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完全犯罪は異世界転移で
8話 赤夜の襲撃
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突如として夜に覆われた森の中、絶え間なくクラスメイト達の悲鳴と絶叫が響く。
赤い月が放つ月光が、かろうじて俺の視界を保っていた。
「――何が起きてる!?」
明らかな異常。見ればクウも怯えた様子で、木の根本で縮こまって動かない。俺も警戒のため、【気配察知】に意識を集中させる。
するとこちらに走り寄ってくる気配を感じて身構えるが、護衛役をしていた騎士のようだ。ガチャガチャと鎧が慌ただしく音を立てている。
その様子から、緊急事態だと強く認識する。騎士は俺に向かって声をかけてきた。
「ここにいましたか! 急いで避難してください! 敵襲です!」
何者かによって俺達は襲われているようだ。今も絶え間なく悲鳴が聞こえてくる。ここは騎士の誘導に素直に従おう。
「案内を頼む」
「はい! ではこちらで――」
刹那、目の前で話していた騎士の顔が斜めにズレたかと思うと、血を勢いよく噴き出して倒れる。あまりの急展開に、俺は避けることも叶わず、騎士の血を浴びてしまった。
「「――えっ?」」
だが、そんな些細な事を気にする余裕もない。地面に倒れた騎士の背後から現れた黒い影。俺とそいつの発した声が被る。
月明かりが、俺たち二人を照らし出す。照らされた先にいた影はよく見ると、俺よりも少し小柄なくらいの少女だった。
金糸のように輝く黄金の髪は風に揺れ、暗闇の中でもその蒼眼は、はっきりと俺を見ているのが分かる。
黒のドレスに大鎌を持ったその姿は、美しくも恐ろしい死神のようだった。
我に返った俺は慌てて後ろに飛び退き、手に持ったままだった解体ナイフを構える。武器を変えるのを忘れたと心の中で自分を叱責したい気持ちでいっぱいだが、今はそれどころではない。
ところが、目の前の少女は何故か目を見開き、驚いた表情でこちらを見たまま硬直していた。頬が赤く染まっているように見えるのは何故だろうか。
だが、決して油断は許されない。少女が左手に持った漆黒の大鎌。その先からは赤く滴るモノが目に映る。それにこの距離からでも伝わる、圧倒的とも言える存在感。
さっきまで絶えず悲鳴が続いていた森は、まるでここだけが切り離されたように静まり返っていた。
咄嗟に俺は、【鑑定】でステータスを覗こうとする――が、弾かれたようにして見れなかった。
ビクンと少女の体が一瞬反応する。
【鑑定】に気付かれたか!? 下手に刺激すれば、たちまち襲ってくるだろう。咄嗟とは言え、失敗だった。
戦わなくても分かる。今の俺ではコイツに絶対に勝てない。逃げないと……、そう思っても、体は蛇に睨まれた蛙のように動かない。そこでようやく、動かなかった少女の口が動く。
「ふふふ、【鑑定】は無駄だったようね」
声を聞いた瞬間、ゾクリとする。この緊迫した状況でも、色香を感じる艶やかな声。見た目は俺よりも年下にすら見える少女だが、それが不思議と違和感を感じなかった。
「とても静かで――ああ、そう、なるほど……ふふ、ふふふふふふふ……」
「……」
突然意味不明な事を言ったかと思えば、嬉しそうに頬を片手を添えて笑い出す。途中で目が光ったようにも見えたが、今はどうやってここから逃げるかを考えるのが先決だ。
「だーめ♪ 逃がさないよ――」
俺の思考を読んだかのように言葉を発すると、静かにゆっくりと、こちらに歩み寄って来る。
黒のドレスを揺らしながら、一歩、また一歩と歩く彼女に俺は、金縛りにあったように動けなくなっていた。
そして彼女は俺の目の前まで来ると、左手を俺の胸に置く。先程まで持っていた筈の大鎌は、いつの間にか持っていなかった。
ここで意外と冷静に状況を見ている自分がいふことに気付くが、その余裕もここまでだった。
「――んむぅ!?」
突然、唇に柔らかい感触を感じる。見ればさっきまで五十センチくらいまで離れていた彼女との顔の距離がゼロになっている。
つまり、キスされていた。
だが、混乱はここで終わらない。キスに驚いたのも束の間、唇に鈍い痛みが走り、貪るようにそこに吸いつかれた。
これは血が吸われて……いや、何かが頭に流れ込んで来て――。
"愛して愛してる好き愛して心が――"
混乱と動揺。血を吸われるような感覚と、頭に流れ込む何かによって、まともな思考ができなくなり、呆然とする俺を容赦なく貪られる。
「……ちゅぱ、んっ、チュ」
いつの間にか俺達は抱き合うような体勢になっており、キスは唇を合わせるだけのソフトなものから、舌を絡めるハードなものへと変わっていた。
強烈な刺激によって回らなくなった思考の中、ぼんやりとまるで恋人のようだと思いながら、俺は心のどこか安心感を感じていた。
それは直接頭に流れる声のせいだろうか、と原因を知ろうとするが、彼女は無粋なことは考えるなと言わんばかりに更に深く激しく口付ける。
お互いが溶け合うようなキスに、俺と彼女は森で没頭する。
だが、いずれは終わりがやってくる。血の味が混ざったキスを終え、お互いに唇を離す。
少女は名残惜しそうにもう一度軽くキスをすると、口の周りを薔薇色の舌で舐める。やはりその仕草は、少女の外見とかけ離れた淫靡なものだった。
そこで発動しっぱなしだった俺の【気配察知】に、こちらに向かってくる複数の気配を感じた。
それはどうやら彼女も感じたらしく、軽い舌打ちの後、目を合わせたまま彼女は口を開いた。
「……今日は帰るわ。私の名前はエルヴィーラ・エーベルト。貴方の名前は?」
「……真夜だ」
少し逡巡した後、素直に応えておく。
すると彼女は口の中で、何度も俺の名前を繰り返し呟くと、嬉しそうに笑った。
「シンヤね。いい? もう貴方は私のモノ。貴方のことは全て分かってあげられる。だから絶対、また会いましょう」
彼女はそう言い残し、背中からコウモリのような翼を出したかと思うと、あっという間に飛び立っていった。
未だにまとまらない思考の中、俺は呆然とその後ろ姿を見続けていた。
しばらくすると暗闇は徐々に晴れ、赤い月が消え去り、太陽が元のように昇っていた。
そこで我に返った俺は、一旦他の皆と合流しようとする。だが突然、手足に力が入らなくなり地面へと崩れ落ちた。
意識を失う前に俺が最後に見たのは、焦燥に駆られた様子でこちらに駆ける聖花の姿だった。
赤い月が放つ月光が、かろうじて俺の視界を保っていた。
「――何が起きてる!?」
明らかな異常。見ればクウも怯えた様子で、木の根本で縮こまって動かない。俺も警戒のため、【気配察知】に意識を集中させる。
するとこちらに走り寄ってくる気配を感じて身構えるが、護衛役をしていた騎士のようだ。ガチャガチャと鎧が慌ただしく音を立てている。
その様子から、緊急事態だと強く認識する。騎士は俺に向かって声をかけてきた。
「ここにいましたか! 急いで避難してください! 敵襲です!」
何者かによって俺達は襲われているようだ。今も絶え間なく悲鳴が聞こえてくる。ここは騎士の誘導に素直に従おう。
「案内を頼む」
「はい! ではこちらで――」
刹那、目の前で話していた騎士の顔が斜めにズレたかと思うと、血を勢いよく噴き出して倒れる。あまりの急展開に、俺は避けることも叶わず、騎士の血を浴びてしまった。
「「――えっ?」」
だが、そんな些細な事を気にする余裕もない。地面に倒れた騎士の背後から現れた黒い影。俺とそいつの発した声が被る。
月明かりが、俺たち二人を照らし出す。照らされた先にいた影はよく見ると、俺よりも少し小柄なくらいの少女だった。
金糸のように輝く黄金の髪は風に揺れ、暗闇の中でもその蒼眼は、はっきりと俺を見ているのが分かる。
黒のドレスに大鎌を持ったその姿は、美しくも恐ろしい死神のようだった。
我に返った俺は慌てて後ろに飛び退き、手に持ったままだった解体ナイフを構える。武器を変えるのを忘れたと心の中で自分を叱責したい気持ちでいっぱいだが、今はそれどころではない。
ところが、目の前の少女は何故か目を見開き、驚いた表情でこちらを見たまま硬直していた。頬が赤く染まっているように見えるのは何故だろうか。
だが、決して油断は許されない。少女が左手に持った漆黒の大鎌。その先からは赤く滴るモノが目に映る。それにこの距離からでも伝わる、圧倒的とも言える存在感。
さっきまで絶えず悲鳴が続いていた森は、まるでここだけが切り離されたように静まり返っていた。
咄嗟に俺は、【鑑定】でステータスを覗こうとする――が、弾かれたようにして見れなかった。
ビクンと少女の体が一瞬反応する。
【鑑定】に気付かれたか!? 下手に刺激すれば、たちまち襲ってくるだろう。咄嗟とは言え、失敗だった。
戦わなくても分かる。今の俺ではコイツに絶対に勝てない。逃げないと……、そう思っても、体は蛇に睨まれた蛙のように動かない。そこでようやく、動かなかった少女の口が動く。
「ふふふ、【鑑定】は無駄だったようね」
声を聞いた瞬間、ゾクリとする。この緊迫した状況でも、色香を感じる艶やかな声。見た目は俺よりも年下にすら見える少女だが、それが不思議と違和感を感じなかった。
「とても静かで――ああ、そう、なるほど……ふふ、ふふふふふふふ……」
「……」
突然意味不明な事を言ったかと思えば、嬉しそうに頬を片手を添えて笑い出す。途中で目が光ったようにも見えたが、今はどうやってここから逃げるかを考えるのが先決だ。
「だーめ♪ 逃がさないよ――」
俺の思考を読んだかのように言葉を発すると、静かにゆっくりと、こちらに歩み寄って来る。
黒のドレスを揺らしながら、一歩、また一歩と歩く彼女に俺は、金縛りにあったように動けなくなっていた。
そして彼女は俺の目の前まで来ると、左手を俺の胸に置く。先程まで持っていた筈の大鎌は、いつの間にか持っていなかった。
ここで意外と冷静に状況を見ている自分がいふことに気付くが、その余裕もここまでだった。
「――んむぅ!?」
突然、唇に柔らかい感触を感じる。見ればさっきまで五十センチくらいまで離れていた彼女との顔の距離がゼロになっている。
つまり、キスされていた。
だが、混乱はここで終わらない。キスに驚いたのも束の間、唇に鈍い痛みが走り、貪るようにそこに吸いつかれた。
これは血が吸われて……いや、何かが頭に流れ込んで来て――。
"愛して愛してる好き愛して心が――"
混乱と動揺。血を吸われるような感覚と、頭に流れ込む何かによって、まともな思考ができなくなり、呆然とする俺を容赦なく貪られる。
「……ちゅぱ、んっ、チュ」
いつの間にか俺達は抱き合うような体勢になっており、キスは唇を合わせるだけのソフトなものから、舌を絡めるハードなものへと変わっていた。
強烈な刺激によって回らなくなった思考の中、ぼんやりとまるで恋人のようだと思いながら、俺は心のどこか安心感を感じていた。
それは直接頭に流れる声のせいだろうか、と原因を知ろうとするが、彼女は無粋なことは考えるなと言わんばかりに更に深く激しく口付ける。
お互いが溶け合うようなキスに、俺と彼女は森で没頭する。
だが、いずれは終わりがやってくる。血の味が混ざったキスを終え、お互いに唇を離す。
少女は名残惜しそうにもう一度軽くキスをすると、口の周りを薔薇色の舌で舐める。やはりその仕草は、少女の外見とかけ離れた淫靡なものだった。
そこで発動しっぱなしだった俺の【気配察知】に、こちらに向かってくる複数の気配を感じた。
それはどうやら彼女も感じたらしく、軽い舌打ちの後、目を合わせたまま彼女は口を開いた。
「……今日は帰るわ。私の名前はエルヴィーラ・エーベルト。貴方の名前は?」
「……真夜だ」
少し逡巡した後、素直に応えておく。
すると彼女は口の中で、何度も俺の名前を繰り返し呟くと、嬉しそうに笑った。
「シンヤね。いい? もう貴方は私のモノ。貴方のことは全て分かってあげられる。だから絶対、また会いましょう」
彼女はそう言い残し、背中からコウモリのような翼を出したかと思うと、あっという間に飛び立っていった。
未だにまとまらない思考の中、俺は呆然とその後ろ姿を見続けていた。
しばらくすると暗闇は徐々に晴れ、赤い月が消え去り、太陽が元のように昇っていた。
そこで我に返った俺は、一旦他の皆と合流しようとする。だが突然、手足に力が入らなくなり地面へと崩れ落ちた。
意識を失う前に俺が最後に見たのは、焦燥に駆られた様子でこちらに駆ける聖花の姿だった。
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