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8話

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…朝…
「っ~よし!今日も頑張りますか!」
と朝のそよ風を浴びながら背伸びをして俺はそう言って服を着替えて部屋を出る。
外にでて顔を洗い食堂に向かう。俺のこの宿の飯でオススメなのは日替わり定食だな!
魚が出る時があったり肉が出る時があったり、具沢山の野菜スープが山盛りで出たりするからな!
おっ?今日はワイバーンの肉と豆のスープとパンだ。
ではいただきます…
やっぱり美味いなぁ~ここの飯は、城の飯は何時も同じ味ばっかりで飽きてくるから嫌だったんだよなぁ~今はその心配も無いけどな!
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……
…ごちそうさまでした…
「今日も美味しかった!オヤジ!ありがとな!」
と厨房にいる筋肉モリモリのオヤジにお礼を言ってから食堂を出るのが俺の日課だな
オヤジは片腕を挙げて合図を返してくる。
「さて…ギルドにでも行きますか」
と俺はギルドに向けて歩き出す。





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「カイさん!昨日の素材の換金できてますよ」
とギルドに入るな否やリズが受付所の窓口から身を乗り出してそう言ってきた。俺はおはようと言って近づいていく。
「よいしょっと…えっと金貨が200枚と銀貨240枚です。」
とリズは言って重たそうなお金の入った皮袋を受付板の上に置く。
「ありがとな」
俺はそれを受け取った。
カランカラン…
「カイさん!おはようございます!」
とヴィレがギルドに入ってくるなりそう挨拶をしてくる。
「おぅ、おはよう 早いな」
「そうですか?普通ですよ、それより今日は何をするんですか?」
「そうだなぁ…ヴィレの特訓がてら討伐依頼を受けるとして…後は珍しい薬草を採りに行くくらいだな」
「僕の為にありがとございます!ではどんな討伐依頼を受けるんですか?」
俺は“そうだなぁ~”と言って掲示板に近づいて討伐依頼を探す。
「おっ?これなんてヴィレのランクには丁度いいんじゃないか?」
と俺は一つの依頼書を掲示板から取ってヴィレに見せる。
その紙には
_____________________________
~Dランク討伐依頼~
レッドボア五体討伐
討伐の証

銀貨3枚
_____________________________
と書いてある。
「大丈夫だと思います!」
「良し!後はまだ終わってない指名依頼をくつか終わらせるか」
と俺は持っていたバックから紙の束を出してどれをするか決める。
「さて…リズこれとこれとこれ受けるぞ。」
と依頼書をリズがいる受付板の上に並べる。
リズは“分かりました、ギルドカードの提示を”と言って来るので俺のとヴィレのを渡すと紙と一緒に持って行って奥に入っていく。
暫くすると戻ってきてギルドカードを渡しながら“頑張って下さい”と言ってきたので“まぁ頑張ってくるよ”と俺は言ってヴィレを連れてギルドを出た。



カイとヴィレがギルトを出てから一時間後…
「すみません、ここにカイと名乗る者はいませんか?」
とセバーヌがリズに言った…
「カイさんですか?一時間程前に依頼で出ていかれましたよ」
とリズも普通に質問に答える。
「そうですか…いつ戻ってくるか分かったりしますか?」
「そうですねぇ…夕方には帰ってくると思いますけど…」
「では…ここで待たせてもらいましょうか」
とセバーヌは言って休憩スペースまで歩いていって椅子に座り本を読み始めた。
リズは誰なんだろう…と思いながらも話していたせいで止まっていた仕事をまたし始めた。

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9月は週二話更新出来るよう頑張ります(笑)
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