85 / 88
二章 二度目の人生
85【話し合い②】
しおりを挟む
「おい、デオン……それはこんな時に言う冗談ではないぞ? それに、こいつに冗談は通じないぞ、本当に」
【そうか、すまない。人間は重い話をする前にその場の雰囲気を和らげようと冗談を言うのだと聞いたんだが違ったようだ】
「違う違う、どこでそんなことを聞いたんだ?」
【騎士団の訓練中に騎士たちが言っていたぞ。妻を怒らせた時はまず――】
デオンさんから話を聞いた公爵様は頭を抱え、「あいつら、許さん」と呟いた。
デオンさんなりに気を遣ってくれようとした、ということなのかな……? 公爵様とデオンさんのやりとりを少し困惑しながら聞いていると、デオンさんがまっすぐに私を見ていることに気が付いた。
【ふむ、公爵に怒られるからこれ以上の冗談はやめておこう。シア、私も君の魔力を見てみたいんだがいいか? さすがの私でも、直接見てみなければ魔物の魔力なのか判断することができない】
「はい、お願いします」
【デオン、今日は私の魔力をシアに使っているのであなたの魔力を多く流さないよう気を付けてくださいね。倒れてしまいます】
【あぁ、わかっている】
私が二つ返事をすると、すぐにお父様が「待て、何をする気だ?」と少し焦ったように止めに入った。倒れてしまうという会話に心配したのだろう。
「お父様、大丈夫ですよ」
【少し詳しく見せてもらおう。侯爵、勘違いするなよ】
お父様の勘違いってなんだろう――、と思ったところで、座っている足元に黒い魔法陣が現れた。見た目はちょっと怖いけれど温かい。
見た目のせいなのか、すぐにお父様が立ち上がった。
「本当に大丈夫なのか」
「はい、本当ですよ」
「おい、レオ……お前はデオンの魔法陣を何度も見ているだろ? 何も心配いらないって。信用してくれ」
「人に使うのは初めて見たんだが?」
「そうだっけ……? あ、そっか。治癒や浄化はいつもお前がやってくれるから魔獣の出番はなかったもんな」
【もういいか? 始めるぞ】
そう言ってバチバチと黒い光が強くなった。見た目に反して私への影響はないから単純にすごいなぁと思ってしまう。
今日はもうトワラさんに穢れた魔力を吸収してもらっているため、私の体力を考えて影響がないようデオンさんが調整してくれているのだろう。
【………………】
「あの、デオンさん……?」
デオンさんは無言のまま私を見て、次にお父様を見た。お父様に向けられたその視線は心なしか冷たさが一瞬だけ感じられた。
そして何も言うことなく、魔法陣が消えてしまった。
訳もわからず、私の体は小さく震えた。
【……では、話をしようか】
デオンさんのその声色は、先ほどまで冗談を言っていたものとは違い、真面目なものだと感じた。デオンさんは元いた公爵様の横へと戻り楽な体勢をとった。
デオンさんから向けられた視線に少しだけたじろぎを見せたお父様もソファーへと座り直した。
少し間をおいてからデオンさんが話をし始めた。
【魔物の穢れた魔力で何かしただけかと思ったが――、違うな。まさかまだ残っていたとはな】
デオンさんの口からはっきりと、私の中にあるものが魔物の穢れた魔力だと断言された。トワラさんから話を聞いていた時からもしかしたら……と、そう思っていたけれどまさか本当だったなんて。
「デオンさん……私の中にあるものは魔力の暴走を止めるための薬に手を加えた、魔物の魔力をまぜたもの……ではないのですか?」
【いいや、違う。確かにそういった薬の成分は感じられるが、それだけではない】
「魔力の暴走を止めるための薬だと? なぜそんなものを……!」
「お父様、落ち着いてください」
「いったいいつから……シア、お前は――」
お父様を見れば、怒りと悲しみが混ざったような複雑な表情をしていた。こんなに大きな声を出すお父様は初めて見た。公爵様も複雑そうにしている。
【侯爵、お前がやったのではないのだな】
デオンさんのその一言でこの場の空気が一瞬にして冷えたように変わった。公爵様は青ざめ、言葉を発することができなかった。お父様も何を言われているのか理解すると、表情はすぐに怒りに満ちていった。
「待って、お父様っ! だめですっ!」
怒りに任せて立ち上がったお父様に慌てて駆け寄り、腕を掴んだ。
「レオ、落ち着くんだ。お前がやってないことはシアちゃんも含めてみんなわかってるから!」
「そうですっ! デオンさん、お父様ではありませんっ!」
私の言葉にお父様は動きを止めた。
言葉を発した後に、しまった、とすぐに後悔した。
「……シア、知っているのか」
私が言った、"お父様ではありません"。
他の人が聞けば、"お父様ではないと信じている、確信している"そのような意味に聞こえただろう。
けれど、お父様と公爵様には私のその言い方から言葉の意味が"誰なのか知っているからお父様ではない"と聞こえてしまったのだ。
「シア、どういうこ――」
「お父様っ! まずはデオンさんの話を聞きましょう」
誤魔化すために私がそう言うと、お父様は言い返そうと口を開きかけたけれど不満そうに口を閉じた。
【シア、すまんな。もちろんお前たちを見ていて侯爵がやったことではないとわかっている】
「では、なぜあんなことを言ったのですか……?」
【それはその男が侯爵家の当主であり、シアが侯爵家の二番目の子どもだからな】
「それはどういう……意味、でしょうか……」
お父様は侯爵家の当主で、私はその娘だ。
それがいったいなんだというのだろう?
デオンさんが何を言いたいのかまったくわからず、ただただ困惑してしまう。
「先ほど言っていた、"まだ残っていた"という言葉と何か関係があるのですか……?」
【あぁ、そうだ。人間は本当に愚かな生き物だな】
「え……?」
デオンさんのその言葉に、私は何も言えずにいた。
人間は愚かな生き物だと、デオンさんは吐き捨てるよにため息をつきながらそう言ったのだ。
その言い方はまるで、人間のことがあまり好きではないように聞こえてしまった。
「それはどういう意味だ」
お父様がそう問いかけると、デオンさんはなぜか呆れたように鼻を鳴らした。なぜ急にそんな態度になったのか……その姿に、なぜか心が騒ついた。
【それはコンフォートの現当主である侯爵の方がよく知っているだろう】
「なんだと……?」
【さっきも言っただろう。お前が侯爵家の当主で、シアが二番目の子だからと】
「だからそれがなんだと言うんだ!?」
デオンさんははっきりと同じことを二回言った。
お父様が当主だと、私が二番目の子だと。
一番目はもちろんルカお兄様のことだ。なぜわざわざ私のことを二番目だと言ったのか――。
【まさかとは思うが――、知らないのか】
「さっきから何を訳のわからないことを……っ!」
お父様は誰が見てもわかるほどの困惑の表情を浮かべていた。話が通じないことへの苛立ちと、デオンさんから嫌でもわかる不穏な空気が。
黒い魔力の話を聞くはずが、なぜコンフォート侯爵家の話になっているのか。
嫌な予感がして、私の手が小さく震えている。
「デオン、お前が人間のことを嫌っているのは知っている。そのことと、今回のシアちゃんのことが関係しているのか?」
それまで様子を窺っていた公爵様も黙っていることができないと判断して口を挟んだ。
【あぁ、そうだな。嫌なことを思い出した。だが、公爵家のの人間とシアのことは嫌いではないぞ】
「そうか、よかったよ」
ここにいるお父様や、他の人たちは……と思ったけれど口には出すことはできなかった。
【シア、魔物の魔力が人間に害を与えるのはどんな時か知っているか?】
「それは……魔物の魔力の瘴気に汚染してしまったとき、でしょうか?」
【そうだ。瘴気を吸い込んだり魔物に触れたりすると魔物の魔力の影響を受けてしまう。けれど、それらは治癒魔法で治療することができるし、薬もある。そして魔獣なら完全に吸収ができる】
「はい……」
【それなのにトワラ……魔獣ではシアの中にある穢れた魔力を完全に取り除くことはできなかった。トワラにもそう言われたな?】
「はい、そうです」
【ということは、君もわかっていると思うがそれはもうただの魔物の魔力ではない。今はもう消えたと思っていたものだ】
「消えたと思っていた……? デオン、以前もこういうことがあったということか?」
【あぁ、そうだ。魔物の魔力自体を使って人に害を与える人間たちがいた。だが、それを知っている人間はごく一部だった。害を与えられた人間本人も、自分がそんなことをされたなどと知らずに死んでいっただろうな】
あぁ、嫌な予感がする。
これ以上この話を聞きたくないと思ってしまうけれど、私が――侯爵家の人間が聞かなくてはいけないことだとわかってしまった。
お父様も同じなのか、黙ってデオンさんの話を聞いていた。
【とある家門に関係のある人間たちだ】
「おい、デオン……まさか……違うよな……?」
公爵様のその言葉にデオンさんが否定することはなかった。
【そうか、すまない。人間は重い話をする前にその場の雰囲気を和らげようと冗談を言うのだと聞いたんだが違ったようだ】
「違う違う、どこでそんなことを聞いたんだ?」
【騎士団の訓練中に騎士たちが言っていたぞ。妻を怒らせた時はまず――】
デオンさんから話を聞いた公爵様は頭を抱え、「あいつら、許さん」と呟いた。
デオンさんなりに気を遣ってくれようとした、ということなのかな……? 公爵様とデオンさんのやりとりを少し困惑しながら聞いていると、デオンさんがまっすぐに私を見ていることに気が付いた。
【ふむ、公爵に怒られるからこれ以上の冗談はやめておこう。シア、私も君の魔力を見てみたいんだがいいか? さすがの私でも、直接見てみなければ魔物の魔力なのか判断することができない】
「はい、お願いします」
【デオン、今日は私の魔力をシアに使っているのであなたの魔力を多く流さないよう気を付けてくださいね。倒れてしまいます】
【あぁ、わかっている】
私が二つ返事をすると、すぐにお父様が「待て、何をする気だ?」と少し焦ったように止めに入った。倒れてしまうという会話に心配したのだろう。
「お父様、大丈夫ですよ」
【少し詳しく見せてもらおう。侯爵、勘違いするなよ】
お父様の勘違いってなんだろう――、と思ったところで、座っている足元に黒い魔法陣が現れた。見た目はちょっと怖いけれど温かい。
見た目のせいなのか、すぐにお父様が立ち上がった。
「本当に大丈夫なのか」
「はい、本当ですよ」
「おい、レオ……お前はデオンの魔法陣を何度も見ているだろ? 何も心配いらないって。信用してくれ」
「人に使うのは初めて見たんだが?」
「そうだっけ……? あ、そっか。治癒や浄化はいつもお前がやってくれるから魔獣の出番はなかったもんな」
【もういいか? 始めるぞ】
そう言ってバチバチと黒い光が強くなった。見た目に反して私への影響はないから単純にすごいなぁと思ってしまう。
今日はもうトワラさんに穢れた魔力を吸収してもらっているため、私の体力を考えて影響がないようデオンさんが調整してくれているのだろう。
【………………】
「あの、デオンさん……?」
デオンさんは無言のまま私を見て、次にお父様を見た。お父様に向けられたその視線は心なしか冷たさが一瞬だけ感じられた。
そして何も言うことなく、魔法陣が消えてしまった。
訳もわからず、私の体は小さく震えた。
【……では、話をしようか】
デオンさんのその声色は、先ほどまで冗談を言っていたものとは違い、真面目なものだと感じた。デオンさんは元いた公爵様の横へと戻り楽な体勢をとった。
デオンさんから向けられた視線に少しだけたじろぎを見せたお父様もソファーへと座り直した。
少し間をおいてからデオンさんが話をし始めた。
【魔物の穢れた魔力で何かしただけかと思ったが――、違うな。まさかまだ残っていたとはな】
デオンさんの口からはっきりと、私の中にあるものが魔物の穢れた魔力だと断言された。トワラさんから話を聞いていた時からもしかしたら……と、そう思っていたけれどまさか本当だったなんて。
「デオンさん……私の中にあるものは魔力の暴走を止めるための薬に手を加えた、魔物の魔力をまぜたもの……ではないのですか?」
【いいや、違う。確かにそういった薬の成分は感じられるが、それだけではない】
「魔力の暴走を止めるための薬だと? なぜそんなものを……!」
「お父様、落ち着いてください」
「いったいいつから……シア、お前は――」
お父様を見れば、怒りと悲しみが混ざったような複雑な表情をしていた。こんなに大きな声を出すお父様は初めて見た。公爵様も複雑そうにしている。
【侯爵、お前がやったのではないのだな】
デオンさんのその一言でこの場の空気が一瞬にして冷えたように変わった。公爵様は青ざめ、言葉を発することができなかった。お父様も何を言われているのか理解すると、表情はすぐに怒りに満ちていった。
「待って、お父様っ! だめですっ!」
怒りに任せて立ち上がったお父様に慌てて駆け寄り、腕を掴んだ。
「レオ、落ち着くんだ。お前がやってないことはシアちゃんも含めてみんなわかってるから!」
「そうですっ! デオンさん、お父様ではありませんっ!」
私の言葉にお父様は動きを止めた。
言葉を発した後に、しまった、とすぐに後悔した。
「……シア、知っているのか」
私が言った、"お父様ではありません"。
他の人が聞けば、"お父様ではないと信じている、確信している"そのような意味に聞こえただろう。
けれど、お父様と公爵様には私のその言い方から言葉の意味が"誰なのか知っているからお父様ではない"と聞こえてしまったのだ。
「シア、どういうこ――」
「お父様っ! まずはデオンさんの話を聞きましょう」
誤魔化すために私がそう言うと、お父様は言い返そうと口を開きかけたけれど不満そうに口を閉じた。
【シア、すまんな。もちろんお前たちを見ていて侯爵がやったことではないとわかっている】
「では、なぜあんなことを言ったのですか……?」
【それはその男が侯爵家の当主であり、シアが侯爵家の二番目の子どもだからな】
「それはどういう……意味、でしょうか……」
お父様は侯爵家の当主で、私はその娘だ。
それがいったいなんだというのだろう?
デオンさんが何を言いたいのかまったくわからず、ただただ困惑してしまう。
「先ほど言っていた、"まだ残っていた"という言葉と何か関係があるのですか……?」
【あぁ、そうだ。人間は本当に愚かな生き物だな】
「え……?」
デオンさんのその言葉に、私は何も言えずにいた。
人間は愚かな生き物だと、デオンさんは吐き捨てるよにため息をつきながらそう言ったのだ。
その言い方はまるで、人間のことがあまり好きではないように聞こえてしまった。
「それはどういう意味だ」
お父様がそう問いかけると、デオンさんはなぜか呆れたように鼻を鳴らした。なぜ急にそんな態度になったのか……その姿に、なぜか心が騒ついた。
【それはコンフォートの現当主である侯爵の方がよく知っているだろう】
「なんだと……?」
【さっきも言っただろう。お前が侯爵家の当主で、シアが二番目の子だからと】
「だからそれがなんだと言うんだ!?」
デオンさんははっきりと同じことを二回言った。
お父様が当主だと、私が二番目の子だと。
一番目はもちろんルカお兄様のことだ。なぜわざわざ私のことを二番目だと言ったのか――。
【まさかとは思うが――、知らないのか】
「さっきから何を訳のわからないことを……っ!」
お父様は誰が見てもわかるほどの困惑の表情を浮かべていた。話が通じないことへの苛立ちと、デオンさんから嫌でもわかる不穏な空気が。
黒い魔力の話を聞くはずが、なぜコンフォート侯爵家の話になっているのか。
嫌な予感がして、私の手が小さく震えている。
「デオン、お前が人間のことを嫌っているのは知っている。そのことと、今回のシアちゃんのことが関係しているのか?」
それまで様子を窺っていた公爵様も黙っていることができないと判断して口を挟んだ。
【あぁ、そうだな。嫌なことを思い出した。だが、公爵家のの人間とシアのことは嫌いではないぞ】
「そうか、よかったよ」
ここにいるお父様や、他の人たちは……と思ったけれど口には出すことはできなかった。
【シア、魔物の魔力が人間に害を与えるのはどんな時か知っているか?】
「それは……魔物の魔力の瘴気に汚染してしまったとき、でしょうか?」
【そうだ。瘴気を吸い込んだり魔物に触れたりすると魔物の魔力の影響を受けてしまう。けれど、それらは治癒魔法で治療することができるし、薬もある。そして魔獣なら完全に吸収ができる】
「はい……」
【それなのにトワラ……魔獣ではシアの中にある穢れた魔力を完全に取り除くことはできなかった。トワラにもそう言われたな?】
「はい、そうです」
【ということは、君もわかっていると思うがそれはもうただの魔物の魔力ではない。今はもう消えたと思っていたものだ】
「消えたと思っていた……? デオン、以前もこういうことがあったということか?」
【あぁ、そうだ。魔物の魔力自体を使って人に害を与える人間たちがいた。だが、それを知っている人間はごく一部だった。害を与えられた人間本人も、自分がそんなことをされたなどと知らずに死んでいっただろうな】
あぁ、嫌な予感がする。
これ以上この話を聞きたくないと思ってしまうけれど、私が――侯爵家の人間が聞かなくてはいけないことだとわかってしまった。
お父様も同じなのか、黙ってデオンさんの話を聞いていた。
【とある家門に関係のある人間たちだ】
「おい、デオン……まさか……違うよな……?」
公爵様のその言葉にデオンさんが否定することはなかった。
170
お気に入りに追加
1,946
あなたにおすすめの小説

夫の隠し子を見付けたので、溺愛してみた。
辺野夏子
恋愛
セファイア王国王女アリエノールは八歳の時、王命を受けエメレット伯爵家に嫁いだ。それから十年、ずっと仮面夫婦のままだ。アリエノールは先天性の病のため、残りの寿命はあとわずか。日々を穏やかに過ごしているけれど、このままでは生きた証がないまま短い命を散らしてしまう。そんなある日、アリエノールの元に一人の子供が現れた。夫であるカシウスに生き写しな見た目の子供は「この家の子供になりにきた」と宣言する。これは夫の隠し子に間違いないと、アリエノールは継母としてその子を育てることにするのだが……堅物で不器用な夫と、余命わずかで卑屈になっていた妻がお互いの真実に気が付くまでの話。

〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】記憶を失ったらあなたへの恋心も消えました。
ごろごろみかん。
恋愛
婚約者には、何よりも大切にしている義妹がいる、らしい。
ある日、私は階段から転がり落ち、目が覚めた時には全てを忘れていた。
対面した婚約者は、
「お前がどうしても、というからこの婚約を結んだ。そんなことも覚えていないのか」
……とても偉そう。日記を見るに、以前の私は彼を慕っていたらしいけれど。
「階段から転げ落ちた衝撃であなたへの恋心もなくなったみたいです。ですから婚約は解消していただいて構いません。今まで無理を言って申し訳ありませんでした」
今の私はあなたを愛していません。
気弱令嬢(だった)シャーロットの逆襲が始まる。
☆タイトルコロコロ変えてすみません、これで決定、のはず。
☆商業化が決定したため取り下げ予定です(完結まで更新します)
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

【完結】偽物と呼ばれた公爵令嬢は正真正銘の本物でした~私は不要とのことなのでこの国から出ていきます~
Na20
恋愛
私は孤児院からノスタルク公爵家に引き取られ養子となったが家族と認められることはなかった。
婚約者である王太子殿下からも蔑ろにされておりただただ良いように使われるだけの毎日。
そんな日々でも唯一の希望があった。
「必ず迎えに行く!」
大好きだった友達との約束だけが私の心の支えだった。だけどそれも八年も前の約束。
私はこれからも変わらない日々を送っていくのだろうと諦め始めていた。
そんな時にやってきた留学生が大好きだった友達に似ていて…
※設定はゆるいです
※小説家になろう様にも掲載しています

前世と今世の幸せ
夕香里
恋愛
【商業化予定のため、時期未定ですが引き下げ予定があります。詳しくは近況ボードをご確認ください】
幼い頃から皇帝アルバートの「皇后」になるために妃教育を受けてきたリーティア。
しかし聖女が発見されたことでリーティアは皇后ではなく、皇妃として皇帝に嫁ぐ。
皇帝は皇妃を冷遇し、皇后を愛した。
そのうちにリーティアは病でこの世を去ってしまう。
この世を去った後に訳あってもう一度同じ人生を繰り返すことになった彼女は思う。
「今世は幸せになりたい」と
※小説家になろう様にも投稿しています
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。

絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる