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28【アルヴァートとリティシア③】
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最初は外でお茶をしている時に双子たちを誘うことから始まった。私も驚いたし、アルヴァートも無視してどこかに行ってしまった。
アルヴァートが思いのほか、そこまで反抗的な態度を見せなかったことでセレスさんは何度もアルヴァートに声をかけた。
「アルヴァート、一緒にどうかしら?」
「ううん、僕はいい……」
また別の日も。
「ねぇ、今日はお菓子がおいしく焼けたのよ」
「でも……」
「私は食べるわ」
「えっ!? なんで!?」
アルヴァートに気を使って断っていたリティシアがなぜか誘いに応じてくれるようになった。
そんな私たちを見て、アルヴァートは仲間外れにされたのが嫌なのか、邪魔をしようと思ったのかはわからないけれど一緒に座ってくれるようになった。
最初は"ガタッ!"とすごい音を立てていたけどね……。
お茶を飲みながら私とセレスさんが話をしていると必ずと言っていいほどアルヴァートは割り込んできたし、外を散歩しているとセレスさんの横にぴったりとくっついていたけれど。
今日もアルヴァートのささやかな抵抗が始まった。
「母さま、僕もうお茶は飽きました! 部屋へ戻って遊びたいです」
いつも最終的にはセレスさんをぐいぐいと引っ張って本邸へ連れて行こうとした。
なんか、もしかしなくて逆効果になってるんじゃ……? アルヴァートが離れまで来ているのも、セレスさんを呼び戻すためなんだろう。
子どもから母親を奪っているようで、私も心苦しい。セレスさんの"子どもたちが仲良くして欲しい"という気持ちもわかるけれど、やはり無理なものは無理なのかもしれない。
セレスさんもこれ以上はどうしたものかと困惑していた。
「アルヴァートは戻っていいよ。私はこの人と遊ぶから」
驚いて隣を見ると、リティシアが私の服を掴んでいた。
「リティシアなんで!?」
思ってもいなかったことにアルヴァートは困惑した。リティシアは何があっても自分の味方だと思っていたはずだ。
「だってさすがにかわいそうだよ」
「……リティシアのバカァァ!」
アルヴァートは涙を浮かべながら走り去って行った。
「フィーちゃん、アルヴァートのことごめんなさいね。二人がフィーちゃんを気にしているようだったからそろそろ大丈夫かなと思ったんだけれど……。ティアナから二人が離れの様子をこっそり見ていると聞いていたの。リティシアは離れにも行っているでしょう? 本当は何度か見かけていたのよ」
よかった、アルヴァートのいたずらのことは知られてなさそうだ。
「いえ、あまり無理はしない方がいいかもしれません。それに……」
私はリティシアをちらりと見た。この前の話はしても大丈夫だろうか。
「母さま、アルヴァートの気持ちの整理がつくまで待ってって私がこの人に言ったの」
「まぁ、そうだったの? なら私は余計なことをしてしまったのね……。子どものことはなんでもわかっているつもりでいたけど母親失格ね。でもリティシアはフィーちゃんに慣れてくれたようでよかったわ」
「そんなことないと思います。アルヴァートくんは家族が大好きなんですよね。リティシアちゃんも、さっきはありがとう」
「ううん、いいの。待って欲しいとは言ったけどアルヴァートは時間かけすぎ。あれではもうただの駄々っ子だわ。意地になって後戻りが出来なくなってるだけ。なんかもう、だんだん面倒くさくなってきたの」
リティシアは頬に手を当てながらため息をついた。
「リティシアちゃん……けっこうドライなんだね……」
この日を境に、リティシアはもう誰にも遠慮することなく私の部屋へと来るようになった。
急な変化に戸惑いつつも素直に嬉しかった。
「リティシアちゃん、ここにきて大丈夫なの?
その、アルヴァートくんは……」
ここにいるのがアルヴァートに知られたらまた怒らせるんじゃないかな。
「大丈夫よ。もう知らない。アルヴァートは大事な私のかたわれだけど、アルヴァートもいい加減大人にならなくちゃ」
大人にって……あの、まだ七歳だよね?
十分まだ子どもだよ? というより子どもでいて? お願いだから、私より大人にならないでぇぇ!
「やっぱりリティシアちゃんは大人だね」
「そう、大人なの。それから、あなたは年上だから特別に私たちのこと呼び捨てで呼んでもいいよ」
「え、いいの? ありがとう。じゃぁこれからはリティシアって呼ぶね」
「うん。私もフィー姉さんって呼んでもいい? 年上だもの、ちゃんと呼ばないとお母さまに怒られちゃうの。それと、昨日はこの人って言っちゃってごめんなさい」
「そんなこと気にしてないよ! 姉さんだなんてちょっと恥ずかしいけど、嬉しいわ」
嬉しくて思いっきり首を縦に振って喜んでいたら首を痛めてしまった。
「フィー姉さんって思っていたよりも変わった人だったのね」
「ん?」
「なんでもないよ」
そう言いながら小さく微笑んだ。リティシアの笑った顔は初めて見た気がする。
小さな笑みだったけれど私は見逃さなかった。
「アルヴァートの様子はどう?」
「母さまたちにいろいろ言われてるみたいだけど、まだ意地になってるの。アルヴァートはね、フィーリア姉さまのことが一番大好きだったから」
「そう、なんだ……」
「母さまたちに言いたいことがあるならはっきり言えばいいのに」
「何かあったの?」
「私の口からは言えないわ」
「うん、わかった」
リティシアはしばらく私の部屋でのんびりしたあと、本邸へと戻っていった。
仲良く会話をして過ごせたわけではないけど、リティシアとの時間は居心地がよかった。
アルヴァートが思いのほか、そこまで反抗的な態度を見せなかったことでセレスさんは何度もアルヴァートに声をかけた。
「アルヴァート、一緒にどうかしら?」
「ううん、僕はいい……」
また別の日も。
「ねぇ、今日はお菓子がおいしく焼けたのよ」
「でも……」
「私は食べるわ」
「えっ!? なんで!?」
アルヴァートに気を使って断っていたリティシアがなぜか誘いに応じてくれるようになった。
そんな私たちを見て、アルヴァートは仲間外れにされたのが嫌なのか、邪魔をしようと思ったのかはわからないけれど一緒に座ってくれるようになった。
最初は"ガタッ!"とすごい音を立てていたけどね……。
お茶を飲みながら私とセレスさんが話をしていると必ずと言っていいほどアルヴァートは割り込んできたし、外を散歩しているとセレスさんの横にぴったりとくっついていたけれど。
今日もアルヴァートのささやかな抵抗が始まった。
「母さま、僕もうお茶は飽きました! 部屋へ戻って遊びたいです」
いつも最終的にはセレスさんをぐいぐいと引っ張って本邸へ連れて行こうとした。
なんか、もしかしなくて逆効果になってるんじゃ……? アルヴァートが離れまで来ているのも、セレスさんを呼び戻すためなんだろう。
子どもから母親を奪っているようで、私も心苦しい。セレスさんの"子どもたちが仲良くして欲しい"という気持ちもわかるけれど、やはり無理なものは無理なのかもしれない。
セレスさんもこれ以上はどうしたものかと困惑していた。
「アルヴァートは戻っていいよ。私はこの人と遊ぶから」
驚いて隣を見ると、リティシアが私の服を掴んでいた。
「リティシアなんで!?」
思ってもいなかったことにアルヴァートは困惑した。リティシアは何があっても自分の味方だと思っていたはずだ。
「だってさすがにかわいそうだよ」
「……リティシアのバカァァ!」
アルヴァートは涙を浮かべながら走り去って行った。
「フィーちゃん、アルヴァートのことごめんなさいね。二人がフィーちゃんを気にしているようだったからそろそろ大丈夫かなと思ったんだけれど……。ティアナから二人が離れの様子をこっそり見ていると聞いていたの。リティシアは離れにも行っているでしょう? 本当は何度か見かけていたのよ」
よかった、アルヴァートのいたずらのことは知られてなさそうだ。
「いえ、あまり無理はしない方がいいかもしれません。それに……」
私はリティシアをちらりと見た。この前の話はしても大丈夫だろうか。
「母さま、アルヴァートの気持ちの整理がつくまで待ってって私がこの人に言ったの」
「まぁ、そうだったの? なら私は余計なことをしてしまったのね……。子どものことはなんでもわかっているつもりでいたけど母親失格ね。でもリティシアはフィーちゃんに慣れてくれたようでよかったわ」
「そんなことないと思います。アルヴァートくんは家族が大好きなんですよね。リティシアちゃんも、さっきはありがとう」
「ううん、いいの。待って欲しいとは言ったけどアルヴァートは時間かけすぎ。あれではもうただの駄々っ子だわ。意地になって後戻りが出来なくなってるだけ。なんかもう、だんだん面倒くさくなってきたの」
リティシアは頬に手を当てながらため息をついた。
「リティシアちゃん……けっこうドライなんだね……」
この日を境に、リティシアはもう誰にも遠慮することなく私の部屋へと来るようになった。
急な変化に戸惑いつつも素直に嬉しかった。
「リティシアちゃん、ここにきて大丈夫なの?
その、アルヴァートくんは……」
ここにいるのがアルヴァートに知られたらまた怒らせるんじゃないかな。
「大丈夫よ。もう知らない。アルヴァートは大事な私のかたわれだけど、アルヴァートもいい加減大人にならなくちゃ」
大人にって……あの、まだ七歳だよね?
十分まだ子どもだよ? というより子どもでいて? お願いだから、私より大人にならないでぇぇ!
「やっぱりリティシアちゃんは大人だね」
「そう、大人なの。それから、あなたは年上だから特別に私たちのこと呼び捨てで呼んでもいいよ」
「え、いいの? ありがとう。じゃぁこれからはリティシアって呼ぶね」
「うん。私もフィー姉さんって呼んでもいい? 年上だもの、ちゃんと呼ばないとお母さまに怒られちゃうの。それと、昨日はこの人って言っちゃってごめんなさい」
「そんなこと気にしてないよ! 姉さんだなんてちょっと恥ずかしいけど、嬉しいわ」
嬉しくて思いっきり首を縦に振って喜んでいたら首を痛めてしまった。
「フィー姉さんって思っていたよりも変わった人だったのね」
「ん?」
「なんでもないよ」
そう言いながら小さく微笑んだ。リティシアの笑った顔は初めて見た気がする。
小さな笑みだったけれど私は見逃さなかった。
「アルヴァートの様子はどう?」
「母さまたちにいろいろ言われてるみたいだけど、まだ意地になってるの。アルヴァートはね、フィーリア姉さまのことが一番大好きだったから」
「そう、なんだ……」
「母さまたちに言いたいことがあるならはっきり言えばいいのに」
「何かあったの?」
「私の口からは言えないわ」
「うん、わかった」
リティシアはしばらく私の部屋でのんびりしたあと、本邸へと戻っていった。
仲良く会話をして過ごせたわけではないけど、リティシアとの時間は居心地がよかった。
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