうか?
確かに聖花からの好意は感じているが、それほどのものなのだろうか。
それに、好意を感じている俺自身の感覚も俺は信じていない。
人間なんて、上っ面で騙して内面では何を考えているのか分からない生き物なのだ。
上っ面で作られた印象なんて宛にはならないし、信じることも絶対に無いだろう。
だから、彼女の心なんて知る由もないのだ。
俺が何も知らない事に、三人は訝しむ様な顔をしたが、そこでこの話は打ち切る。説明してくれる人を探していたので丁度よかった。
「それで、アレから他の皆はどうなったんだ? というかあの襲ってきたやつは何者だ?」
俺が知っているのは、襲ってきた少女がとんでもなく強いということだけだ。名前は聞いたが長すぎて覚えてないし、俺が奴に遭遇する前まで響いていた悲鳴が気になる。
俺が尋ねると、辛いことを思い出したように志麻が泣き出した。それを宥める二人も、よく見ると目に涙が滲んでいた。
なんとか話を聞き出すと、今回襲ってきたのは魔国ロスーアの第二王女、エルヴィーラ・エーベルト。
十五歳という若さではあるが、目に映る者全てをその大鎌で刈り取ることから、巷では<殺戮姫>という二つ名で呼ばれ、恐れられているらしい。
その実力は、完全実力主義のロスーアでもトップクラスであり、普段は城に引きこもっているが、度々戦争に出てきては敵味方関係なく殺戮を繰り返している。
シオン王国の人々にとっては、魔王よりも身近な彼女の方が恐れられている場合も多いのだとか。
そして今回襲われた俺達だったが、被害は甚大だった。死者は生徒が九名に護衛の騎士が四名。
他にも何人か重症者が出たようだ。
俺が眠っている間、彼女達も含めて生き残った生徒達は、亡くなった生徒を弔おうとしたのだが、首が飛ばされている遺体がまだマシなほど酷い有様だったらしく、これ以上は精神的に不味いと王国側が判断したため、弔う事が出来なかったと涙ながらに教えてくれた。
三人にお礼を告げて部屋へと戻る。聖花を訪ねようかと迷ったが、考えれば特に行く必要も無いので放置だ。
とはいえこれは、早々に脱出計画を練らなくてはならない。エルヴィーラ・エーベルト……長いのでルヴィと呼ぶが、彼女に目を付けられた可能性が高い。
別れ際、また会いに来ると言っていたのを思い出す。
正直彼女の事は嫌いではない。不思議なくらい警戒心が湧かないのだ。だが、<殺戮姫>なんて物騒な呼ばれ方をしていると聞いたならば話は別だ。
次に会う時、いきなり襲われるかもしれない。
俺は他人を信じない。だが同時に、自分も信じていないのだ。
自分がどう感じようと、それが騙されている可能性を考える。当然答えは出ず、自分で自分が分からなくなってしまう。だから俺は、本能を中心に生きるある意味純粋とも言える動物や子供が好きだった。
部屋に戻った俺は、ベッドに仰向けになって考える。目を覚ましたクウが鞄から這い出て、俺の胸に乗ってきたので優しく撫でると、嬉しそうに体を震わせる。
「抜け出す時はお前も一緒だからな」
もちろんだよ! とでも言いたげに今度は頬に体を擦り付けてくる。
とはいえ、肝心の方法がまだ思いつかない。本来はもう少し強くなってから考える予定だったのだ。後回しにするべきでは無かったと少し後悔する。
「どうするかなあ……」
いい案が出ず悩んでいると、不意にドアがノックされ、返事も待たずに樫尾が飛び込んでくる。
「――大変だ! 茅野が、五條が投げた転移石でどこかに飛ばされた!」
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