～神のミスで転移したんですけど勇者が弟子にしてくださいと言ったので弟子にしてみた～

◆◇リリオネの和樹と会うまでの話◆◇

連続更新九日目！
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私の名前はリリオネ・ラ・アルフォード、アルフォード家の長女なのです。私には二人のお兄様がいます。アラン兄様はお父様に似て剣の才能がありますしステル兄様はお母様に似て魔法の才能があってしかも魔眼も持っていてそしてお兄様達はとても賢くて憧れています。私の家はひいひいひいお爺様だったかな？が勇者で魔王を倒した褒美に王様が領土と侯爵の位を譲渡したとお母様に小さい頃にそう言って聞かされていた。
五歳になると貴族の子も平民の子も王族の子も教会に行ってステータスを見る事になっているんです。そこで私に勇者の称号が付いていることをお父様とお母様は知りました。家に帰ると学校から帰ってきていたお兄様達がいました。お父様とお母様はお兄様達にもその事を伝えました。お兄様達は私の頭を撫でて褒めてくれました。それから私は剣術をお父様から魔法をお母様から教わりました。厳しくて何度も逃げ出しそうになったけどお兄様達が励ましてくれたお陰で勇気が出て頑張りました。十四歳になったある日お父様に呼ばれました。
「リリオネ…これから冒険者となって戦いの経験を積んで強くなりなさい…」
とお父様は言いました。
私も分かりましたと真っ直ぐにお父様の顔を見て答えました。それから私は旅の支度を始めました。旅立ちの日にお父様からは業物の剣を貰い、お母様からはアイテムボックス小が付与されているポーチを貰いお兄様達からは家の家紋が入っているペンダントを貰いました。王都のギルドだとアルフォード家の者と分かってしまうと思ったのでアルデスに言って冒険者になろうとアルデス行きの馬車に乗って王都から旅立ちました。アルデスでギルドカードを作った時に勇者の称号がカードに現れてしまったのでその時は大騒ぎになりました。それから勇者リリオネと呼ばれ始めました。勇者の称号があったお陰なのでしょうか､ステータスの上がりが普通の人より高かったのです。私は毎日一生懸命に依頼をこなしてＦランクからＡランクに三年間かけて上り詰めました。私はＡランク以外殆どいない魔物の森の依頼をこなそうとふと思いました。森の中で依頼をこなして帰る途中に女性冒険者の天敵の中の天敵マンイーターと出くわしてしまいました。私は剣で戦おうとしましたがウネウネとうねられてなかなか剣が当たりませんでした。そして逃げようと走りましたが追ってきて逃げられませんでした。私は怖くて助けを求めました。ここで師匠と出会ったのです！師匠はマンイーターに蹴りを食らわしマンイーターは少し吹っ飛んで木に当たりました､師匠は私の腰にある剣を借りるぞと言ってその剣を持ってマンイーターに突っ込んで行きました。師匠の剣の腕は凄かったです！目にも留まらぬ速さでマンイーターを切りつけていました。流石にマンイーターもこれには防御も追いつかず倒されてしまいました。この時､私はこの人の弟子になると決めました。師匠は武器や防具を一切身に付けていませんでした。それはもうびっくりしましたよ､師匠は大丈夫か？と聞いて来たので大丈夫ですと答えました。そして思い切って弟子にしてくださいと私は言いました。師匠は“えっ！？なんで言葉分かるの！？”と驚いていました。私は“なんのことですか？”と問い返しました。すると何でもないと言って名前を名乗ってくれました、私は慌てていたので家名まで名乗ってしまいました。名前を名乗った後何とか弟子にして貰えるように言いました。すると師匠が四角くて黒い何かを耳に当てて話し始めました…話し終わった後“弟子にしてやる”と言ってくれました。私は嬉しくて師匠に抱きつきました。師匠は顔を真っ赤にしていました。これが師匠と出会うまでそして出会う時のお話です…