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◆◇到着!!!◆◇
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◆◇到着!◆◇
昨日はと言うか今朝まで宴だと騒いでいた。
大体の大人の男性は酔い潰れて、女性陣達が一人ずつ掛け布団を掛けて回っている。
和樹達は長の家でぐっすりと眠っていた。
「……………ん…」
と和樹は朝の太陽の日差しを浴びて目が覚めた。
「ふぁ~…昨日は凄かったなぁ…」
と伸びをした後そう和樹は呟く。
顔を洗い外に出てそよ風にあたる。
「おや?起きたのかい…おはようなのさ」
と布団を掛けて回って居る一人の女の人が和樹に気づいて声をかける。
「おはよう、手伝おうか?」
「いいよ、休んでいな、長旅だったんだろ…」
とその女の人は言って布団が掛かってない人の所に掛けに行ってしまった。
和樹は仕方ないので空を飛んで空から地上を眺めていた。
「さて…チサ達が起きるまで何をしよう」
と和樹は腕を組んでふよふよと飛んでいながら考える。
「あっ…卵って誰に渡したっけ…」
と和樹はずっと忘れていた卵の存在を今思い出す。
一時間ほど空の散歩をした後、もう起きているだろうと思い地上に降りていった。
「っと…さて、眠り姫のチサは起きているかな?」
と部屋の扉を開ける。そこにはリリオネとラビの姿は無かったが、チサは眠っていた。
「やっぱりな…お~い、チ~サ~朝だぞ~」
と体をユサユサと揺らして起こしてみる。
...だが反応ない。
「仕方ない…早く起きないと置いてくぞ、いいのか?」
と耳元で和樹は囁く。
すると…
「ふぇ…置いてかないでください…」
といいチサはまだ眠たそうな顔をして起きた。
「顔を洗って髪をリリオネにでもしてもらってこい…」
「分かりました…ふぁ~」
と言ってチサは顔を洗いに行ってしまった。
和樹は布団を仕舞った後部屋を出た。
朝ご飯は昨日の残り物とご飯、焼き魚、味噌汁と日本風のものだった。“味噌汁があるって事は味噌があるのか?”と和樹が味噌汁を見てジローさんに聞くとジローさんは味噌汁は昔来た異世界人の人に作り方と食べ方を教えてもらって今までずっと受け継がれてきたのだと答えてくれた。
和樹達は朝ご飯を食べて食後の休憩をした後
旅の準備を始める。
準備が皆終わり村を出ようとした時にジローさんが味噌が入った入れ物を渡してくれた。
和樹はお礼を言ってそれを貰いアイテムボックスに仕舞って馬車に乗り込んだ。
~~~~~~~
村を出発してから数時間、潮の香りがしてきた事に和樹は気づき窓から外を見る。
まだハッキリとは見えないが海が見えてきた。
「やっと着くな…」
「結構長い旅でしたね、師匠!」
「今までに一番長い旅だったな…チサ目的地は何処か分かるか?」
「任せてくださいマスター!この道を真っ直ぐ行って海辺の近くの森の中にあります」
と言ってチサは目的地までの道順をリリオネに伝たえる。
目的地に着いた。
そこにはテントが幾つも建てられていて兵士達が剣の調子を見ていたり、剣を振っていたりしていた。和樹達に気づいた兵士は動きを止めてお辞儀をしてくる者もいる。多分だが、リリオネの事を知っているからだろう…
「師匠、あのテントに行ってみましょう」
と一番デカくて大きな旗が飾ってあるテントをリリオネは指を指して答える。
「そうしよう…」
と和樹もそう言って頷きテントへと向かった。
「おっと…忘れるところだった、誰が卵を持っているか聞いていなかったな…」
「あの虹色の卵ですか?私は持っていませんよ」
とリリオネは持っていない事を告げる。
「持っていないぴょん」
とラビも持っていない事を言う。
「てことは…チサが持っているのか?」
「ずっとこのバックに入っていますよ?」
と鞄を開けて中を見せる。
「何時から持っていたんだ?」
「マスターがリリオネさんと騎士のフランさんと三人でギルドで話している時からですよ?マスターが少し持っていてくれと言ったのでちょうど鞄が売っていたのでそれを買って入れて持っていました」
「俺が悪かったな…すまない…重たかっただろ」
「全然大丈夫ですマスター、落ち込まないでください」
「あぁ…今度好きなものを買ってやるよ」
といい和樹はチサの頭を撫でながらそう言ってテントの中に入っていった。
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やっと着きました!
虹色の卵の存在を忘れていた和樹…
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