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二章 二度目の人生
65【シアの魔力】
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【ところで気になることがあるのですが】
「はい、なんでしょう?」
【あなたは先程、魔法が使えないと言いましたね。なぜそう思うのですか?】
公爵家の魔獣に話をしてもいいのか一瞬悩んだけれど、信頼できるという直感から話を聞いてもらうのもいいかもしれない。
「あの……実は魔力の流れを止める薬を長い間飲んでしまって魔法が使えないんです」
まだ白い粉を調べることができていないから薬だとしか言えない。
【薬、ですか。シア、こちらに来てもらえますか?】
私はクロを落とさないようにゆっくりと立ち上がった。
あ、そういえば……。
クロのお母さんのことは何とお呼びすればいいのかな。
【私のことはトワラと呼んでください】
「わかりました、トワラ様」
【トワラです】
「えっと……トワラさん……」
【まぁ、いいでしょう】
なんだかロゼリア様を思い出してしまう。
トワラさんに、"さんはいらないのですが"と言われたけれどさすがに公爵家の魔獣を呼び捨てにすることはできない。
あ……クロのことは最初から呼び捨てにしてしまっていたけれど、大丈夫、なのかな。
そしてトワラさんの前に座ると、"手を出してください"と言われ、右手を差し出した。
その上にトワラさんも手を……前足……? をのせた。
あ、もふもふしてる……それに肉球が……ぷにっとしたわ……気持ちいい……。
なんて考えていると一瞬だけ暖かい空気に包まれた。
【もういいですよ】
そうしてトワラさんの手が離れる。
少し名残惜しい。
【シア。あなたは先程薬といいましたね?】
「はい、魔力暴走を抑えるために飲む薬だと思うのですが……」
なんだかトワラさんの表情が厳しいものに見えた。
【シアは魔力が固まって流れ自体が止まっていますね。それに、嫌な……黒い魔力が混ざっています】
「嫌な魔力……?」
【それはただの薬ではありませんよ。たしかにもとはそのような目的で作られた薬だったのでしょう。けれど魔力を込めて手が加えられていますね。面倒なものを取り込んでしまいましたね】
もしかして思っていたよりもよくない……?
「あの、これを解決する方法をご存知ないですか? どうしたらいいのか……」
【こういったことは魔獣の私よりも聖獣の方がいいのですが、残念ながらあなたと繋がっているその子は今は力がなく実体がないから無理でしょう。侯爵家は契約している聖獣はいませんでしたね?】
「はい、残念ながら父も兄も契約することができていません……」
【そうですか……もしかして今まで聖獣を見たことがないのですか? 契約はできずともコンフォートの領地や侯爵家の人間のそばには聖獣がいるはずなのですが。あぁ……シア、ごめんなさい。あなたは聖獣だとわからないのでしたね】
聖獣も魔獣も同じ見た目をしているわけではない。
クロのように犬に見えたり、あの猫ちゃんのようだったり。
鳥や馬、うさぎのような姿かもしれないし、見たことのない動物の姿をしているなんてことも。
今まで気が付かなかっただけで見たことがあったかもしれないし、もしかすると触れ合っていた可能性も否定できない。
けれど、魔力のない私には聖獣なのかどうか判断することができない。
それにお父様もお兄様も聖獣がいるとか、見たことがあると言ったことは一度もない。
まさか実は聖獣が絶滅してるとか、ない……よね?
【それはないですから安心してください。あら、聖獣がこちらに戻ってきましたね。何か言いたそうにしているので魔力を取り戻したらその子に他の聖獣のことを聞いてみるといいかもしれません】
「はい、まずはこの魔力をなんとかしてみます……」
クロが何も見えない場所に興味深々に視線を向けながら尻尾をふりふりしているから、多分そこに聖獣のあの猫ちゃんがいるのだろう。
【聖獣がなぜか私に頭を下げているのですが……】
「え? 猫ちゃんが、ですか……?」
【何か頼みたいことがあるようですね】
前に猫ちゃんとした会話を思い出した。
私が死んで、不思議な空間で最後にした会話だ。
"あ、あの! 魔力を取り戻すってどうやって……!"
"あ、忘れてた。僕たちと同じ存在がいるでしょう? すぐに……"
僕たちと同じ存在――、それはもしかして魔獣のことなのでは?
【なるほど、そういうことですか。それなら私が少しだけ役に立てるかもしれません】
「え? あの、トワラさん……?」
【あなたの魔力についてですが、私の力では混ざっているその黒い魔力を浄化をすることはできませんが、ある程度なら吸収することはできます】
「え、吸収……ですか!?」
【えぇ、そうです。本来ならあなたの中にある黒い魔力を浄化するのが一番ですが、私の力なら吸収して出すことが可能です。ただ、根まで染みついたものまでは無理ですが……】
「そんな、危険です!」
魔獣にはそのようなことが可能なの……?
でも、吸収してもしトワラさんの体に何かあったら?
そんな危険なことをお願いすることはできない。
【吸収すること自体は心配ありません。むしろ魔獣だからこそできるのです。ですが、今すぐには無理です。この子が無事に産まれてからになります】
そう言われてハッと思い出した。
トワラさんの膨らんだお腹。
「トワラさんの体に負担になるようなことは頼めません!」
【負担になどなりません。それは本当なので安心してください。あなたの力になりたいのです。子を産んでからというのはやるからには万全の態勢で挑みたいからです】
い、挑むって……。
「ですが、私なんかのために公爵家の魔獣であるトワラさんにこんなことを頼んでいいのか……」
【なんか、などと言ってはいけませんよ。私もクロも悲しくなりますし、なによりあなたの聖獣が悲しんでいます】
「はい、すみません……」
本当に、気をしっかり持たないと。
自分を卑下するようなことを言ってはいけない。
【いいのですよ。シア、あなたの魔力ですが魔獣以外で解決するにはいくつかの方法があるのです。……大変。シア、残念ながらこれ以上は時間がないようです】
「え?」
【このままだとロゼリアが結界を破ってこちらへ来てしまいます】
え? ロゼリア様が!?
あっ、いけない……すっかり忘れていたわ!
【私の結界を破ることはロゼリアにも、ロゼリアの魔獣にも負担になるのでやめさせなければ】
トワラさんがそう言ったと同時に上からパキン、という音が聞こえた。
「はい、なんでしょう?」
【あなたは先程、魔法が使えないと言いましたね。なぜそう思うのですか?】
公爵家の魔獣に話をしてもいいのか一瞬悩んだけれど、信頼できるという直感から話を聞いてもらうのもいいかもしれない。
「あの……実は魔力の流れを止める薬を長い間飲んでしまって魔法が使えないんです」
まだ白い粉を調べることができていないから薬だとしか言えない。
【薬、ですか。シア、こちらに来てもらえますか?】
私はクロを落とさないようにゆっくりと立ち上がった。
あ、そういえば……。
クロのお母さんのことは何とお呼びすればいいのかな。
【私のことはトワラと呼んでください】
「わかりました、トワラ様」
【トワラです】
「えっと……トワラさん……」
【まぁ、いいでしょう】
なんだかロゼリア様を思い出してしまう。
トワラさんに、"さんはいらないのですが"と言われたけれどさすがに公爵家の魔獣を呼び捨てにすることはできない。
あ……クロのことは最初から呼び捨てにしてしまっていたけれど、大丈夫、なのかな。
そしてトワラさんの前に座ると、"手を出してください"と言われ、右手を差し出した。
その上にトワラさんも手を……前足……? をのせた。
あ、もふもふしてる……それに肉球が……ぷにっとしたわ……気持ちいい……。
なんて考えていると一瞬だけ暖かい空気に包まれた。
【もういいですよ】
そうしてトワラさんの手が離れる。
少し名残惜しい。
【シア。あなたは先程薬といいましたね?】
「はい、魔力暴走を抑えるために飲む薬だと思うのですが……」
なんだかトワラさんの表情が厳しいものに見えた。
【シアは魔力が固まって流れ自体が止まっていますね。それに、嫌な……黒い魔力が混ざっています】
「嫌な魔力……?」
【それはただの薬ではありませんよ。たしかにもとはそのような目的で作られた薬だったのでしょう。けれど魔力を込めて手が加えられていますね。面倒なものを取り込んでしまいましたね】
もしかして思っていたよりもよくない……?
「あの、これを解決する方法をご存知ないですか? どうしたらいいのか……」
【こういったことは魔獣の私よりも聖獣の方がいいのですが、残念ながらあなたと繋がっているその子は今は力がなく実体がないから無理でしょう。侯爵家は契約している聖獣はいませんでしたね?】
「はい、残念ながら父も兄も契約することができていません……」
【そうですか……もしかして今まで聖獣を見たことがないのですか? 契約はできずともコンフォートの領地や侯爵家の人間のそばには聖獣がいるはずなのですが。あぁ……シア、ごめんなさい。あなたは聖獣だとわからないのでしたね】
聖獣も魔獣も同じ見た目をしているわけではない。
クロのように犬に見えたり、あの猫ちゃんのようだったり。
鳥や馬、うさぎのような姿かもしれないし、見たことのない動物の姿をしているなんてことも。
今まで気が付かなかっただけで見たことがあったかもしれないし、もしかすると触れ合っていた可能性も否定できない。
けれど、魔力のない私には聖獣なのかどうか判断することができない。
それにお父様もお兄様も聖獣がいるとか、見たことがあると言ったことは一度もない。
まさか実は聖獣が絶滅してるとか、ない……よね?
【それはないですから安心してください。あら、聖獣がこちらに戻ってきましたね。何か言いたそうにしているので魔力を取り戻したらその子に他の聖獣のことを聞いてみるといいかもしれません】
「はい、まずはこの魔力をなんとかしてみます……」
クロが何も見えない場所に興味深々に視線を向けながら尻尾をふりふりしているから、多分そこに聖獣のあの猫ちゃんがいるのだろう。
【聖獣がなぜか私に頭を下げているのですが……】
「え? 猫ちゃんが、ですか……?」
【何か頼みたいことがあるようですね】
前に猫ちゃんとした会話を思い出した。
私が死んで、不思議な空間で最後にした会話だ。
"あ、あの! 魔力を取り戻すってどうやって……!"
"あ、忘れてた。僕たちと同じ存在がいるでしょう? すぐに……"
僕たちと同じ存在――、それはもしかして魔獣のことなのでは?
【なるほど、そういうことですか。それなら私が少しだけ役に立てるかもしれません】
「え? あの、トワラさん……?」
【あなたの魔力についてですが、私の力では混ざっているその黒い魔力を浄化をすることはできませんが、ある程度なら吸収することはできます】
「え、吸収……ですか!?」
【えぇ、そうです。本来ならあなたの中にある黒い魔力を浄化するのが一番ですが、私の力なら吸収して出すことが可能です。ただ、根まで染みついたものまでは無理ですが……】
「そんな、危険です!」
魔獣にはそのようなことが可能なの……?
でも、吸収してもしトワラさんの体に何かあったら?
そんな危険なことをお願いすることはできない。
【吸収すること自体は心配ありません。むしろ魔獣だからこそできるのです。ですが、今すぐには無理です。この子が無事に産まれてからになります】
そう言われてハッと思い出した。
トワラさんの膨らんだお腹。
「トワラさんの体に負担になるようなことは頼めません!」
【負担になどなりません。それは本当なので安心してください。あなたの力になりたいのです。子を産んでからというのはやるからには万全の態勢で挑みたいからです】
い、挑むって……。
「ですが、私なんかのために公爵家の魔獣であるトワラさんにこんなことを頼んでいいのか……」
【なんか、などと言ってはいけませんよ。私もクロも悲しくなりますし、なによりあなたの聖獣が悲しんでいます】
「はい、すみません……」
本当に、気をしっかり持たないと。
自分を卑下するようなことを言ってはいけない。
【いいのですよ。シア、あなたの魔力ですが魔獣以外で解決するにはいくつかの方法があるのです。……大変。シア、残念ながらこれ以上は時間がないようです】
「え?」
【このままだとロゼリアが結界を破ってこちらへ来てしまいます】
え? ロゼリア様が!?
あっ、いけない……すっかり忘れていたわ!
【私の結界を破ることはロゼリアにも、ロゼリアの魔獣にも負担になるのでやめさせなければ】
トワラさんがそう言ったと同時に上からパキン、という音が聞こえた。
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